この記事ではエクセルでガントチャートを作る方法を5種類紹介しています。手書きで作るやり方から、条件付き書式や関数を使った自動化、矢印の追加方法までまとめました。
Excelなら週単位・月単位・年単位などにも調整しやすく、まず自分で作ってみたいときにも向いています。見た目を整えたいのか、更新しやすさを優先したいのかで向く方法が変わるので、そのあたりも見ながら選んでみてください。
エクセルでガントチャートを作る方法
代表的な5つの方法
- 手書き(セル塗潰し)
- 手書き(図形描画・矢印追加)
- 条件付き書式(自動生成)
- 関数(自動生成)
- グラフ
VBAで自動化する方法もありますが、引き継ぎや修正のしやすさまで考えると、まずはマクロなしで作れる形から始めるほうが無難です。社内で共有するファイルなら特にそう感じます。
方法別 ガントチャートの特徴と作り方
手書き(セル塗潰し)
セルを手動で塗りつぶしてバーを描く、いちばん分かりやすい方法です。Excelに慣れていない方でも始めやすい反面、タスク数が増えると少しずつ手間が重くなってきます。まず形にしたいときや、小さめの案件ならこの方法でも十分です。
手書き(図形描画)
図形や矢印を使ってバーを描くやり方です。依存関係を見せたいときや、見た目を少し整えたいときに向いています。説明用の資料では意外と使いやすい方法です。
条件付き書式(自動生成)
開始日と終了日を入力するだけでバーが自動で表示されます。日程変更が多い案件ではかなり楽になります。最初の設定で式を間違えると表示がずれやすいので、そこだけ少し注意が必要です。
関数(自動生成)
「■」などの記号をバー代わりに表示する方法です。見た目はやや簡素ですが、修正しやすくタスクが多い表でも扱いやすい。社内管理用など、まず動けばいい場面ではかなり実用的です。
グラフ
積み上げ横棒グラフを応用して作る方法です。見た目はきれいで提案資料にもなじみやすいですが、作るまでの工程はやや多めです。タスクを後から足すと少し面倒なので、固定に近い計画向きです。
エクセル ガントチャートの作り方手順(矢印・自動対応)
手書き(セル塗りつぶし)の手順
タスク名・開始日・終了日・カレンダー行を用意し、期間にあたるセルを手動で塗りつぶします。土日や祝日を薄く色分けしておくと、ぱっと見たときに読み取りやすくなります。
![エクセル ガントチャート タスクと開始日・終了日・カレンダー設定画面]()
スケジュール部分の範囲を選択して、背景色を塗りつぶします。単純な作業ですが、タスクが多いとこの工程だけで少し時間を取られます。
![エクセル ガントチャート セルを塗りつぶす手順画面]()
メリット
初心者でも取りかかりやすい/細かな調整がしやすい
デメリット
タスクが増えると手間がかかる/日程変更に弱い
手書き(図形描画・矢印)の手順
「挿入 → 図形 → 矢印」でバーや依存関係を描きます。見た目は整えやすいですが、図形の高さや位置が少しずれると案外目につきます。
![タスクと開始日、終了日、カレンダーを作る]()
挿入 → 図形 → 矢印(右)でバーを描いていきます。矢印ではなく直線や長方形で代用しても構いません。資料の雰囲気に合わせて選ぶと見やすくなります。
![矢印の図形を選択]()
図形をコピーしながら、スケジュールに合わせて配置していきます。太さをそろえたい場合は、右クリックして「図形の書式設定」を開き、「サイズ」→「高さ」を同じ数値にすると整いやすいです。
![図形の書式設定から高さを揃える]()
![手書き(図形描画)のガントチャートサンプル]()
手書き(図形描画)のメリット
・Excel初心者でも取り組みやすい ・バーの長さを直感的に変えやすい ・色分けもしやすい
手書き(図形描画)のデメリット
・タスクが増えると配置が面倒 ・大きさや位置をそろえるのに手間がかかる
条件付き書式(自動生成)の手順
開始日と終了日をカレンダーの日付と比べて、自動でセルに色を付ける方法です。最初に1つのセルだけ設定して、横と下にコピーしていく流れになります。
![条件付き書式の選択]()
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、以下の数式を入力します。
=AND(設定するセル位置 >= 開始日のセル位置, 設定するセル位置 <= 終了日のセル位置)
![セル位置]()
今回の例では、次のようになります。
設定するセル位置=O5 開始日のセル位置=I7 終了日のセル位置=L7
数式を入力したら「書式(F)...」から塗りつぶし色を設定します。参照セルをずらしてしまうとバーの位置がうまく出ないことがあるので、ここだけ注意してください。
![塗りつぶし設定]()
1つのセルで条件付き書式を設定したら、カレンダー部分全体にコピーします。開始日と終了日を入れるだけでバーが自動表示されます。
![セルに書式をコピー]()
完成したガントチャートは以下のようになります。見た目は手動の塗りつぶしと近いですが、更新のしやすさはかなり違います。
![条件付き書式のガントチャートサンプル]()
条件付き書式のメリット
・日付を入れるだけでバーを表示できる ・日程変更の修正がしやすい
条件付き書式のデメリット
・色分けを増やすと設定が少し複雑 ・最初に数式を組む必要がある
関数(自動生成)の手順
セルの塗りつぶしは行わず、「■」などの文字をバー代わりに表示します。見た目はシンプルですが、修正がしやすく表として扱いやすいのが強みです。
以下の数式を入力します。
=IF(AND(設定するセル位置 >= 開始日のセル位置,設定するセル位置 <= 終了日のセル位置),"設定する文字","")
今回の例では、次のようになります。
設定するセル位置=O5 開始日のセル位置=I7 終了日のセル位置=L7
=IF(AND(O$5>=$I7,O$5<=$L7),"■","")
数式を入れたら、横方向と縦方向にコピーしていきます。
![関数でガントチャートをつくる 数式のコピー]()
カレンダー部分すべてにコピーすれば、開始日と終了日に合わせて記号が表示されます。見た目の華やかさは控えめですが、変更には強いです。
![関数のガントチャートサンプル]()
関数のメリット
・日付を入れるだけでバーを出せる ・修正やコピーがしやすい
関数のデメリット
・最初に式を組む必要がある ・見た目は少し簡素になりやすい
グラフの手順
Excelの積み上げ横棒グラフを使えば、ガントチャート風の見せ方もできます。表からそのまま作れる反面、慣れないと途中で設定が分かりにくく感じます。手順は多めなので、じっくり進めてください。
![グラフ機能でガントチャートを作る 最初の表]()
まずは開始日だけを使って、積み上げ横棒グラフを作成します。
![積み上げ横棒でグラフを作る]()
各工程の日数データをグラフに追加します。
![工数を貼り付ける]()
1日ごとの補助線を表示したい場合は、横軸を右クリックして補助目盛線を追加します。
![補助目盛線の追加]()
日付に軸を合わせるため、最小値を最小の開始日-3日、最大値を最大の終了日+3日に設定します。主目盛を7日、補助目盛を1日にすると週単位でも見やすくなります。
![軸の書式設定を入力する]()
縦軸の順序も調整します。縦軸を右クリックし、「最大項目」「軸を反転する」にチェックを入れると、見慣れた向きに近づきます。
![グラフの向きを変える]()
最後に「開始日」系列の色を「塗りつぶしなし」にすると、バー部分だけが見える形になります。
![塗りつぶしなしに設定]()
完成です。色の変更はしやすいですが、タスク追加やレイアウト変更はやや手間がかかります。
![グラフ機能を利用したガントチャートサンプル]()
グラフのメリット
・見た目を整えやすい ・ファイルが比較的軽い ・色分けにも対応しやすい
グラフのデメリット
・作るまでに手間がかかる ・複雑な運用には向きにくい ・タスク追加の修正がやや面倒
よくある質問
矢印を自動で表示できますか?
開始日と終了日に合わせたバーは、条件付き書式や関数で自動表示できます。依存関係の矢印まで自動で出したい場合は図形描画を併用する形が分かりやすいです。
一番簡単な作り方はどれですか?
初めてなら、セルを塗りつぶす方法がいちばん取り組みやすいです。設定が少なく、小規模な進行管理なら十分使えます。
自動生成と手書き、どちらがよいですか?
タスク数が多く日付変更もよくあるなら自動生成が向いています。見た目や依存関係の見せ方を優先するなら、手書きや図形描画のほうが融通が利くことがあります。
Excel以外でガントチャートを作る方法はありますか?
クラウド型のガントチャートツールや専用アプリもあります。複数人で共有したり更新頻度が高かったりする場合は、Excelより使いやすい場面もあります。
まとめ
Excelでガントチャートを作る方法は、大きく分けると手動・自動・グラフの3つです。
きれいさを取るか直しやすさを取るか、まずそこを決めると選びやすいです。矢印を使うと工程のつながりが見えやすくなりますし、自動生成を使えば更新の手間が減ります。逆に、とにかく手早く作りたいだけなら手書きで十分なことも多いです。