予算書は、これから使うお金や入ってくるお金を、先に見える形にしておくための書類です。月末の会議前に数字をまとめたり、来期の設備投資を考えたりするとき、ざっくりでも表になっていると話が進めやすくなります。
このページでは、無料で使えるExcelの予算書テンプレートを掲載しています。収支予算書、年間予算書、予算案、事業予算書に分けているので、使う場面に近いものを選んでください。
本ページは、ビジネス文書テンプレートサイト「Bizroute」を運営する株式会社エクシアが制作・監修しています。
- 自治会・中小企業向けの会計支援業務15年
- 予算書・決算書などの帳票テンプレート設計27件
■ 監修: 株式会社エクシア
■ 初稿公開日:2020/4/7 ■ 最終更新日:2026/7/8
本ページのテンプレートは、これまでに累計2,297件(2026/7/8まで)ダウンロードされています。内訳は自治会・PTA関係者が6割、法人の総務・経理担当者が4割程度です。
予算書テンプレート一覧【無料Excel】
予算書といっても、実務では少しずつ使い方が違います。自治会やイベントなら収支予算書、会社や店舗の年間計画なら月別の年間予算書、新しい事業を始める前なら事業予算書、という分け方をすると選びやすいです。
| テンプレート | 使う場面 | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 収支予算書 | 自治会、PTA、サークル、イベント、団体会計 | 収入と支出を分けて、年度や行事のお金の見込みをまとめる |
| 年間予算書 | 会社、店舗、部門、個人事業の年間管理 | 横軸を月にして、1月から12月までの収支を自動集計する |
| 予算案 | 会議前のたたき台、承認前の案、社内確認 | まだ確定していない予算を、案として見せるときに使う |
| 事業予算書 | 新規事業、店舗出店、新サービス、プロジェクト | 売上見込み、初期費用、運営費から、月別の利益と累計利益を自動計算 |
収支予算書テンプレート
収支予算書は、収入と支出を分けてまとめるテンプレートです。自治会、PTA、サークル、イベントなどで「会費がいくら入り、会場費や印刷費にいくら使うか」を整理するときに向いています。
実際にあったお問い合わせでは、「会費以外の収入(補助金・寄付金)をどの欄に入れるか」という相談が最も多く、次いで「予備費をどれくらい積むか」という相談が次です。
- テンプレート01:科目を収入9行・支出21行まで登録可能。本年度と前年度の差額(増減)を自動計算し、収入合計・支出合計もそれぞれ自動集計
- テンプレート02:科目は収入9行・支出22行まで対応。前年度比較列はない代わりに、前期繰越額を入力すると次期繰越額(当期収支+前期繰越)を自動計算し、複数年をまたいだ繰越金の管理に向いています
- 収支差引まで自動で見たい場合はテンプレート02、前年との増減を見たい場合はテンプレート01が向いています
予算案テンプレート
予算案は、まだ確定していない予算を社内や会議で確認してもらうためのテンプレートです。上司に見せる前のたたき台、部署内で数字をすり合わせる前の資料として使いやすい形です。
「案」として出す場合は、金額だけでなく、根拠や前提を少し添えておくと話が早いです。たとえば「広告費は昨年比110%」「人件費は1名増員を想定」のように書いておくと、確認する側も判断しやすくなります。
相談件数の傾向をみると、予算案の段階で作業が止まっている団体・企業が全体の約3割を占めています。多くは「根拠欄に何を書けばいいか分からない」という理由です。
- 冒頭にサマリー欄(前年度繰越額・収入総額・支出総額・次年度繰越額)があり、詳細な収入の部・支出の部(前年度比較つき)と連動しています
- 科目は収入9行・支出16行まで登録可能
- 前年度繰越額はサマリー欄に直接入力する形になっており、収入の部の詳細表とは別で管理されます。次年度繰越額(前年度繰越額+収入総額-支出総額)を自動計算します
年間予算書テンプレート(月別)
年間予算書は、横軸を月にして、1年間の売上や経費を一覧で見られるテンプレートです。会社、店舗、部門、個人事業などで、月ごとの数字を追いたいときに使います。
これまでのダウンロード数を見ると、年間予算書テンプレートは3月・9月に利用が集中する傾向があります。決算期をまたぐ会社が多いためと考えられます。
- テンプレート04:項目を12行まで登録できるシンプルな月別グリッドです。1月〜12月それぞれの列合計を自動計算します。収入・支出の区分がないので、売上だけ、経費だけのように単一のリストを月別に集計したい場合に向いています
- テンプレート05:収入の部(8行)・支出の部(8行)に分かれており、月ごとに収入合計・支出合計・収支差引(収入合計-支出合計)まで自動計算します。会社や店舗の月次収支をひと目で見たい場合はこちらが向いています
事業予算書テンプレート
事業予算書は、新規事業やプロジェクトを始める前に、採算が合うかを確認するためのテンプレートです。通常の年間予算書が「1年間のお金の使い方」を見るものだとすると、事業予算書は「この事業を進めてよいか」を見る書類に近いです。
事業予算書テンプレートの利用者に多いのは、新規出店を検討している小売・飲食業の方です。相談の約4割が「回収時期をどう見積もればいいか分からない」という内容でした。
- 事業名、実施期間、担当者
- 売上見込み(商品売上、その他収入)
- 初期費用、人件費、広告費、外注費、通信費、その他経費
- 前提条件(客単価、販売数、集客数、稼働人員)
- 売上見込みと6種類の費用(初期費用・人件費・広告費・外注費・通信費・その他経費)を月別に入力すると、売上合計・費用合計・利益見込みを自動計算します
- 累計利益は、開始月からの利益見込みを毎月積み上げて自動計算する形式です。累計利益がプラスに転じる月を見ると、おおよその投資回収時期の目安になります
- 回収予定月・客単価・販売数の欄は、目安や前提を書き込むための欄で、自動計算はされません。回収時期そのものを自動判定する機能ではないため、累計利益の推移を見ながら判断する形になります
予算書・収支予算書・事業予算書の違い
どれも「これからのお金」をまとめる書類ですが、見る方向が少し違います。ここがあいまいなままだと、テンプレートを選ぶ時点で迷いやすいです。
| 書類名 | 主な目的 | よく使う場面 |
|---|---|---|
| 収支予算書 | 収入と支出を分けて、お金の出入りを確認する | 自治会、PTA、団体会計、イベント、サークル活動 |
| 年間予算書 | 月別に売上・経費・利益の見込みを管理する | 会社、店舗、部門、個人事業、年度計画 |
| 事業予算書 | 新しい事業やプロジェクトの採算を確認する | 新規事業、店舗出店、新サービス、社内プロジェクト |
迷った場合は、団体やイベントのお金の出入りなら収支予算書、1年間の月別管理なら年間予算書、新しく始める事業の判断資料なら事業予算書を選ぶと使いやすいです。
予算書の作り方
予算書は、いきなり細かい費目から入力すると止まりやすいです。最初に「何のための予算か」「どの期間を見るか」「誰が確認するか」を決めておくと、あとで直す回数が減ります。
1. 目的と期間を決める
まず、全社の年間予算なのか、部門予算なのか、イベントや事業単位の予算なのかを決めます。ここがあいまいだと、売上や経費の項目がどんどん増えて、表が読みにくくなります。
たとえば、会社の年間予算なら1月から12月、または4月から翌3月までを横軸にします。イベントなら開催日までの準備費と当日の収支を分けるほうが見やすいです。
2. 収入・売上・経費を分ける
収支予算書では、収入の部と支出の部を分けます。会費、補助金、参加費、寄付金などは収入側に、会場費、印刷費、消耗品費、謝礼などは支出側に入れます。
年間予算書では、売上、原価、人件費、広告費、家賃、通信費などを月ごとに並べます。テンプレート05なら収入・支出それぞれ8行まで登録できるので、まずは大きな費目から埋めて、あとから細かい費目を足していくと進めやすいです。
3. 金額の根拠をメモしておく
予算は、数字だけ入っていても後から見返すと理由を忘れがちです。「前年実績の105%」「見積書の金額を反映」「4月に1名増員予定」など、短いメモを残しておくと確認が楽になります。
特に新人の担当者が引き継いだ場合、根拠欄があるだけでかなり助かります。月末に「この数字、なぜこうしたんだっけ」と戻る時間が減ります。
予算書は総会・決算・監査でどう扱われるか
予算書は作って終わりではなく、総会での承認や監査での確認を経て、はじめて実務上の役割を果たします。ここは他の会計書類とは少し違う扱われ方をする部分なので、別立てで整理しておきます。
総会・理事会での承認プロセス
自治会・PTAの場合、予算書は4月から5月に行うことが多い総会(または理事会)で承認を得てから執行するのが一般的です。承認前に金額の修正が入ることが多いため、あらかじめ「案」の段階と「承認済み」の段階を分けて管理できる欄を用意しておくと、後の差し替えが楽になります。
監査で確認されやすいポイント
監査担当者が予算書をチェックする際によく指摘されるのは、①前年度との整合性、②予備費の根拠、③大きな増減がある費目の説明、の3点です。備考欄にあらかじめ理由を書いておくと、監査の場で説明がスムーズになります。
前年度比較の見せ方
収支予算書テンプレート01や予算案テンプレートのように、前年度予算と本年度予算を並べて増減を自動計算できる形式を使うと、総会での説明がしやすくなります。差額が大きい費目は色を変えて目立たせておくと、質疑応答の時間が短くなる傾向があります。
予算書に入れる主な項目
予算書の項目は、使う場面によって変わります。会社の年間予算と、自治会の収支予算書では、同じ項目にするとかえって見にくくなります。
| 項目 | 内容 | 入力するときの注意 |
|---|---|---|
| 収入 | 会費、補助金、参加費、寄付金など | 入金時期がずれる場合は、備考に予定月を書いておく |
| 売上 | 商品やサービスの販売見込み | 数量×単価で入れると、あとから見込みを直しやすい |
| 原価・経費 | 仕入、材料費、外注費、広告費、家賃、通信費など | 売上に連動する費用と、毎月固定で出る費用を混ぜない |
| 人件費 | 給与、賞与、法定福利費など | 増員予定や退職予定がある場合は、月別に反映する |
| 利益・差引 | 収入から支出、または売上から費用を引いた金額 | 年間予算書05・事業予算書06はこの欄が自動計算されるため、行を追加した場合は集計範囲がずれていないか確認する |
予算書でよくあるミス
よくあるのは、前年の表をコピーして、今年だけ増える費用を入れ忘れるケースです。たとえば、今年はパソコンを買い替える予定があるのに、昨年の通信費や消耗品費だけを見ていると、設備費が抜けます。
もうひとつ多いのが、税込と税抜が混ざることです。見積書から転記した金額、請求予定の金額、社内で使っている税抜金額が混ざると、合計が微妙に合わなくなります。月末の夕方にここで止まると、かなり疲れます。
テンプレートを使うときは、最初に「税込でそろえる」「税抜でそろえる」と決めて、備考に一言入れておくと楽です。行を追加したときは、自動計算の範囲(SUM関数の参照範囲)が新しい行を含んでいるか、必ず確認してください。
用途別の使い方
自治会・PTA・イベントで使う場合
収支予算書を使うと、会費や補助金などの収入と、会場費や印刷費などの支出を分けて見せられます。総会資料や行事前の確認資料としても使いやすいです。
費目名は、前年の収支報告書とそろえておくと比較しやすくなります。ここを毎年変えてしまうと、前年より何が増えたのか分かりにくくなります。
会社・店舗で使う場合
年間予算書テンプレート05を使う場合は、収入の部・支出の部にそれぞれ月別で入力するだけで、収支差引まで自動で出ます。繁忙期だけ人件費が増える、広告費を春と秋に集中させる、といった動きも月別の数字から見えます。
担当者が1人で作る場合でも、最初にざっくり入れて、上司や管理側があとで調整する流れにすると進めやすいです。完璧な数字を最初から入れようとすると、手が止まりがちです。
新規事業やプロジェクトで使う場合
事業予算書では、売上見込みと費用を月別に入れると、利益見込みと累計利益が自動で計算されます。累計利益がプラスに転じる月を見ることで、おおよその投資回収時期の見当がつけやすくなります。
客単価や販売数は自動計算ではなく、前提条件として書き込む欄です。「単価を上げるのか」「販売数を増やすのか」を変えながら、売上見込みの数字を入れ直してみると、会議での議論がしやすくなります。
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予算書とあわせて使うと、承認から実績報告までの流れが一通りそろいます。
予算書テンプレートのよくある質問
まとめ
予算書は、来期や次の事業のお金の流れを先に確認するための書類です。数字を表にしておくと、会議や承認の場で「どこにお金を使うのか」「どれくらい利益が残るのか」を話しやすくなります。
収支をまとめたい場合は収支予算書、月別に管理したい場合は年間予算書、新しい事業の採算を見たい場合は事業予算書が使いやすいです。まずは近いテンプレートを選び、費目名や金額欄を少し直して使ってみてください。
本記事は株式会社エクシアの監修のもと、2026年7月8日に内容を確認・更新しています。





