売上台帳は、個人事業主や法人が事業活動の中で得た売上を整理・管理するための帳簿で、会計処理や確定申告だけでなく、融資や補助金の申請、経営判断にも活用されます。

この記事では、実務で役立つ売上台帳のテンプレートを無料で配布するとともに、書き方のコツや活用法を、実務経験に基づいて解説します。

売上台帳テンプレート【無料ダウンロード】

売上台帳は事業規模や用途によって必要なフォーマットが異なります。以下では使いやすいエクセル・PDF版を中心に複数のテンプレートを紹介します。

シンプル型(基本版)

最もシンプルな売上台帳です。日付・取引先・内容・数量・単価・金額を記入します。個人事業主やフリーランスにおすすめです。

伝票形式タイプ

伝票番号や消費税を記録できるタイプです。発行済み伝票と照合できるため、法人会計での利用に便利です。

請求書連動タイプ

請求書Noを入力できる売上台帳です。請求書発行と併せて管理することで、売掛金管理にも役立ちます。

A4横形式

記載項目が多いフォーマットで、商品別・部門別など詳細管理に適しています。経理担当者向けです。

スプレッドシート版

Googleスプレッドシート版の売上台帳です。クラウド上で共有や編集が可能なので、複数人での利用に便利です。
Googleスプレッドシート版 売上台帳はこちら

※ 上記リンクは閲覧のみで直接編集はできません。表示後に「ファイル→コピー作成」で自分用のコピーを作ってから編集してください。

売上台帳とは?

売上台帳は、売上だけを記録する帳簿で、収入の全体像を把握するために欠かせません。
会計ソフトから出力することも可能ですが、Excelや紙での記録も有効です。

補助金・助成金申請に必要なケース

コロナ禍での持続化給付金など、売上減少を証明するために売上台帳が必要となることがありました。 売上0円の場合でも、該当月の売上台帳を提出する必要があります。

https://j-net21.smrj.go.jp/support/taisaku/teate/jizoku_kyufu.html

売上台帳の書き方

基本フォーマット

売上台帳に最低限必要な項目は以下です。

  • 会社名または事業者名
  • 対象月(対象期間)
  • 日付
  • 取引先・取引内容
  • 金額
  • 合計金額

手書きの場合

PDF版を印刷し、売上明細を手書きで記入します。提出時はスマホで撮影した画像やスキャンデータを利用できます。

売上0円の場合

売上が発生していなくても「0円」と記入した売上台帳を作成し、申請に使用します。
売上台帳の記入例(売上0円・対象月と事業者名を明記した提出用フォーマット)

売上台帳を活用するメリット

  • 資金繰りの把握と改善に役立ちます
  • 税務調査や申告の証拠資料として活用できます
  • 補助金や融資申請時の証拠書類になります
売上台帳テンプレートはPDFとExcelの両方でダウンロードできますか?
PDF版とExcel版の両方を用意しています。パソコンで入力する場合はExcel版、手書きで記入する場合はPDF版を印刷してご利用ください。
売上台帳は手書きで作成しても問題ありませんか?
手書きの売上台帳でも問題ありません。PDF版を印刷して記入すれば、補助金や融資の申請資料としても使用できます。
売上が0円の月も売上台帳を提出する必要がありますか?
はい。売上が0円の場合でも売上台帳の提出が必要です。対象月や事業者名を記入し、売上が0円であることを明記してください。
Googleスプレッドシート版の売上台帳は編集できますか?
Googleスプレッドシート版はコピーを作成すれば自由に編集できます。クラウド上で共有もできるため、複数人での管理にも便利です。
売上台帳の書き方に決まったルールはありますか?
厳密な決まりはありませんが、日付・取引先・内容・金額など基本的な情報を記録すれば十分です。経費など余計な項目は記入せず、売上だけを記録するのがポイントです。

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まとめ

売上台帳は、事業の売上を正しく管理し、経営の安定や各種申請に欠かせない帳簿です。

無料で利用できるテンプレートを活用して、実務に即した売上管理を行ってください。