このページでは、用途別に使える始末書テンプレート(Word)を無料でダウンロードできるようにまとめています。作業ミス、社内規程違反、交通事故、不祥事、ハラスメントなど、ケース別に編集して使える書式を掲載しています。
- ケース別に合った始末書テンプレート(Word)をすぐ選べる
- 始末書/顛末書/反省文の違いがわかる
- 始末書の書き方、短い例文、再発防止策の書き方がわかる
- 提出前に確認したいNG表現・チェック項目がわかる
始末書テンプレート一覧(Word)
1)重大・信用毀損(不祥事)
2)作業ミス(誤納品・納期遅延・誤送信など)
3)社外へ提出する始末書(対外説明あり)
4)社内規程違反(備品私的利用・副業など)
5)交通事故(業務中・通勤中)
6)ハラスメント
始末書とは?(顛末書・反省文との違い)
始末書は、業務上のミス・事故・規程違反などが起きたときに、事実・反省・再発防止を整理して社内へ提出する文書です。
「始末書=処分書類」と思われがちですが、実務では「事実の整理と再発防止の合意」として使われるケースも少なくありません。文書の役割を最初に揃えておくと、上司からの差し戻しが減ります。
| 文書種別 | 主な目的 | 書く内容(要点) | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 始末書 | 本人が責任を認め、反省と再発防止を誓約する | 事実/謝罪/原因/再発防止/提出日・所属 | ミス・事故・規程違反・クレームなど |
| 顛末書 | 事実経過を客観的に記録し、関係者へ共有する | 時系列/判断根拠/影響範囲/対応結果 | 原因究明・報告重視(対外影響が大きい等) |
| 反省文 | 軽微な不備の再認識・姿勢の改善 | 反省点/今後の行動(簡潔) | 軽微な遅刻・連絡不足など |
始末書の書き方(事実・謝罪・原因・再発防止)
始末書は、謝罪文だけを書く書類ではありません。何が起きたのか、なぜ起きたのか、今後どう防ぐのかを整理して、会社へ提出する文書です。
テンプレートを使う場合も、先に「事実・謝罪・原因・再発防止」の4つを軽くメモしておくと、文章がかなり書きやすくなります。
- 事実:いつ、どこで、何が起きたかを書く
- 謝罪:誰に迷惑をかけたのかを明確にして謝る
- 原因:確認不足、判断ミス、管理不足などを整理する
- 再発防止策:今後の行動・手順・確認方法を書く
いきなりきれいな文章にしようとすると、どうしても手が止まります。まずは箇条書きで構いません。発生日、場所、相手先、影響、原因、今後の対策を並べてから、最後に文書らしい言い回しへ整える方が楽です。
① 事実は「いつ・どこで・何が起きたか」から書く
事実の部分では、感情や言い訳を入れすぎない方が読みやすいです。発生日時、場所、対象、影響範囲を中心に、1〜2文でまとめます。
令和〇年〇月〇日、〇〇株式会社様へ送付した請求書において、金額を誤って記載したまま提出してしまいました。
② 謝罪は「誰に対して」迷惑をかけたかを書く
「ご迷惑をおかけしました」だけでも意味は通りますが、会社、上司、取引先、関係部署など、謝罪の対象を入れると伝わりやすくなります。
取引先ならびに関係部署の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
③ 原因は「忙しかった」「うっかり」だけで終わらせない
始末書で差し戻しになりやすいのは、原因が浅い場合です。「忙しかった」「確認不足でした」だけだと、次に何を直すのかが見えません。
忙しかったため、確認を怠ってしまいました。
修正例
請求書の作成後に、金額と数量を社内資料と照合する手順を省略したことが原因です。
④ 再発防止策は「気をつけます」で終わらせない
「今後は気をつけます」は便利な表現ですが、再発防止策としては弱いです。実務では、チェックリスト、ダブルチェック、上長確認、記録、申請手順など、実際に行う行動まで書く方が伝わります。
| 弱い書き方 | 修正例 |
|---|---|
| 今後は気をつけます。 | 今後は提出前にチェックリストで確認し、上長による確認を受けてから提出します。 |
| 二度と同じミスをしません。 | 同様のミスを防ぐため、作業後に数量・金額・宛先を確認する手順を追加します。 |
| 自己管理を徹底します。 | 前日の就寝時間を見直し、起床アラームを複数設定して、始業時刻に余裕を持って出勤します。 |
ケース別の短い例文と書き方の注意点
ここでは、よくある始末書のケースを短い例文で紹介します。詳しい書式を使いたい場合は、上のテンプレート一覧から該当するケースを選んでください。
遅刻・寝坊の場合
私は、令和〇年〇月〇日、自己管理が不十分であったため始業時刻に遅刻してしまいました。職場の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
今後は就寝時間を見直し、起床アラームを複数設定して、余裕をもって出勤できるよう生活管理を改めます。
- 一度の遅刻か、複数回続いた遅刻かで表現の重さを変える
- 「寝坊しました」だけで終わらせず、生活管理の改善まで書く
社内規程違反・アルバイトの場合
私は、会社の就業規則を十分に確認しないまま、勤務時間外にアルバイトを行っておりました。会社の規定を軽視した行為であり、弁解の余地はございません。
今後は就業規則を改めて確認し、副業等を検討する場合は、必ず事前に会社へ相談・申請する手順を守ります。
- 家計や生活事情は長く書きすぎない
- 「規程違反であることを理解している」と明確に書く
- 今後は相談・申請する手順を入れる
鍵・社員証を紛失した場合
私は、令和〇年〇月〇日、会社の通用口の鍵を紛失していることに気づきました。利用した交通機関や立ち寄り先を確認し、遺失物届も提出しましたが、現時点では発見に至っておりません。
今後は帰宅前に所持品を確認し、鍵は専用ケースに入れて管理を徹底します。
- 紛失に気づいた時刻と、その後に取った対応を書く
- 鍵や社員証の重要性を理解していることを示す
会社PC・備品を破損した場合
私は、令和〇年〇月〇日、移動中の不注意により会社貸与のノートパソコンを落下させ、破損させてしまいました。会社に損害を与え、関係部署の皆様にも余計なご負担をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
今後は外出時に必ず保護ケースを使用し、移動中はバッグから取り出さないよう取り扱いを徹底します。
- 落下、水濡れ、誤操作など、破損の状況を具体的に書く
- 情報漏洩の可能性がある場合は、別途報告書で整理する
請求書・納品数のミスの場合
私は、令和〇年〇月〇日、取引先へ送付した請求書において、金額を誤って記載したまま提出してしまいました。確認不足により、取引先および関係部署にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後は請求書の送付前に、金額・数量・宛先をチェックリストで確認し、第三者によるダブルチェックを受けてから送付します。
- 金額、数量、税率、宛先など、どこを誤ったのかを整理する
- ダブルチェックやチェックリストなど、再発防止策を運用として書く
納期遅延の場合
私は、令和〇年〇月〇日納期の案件について、工程管理と関係者への共有が不十分であったため、納期を守ることができませんでした。
今後は進捗状況を定期的に確認し、遅れが見込まれる場合は早めに上長と関係者へ報告・相談します。
- 外部要因だけにせず、自分の管理・報告の不足も書く
- 早期報告、進捗共有、管理ツールの活用などを対策に入れる
情報漏洩・誤送信の場合
私は、令和〇年〇月〇日、確認不足により、社外秘の情報を含むデータを誤って送信してしまいました。情報管理の重要性に対する認識が不十分であり、深く反省しております。
今後は送信前に宛先・添付ファイル・共有範囲を必ず確認し、機密情報を扱う場合は上長の確認を受けてから送信します。
- 情報の詳細を書きすぎない
- 送信前確認、承認手順、共有範囲の確認などを再発防止策にする
実務で起きがちなNG表現と修正例
始末書は、言葉づかいだけ整えても、内容が薄いと差し戻しになりやすいです。特に「言い訳に見える」「原因が浅い」「再発防止策が抽象的」の3つはよくあります。
NG例:このたびはご迷惑をおかけし申し訳ございません。今後は気をつけます。
修正:何が起きたか、誰に影響したか、次に何をするかを1文ずつ書きます。「気をつけます」は、チェックリストや確認手順に置き換えると伝わりやすいです。
NG例:当日は他の業務が立て込んでおり、人手不足だったため、このような結果になってしまいました。
修正:状況説明は短くし、「その中で自分の確認・判断がどこで不足していたか」に戻します。外部要因だけを書くと、責任を避けているように読まれやすいです。
NG例:後輩の確認漏れが原因でした。システムの不具合もありました。
修正:他者の行動を書く場合でも、「確認しきれなかった自分の責任」「事前テスト不足」「共有手順の不備」など、自分側の改善点も書きます。
NG例:文章全体に「申し訳ございません」が何度も出てきて、事実や原因が薄い。
修正:謝罪は冒頭または末尾に1〜2回程度で十分です。読み手が確認したいのは、事実・原因・再発防止策です。
提出前チェックリスト(内容・形式・社内ルール)
書き終えたら、すぐに提出せず、少し時間を置いて見直す方が安全です。特に日付、金額、相手先名、再発防止策は抜けや誤りが出やすいところです。
構成と流れ
- 「事実 → 謝罪 → 原因 → 再発防止策」の順番になっている
- 事実が1〜2文でわかるように整理されている
- 謝罪の対象が明確になっている
- 原因が「忙しかった」「うっかり」だけで終わっていない
- 再発防止策が実際の行動や手順になっている
事実・固有名詞・数字
- 日付、時刻、場所、社名、氏名に誤りがない
- 金額、数量、納期などの数字が社内資料と一致している
- 個人情報や社内事情を書きすぎていない
- 社外提出の場合、提出先に不要な情報を伏せている
形式・提出ルール
- 社内指定の様式がある場合は、その様式に合わせている
- 宛名、提出日、所属、氏名、押印欄に漏れがない
- 提出方法(紙、PDF、メール)と提出先を確認している
- 可能であれば、提出前に上司や総務へ確認している
よくある質問(FAQ)
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参考:公的資料(表記・個人情報・ハラスメント)
まとめ(注意点+使い分け)
- 始末書は「事実→謝罪→原因→再発防止」の順で、短く明確に書く
- 再発防止策は「気をつけます」ではなく、実際の手順として書く
- 対外影響が大きいほど、不祥事/社外向けテンプレートで情報を整理する
- 交通事故・ハラスメントは、初動の記載/被害者への配慮が抜けると差し戻しになりやすい
- 提出前にチェックリストで確認し、日時・数字・固有名詞の誤記を防ぐ





