メール誤送信、BCCとCCの設定ミス、個人情報入りファイルの誤送付など、情報管理のミスが起きたときに使える始末書テンプレートです。Word形式なので、会社名・発生日・原因・対応内容を書き換えて使えます。

夕方の取引先対応や、月末処理でメールをまとめて送る場面では、宛先や添付ファイルの確認がどうしても雑になりがちです。送った直後に「あ、CCのままだった」と気づく。あの冷たい感じ、経験した人ならかなり嫌なはずです。

このページでは、社内提出を想定した「メール誤送信」と「機密情報漏洩」の始末書を掲載しています。誤納品や数量違いなどの作業ミスは、別ページの方が探しやすいため、ここでは扱いません。

メール誤送信・情報漏洩では始末書と顛末書のどちらを使うか

会社によって呼び方は少し違いますが、ざっくり言うと、始末書は「本人の反省と再発防止」を書く文書、顛末書は「何が起きたか」を時系列で整理する文書です。

メール誤送信や情報漏洩では、最初に顛末書で経緯を出し、そのあと始末書を求められることもあります。ここは現場でわりと分かれます。

状況 向いている文書 書く内容
BCCにすべきところをCCで送った 始末書または顛末書 送信日時、対象人数、誤送信の原因、削除依頼、再発防止策
宛先を間違えて別の取引先へ送った 始末書 送信先、送信内容、気づいたきっかけ、上長への報告、今後の確認手順
個人情報入りのファイルを誤送付した 顛末書寄り 含まれていた情報、影響範囲、回収状況、管理部門への報告
顧客や取引先へ正式に説明する 社外向け顛末書・お詫び状 事実説明、謝罪、対応内容、今後の連絡先

メール誤送信・情報漏洩の始末書テンプレート(Word)

このページのテンプレートは、社内提出用です。取引先や顧客へそのまま出す文面ではありません。

社外へ説明する場合は、言葉の強さや責任範囲の書き方が変わります。先に上長や管理部門へ確認してから、社外向けの文書を作る方が安全です。

メール誤送信の始末書|BCC漏れ・CC間違い・宛先ミス
メール送信ミスによる個人情報流出や宛先間違いを、社内で報告するためのWordテンプレート
  • BCC漏れ・CC間違い・宛先ミスによる情報流出を想定
  • 送信日時・送信先・対象件数・初動対応を整理して書ける構成
  • 新人担当者でも書き出しで迷いにくいよう、原因と再発防止策の欄を分けています

機密情報漏洩の始末書|社内資料・取引先情報の管理不備
社内資料、取引先情報、非公開情報の取り扱いミスを報告するためのWordテンプレート
  • 社内資料・取引先情報・非公開情報の漏洩や持ち出しミスを想定
  • 経緯・影響範囲・初動対応・再発防止策を順番に整理
  • 管理側が確認しやすいよう、事実と反省を混ぜすぎない書式にしています

始末書をブラウザ上で作成し、PDFで保存する方法もあります
Wordを開けない環境や、急いで社内提出用のPDFを作りたいとき向けです。入力内容は送信されません。

テンプレートを使う前に確認しておくこと

テンプレートを開く前に、先にメモしておきたいのは「何を、誰に、どの範囲まで送ってしまったか」です。ここが曖昧なまま書き始めると、文章だけ整っていても、あとで上長から「対象者は何人?」「削除依頼は済んだ?」と戻されます。

夜の事務所で、送信済みメールを開きながら人数を数え直す。正直、あまり気持ちのいい作業ではありません。ただ、最初にここを押さえると、始末書はかなり書きやすくなります。

  • 発生日時:メールを送った日時、ミスに気づいた日時
  • 送信内容:件名、添付ファイル名、本文に含まれていた情報
  • 送信先:本来の送信先、誤って送った相手、対象件数
  • 初動対応:上長報告、削除依頼、送信取消、相手先への連絡
  • 原因:宛先の自動補完、チェック漏れ、共有リストの使い間違いなど
  • 再発防止策:送信前確認、宛先リストの分離、添付前チェック、承認フローの見直し

テンプレートを使うときの書き方

テンプレートは、そのまま全部埋めるより、自社の報告ルールに合わせて少し削る方が使いやすいです。
たとえば、すでに顛末書で時系列を詳しく出しているなら、始末書では経緯を短くして、原因と再発防止策を厚めに書く。現場では、そのくらいの調整がよくあります。
項目 書き方 迷いやすいところ
発生内容 いつ、誰に、何を誤って送ったかを短く書く 長く説明しすぎると、原因と対応が埋もれます
原因 「確認不足」だけで終わらせず、どの確認が抜けたかを書く 不注意だけでは再発防止策につながりにくいです
対応内容 削除依頼、上長報告、関係部署への共有など、実際に行ったことを書く まだ未対応のことを完了したように書かない方がよいです
再発防止策 送信前の宛先確認、添付ファイル確認、複数人チェックなどを具体的に書く 「今後は気をつけます」だけだと弱く見えます

記入例|BCCにすべきメールをCCで送信した場合

始末書

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇〇〇
管理部長 〇〇 〇〇 様

営業部 〇〇 〇〇

このたび、令和〇年〇月〇日午後3時頃、取引先向けの案内メールを送信する際、本来BCC欄に入力すべき宛先をCC欄に入力したまま送信してしまいました。

送信先は〇〇件で、受信者同士のメールアドレスが確認できる状態となりました。送信後、内容を確認した際に誤送信に気づき、直ちに上長へ報告しました。その後、受信者に対して当該メールの削除を依頼し、関係部署へ状況を共有しております。

原因は、送信前の宛先欄確認が不十分だったことです。月末の案内業務が重なっていたとはいえ、個人情報を扱うメールで確認を怠ったことは、私の不注意によるものです。

今後は、一斉送信時には宛先欄を送信前に声に出して確認し、送信リストをBCC専用の形式に分けて管理します。また、外部宛ての一斉メールについては、送信前に上長確認を受けてから送るよう改めます。

このたびは、情報管理上の不手際により関係者の皆様にご迷惑をおかけしました。深く反省し、同様のミスを繰り返さないよう、確認手順を徹底いたします。

以上

よくある詰まりどころ

原因が「確認不足」だけで終わってしまう

「確認不足でした」と書きたくなるのですが、それだけだと読んだ側は判断しにくいです。宛先欄を見なかったのか、添付ファイル名を確認しなかったのか、送信リストの作り方が悪かったのか。そこまで書くと、再発防止策が自然につながります。

再発防止策が「ダブルチェックします」だけになる

ダブルチェック自体は悪くありません。ただ、誰が、どのタイミングで、何を見るのかまで書かないと、また同じ形で詰まります。

たとえば、次のように書くと現場で動きやすいです。

  • 外部宛て一斉メールは、送信前に宛先欄を上長へ画面共有して確認する
  • BCC送信用の宛先リストを別ファイルで管理し、CC欄へ貼り付けない運用にする
  • 添付ファイル名に「社外送付可」「社内限り」などの区分を入れる
  • 個人情報を含むファイルは、送信前に管理部門の確認を受ける

始末書に経緯を書きすぎる

メール誤送信や情報漏洩では、事実経過を細かく書きたくなります。もちろん省きすぎるのも困りますが、始末書はあくまで社内での反省と再発防止を示す文書です。

時系列が長くなる場合は、顛末書で経緯を整理し、始末書では「原因」「反省」「再発防止策」を中心にまとめる方が読みやすいでしょう。

社外向けの文書とは分けて考える

このページのテンプレートは、上長・管理部門へ提出する社内向けです。
取引先や顧客へ出す文書は、謝罪の言い回し、会社としての対応、今後の連絡先まで含めて整える必要があります。社内用の始末書をそのまま転用しない方がよいです。

よくある質問(FAQ)

この始末書テンプレートは社外へ提出してもいいですか?
基本的には社内提出向けです。取引先や顧客へ出す場合は、会社としての謝罪文や顛末書を別に用意した方が自然です。社外向けの文書では、本人の反省よりも、会社としての対応内容が見られます。
メール誤送信では始末書と顛末書のどちらを書けばいいですか?
事実経過の整理を求められているなら顛末書、本人の反省と再発防止策を求められているなら始末書が合います。実務では、先に顛末書を出し、そのあと始末書を求められることもあります。
BCCとCCを間違えた場合、何を書けばいいですか?
送信日時、対象人数、メールに含まれていた情報、気づいた経緯、削除依頼などの初動対応を書きます。再発防止策では、送信前の宛先欄確認や、BCC専用リストの管理方法まで書くと伝わりやすいです。
新人が書く場合、文章はどのくらい固くすればいいですか?
無理に難しい言葉を使うより、事実を短く整理する方が読みやすいです。ただし、「すみませんでした」だけでは社内文書として軽く見えるため、「発生内容」「原因」「対応」「再発防止策」は分けて書くと収まりがよいです。
再発防止策はどこまで具体的に書けばいいですか?
「今後は気をつけます」だけで終わらせず、送信前に誰が何を確認するのかまで書くと実務向きです。たとえば、外部宛て一斉メールは送信前に上長確認を受ける、BCCリストを別管理する、添付ファイル名を確認する、といった書き方です。