予算書は、これから使うお金や入ってくるお金を、先に見える形にしておくための書類です。月末の会議前に数字をまとめたり、来期の設備投資を考えたりするとき、ざっくりでも表になっていると話が進めやすくなります。
このページでは、無料で使えるExcelの予算書テンプレートを掲載しています。収支予算書、年間予算書、予算案、事業予算書に分けているので、使う場面に近いものを選んでください。
予算書テンプレート一覧【無料Excel】
予算書といっても、実務では少しずつ使い方が違います。自治会やイベントなら収支予算書、会社や店舗の年間計画なら月別の年間予算書、新しい事業を始める前なら事業予算書、という分け方をすると選びやすいです。
| テンプレート | 使う場面 | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 収支予算書 | 自治会、PTA、サークル、イベント、団体会計 | 収入と支出を分けて、年度や行事のお金の見込みをまとめる |
| 年間予算書 | 会社、店舗、部門、個人事業の年間管理 | 横軸を月にして、1月から12月までの売上・経費・利益を確認する |
| 予算案 | 会議前のたたき台、承認前の案、社内確認 | まだ確定していない予算を、案として見せるときに使う |
| 事業予算書 | 新規事業、店舗出店、新サービス、プロジェクト | 売上見込み、初期費用、運営費、採算の見通しをまとめる |
収支予算書テンプレート
収支予算書は、収入と支出を分けてまとめるテンプレートです。自治会、PTA、サークル、イベントなどで「会費がいくら入り、会場費や印刷費にいくら使うか」を整理するときに向いています。
年度の始まりや総会前に使うことが多い書類です。細かく作りすぎるより、まずは収入の部と支出の部を分けて、あとから費目を足していくほうが楽です。
予算案テンプレート
予算案は、まだ確定していない予算を社内や会議で確認してもらうためのテンプレートです。上司に見せる前のたたき台、部署内で数字をすり合わせる前の資料として使いやすい形です。
「案」として出す場合は、金額だけでなく、根拠や前提を少し添えておくと話が早いです。たとえば「広告費は昨年比110%」「人件費は1名増員を想定」のように書いておくと、確認する側も判断しやすくなります。
年間予算書テンプレート(月別)
年間予算書は、横軸を月にして、1年間の売上や経費を一覧で見られるテンプレートです。会社、店舗、部門、個人事業などで、月ごとの数字を追いたいときに使います。
月別に並べると、繁忙期と閑散期の差が見えやすくなります。たとえば、3月と9月に広告費が増える、12月だけ仕入れが増える、といったズレも表の中で確認できます。
事業予算書テンプレート
事業予算書は、新規事業やプロジェクトを始める前に、採算が合うかを確認するためのテンプレートです。通常の年間予算書が「1年間のお金の使い方」を見るものだとすると、事業予算書は「この事業を進めてよいか」を見る書類に近いです。
新しいサービスを始める、店舗を出す、展示会に出る、社内プロジェクトを立ち上げる。こういう場面では、売上見込みだけでなく、初期費用、広告費、人件費、外注費、回収時期まで入れておくと、あとで説明しやすくなります。
- 事業名、実施期間、担当者
- 売上見込み、客単価、販売数、利用者数
- 初期費用、設備費、制作費、広告費
- 人件費、外注費、通信費、運営費
- 利益見込み、回収予定、前提条件
予算書・収支予算書・事業予算書の違い
どれも「これからのお金」をまとめる書類ですが、見る方向が少し違います。ここがあいまいなままだと、テンプレートを選ぶ時点で迷いやすいです。
| 書類名 | 主な目的 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 収支予算書 | 収入と支出を分けて、お金の出入りを確認する | 自治会、PTA、団体会計、イベント、サークル活動 |
| 年間予算書 | 月別に売上・経費・利益の見込みを管理する | 会社、店舗、部門、個人事業、年度計画 |
| 事業予算書 | 新しい事業やプロジェクトの採算を確認する | 新規事業、店舗出店、新サービス、社内プロジェクト |
迷った場合は、団体やイベントのお金の出入りなら収支予算書、1年間の月別管理なら年間予算書、新しく始める事業の判断資料なら事業予算書を選ぶと使いやすいです。
予算書の作り方
予算書は、いきなり細かい費目から入力すると止まりやすいです。最初に「何のための予算か」「どの期間を見るか」「誰が確認するか」を決めておくと、あとで直す回数が減ります。
1. 目的と期間を決める
まず、全社の年間予算なのか、部門予算なのか、イベントや事業単位の予算なのかを決めます。ここがあいまいだと、売上や経費の項目がどんどん増えて、表が読みにくくなります。
たとえば、会社の年間予算なら1月から12月、または4月から翌3月までを横軸にします。イベントなら開催日までの準備費と当日の収支を分けるほうが見やすいです。
2. 収入・売上・経費を分ける
収支予算書では、収入の部と支出の部を分けます。会費、補助金、参加費、寄付金などは収入側に、会場費、印刷費、消耗品費、謝礼などは支出側に入れます。
年間予算書では、売上、原価、人件費、広告費、家賃、通信費などを月ごとに並べます。最初から細かくしすぎると入力が続かないので、担当者が月末に見返せる程度の粒度にしておくと扱いやすいです。
3. 金額の根拠をメモしておく
予算は、数字だけ入っていても後から見返すと理由を忘れがちです。「前年実績の105%」「見積書の金額を反映」「4月に1名増員予定」など、短いメモを残しておくと確認が楽になります。
特に新人の担当者が引き継いだ場合、根拠欄があるだけでかなり助かります。月末に「この数字、なぜこうしたんだっけ」と戻る時間が減ります。
予算書に入れる主な項目
予算書の項目は、使う場面によって変わります。会社の年間予算と、自治会の収支予算書では、同じ項目にするとかえって見にくくなります。
| 項目 | 内容 | 入力するときの注意 |
|---|---|---|
| 収入 | 会費、補助金、参加費、寄付金など | 入金時期がずれる場合は、備考に予定月を書いておく |
| 売上 | 商品やサービスの販売見込み | 数量×単価で入れると、あとから見込みを直しやすい |
| 原価 | 仕入、材料費、外注費など | 売上に連動する費用と、毎月固定で出る費用を混ぜない |
| 経費 | 広告費、家賃、通信費、消耗品費など | 年払いの費用は、月割りにするか支払月にまとめるかをそろえる |
| 人件費 | 給与、賞与、法定福利費など | 増員予定や退職予定がある場合は、月別に反映する |
| 利益・差引 | 収入から支出、または売上から費用を引いた金額 | 計算式がずれると気づきにくいので、合計欄は最後に確認する |
予算書でよくあるミス
よくあるのは、前年の表をコピーして、今年だけ増える費用を入れ忘れるケースです。たとえば、今年はパソコンを買い替える予定があるのに、昨年の通信費や消耗品費だけを見ていると、設備費が抜けます。
もうひとつ多いのが、税込と税抜が混ざることです。見積書から転記した金額、請求予定の金額、社内で使っている税抜金額が混ざると、合計が微妙に合わなくなります。月末の夕方にここで止まると、かなり疲れます。
テンプレートを使うときは、最初に「税込でそろえる」「税抜でそろえる」と決めて、備考に一言入れておくと楽です。行や列も、使わないものは残さず削ったほうが見やすくなります。
用途別の使い方
自治会・PTA・イベントで使う場合
収支予算書を使うと、会費や補助金などの収入と、会場費や印刷費などの支出を分けて見せられます。総会資料や行事前の確認資料としても使いやすいです。
費目名は、前年の収支報告書とそろえておくと比較しやすくなります。ここを毎年変えてしまうと、前年より何が増えたのか分かりにくくなります。
会社・店舗で使う場合
年間予算書を使う場合は、横軸を月にして、売上や経費を月別に入れます。月別にしておくと、繁忙期だけ人件費が増える、広告費を春と秋に集中させる、といった動きが見えます。
担当者が1人で作る場合でも、最初にざっくり入れて、上司や管理側があとで調整する流れにすると進めやすいです。完璧な数字を最初から入れようとすると、手が止まりがちです。
新規事業やプロジェクトで使う場合
事業予算書では、売上見込みだけでなく、初期費用や回収時期まで入れます。新サービスなら、開発費、広告費、外注費、人件費、運用費などを分けておくと、採算の話がしやすくなります。
ここで迷いやすいのは売上見込みです。客単価と販売数に分けて入力すると、「単価を上げるのか」「販売数を増やすのか」が見えます。会議で修正するときも、この形のほうが直しやすいです。
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予算書テンプレートのよくある質問
まとめ
予算書は、来期や次の事業のお金の流れを先に確認するための書類です。数字を表にしておくと、会議や承認の場で「どこにお金を使うのか」「どれくらい利益が残るのか」を話しやすくなります。
収支をまとめたい場合は収支予算書、月別に管理したい場合は年間予算書、新しい事業の採算を見たい場合は事業予算書が使いやすいです。まずは近いテンプレートを選び、費目名や金額欄を少し直して使ってみてください。





