売上台帳のExcelテンプレートを4種類と、売上0円の月の記入例を用意しました。どれもPDF版があるので、印刷して手書きでも使えます。無料で、登録もいりません。
Excel(.xlsx)
Googleスプレッドシート
- A4縦、明細は40行
- 日付・取引先・内容・数量・単価・金額の6列
- 数量と単価を入れると金額が出て、合計も自動
- 上に年・月と会社名の欄
用途別のテンプレート(ほかの3種類と記入例)
画像を押すと拡大します。ボタンからファイルを保存できます。




4種類のテンプレートの違い
違いは、1か月に書ける件数と、どこまで自動で計算されるかです。ファイルを開いて、列と式を確かめました。
| テンプレート | 用紙・行数 | 列 | 自動計算 |
|---|---|---|---|
| シンプル型 | A4縦・40行 | 日付/取引先/内容/数量/単価/金額 | 金額(数量×単価)と合計 |
| 伝票形式 | A4縦・47行 | 月/日/伝票番号/顧客名/商品名/単価/数量/金額/消費税 | 金額(単価×数量)と、金額・消費税それぞれの合計 |
| 請求書連動タイプ | A4縦・39行 | 請求書No/請求日/取引先/件名/売上金額 | 合計金額のみ(売上金額は手入力) |
| A4横形式 | A4横・26行 | 注文日/受注番号/取引先/商品コード/商品名/数量/単価/単位/金額/備考 | 金額(数量×単価)と合計 |
どれも1枚で1か月分です。月が変わったら、シートをコピーして新しい月を書き始めてください。
売上台帳をつける前に決めておくこと
日付は「納品した日」でそろえる
国税庁の所得税基本通達36-8では、商品を売った収入は原則として「引渡しがあった日」、サービスなら「役務の提供を完了した日」の分になります。
請求書を4月5日に発行した場合も、上の例では3月に記録します。
月末締めで翌月に請求している場合、つい請求書の日付で書きたくなります。でも、3月31日に納品して4月5日に請求した分は、3月の売上です。
請求書連動タイプは「請求日」の列なので、納品と請求で月がまたがる取引だけは気をつけてください。件名の欄に納品日を書き添えておくと、あとで見返したときに分かります。
業種や契約によって例外もあります。判断がつかない取引は、税務署か税理士に聞くのがいちばん早いです。
税込か税抜か、1冊の中でそろえる
シンプル型・請求書連動タイプ・A4横形式は、金額の列が1つしかありません。税込で書くのか税抜で書くのかを最初に決めて、途中で混ぜないようにします。
伝票形式は「金額」と「消費税」が別の列です。金額は単価×数量で出ますが、消費税は手で入れる形にしました。8%と10%の品目が同じ月に混ざっても、税率ごとに書き分けられるからです。
返品や値引きは、マイナスの行を足す
元の行を消して書き直すと、何があったのか後から追えなくなります。
シンプル型とA4横形式なら、数量に「-1」と入れれば金額がマイナスで出て、合計からも引かれます。請求書連動タイプは売上金額の欄に、マイナスの金額をそのまま入れてください。
行が足りない月は、表の途中に挿入する
行を足すときは、最後の明細行より上に挿入します。合計の式の範囲がいっしょに広がるからです。合計のすぐ上に足すと、その行が合計の範囲から外れることがあります。
挿入した行には金額の式が入っていません。上の行の金額のセルをコピーしておきましょう。
件数が多い月が続くなら、47行ある伝票形式に切り替えたほうが楽だと思います。
個人事業主の帳簿として使うとき
国税庁の案内では、白色申告の売上の記帳は、取引の年月日・売上先・金額と、日々の売上の合計を書くのが基本です。
少額の現金売上なら、日々の合計金額だけをまとめて書いてもかまいません。納品書や請求書の控えを保存している場合も、日々の合計だけでよいとされています。
シンプル型でいえば、日付・取引先・金額の3つが埋まっていれば足ります。数量と単価を使わない取引は、金額の欄に直接数字を打ち込んでください。その行の計算式は消えますが、合計にはちゃんと入ります。
保存期間にも決まりがあります。白色申告の場合、収入金額を書いた帳簿は7年。請求書や納品書の控えは5年です。
売上を記録した帳簿なら、手書きでもExcelでも扱いは変わりません。月ごとにクリアファイルに挟んでおくと、探すときに困りません。
青色申告で55万円・65万円の控除を受けるなら、複式簿記の帳簿が要ります。この売上台帳だけでは足りないので、会計ソフトに入力する前のメモや、月ごとの売上をざっと確かめる表として使うのが現実的です。
手書きで使うとき
PDF版を印刷して使います。計算式は効かないので、金額と合計は電卓で出して書き込みます。
合計を書いたら、その月の枠の中で締めてしまいましょう。次の月の分を同じ紙に続けると、月の合計が分からなくなります。
こすると消えるボールペンは、熱で字が消えることがあります。帳簿には普通のボールペンが無難です。
売上が0円の月の書き方
給付金や補助金の申請では、対象の月の売上台帳を出すよう求められることがあります。
売上がない月に白紙の台帳を出すと、書き忘れなのか、本当に0円なのか、受け取った側には判断がつきません。
記入例では、内容の欄に赤字で「4月売上なし」と書き、合計に0を入れています。年は空欄にしてあるので、対象の年と会社名(屋号)を入れて使ってください。
申請先が様式を決めているなら、そちらに合わせます。募集要項を先に確認しておくと、二度手間になりません。
