当サイトでは、これまで示談書の作成支援やテンプレート開発を行ってきた文書専門チームの実務経験をもとに、無料で使える示談書テンプレートを公開しています。
事故・傷害・不貞行為・物損・詐欺など、トラブルの種類に応じた実用的なテンプレートを収録。法律の専門家にも監修を依頼し、法的効力を持つ内容構成を意識したフォーマットになっています。
示談書テンプレート一覧|用途別に5種類を収録
示談書のテンプレートは、示談の内容によって書式や例文が変わってきます。テンプレートもまったく同じというわけにはいかないので自分にあった文書にする必要があります。
交通事故の示談書テンプレート|個人間での合意書を作成する方法
一般的な交通事故のときの示談書のテンプレートです。発生日時や場所、事故の状況、示談の内容を記載するシンプルなフォーマットです。
傷害事件の示談書テンプレート|慰謝料支払いの合意書として使える書式
示談金の支払い、請求権の放棄、刑事告訴しない旨などが記載された具体的なフォーマットです。
不貞行為の慰謝料示談書テンプレート|夫婦間トラブルの文書化に
慰謝料・接触禁止・再発時の責任など、複雑な内容に対応したテンプレートです。
物損事故の示談書テンプレート|損害賠償の合意内容を明記する書き方
車や建物の破損などに対する、損害賠償の支払い条件や口座指定などを含む構成です。
詐欺被害に対応する示談書テンプレート|返金・再発防止を明記した書式
詐欺事件の示談書テンプレートです。発生日時、発生場所、示談内容が書かれたサンプル例文があります。
示談書の簡単な書き方
示談書は決まったフォーマットがないため、用紙や書式を定めず簡単に書くこともできます。ただし、ある程度は示談書に必要な項目が決まっています。
必要な項目が記載されていないと、万が一裁判になったときに示談書を証拠として使用できないなど、不利になりますので注意してください。
示談書を簡単に書くには以下のような内容を記載します。
(※示談の内容によって、必要な項目は変わります。)
- トラブルの内容
- 示談の内容
- 示談金、慰謝料の支払い条件
- 作成年月日
- 加害者の住所、氏名、捺印
- 被害者の住所、氏名、捺印
各項目の解説
- トラブルの内容
- 示談の内容
- 示談金、慰謝料の支払い条件
- 作成年月日
- 加害者の住所、氏名、捺印
- 被害者の住所、氏名、捺印
示談を行う基になったトラブル(事件や事故など)の詳細を記載します。具体的に何が問題であったのか記すことで、後でどのような件の示談書かわかりやすくなります。
トラブルを認識したことで、どのように示談を行うかを記載します。通常はトラブルを金銭で解決するほか、不貞などでは接近禁止など諸条件が付くことがあります。
示談金や慰謝料の金額を具体的な条件と共に記載します。支払い方法や期日を決めておくことで、後のトラブルを回避することができます。
示談書を作成した、作成年月日を記入します。日付は西暦、和暦どちらでも構いませんが、示談書内で統一してください。
加害者が署名し、捺印します。加害者が合意した証明になります。
被害者が署名し、捺印します。被害者本人が作成した証明になります。
実際の示談書の記入例
以下では、交通事故に対する示談書の記入例です。
任意保険に加入していれば、交通事故では保険会社が交渉や示談の交渉をしてくれるので、自分で示談書を作成する必要はありません。保険未加入時や、軽微な事故、等級などの関係で保険を使わない場合は、当事者同士で示談し、示談書を作成します。

用途別|こんな時に使える示談書テンプレート
- 交通事故で保険を使わずに解決したいとき
- 傷害事件で被害届を出す前に示談をしたいとき
- 不倫や浮気の慰謝料を請求し、接触禁止を約束したいとき
- 車や物を壊された際に損害賠償を求めたいとき
- お金をだまし取られた詐欺被害の解決に向けて
示談書と合意書・誓約書の違いとは?
示談書は「すでに起きたトラブルの解決」のために用います。
これに対して、合意書は「これからの約束」、誓約書は「本人の行動の制限や誓い」を記録したものです。
▶ 合意書:今後の関係や取り決めを整理する書類(例:業務委託契約)
▶ 誓約書:今後しないこと(再発防止など)を誓う文書
よくある質問(FAQ)
まとめ|示談書作成は慎重に
さまざまなパターンの示談書ワードテンプレートを紹介しましたが、示談書は一度署名捺印して文書を取り交わすと内容は法的に有効になってしまいます。
示談書の作成は、慎重に行い、相手から提示された場合は内容をしっかりと確認するようにしましょう。
自分だけで示談書を作成したり、示談書の作成や、提示された内容が不安な場合は第三者や弁護士に依頼してアドバイスをもらうのが確実です。