資金繰りは、黒字経営でも油断できません。利益が出ていても、入金と支払いのタイミングがずれるだけで資金が足りなくなることがあります。そのため、経営管理のなかでも資金繰りはかなり実務的で、早めに見ておきたい業務です。

■ 作成者・監修情報
本ページは、ビジネス文書テンプレートサイト「Bizroute」を運営する株式会社エクシアが制作・監修しています。

  • 自治会・中小企業向けの会計支援業務15年
  • 予算書・決算書などの帳票テンプレート設計27件

■ 監修: 株式会社エクシア
■ 初稿公開日:2020/4/20 ■ 最終更新日:2026/7/9

本ページのテンプレートは、2026年7月までに累計869件ダウンロードされています。
利用者の内訳:創業間もない法人からの利用が7割

資金繰り表とは

資金繰り表は、会社のお金の流れ(キャッシュフロー)を見える形にする表です。

「いつ」「いくら」入金があり、どのタイミングで支払いが出るのかを整理することで、資金ショートを防ぎやすくなります。数字そのものより、流れを先に把握できるところが大きいです。

とくに中小企業では、赤字より先に資金不足で苦しくなることもあります。そのため、資金繰り表は後回しにしないほうがいい管理表のひとつです。

資金繰り表テンプレート

無料でダウンロードできる、自動計算付きのExcel資金繰り表テンプレートを2種類用意しています。どちらも、経常収支(本業の収支)と財務収支(借入・返済)を分けて集計し、月初の繰越残高から次月への繰越金まで一連で自動計算する構成です。

エクセルで使えるシンプルな資金繰り表テンプレート|収入支出と借入返済を自動計算

資金繰り表テンプレート01(シンプル版)
予実管理付き資金繰り表テンプレート|エクセルで予算と実績を比較できるキャッシュフロー管理

資金繰り表テンプレート02(予実管理版)

テンプレート01・02の違い

  • どちらも、収入は「現金売上・売掛金回収・手形割引・受取利息&配当金・その他収入」の5項目、支出は「人件費・材料費・外注費・地代家賃・水道光熱費・通信費・旅費交通費・支払手数料・その他経費」の9項目があらかじめ用意されています。この項目名以外のものを追加したい場合は、行の挿入と数式のコピーが必要です
  • テンプレート01:1か月につき1列で入力するシンプル版です。月初繰越残高は、前月の次月繰越金を自動で参照します
  • テンプレート02:1か月につき「予算」「実績」の2列で入力する予実管理版です。月初繰越残高・次月繰越金は、予算列・実績列それぞれ独立して自動計算されます
  • 予算と実績の差額(差異)を自動計算する列は現時点ではありません。差異を見たい場合は、予算列と実績列を目で見比べるか、別途差引の数式を追加してください

資金繰り表の作り方

1. フォーマットを準備

日付、項目、金額、資金収支を基本に構成します。期間は月次でも週次でも構いませんが、まずは事業の動きに合った単位で始めるのが現実的です。このテンプレートは4月始まりの月次12か月分で構成されています。

2. 入出金を記入

売上、仕入、経費、借入、返済などを、帳簿や契約書、請求予定に基づいて入力します。ここをざっくりでも先に入れておくと、危ない月が見えやすくなります。

収入の例

現金売上、売掛金回収、手形割引、利息・配当、その他収入

支出の例

人件費、材料費、外注費、地代家賃、水道光熱費、通信費、旅費交通費、支払手数料、その他経費

3. 資金収支を計算

このテンプレートでは、次の順番で自動計算されます。

収入計-支出計=経常収支計 → 調達計-返済計=財務支出計 → 経常収支計+財務支出計=合計収支 → 月初繰越残高+合計収支=次月繰越金

次月繰越金は、そのまま翌月の月初繰越残高として自動的に引き継がれます。1か月ずつ手動で転記する必要はありません。

テンプレートの使い方

月初繰越残高の入力

最初の月(4月)だけ、月初繰越残高を手入力してください。5月以降は、前月の次月繰越金が自動で反映されます。

収入欄の記入例

現金売上、売掛金回収、受取利息、配当金など

支出欄の記入例

人件費、材料費、外注費、地代家賃、水道光熱費、通信費、旅費交通費、手数料など

借入・返済の管理

短期・長期借入金の調達や返済額も記入しておくと、将来の資金負担が見えやすくなります。借入の予定は、見たくない数字でも先に置いておいたほうが判断しやすいです。

予実管理版(テンプレート02)を使う場合

各月の「予算」列に見込み額を、「実績」列に確定した金額を入力します。年間合計欄も予算・実績それぞれ別に自動集計されるので、年間を通じた計画と実績のズレを見比べやすくなります。ただし前述のとおり、差異そのものを自動計算する列はないため、予算と実績を並べて確認する使い方が基本になります。

資金繰り表で毎月の支出を確認したあと、固定費や変動費の見直し額を概算したい場合は、
経費削減額シミュレーターも使えます。

資金繰り表と金融機関対応

資金繰り表は、社内の管理だけでなく、金融機関に融資を相談するときの提出資料としても使われます。ここは損益計算書や予算書とは少し違う、資金繰り表ならではの使われ方です。

融資面談で見られるポイント

融資の相談では、直近の資金繰り実績よりも、今後数か月の資金繰り「予定」がどこまで具体的に組まれているかが見られる傾向があります。売掛金の回収予定や借入の返済計画まで書き込んでおくと、話がスムーズです。

資金ショートの予兆をどう見るか

次月繰越金がマイナスに近づく月があれば、そこが資金ショートの予兆です。早い段階で借入の調達計画を前倒しするか、支払いのタイミングを調整するかを検討する材料になります。

よくある質問(FAQ)

資金繰り表テンプレートは無料でダウンロードできますか?
はい。エクセル形式の資金繰り表テンプレートを無料でダウンロードできます。自動計算付きなので、収入・支出・借入返済の流れを整理しやすくなっています。
収入・支出の項目は自由に変更できますか?
項目名は書き換えられますが、あらかじめ収入5項目・支出9項目が用意されています。これ以外の項目を追加したい場合は、行を挿入したうえで、収入計・支出計の数式(SUM関数)の範囲を追加した行まで広げる必要があります。
資金繰り表はエクセル以外でも使えますか?
基本はエクセル形式ですが、Googleスプレッドシートに読み込んで使うこともできます。必要に応じてPDFへ変換して印刷用として使うことも可能です。
資金繰り表のテンプレートには予実管理機能がありますか?
はい。テンプレート02は、月ごとに「予算」「実績」の2列で入力する予実管理版です。年間合計もそれぞれ自動集計されます。ただし、予算と実績の差額を自動計算する機能はないため、差異は目で見比べる形になります。
月をまたいだ繰越残高は自動で反映されますか?
はい。最初の月の月初繰越残高だけ手入力すれば、翌月以降は前月の次月繰越金が自動で反映されます。
小規模事業でも資金繰り表は必要ですか?
はい。小規模事業や個人事業主でも、資金繰り表を作っておくとキャッシュフローの不安を減らしやすくなります。規模が小さいほど、資金のずれがそのまま苦しくなることもあります。
資金繰り表はどのくらいの期間で作成するのがよいですか?
基本は月次での作成が使いやすいです。ただ、資金の動きが大きい業種や立ち上げ期は、週次で見たほうが早く変化に気づけます。

参考リンク

日本政策金融公庫のホームページでも、資金繰り表の簡易版・詳細版テンプレートや、作成手順、記載例がエクセル形式で公開されています。

日本政策金融公庫 資金繰り表

関連リンク

まとめ

この記事では、資金繰り表の作り方と、エクセルテンプレートの使い方を紹介しました。

資金繰り表は、一度作って終わりではなく、見直しながら精度を上げていく表です。最初は概算でも構いませんが、入金や支払いの見込みがはっきりしてきたら、数字を少しずつ現実に近づけていくことが大切です。そうしていくと、ただの一覧表ではなく、先を読むための管理表として使いやすくなります。

本記事は株式会社エクシアの監修のもと、2026年7月9日に内容を確認・更新しています。