営業リストテンプレートは、これから連絡する会社や見込み客を一覧で整理するためのExcelシートです。

会社名、業種、部署名、担当者、電話番号、住所などをまとめておくと、テレアポ前の準備や訪問営業のリスト作成がかなり楽です。朝、営業担当が出社して「今日はどこに電話するんだっけ」と探す時間を減らしたいときに向いています。

すでに取引がある顧客や、商談後の対応履歴まで管理したい場合は、顧客管理表テンプレートもあわせて確認してください。

営業リストテンプレートとは

営業リストは、営業活動を始める前に使う「見込み先の一覧」です。

まだ顧客とは言えない会社、これから電話する会社、展示会でもらった名刺、紹介された取引候補などをまとめます。いきなり細かい商談履歴まで入れるというより、まずは「誰に、いつ、どう連絡するか」を見えるようにします。

営業リストテンプレートとは

テンプレートを使う前は、営業先が担当者の頭の中に残りがちです。使うときは、社名・部署・連絡先・状況を1行にまとめるだけ。これだけでも、朝の電話前や夕方の振り返りでだいぶ違います。

営業リストと営業向け顧客管理表の違い

種類 使うタイミング 主な項目 向いている場面
営業リスト アプローチ前 社名、業種、部署名、役職、担当者、電話番号、住所 テレアポ、飛び込み前の整理、見込み先リスト作成
営業向け
顧客管理表
アプローチ後 訪問日、商談内容、契約状況、次回予定、ランク 商談後のフォロー、訪問管理、次回連絡の確認
顧客管理表 取引開始後 顧客情報、対応状況、案件進捗、備考 既存顧客の管理、案件進捗、担当者間の共有

営業リストは、まだ関係が浅い相手を並べる表です。営業向け顧客管理表は、電話した後、訪問した後、商談が動き出した後に使う表と考えると分かりやすいです。

実務では、最初から完璧に分けなくても大丈夫です。最初は営業リストで始めて、反応があった会社だけ営業向け顧客管理表へ移す。これくらいの運用の方が、現場では続きます。

営業リストテンプレートの選び方

やりたいこと おすすめ 使い方の目安
これから電話する会社を一覧にしたい 営業リストテンプレート 社名、業種、部署、電話番号を入れて、アプローチ前の母集団を作る
訪問日や商談内容を残したい 営業向け顧客管理テンプレート 訪問日、内容、次回予定、ランクを入れてフォロー漏れを防ぐ
受注後の顧客情報まで管理したい 顧客管理表テンプレート 取引先情報、案件、請求、対応状況をまとめる

新人の営業担当なら、まずは営業リストの方が扱いやすいです。項目が多すぎると、入力する前に止まってしまいます。管理側が見る場合は、ステータスや次回予定の列を足して、未対応の行だけ確認できるようにしておくと後で楽です。

営業リストテンプレート

営業リストテンプレート(法人営業・アプローチ先一覧)

営業リストテンプレート(法人営業・アプローチ先一覧)
対応形式:Excel
法人営業やテレアポ前の準備に使いやすい営業先リストです。番号、社名、業種、部署名、役職、責任者、住所、代表電話、FAXなどを一覧で整理できます。

まずは「連絡する候補」を集めたいときに向いています。朝の営業前にこの表を開いて、上から順番に電話する。反応があった会社だけ色を付ける。そんな使い方がしやすいです。

営業向け顧客管理テンプレート(訪問・商談・次回予定)

営業向け顧客管理テンプレート(訪問・商談・次回予定)
対応形式:Excel
営業リストから一歩進んで、訪問日、商談内容、購入・契約状況、次回予定、ランクまで管理できるテンプレートです。

電話して終わりではなく、訪問後のメモや次のアクションを残したい場合はこちらが合います。金曜の夕方に「来週フォローする先」を確認するとき、次回予定の列があるだけで探す手間がかなり減ります。

営業リストに入れておきたい項目

営業リストは、項目を増やしすぎると入力が止まります。最初から細かく作り込むより、営業前に見てすぐ動けるくらいの項目に絞った方が使いやすいです。

項目 書く内容 使う場面
社名 会社名、店舗名、屋号 営業先を特定する
業種 製造業、建設業、美容、士業など アプローチ先を絞り込む
部署名 総務部、営業部、経理部など 電話をつないでもらう相手を探す
役職・担当者 部長、店長、代表、担当者名 2回目以降の連絡で迷わないようにする
電話番号 代表番号、直通番号 テレアポや確認連絡に使う
住所 所在地、訪問先住所 訪問営業やエリア別の並べ替えに使う
ステータス 未連絡、電話済、資料送付、訪問予定、保留など 対応漏れを見つける
備考 受付の反応、折り返し時間、注意メモ 次に連絡する人が状況をつかむ

営業担当が1人なら、最初は社名・電話番号・担当者・ステータスだけでも回ります。複数人で使うなら、担当者名と最終連絡日は入れておいた方が安心です。誰がどこまで対応したのか分からないと、同じ会社へ2回電話してしまうことがあります。

テンプレートを使う前に決めておくこと

営業リストを作る前に、まず決めたいのは「このリストを何に使うか」です。 テレアポ用なのか、訪問営業用なのか、展示会後の名刺整理なのかで、入れておく項目が少し変わります。

使う場面 先に入れておきたい項目 使うときのイメージ
テレアポ用 電話番号、部署名、担当者名、ステータス 朝にリストを開いて、上から順番に電話する
訪問営業用 住所、エリア、最寄り駅、訪問予定日 同じエリアの会社をまとめて回る
展示会後の名刺整理 名刺交換日、イベント名、話した内容、次回連絡日 翌週のフォロー先を拾いやすくする
ここで迷いやすいところ

用途を決めないまま列を増やすと、入力する人が迷います。
営業から戻ってきた夕方、少し疲れた状態でExcelを開いて「これは備考に書くのか、ステータスに入れるのか」と止まる感じですね。そうなると、結局メモだけ残して終わりがちです。

最初は4つのステータスだけでも十分です

  • 未連絡:まだ電話・メールをしていない
  • 電話済:一度連絡した
  • 資料送付:資料や案内を送った
  • 訪問予定:訪問や商談の日程が入っている

最初からきれいに作り込みすぎなくても大丈夫です。 まずはこの4つくらいで始めて、足りなくなったら「保留」「対象外」「再連絡」などを足す。現場では、そのくらいの方が続きます。

営業リストの使い方

1. まず営業先をまとめて入力する

Webサイト、名刺、展示会リスト、紹介先などから、営業候補をまとめて入力します。

この段階では、完璧な情報をそろえなくても大丈夫です。電話番号が分からない会社は空欄でも構いません。あとで調べる行として残しておけば、リストから消えずに済みます。

ただし、社名だけは表記をそろえた方がいいです。「株式会社サンプル」「サンプル株式会社」「(株)サンプル」が混ざると、後で並べ替えたときに別会社のように見えます。地味ですが、ここでけっこう詰まります。

2. ステータスを入れる

営業リストで一番見たいのは、次に何をする行かです。

未連絡、電話済、資料送付、訪問予定、保留、対象外など、数を絞っておくと使いやすいです。ステータス名を増やしすぎると、担当者ごとに選び方が変わります。「検討中」と「保留」と「様子見」が並ぶと、管理側は判断しづらいですね。

営業会議で見るなら、未連絡と次回対応だけ分かれば十分なこともあります。全部を細かく残すより、次に動ける状態にしておく方が実務向きです。

3. 反応があった会社だけ詳しく管理する

すべての営業先に細かいメモを書くと、表がすぐ重くなります。

反応があった会社、資料送付した会社、訪問予定が入った会社だけ、営業向け顧客管理テンプレートへ移す流れがおすすめです。営業リストは入口、営業向け顧客管理はフォロー用。こう分けると、表の役割がぼやけません。

よくあるミスと調整のしかた

営業リストは、作るところよりも使い始めてからのズレで困ることが多いです。 特に多いのは、重複登録、ステータスのばらつき、備考欄の書きすぎです。

よくあるミス 起こりやすい場面 調整のしかた
同じ会社を二重登録する 名刺、Web検索、別担当者の追加が混ざる 社名・電話番号で検索して、週1回まとめて確認する
ステータス表記がバラバラになる 自由入力で「電話済」「TEL済」「架電済」が混在する 使う言葉を先に決めて、選択肢を増やしすぎない
備考欄が長くなりすぎる 電話内容や商談メモを全部書いてしまう 次に動ける内容だけ残し、詳しい商談メモは別管理にする

同じ会社を二重登録してしまう

よくある状態

名刺から入力した行、Webで調べた行、別の担当者が追加した行。
これが混ざると、気づかないうちに同じ会社が2行、3行と増えます。

電話した後で「先週も別の人が連絡していた」と分かると、少し気まずいです。

  • 社名で並べ替えて、似た会社名をまとめて見る
  • 電話番号で検索して、同じ番号がないか確認する
  • 同じエリアごとに並べて、重複しそうな会社を見直す

Excelの機能だけで完全に防ぐのは難しいですが、週1回だけでも確認しておくとだいぶ減ります。
特に複数人で使う営業リストは、金曜の夕方に軽く見直すだけでも違います。

ステータスが人によってバラバラになる

よくある状態

同じ意味なのに、担当者ごとに言い方が変わるケースです。 たとえば「電話済」「TEL済」「連絡済」「架電済」が同じ表に並ぶと、パッと見たときに分かりにくくなります。

バラつきやすい表記 そろえるなら
電話済、TEL済、架電済、連絡済 電話済
資料送った、資料送付済、メール送付 資料送付
再TEL、再連絡、折り返し、後日連絡 再連絡
NG、対象外、見込みなし 対象外

最初に使う言葉を決めておくと楽です。 未連絡、電話済、資料送付、訪問予定、保留、対象外。これくらいなら、新人でも迷いにくいでしょう。

備考欄に長文を書きすぎる

よくある状態

備考欄は便利ですが、何でも入れると読まれません。
電話で話した内容を全部書くと、表が横に長くなって、後から見返すのが少し面倒です。

長すぎる例 営業リストではこのくらい
本日14時ごろ電話。受付の方が出て、担当者は外出中とのこと。水曜午前中なら戻っている可能性が高いと言われたため、再度電話予定。 担当不在。水曜午前に再TEL
料金表について質問あり。現在は他社を使っているが、来月見直し予定とのこと。メールで資料を送ってほしいと言われた。 料金表希望。資料送付済、来月再連絡

営業リストの備考欄は、次に動く人が分かれば十分です。 詳しい商談メモが出てきたら、営業向け顧客管理表や案件管理表へ移す方が合っています。営業リストに全部背負わせない方が、表も軽く保てます。

営業リストを使う場面の例

テレアポ前の準備

午前中に30件電話するような日は、営業リストがあると動きやすいです。

社名、部署、電話番号、担当者、ステータスが並んでいれば、上から順番に確認できます。電話後は「不在」「資料送付」「折り返し待ち」などを入れておくだけ。机の上に名刺を広げて探すより、ずっと落ち着いて進められます。

展示会や交流会の名刺整理

展示会のあと、名刺が束になって机に置かれていることがあります。少し紙のにおいが残っていて、誰と何を話したかもだんだん曖昧になります。

その日のうちに社名、担当者、メール、話した内容をざっくり入れておくと、翌週のフォローが楽です。細かい営業メモまでは無理でも、「価格表希望」「資料送付」「来月連絡」くらい残っていれば十分使えます。

訪問営業のエリア整理

訪問営業では、住所やエリアで並べ替えられると便利です。

同じ市区町村、同じ駅周辺、同じビル内の会社をまとめて回れます。移動時間が短くなるだけで、午後の疲れ方が違います。営業リストに住所欄を入れておく理由は、ここですね。

営業リストから顧客管理表へ移すタイミング

営業リストは、見込み先を集める表です。

次のような状態になったら、営業向け顧客管理表や顧客管理表へ移してもいいでしょう。

  • 訪問日が決まった
  • 見積もりや資料送付が発生した
  • 担当者とのやり取りが複数回になった
  • 次回連絡日を忘れると困る状態になった
  • 契約や受注の見込みが出てきた

全部を一枚の表で管理しようとすると、営業リストがどんどん重くなります。最初は営業リストで広く集める。動きが出た会社だけ管理表に移す。この方が、営業担当も管理側も見やすいです。

関連テンプレート

よくある質問(FAQ)

営業リストと顧客管理表は何が違いますか?
営業リストは、これから連絡する見込み先を整理する表です。顧客管理表は、すでにやり取りがある顧客や取引先の情報、対応状況、案件の進み具合を管理する表です。営業前の準備なら営業リスト、商談後のフォローまで見るなら顧客管理表が向いています。
テレアポ用のリストとして使えますか?
使えます。社名、業種、部署名、電話番号、担当者、ステータスを入れておくと、テレアポ前の準備に使いやすいです。電話後は「不在」「資料送付」「折り返し待ち」などを入れておくと、次の対応が見えます。
営業リストに入れる項目は多い方がいいですか?
最初から多すぎると入力が止まりやすいです。まずは社名、電話番号、担当者、ステータス、備考くらいで始めて、訪問営業なら住所、法人営業なら部署名や役職を足すくらいが使いやすいと思います。
訪問日や商談内容も管理したい場合はどうすればいいですか?
訪問日、商談内容、次回予定まで残したい場合は、営業向け顧客管理テンプレートを使う方が合います。営業リストはアプローチ前の一覧、営業向け顧客管理表はアプローチ後のフォロー用として分けると見やすいです。
複数人で営業リストを使うときの注意点はありますか?
担当者名、最終連絡日、ステータスの書き方をそろえておくと混乱しにくいです。自由入力にすると「電話済」「TEL済」「架電済」のように表記が分かれます。管理側が見るなら、使う言葉を先に決めておく方が楽です。

まとめ

営業リストテンプレートは、営業先を集めて、次に動く相手を見つけるためのExcelシートです。

テレアポ、訪問営業、展示会後の名刺整理、紹介先の管理など、営業活動の入口で使いやすい形式です。最初は項目を絞って、社名・連絡先・ステータスをきちんと入れるだけでも十分に役立ちます。

反応があった会社や、訪問予定が入った会社は、営業向け顧客管理テンプレートへ移すと後追いしやすくなります。営業リストで広く集めて、動きが出たら管理表へ移す。現場では、このくらいの分け方がいちばん続けやすいと思います。