売上台帳のExcelテンプレートを4種類と、売上0円の月の記入例を用意しました。どれもPDF版があるので、印刷して手書きでも使えます。無料で、登録もいりません。

個人事業主・小さな会社の基本形

売上台帳(シンプル型)
対応形式
Excel(.xlsx)
PDF
Googleスプレッドシート
  • A4縦、明細は40行
  • 日付・取引先・内容・数量・単価・金額の6列
  • 数量と単価を入れると金額が出て、合計も自動
  • 上に年・月と会社名の欄
Googleスプレッドシート版はこちらから開きます。「テンプレートを使用」でコピーして使ってください。

用途別のテンプレート(ほかの3種類と記入例)

画像を押すと拡大します。ボタンからファイルを保存できます。


伝票形式の売上台帳テンプレートの見本画像。伝票番号と消費税の列がある

伝票形式
伝票番号と消費税の列つき。1か月47行まで書けます。

請求書連動タイプの売上台帳テンプレートの見本画像。請求書No・請求日・取引先・件名・売上金額の5列

請求書連動タイプ
請求書の番号と請求日で並べる形。掛け売りが多い事業向けです。

A4横の売上台帳テンプレートの見本画像。受注番号・商品コード・単位・備考まで10列

A4横形式
受注番号・商品コード・単位・備考まで10列。商品の種類が多い店に。

売上0円の月の売上台帳の記入例。内容欄に4月売上なし、合計に0と書いてある

記入例:売上0円の月
売上がない月の書き方の見本です。年は空欄にしてあります。

4種類のテンプレートの違い

違いは、1か月に書ける件数と、どこまで自動で計算されるかです。ファイルを開いて、列と式を確かめました。

テンプレート 用紙・行数 列 自動計算
シンプル型 A4縦・40行 日付/取引先/内容/数量/単価/金額 金額(数量×単価)と合計
伝票形式 A4縦・47行 月/日/伝票番号/顧客名/商品名/単価/数量/金額/消費税 金額(単価×数量)と、金額・消費税それぞれの合計
請求書連動タイプ A4縦・39行 請求書No/請求日/取引先/件名/売上金額 合計金額のみ(売上金額は手入力)
A4横形式 A4横・26行 注文日/受注番号/取引先/商品コード/商品名/数量/単価/単位/金額/備考 金額(数量×単価)と合計

どれも1枚で1か月分です。月が変わったら、シートをコピーして新しい月を書き始めてください。

売上台帳をつける前に決めておくこと

日付

日付は「納品した日」でそろえる

国税庁の所得税基本通達36-8では、商品を売った収入は原則として「引渡しがあった日」、サービスなら「役務の提供を完了した日」の分になります。

日付の例

3月31日 納品3月の売上

請求書を4月5日に発行した場合も、上の例では3月に記録します。

月末締めで翌月に請求している場合、つい請求書の日付で書きたくなります。でも、3月31日に納品して4月5日に請求した分は、3月の売上です。

請求書連動タイプは「請求日」の列なので、納品と請求で月がまたがる取引だけは気をつけてください。件名の欄に納品日を書き添えておくと、あとで見返したときに分かります。

業種や契約によって例外もあります。判断がつかない取引は、税務署か税理士に聞くのがいちばん早いです。

金額

税込か税抜か、1冊の中でそろえる

シンプル型・請求書連動タイプ・A4横形式は、金額の列が1つしかありません。税込で書くのか税抜で書くのかを最初に決めて、途中で混ぜないようにします。

伝票形式は「金額」と「消費税」が別の列です。金額は単価×数量で出ますが、消費税は手で入れる形にしました。8%と10%の品目が同じ月に混ざっても、税率ごとに書き分けられるからです。

訂正

返品や値引きは、マイナスの行を足す

元の行を消して書き直すと、何があったのか後から追えなくなります。

入力の例

数量−1
金額マイナスで計算

シンプル型とA4横形式なら、数量に「-1」と入れれば金額がマイナスで出て、合計からも引かれます。請求書連動タイプは売上金額の欄に、マイナスの金額をそのまま入れてください。

行の追加

行が足りない月は、表の途中に挿入する

行を足すときは、最後の明細行より上に挿入します。合計の式の範囲がいっしょに広がるからです。合計のすぐ上に足すと、その行が合計の範囲から外れることがあります。

挿入した行には金額の式が入っていません。上の行の金額のセルをコピーしておきましょう。

件数が多い月が続くなら、47行ある伝票形式に切り替えたほうが楽だと思います。

個人事業主の帳簿として使うとき

国税庁の案内では、白色申告の売上の記帳は、取引の年月日・売上先・金額と、日々の売上の合計を書くのが基本です。

少額の現金売上なら、日々の合計金額だけをまとめて書いてもかまいません。納品書や請求書の控えを保存している場合も、日々の合計だけでよいとされています。

シンプル型で使う欄
日付取引先金額

シンプル型でいえば、日付・取引先・金額の3つが埋まっていれば足ります。数量と単価を使わない取引は、金額の欄に直接数字を打ち込んでください。その行の計算式は消えますが、合計にはちゃんと入ります。

保存期間にも決まりがあります。白色申告の場合、収入金額を書いた帳簿は7年。請求書や納品書の控えは5年です。

売上を記録した帳簿なら、手書きでもExcelでも扱いは変わりません。月ごとにクリアファイルに挟んでおくと、探すときに困りません。

青色申告で55万円・65万円の控除を受けるなら、複式簿記の帳簿が要ります。この売上台帳だけでは足りないので、会計ソフトに入力する前のメモや、月ごとの売上をざっと確かめる表として使うのが現実的です。

手書きで使うとき

PDF版を印刷して使います。計算式は効かないので、金額と合計は電卓で出して書き込みます。

合計を書いたら、その月の枠の中で締めてしまいましょう。次の月の分を同じ紙に続けると、月の合計が分からなくなります。

こすると消えるボールペンは、熱で字が消えることがあります。帳簿には普通のボールペンが無難です。

売上が0円の月の書き方

給付金や補助金の申請では、対象の月の売上台帳を出すよう求められることがあります。

売上がない月に白紙の台帳を出すと、書き忘れなのか、本当に0円なのか、受け取った側には判断がつきません。

記入例で記載する内容
内容欄4月売上なし
合計欄0円

記入例では、内容の欄に赤字で「4月売上なし」と書き、合計に0を入れています。年は空欄にしてあるので、対象の年と会社名(屋号)を入れて使ってください。

申請先が様式を決めているなら、そちらに合わせます。募集要項を先に確認しておくと、二度手間になりません。