仕訳帳は、企業の財務状況を正しく把握し、決算書を作成するために欠かせない会計帳簿です。

この記事では、10年以上の会計実務経験を持つ専門家が、個人事業主や中小企業の経理担当者向けに、実践的かつ正確な情報を提供しています。 日々の取引管理を効率化し、正確な財務状況の把握や税務申告をスムーズに進めたい方は、ぜひご活用ください。

仕訳帳とは?役割と重要性を解説します

仕訳帳とは、企業の日々の取引を時系列で記録する会計帳簿です。 複式簿記に基づき、取引を「借方」と「貸方」に分けて記録し、決算書作成や税務申告の基礎となります。

正確な仕訳帳を作成することで、財務状況を透明化し、経営判断に役立てることができます。

仕訳帳と総勘定元帳の違い

仕訳帳は取引を発生順に記録する帳簿で、総勘定元帳は勘定科目ごとに取引を集計したものです。

例えば、仕訳帳では「2025年8月26日に商品を10万円で購入」と記録し、総勘定元帳では「商品購入」の科目に集計します。 両者を併用することで、正確な財務管理が可能となります。

仕訳帳が必要な理由

仕訳帳は、税務署への申告や監査対応に欠かせません。 また、経費や収益の流れを把握することで、経営戦略の立案にも役立ちます。

仕訳帳のフォーマットと書き方

仕訳帳を作成する際は、以下の項目を正確に記入します。

日付
借方勘定科目
借方金額
貸方勘定科目
貸方金額
摘要

日付の記入方法

取引が発生した日付を記入します。 Excelを使用する場合、時系列での並び替えが簡単に行えるため、正確な日付入力が重要です。

借方・貸方勘定科目と金額

借方は資産や費用の増加、貸方は負債や収益の増加を表します。
例:商品を現金で購入した場合、「商品(借方)」と「現金(貸方)」に同じ金額を記入します。

摘要欄の活用法

摘要欄には、取引内容や取引先名を簡潔に記載します。
例:「〇〇社への支払い」「オフィス賃料」など、具体的に書くことで後からの確認が容易になります。

無料Excel仕訳帳テンプレートのダウンロード

当サイトでは、経理初心者からプロまで使いやすいExcel仕訳帳テンプレートを無料で提供します。 以下のテンプレートは、印刷対応で手書きにも適しています。

シンプルテンプレート01

シンプルテンプレート02

手書き用テンプレート03

手書きでの記帳に最適化されたテンプレートです。 金額欄は桁数に応じて線が調整されており、視認性が高い設計となっています。

仕訳帳を効率的に活用する3つのポイント

以下のポイントを押さえることで、仕訳帳の管理がよりスムーズになります。

  • 具体的な摘要の記載
    取引内容を詳細に記載することで、後からの確認が容易になります。

  • 定期的な照合
    仕訳帳と総勘定元帳を定期的に照合し、ミスを早期に発見します。

  • ツールの活用
    Excelテンプレートや会計ソフトを併用することで、作業効率が向上します。

よくある質問(FAQ)

仕訳帳テンプレートはExcel以外の形式もありますか?
現在はExcel形式のみをご用意しています。印刷して手書きで使用することも可能です。
仕訳帳と総勘定元帳の違いは何ですか?
仕訳帳は取引を日付順に記録した帳簿で、総勘定元帳は勘定科目ごとに分類・集計した帳簿です。両方を併用することで正確な会計処理が可能になります。
仕訳帳はどれくらい保存する必要がありますか?
法人の場合は会社法や税法に基づき10年間、個人事業主は7年間の保存が必要です。電子帳簿保存法に対応する場合は電子保存も認められます。
仕訳帳を手書きで作成しても問題ありませんか?
問題ありません。ただし、効率や正確性を考えるとExcelや会計ソフトを利用するほうが一般的です。
初心者でも仕訳帳をつけることはできますか?
基本的な簿記の知識があれば仕訳帳をつけられます。Excelのテンプレートを使うことで、初心者でも簡単に始められます。

まとめ

仕訳帳の基本的な知識とエクセルテンプレートについて紹介しました。仕訳帳は、決算を行うために必ず作成しなければならない帳簿です。

小規模な会社では、複雑でないため社内の事務担当者が掛け持ちで行うことが多いです。

すぐに経営状態がわかるため、仕訳は自社で都度行った方が確実ですが忙しくて難しいという場合は、税理士事務所などで仕訳の代行作業などもしてくれるのでお願いするのもいいでしょう。