ガントチャートは、仕事のスケジュールや進捗を管理するために使われます。
ガントチャートは、手書きやエクセルでも作れますが、iPhone、Androidなどでメンバーと共有できるクラウド型のツールも増えています。
この記事では、ガントチャートアプリからパソコンで使うスタンドアロン型のソフトまで有料&無料のガントチャートを紹介します。
ガントチャートアプリ26選
ガントチャートアプリはブラウザで使うWebサービス型、パソコンにソフトをインストールするソフトウェア型、Androidやiphoneなどのスマホにインストールして使うスマホアプリなどがあります。種類については、ガントチャートアプリの種類を参照してください。
それぞれの種類にメリット・デメリットがあるのでプロジェクトの規模、チーム共有の必要性、無料か有料かなどを比較してください。
クラウド・Webサービス型
日本語対応ツール
Backlog
Backlogは日本語で利用できる国産のプロジェクト管理ツールです。課題管理やバージョン管理などプロジェクトの遂行に必要なほとんどの機能を有しています。
ガントチャート機能は、backlogの課題と紐づけることでプロジェクトの進捗や実績をバーチャートで見ることができます。
1プロジェクトメンバー10人までフリープランがありますが、ガントチャートはこのプランでは使えずスタンダードプラン以上の契約が必要です。
ガントチャートだけでなく、プロジェクト管理や課題管理なども一つのツールで完結したい場合におすすめです。
brabio
brabioは、直観的なな操作で使いやすい国産のツールとして有名です。初心者に特化しているためクラウドのプロジェクト管理ツールではシェアNO.1です。
クラウドでのスケジュール管理に慣れていない人やクライアントへの報告にも対応できるようにレポートとしてガントチャートをエクセルシート一括出力する機能があります。
brabioのガントチャートサンプル
登録はメールアドレスだけででき、5人までならプロジェクト数が無制限でずっと無料で使用できます。とりあえずガントチャートをプロジェクトに使ってみたいという人におすすめのツールです。
みんなでガント.com
https://www.minna-de-gantt.com/
みんなでガント.comは、会員登録不要でチームやグループとガントチャートを共有できるクラウドツールです。
作成したガントチャートはPC、iPhone、Android、ipadといったインターネットが使える環境ならどこででもガントチャートを閲覧・編集ができるのが特徴です。
みんなでガント.comのガントチャート画面
会員登録不要というのは他のツールではないので、ガントチャートってどんなものか試してみたい人にはいいでしょう。
イノピーエム
イノピーエムは、タイムシート、工数管理やプロジェクト利益計算などが可能なプロジェクト管理ツールです。
ドラッグ&ドロップの簡単な操作での入力、GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携機能、スマホからの入力も可能なので面倒な工程の入力が省略可できます。ガントチャートでのタスクの進捗状況も簡単に表示可能。
イノピーエム ガントチャート画面
最大2ヶ月無料で全ての機能を試すことができるのでガントチャートだけでないプロジェクトの管理全般が必要な人は試してみたいツールです。
jooto
シンプルで直感的に使えるクラウド型のタスク・プロジェクト管理ツールです。
タスク管理、進捗管理からガントチャートを作成でき通知を自由にカスタマイズすることもできます。
また、Googleカレンダー、Chatwork、Slackと連携できるのでスピーディーに仕事を進められます。
jootoのガントチャート画面
ユーザー数4名までは無料で利用できますが、フリープランでは容量やファイル添付、履歴などに上限があります。
wrike(ライク)
海外製のクラウド型ガントチャートツールですが、日本語での使用が可能です。
Wrike(ライク)は、共同作業とプロジェクト管理でワークフローを合理化、計画の立案や管理を簡単におこなえます。
テンプレートを使用しWBS設定、スケジューリング、タスク管理、ガントチャート、ドキュメント管理、バージョン管理、顧客向けレポートを作成など業務の開始から終了までこれだけで完結できます。
wrikeのガントチャートサンプル
5ユーザーまでは無料、価格は機能やユーザー数によって変わるので要問合せとなっています。
gantter
クラウドベースのプロジェクト管理ツールで日本語での利用も可能です。
ガントチャートを使用してプロジェクトの進捗状況とタスク、チームメンバーの過剰なスケジュール設定やリソースの過剰な使用を追跡、管理します。
gantterのガントチャートサンプル
Microsoft Project形式で保存しダウンロードすることもできます。有料のツールですが30日間のフリートライアルがあります。
planio
Redmineをベースにしたクラウド型のプロジェクト管理ツールです。課題管理で登録時に専用のサブドメインのサーバーが割り当てられます。
プロジェクト管理, バージョン管理, ガントチャート、ヘルプデスク, Wikis、チャットといったRedmineの機能をさらに使いやすくした機能を利用できます。
planioのガントチャートサンプル
1プロジェクト2ユーザーまでなら無料で使用できます。
英語版ツール
ここからは海外(英語)で利用できるガントチャートツールです。海外のチームとのプロジェクト共有や日本語を必要としないチームのプロジェクトで利用できます。
Instagantt
海外のガントチャートツールで日本語での利用はできません。Instagantt単独でもガントチャートをつくれますが、プロジェクト管理のAsana(アサナ)と連携して使うことも可能です。
instaganttのガントチャートサンプル
Asanaと連携することで、タスクからガントチャートを作成し、タイムラインで開始日や依存関係を設定してタスクのスケジュール管理を行うことができるようになります。
jira
https://www.atlassian.com/ja/software/jira
jiraはアジャイルチームの利用実績の高いバグ、課題管理システムです。
ソフトウェア開発に非常に高い性能があり開発ツールとの統合、3,000 以上のアプリ、カスタマイズ可能なワークフローが使えるほかモバイルにも対応しています。
機能は制限されますが、2GBのストレージ、10ユーザーまでは無料で使用できます。
Tom’s planner
Tom’s plannerは、オランダ発のプロジェクト管理・共有ツールで日本語版はありません。(日本語入力は可能)
シンプルで直観的なガントチャートベースのスケジュール管理やタスクマネジメントが可能です。
クラウド型ツールでありながら、ドラッグ&ドロップでタイムブロックを操作できたり、スケジュールを1年単位、月単位などに変更することも容易です。
14日のフリートライアルがありますが無料で使い続けることはできません。
ganttpro
ganttproは一度に複数のプロジェクトの制御ができるオンラインガントチャートツールです。
プロジェクトをタスク、サブタスク、マイルストーンのグループに分割。タスクを整理、スケジュールし、期日、期間、および依存関係を設定。
また、ガントチャートのタイムラインを作成して、正確な見積もりを設定、リソース管理ができます。
英語版のみで日本語での利用はできません。
teamgantt
TeamGanttは、プロジェクトスケジューリングをオンラインで作成するツールです。
シンプルで使いやすいインターフェースでプロジェクトをスケジューリング&管理します。チームでガントチャートを共有し同僚、チームメイト、友人で利用できます。
Zoho Projects
https://www.zoho.com/jp/projects/
Zoho Projectsは、ガントチャート、タイムシート、タスク管理などをオンラインで利用できるプロジェクト管理ソフトウェアです。
簡単で使いやすいツールなので100万社を超える企業から利用されています。5ユーザー2プロジェクトまでは無料で利用できます。
PCソフト(Windows・Mac)
日本語対応
がんすけ
シンプルなインストール型のガントチャートソフトでWindowsNT~Windows10まで対応しています。
機能は、1日~2年までのカレンダーにバーチャートでスケジュール表をつくるのみで、複数人での共有にも向いていませんが、単純に個人でスケジュールを管理するだけという人には余計な機能がなくていいかもしれません。
「がんすけ」はフリーで使用することができますが、高機能版の「がんすけ2」はシェアウェアなので30日間のお試しに後は有料になります。
TaMa.5 Free
https://www.netsphere.jp/tama/
TaMa.はToDoリストとガントチャートを組み合わせたタスク管理ツールです。
対応OSは、Windowsで7、8、8.1, Vista, 2003,XPなどで利用できます。
無料で使えるTaMa.5 Freeと機能を強化したTaMa.5 Professionalがあり、印刷や担当者の管理を行う必要がある場合、
複数ファイル・ 大量のタスクを扱う場合にPro版を利用するといいでしょう。
Microsoft Project
Microsoft Projectは、Microsoftから発売されているプロジェクト管理ソフトです。
最新のバージョンではクラウド版と自社管理版があり、プロジェクトを共有できる仕組みになっています。
試用版では25ライセンスを30日間無料で試用することができます。
Project Canvas(プロジェクトキャンバス)
Project Canvasは、Windowsで使えるガントチャート作成ソフトウェアです。
スケジュール表の作成に特化しているので、直観的な操作で自由にスケジュールを表現できます。
専用サーバーは不要で、既存の共有フォルダを使ってデータを共有する仕組みです。
基本的には有料のソフトですが、ダウンロードして試用することもが可能です。
英語版のみ
ProjectLibre
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_projectlibre/
ProjectLibreは、Linux, Mac OS, Windowsで利用できるMicrosoft Projectに似た使用感のオープン ソース製品です。
Microsoft Project 2003, 2007 および 2010のファイル形式に互換性があり無料で利用できます。
ガントチャートやWBSといった作業に使用できるのでMS Projectを購入するほどでもないかなというときに重宝します。
OpenProj
https://ja.osdn.net/projects/sfnet_openproj/
OpenProjもるMicrosoft Projectの互換製品です。Java で作成されているため Windows/Mac/Linux で動作可能です。
ただ、やはり互換製品なので完全にMicrosoft Projectと同じように使えるかというと所どころできない機能や、うまくいかないことがあるのでビューアとしての利用程度がおすすめです。
スマホアプリ(Android,iOS)
スマホアプリで使えるガントチャート作成アプリです。Android、iOS両方で使えるものは少なくどちらか一方だけで使用できます。有料のものもあるので、どのようなアプリが適しているのか先に考慮しておいた方が無駄がありません。
Wrike
プロジェクト管理ツール「Wrike」のスマホアプリ版で、Android、iOSの両方で使用できます。英語や日本語はもちろん、他の言語もサポートしているのでグローバルな環境でも利用可能、チーム作業が円滑に進みます。
線表アプリ
線表用のアプリで、タスク、サブタスク、マイルストーンを入力して、ガントチャートが作成できます。タスクの依存関係、一覧表、画像ファイルでの保存、ユーザーどうしでデータを交換。Googleドライブも利用可能です。
QuickPlan
iOSだけで使える『QuickPlan』 ガントチャートが素早く使えて編集が楽なので評価が高いです。DropBoxと連携できるので、iOSのアプリでも別の端末の利用者でも共有できます。
iOS
ブラウザ拡張型
ブラウザ拡張型は、ブラウザにインストールして使うツールです。クラウドやWebサービス型よりも複雑なことができますが、インストールする手間やブラウザが固定されてしまうといった問題もあります。
chromeアプリ
Elegantt(エレガント)
Elegantはtrelloを利用してガントチャートを作ることができるGoogleChromeの拡張機能です。タスク管理ツールとしては使いやすいと評判が高く、タスクごとにToDoリスト、進行中、完了と段階ごとに分けていくスタイルで利用します。
弱点としては、Chromeの拡張機能なのでブラウザがChromeのみになってしまうことです。メンバーがすべてChromeを使うという前提なら問題ないでしょう。
ガントチャートアプリの種類
Webサービス型
現在主流のオンラインでブラウザを使って、Webサービスやクラウドとして利用します。複数人で共有ができ、チームで24時間利用することができます。
ネット環境とブラウザさえあればどこでも利用できるので、テレワークや在宅勤務といった遠隔でもスケジュール管理ができます。使い勝手も、パソコンのソフト並みに使いやすくなっているので、以前のような「ブラウザ型は使えない」といったこともありません。
Webサービス型のガントチャートは、有料のツールが多いですが、人数が少なければ無料だったり、一定期間はお試しができることもあります。
ソフトウェア型
ソフトウェア型は、WindowsやMacといったローカルコンピュータにインストールして利用するガントチャートソフトです。細かい操作が得意で、イナズマ線やクリティカルパス、スケジュールの修正などが自動的にできるなど細かく複雑なガントチャートを作成するのに適しています。
しかしチームでの共有はできず、ガントチャートの多くの機能が使える代わりに操作が複雑なので使いこなすまでが大変です。無料版もありますが、機能をフルに使うためには有料であることがほとんどです。
スマホアプリ型
スマホアプリでガントチャートを作成することもできます。スマホでスケジュールが見れるのでいつでも気軽に作成や修正、確認ができます。Webサービスのオプションというアプリもあり、その場合はパソコンで見たり、外出先でスマホで確認することもできます。
スマホアプリの最大の難点は、画面が小さいためタブレットでないと見にくかったり操作がしにくいことです。また、サービスが終了して今までのデータが無くなってしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
仕事でつかえるガントチャートアプリを紹介しました。ガントチャートアプリは、Webサービス、PCインストール、スマホアプリなど使うデバイスで使い勝手や、機能が変わってきます。
予算はいくらか
何を重視するのか
といった目的と使用条件を最初に決めておくと、どのガントチャートツールを使えばいいか自ずと決まってくるでしょう。