業務委託契約書は、業務の一部を別の会社や個人に行ってもらうときに交わす契約書です。任せる業務は多岐にわたり、システム開発、営業、コンサルティング、運用保守、事務作業などがあります。

今回は、汎用的な業務委託契約書のテンプレートを紹介します。Wordのひな形を無料ダウンロードできるので、業務委託時の契約書作成のたたき台として利用してください。

業務委託契約書テンプレート

業務委託契約書テンプレートのWord雛形です。例文サンプルとして、基本的な個人への業務委託契約の締結の書式を記入してあります。

サンプルのテンプレートで設定されているのは、目的、委託期間、委託料、権利譲渡の制限、再委託の制限、資料の貸与・保管・返却・破棄、秘密保持、事故処理、業務内容の変更、業務の報告、契約の解除、不可抗力免責、管轄裁判所といった内容です。

汎用

業務委託契約書テンプレート01

業務委託契約書テンプレート01
業務委託契約書テンプレート02

業務委託契約書テンプレート02

業務別

コンサルティング業務委託契約書テンプレート01

コンサルティング業務委託契約書
HP制作業務委託契約書

ホームページ制作業務委託契約書

業務委託契約書とは

業務委託契約書とは、会社で行う仕事の一部を外部に委託する場合に書面で交わす契約書です。契約書の内容は、契約によって異なりますが、概ね業務の委託内容や委託期間、報酬、秘密の保持、解約要件などが決められています。

業務委託契約書を作成しなくとも、契約を交わすことは可能ですが業務で問題が起こったときや、取り決めがない事項で後で揉めたりしないように委託を行う前にしっかりと取り決めをしておくとトラブルを回避することができます。

印紙の扱い

業務委託契約書は、契約書の一種(印紙税額一覧表の第2号文書「請負に関する契約書」)なので契約の内容によって印紙の貼付が必要になります。1万円未満で非課税、100万円以下なら200円の印紙、200万円以下なら400円の印紙と金額が上がるごとに増えていきます。

印紙についての詳細は、以下の国税庁「No.7102 請負に関する契約書」を参照してください。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7102.htm

業務委託契約書の必要性

法人でも個人でも、業務を請け負ってもらう場合は必ず業務委託契約書を締結した方がいいでしょう。

業務委託契約を結んでいない場合、なにかトラブルがあった時や想定外の事項が起きた時に、どのように対処すべきなのかわかりません。

最悪の場合、トラブルが解決できずに業務委託が反故になり、中途半端な成果物だけが残ったり、業務委託をしていた仕事が回らなくなってしまう心配もあります。

業務委託契約書に関するQ&A

個人事業主への業務委託契約書のポイントは?

契約を締結する対象を個人事業主とすることで業務委託契約を結ぶことができ、法人の相手の場合と契約内容に大きな違いはありません。業務の内容や範囲、契約の種類、報酬体系、責任の所在など法人契約とほぼ同じ内容で契約書を作成します。

支払いを成功報酬にすることはできますか?

報酬を業務の成果に応じて変わるように記載することで、成果報酬型にすることができます。業務の成果とは、具体的には、販売件数、売上金額、契約件数など業務に合わせて変更します。

支払いを時給にすることはできますか?

業務委託契約の場合、期間と報酬があらかじめ決められていることが多いですが、時給契約にすることもできます。ただし、業務委託契約は都度作業指示を受ける形式ではなく、特定の作業が契約で決められているため業務外の作業を依頼されると、「労働者性がある」と判断され違法となるので注意が必要です。

まとめ

今回は、業務委託契約書テンプレートをword雛形で紹介しました。テンプレートには、汎用的なサンプルの文書が書かれているので、参考にしながら適時自社に合うように修正して使用してください。

業務委託契約書のテンプレートは、いろいろなサイトで紹介していますが、業務の委託はその会社や相手によって様々です。テンプレートをそのままで使用できることはほとんどないので、弁護士や行政書士などの専門家にチェックを依頼した方が確実です。