口約束だけだと、後から「そんな話だったかな」となることがあります。誓約書は、そういう行き違いを減らすために、約束した内容を紙に残しておく文書です。
このページでは、個人間、家族間、入社時、退職時、金銭の支払い、秘密保持などで使える誓約書テンプレートをまとめています。Wordで編集して使えるので、名前や日付を入れるだけでなく、約束の中身に合わせて少し直してから使ってください。
誓約書テンプレートを用途別に選ぶ
誓約書は、先に「何を約束する書類なのか」を決めてから選ぶと作りやすいです。テンプレートを開いてから考えると、途中で手が止まりがちです。
| 使う場面 | 向いているテンプレート | 書く内容の例 |
|---|---|---|
| 個人間の約束 | 個人間の誓約書 | 金銭、物品、連絡、約束ごとの確認 |
| 夫婦間・家族間 | 夫婦間・家族間の誓約書 | 生活上の約束、再発防止、連絡方法 |
| 会社の入社・退職手続き | 入社時・退職時の誓約書 | 服務規程、秘密保持、情報管理 |
| お金の支払い | 金銭支払いの誓約書 | 金額、支払期限、分割回数、遅れた場合の扱い |
| 情報を外に出さない約束 | 秘密保持・個人情報保護の誓約書 | 顧客情報、業務資料、社外秘情報の取り扱い |
誓約書テンプレート一覧【無料ダウンロード】
記入例を見ながら書けるテンプレートを、用途別にまとめています。例文はひな形なので、実際の状況や相手との関係に合わせて差し替えてください。
個人間の誓約書
使うとき:金額、返却日、連絡先など、あとで確認したい項目は空欄のままにしない方が扱いやすいです。
夫婦間の不貞行為
使うとき:感情的な言葉より、「何をしないのか」「いつから守るのか」を具体的に書いた方が後で読み返しやすいです。
家族間の暴力やDV
使うとき:安全に関わる内容では、書面だけで済ませず、自治体や専門窓口への相談も考えた方がよい場面があります。
金銭の支払い
使うとき:金額、支払期日、分割回数、振込先を書かないままだと、また確認が増えます。月末処理で見返す担当者のことも考えて、数字はそろえておくと楽です。
イベント参加の誓約書
使うとき:未成年が参加する場合は、保護者欄を追加しておくと受付時の確認がスムーズです。
入社時の誓約書
使うとき:就業規則や社内規程の名前を入れる場合は、最新版の名称と合っているか確認しておくと後で直さずに済みます。
退職時の誓約書
使うとき:最終出社日の夕方にまとめて書類を出すと、署名漏れが出やすいです。退職手続きのチェックリストに入れておくと楽です。
秘密保持誓約書
使うとき:「秘密情報」の範囲を広くしすぎると読みにくくなります。対象となる資料名や情報の種類を入れておくと確認しやすいです。
個人情報保護に関する誓約書
使うとき:委託先に渡すデータの種類が決まっているなら、テンプレート内に具体名を入れておく方が現場で迷いません。
損害賠償の誓約書
使うとき:金額が未確定のままだと後で話が戻りやすいです。見積書や請求書と合わせて確認すると進めやすいでしょう。
婚前誓約書
使うとき:細かく決めすぎると読みにくくなることもあります。まずはお金、住まい、家計、将来の方針など、大きな項目から整えると書きやすいです。
テンプレートを使う前に確認しておくこと
テンプレートを開く前に、まず「何を約束する書類なのか」を決めておくと楽です。ここがぼんやりしたままだと、文章はそれらしく見えても、あとで「何を禁止したかったのか」が分かりにくくなります。
会社で使うなら、社用スマホの持ち出し禁止、顧客情報の取り扱い、退職後の情報管理など、内容はある程度決めやすいです。
個人間や家族間では、言葉の強さで迷いやすいです。強すぎると角が立ちますし、やわらかすぎると約束の線がぼやけます。最初から文章にせず、箇条書きで約束内容を出してから整える方が作りやすいと思います。
誓約書の書き方
誓約書には、だいたい次の項目を入れます。毎回すべてを入れるというより、使う場面に合わせて足したり省いたりする形です。
- 宛先
- 誓約する人の氏名
- 誓約する内容
- 守る期間や期限
- 違反した場合の対応
- 作成日
- 住所、氏名、署名、押印欄
会社で使う場合は、部署名や社員番号を入れることがあります。個人間で使う場合は、住所や連絡先まで書くかどうかで迷うことがありますが、金銭や返却物が関係するなら、あとで確認できる形にしておく方が無難です。
基本フォーマット
〇〇〇〇 殿
私は、以下の事項について誓約いたします。
1. ・・・・・
2. ・・・・・
3. ・・・・・
住所:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
氏名:〇〇〇〇 印
個人間で使う場合
個人間の誓約書でよく詰まるのは、文章の強さです。
「今後は迷惑をかけません」だけだと広すぎますし、「一切の接触を禁止する」と書くと、場面によっては強く見えます。何をしないのか、いつまで守るのか、相手にどう連絡するのか。このあたりを具体的にしておくと、後で読み返しやすくなります。
返却までの間、破損や紛失がないように保管し、相手方から確認の連絡があった場合は速やかに応じます。
手書きで作る場合
誓約書は手書きでも作れます。急ぎで紙だけ用意して、その場で内容を確認したいときもあります。店舗のバックヤードや会議室で、コピー用紙に書いて確認するような場面ですね。
手書きにする場合は、文章を長くしすぎない方が読み間違いを防げます。あとで写真やコピーで控えを残すこともあるので、日付と氏名ははっきり書いておきたいところです。
私は、今後、相手方に迷惑となる連絡、訪問、その他の行為を行わないことを誓約します。
〇〇年〇月〇日
住所:
氏名: 印
誓約書でよくあるミス
誓約書で多いのは、内容が広すぎるミスです。
修正例:今後、相手方へ電話、メール、SNS、訪問その他の方法で連絡しないことを誓約します。
「迷惑行為」とだけ書くと、電話なのか、訪問なのか、SNSなのかが分かりません。書いた本人と相手で受け取り方がずれることがあります。
もう一つは、日付の入れ忘れです。印刷して署名まで済んでいるのに、作成日だけ空欄のまま残っていることがあります。月末処理や退職手続きの書類をまとめて確認していると、こういう抜けが意外と出ます。ここで戻しが発生すると、地味に時間を取られます。
誓約書と念書・契約書・同意書の違い
誓約書と似た書類に、念書、契約書、同意書があります。名前が近いので、どれを使えばいいか迷うところです。
| 書類名 | 使う場面 | 誓約書との違い |
|---|---|---|
| 誓約書 | 一方が約束を守る意思を示す | 「私は〇〇を守ります」という形で書くことが多い |
| 念書 | 約束や確認事項を残す | 誓約書より広い意味で使われることがある |
| 契約書 | 双方の取り決めを文書にする | お互いの権利や義務を書くことが多い |
| 同意書 | 説明を受けて承諾したことを残す | 「内容に同意した」ことを示す書類 |
相手に約束してもらう書類なら誓約書、お互いの条件を決めるなら契約書、説明を受けて了承するなら同意書、と考えると選びやすいです。判断が分かれる内容は、提出先や専門家に確認してください。
用途別の書き方サンプル
今後一切関わらない・接触しない約束
連絡や接触を控える約束では、「連絡しない」とだけ書くより、電話、メール、SNS、訪問など、対象となる行為を並べた方が分かりやすいです。
本誓約に違反した場合は、相手方と協議のうえ、発生した損害について誠実に対応します。
出入り禁止の誓約書
店舗や施設への出入り禁止では、対象となる場所をはっきり書きます。「店舗」だけだと、支店や関連施設まで含むのか分かりにくいことがあります。
本誓約に違反した場合は、店舗側の指示に従い、必要な対応を受けることを承諾します。
金銭に関する誓約書
金銭の誓約書では、金額、支払期日、支払方法をあいまいにしないことです。ここが抜けると、結局もう一度話し合いになります。
分割払いとする場合は、毎月〇日までに金〇〇円を支払います。
よくある質問(FAQ)
関連書式の使い分け
参考になる公式情報
誓約書の内容によっては、税務や個人情報の取り扱いが関係することがあります。金銭の支払い、個人情報、電子署名を含む文書では、公式情報も確認しておくと安心です。
まとめ
誓約書は、「言った・言わない」を減らすために使う文書です。きれいな文章にすることより、何を守るのか、いつまで守るのか、誰が署名したのかを残す方が実務では助かります。
テンプレートを使うと、書式を整える手間はかなり減ります。ただ、事情はそれぞれ違うので、名前と日付だけを変えて終わらせず、約束の中身に合わない文は削ったり、必要な一文を足したりして使ってください。
本ページは、Bizroute編集部が作成・更新しています。誓約書テンプレートを、使う場面に合わせて選びやすいよう整理しました。










