顧客カルテは、1人(1社)ごとの情報・履歴・要望を深く残す「お客様カード」です。
来店・施術・相談・商談の記録を蓄積することで、次回提案の精度やリピート率の改善につながります。
この記事では、Excelでそのまま使える顧客カルテ(個別記録)の無料テンプレートを業種別に紹介し、運用が続く書き方・管理のコツを解説します。
顧客カルテ テンプレート(Excel/PDF形式)
個人向け(汎用)
個人向け顧客カルテ(Excel/PDF)
A4縦型のお客様カードテンプレートです。住所・電話番号・趣味など、個人向けの基本項目が揃っており、サロンやお稽古教室などに適しています。
法人向け(営業・契約管理など)
法人向け顧客カルテ(Excel/PDF)
会社名・代表者・決算月・取引銀行など、法人や取引先向けに適した顧客カルテテンプレートです。営業活動や契約管理に役立つ項目が揃っており、法人営業やBtoBビジネスでの活用に便利です。
美容院・ネイルサロン・エステ向け
サロン向け顧客カルテ(Excel/PDF)
美容院やエステのカルテは、来店日や施術履歴、使用した薬剤や商品、好みのスタイルなどを記録します。履歴を残すことで、次回以降の施術に役立ち、顧客満足度とリピート率を高められます。
クリニック(医療)向け
クリニック(医療)向け顧客カルテ(Excel/PDF)
クリニックのカルテは、患者の基本情報に加え、既往歴やアレルギー、症状などを記録します。過去の診療履歴を追えるため、安全な治療やフォローが可能になり、医師と患者の信頼関係構築にも役立ちます。
学習塾向け
学習塾向け顧客カルテ(Excel/PDF)
学習塾のカルテは、生徒の学年や学校名、受講科目、成績推移、苦手分野、保護者との面談記録などを残します。指導の質を高め、保護者との信頼関係を強化できます。
士業(弁護士・税理士・社労士など)向け
士業(弁護士・税理士・社労士など)向け顧客カルテ(Excel/PDF)
士業のカルテは、契約内容や相談履歴、進捗状況、提出書類や納期、報酬の請求履歴などを整理します。対応を記録することで、タスクを把握でき、依頼者との信頼関係を維持できます。
活用事例・業種別の使い道
顧客カルテは、単なる情報以上に「次の一手につなげる情報資産」として活用できます。
業種ごとに管理する内容は異なりますが、どの現場でも顧客満足度の向上・信頼関係の構築・リピート率の改善に直結します。
| 業種 | 管理項目 | 活用メリット |
|---|---|---|
| 美容院・エステ | 来店履歴・スタイル・薬剤 | リピート提案・商品販売に活用 |
| クリニック | 既往歴・処方箋・症状記録 | 安全な診療・信頼構築 |
| 学習塾 | 成績・受講科目・面談記録 | 指導計画・保護者対応を改善 |
| 不動産 | 希望条件・内見履歴 | 最適物件の提案効率UP |
顧客カルテとは
顧客カルテとは、顧客一人ひとりの詳細な情報を記録する「お客様カード」のことです。
氏名や住所などの基本情報の他、来店履歴・好み・取引内容・相談内容などを残すことで、次回以降のサービスや提案に活かせます。 システム導入前の小規模事業や個人店舗でも、エクセルの顧客カルテを活用することで顧客対応の質を高めることができます。
顧客カルテと「一覧シート」の違い
顧客カルテは「1人(1社)ごとの履歴・要望・対応メモを深掘りする」ための個票です。 一方、複数顧客を横並びで管理する一覧シートは、連絡先・担当者・進捗などを一括で見渡すのに向きます。
一覧で管理したい場合は別ページを利用してください。
→ 顧客管理表(一覧)テンプレートはこちら
→ 顧客管理表(一覧)テンプレートはこちら
顧客カルテの使用目的
顧客カルテを活用することで、以下のような効果が期待できます。
- リピート率向上:
過去の施術内容や購入履歴をもとに最適な提案ができる - 信頼関係構築:
顧客の要望や注意点を把握し、安心感を与える接客ができる - 営業の効率化:
商談記録や次回アクションを残すことで、引き継ぎやチーム営業がスムーズになる
顧客カルテに入れる基本項目一覧
以下は、顧客カルテに入れる基本的な項目です。これを元にして、業種や自社用にカスタマイズします。
| 項目カテゴリ | 主な内容 | 備考・活用例 |
|---|---|---|
| 基本情報 | 顧客ID / 氏名 / 会社名 / 部署・役職 | 識別情報として必須 |
| 連絡先 | 電話番号 / メールアドレス / 住所 | 案内・DM送付・連絡手段 |
| 属性情報 | 性別 / 生年月日 / 趣味・関心分野 | サロン・スクールなど顧客理解に有効 |
| 取引情報 | 初回利用日 / 購入・利用履歴 / 契約内容 | 契約更新や提案に役立つ |
| 支払い関連 | 支払方法 / 請求先 / 取引銀行(法人) | 法人営業・請求管理に必要 |
| 担当者・備考 | 担当営業名 / 特記事項 / 顧客要望 | 信頼関係構築に有効 |
個人向け(汎用)カルテ
| 氏名(ふりがな) | 顧客の基本情報 |
|---|---|
| 生年月日/年齢/性別 | 属性情報の把握 |
| 住所・連絡先 | 電話/メール/LINEなど |
| 来店日・履歴 | 利用履歴・サービス内容 |
| 好み・要望 | 好み・注意点・アレルギーなど |
| 次回予約・提案 | 再来促進のための提案 |
| 備考・メモ | 接客時の注意事項 |
法人向け(汎用)カルテ
| 会社名 | 法人名 |
|---|---|
| 所在地・連絡先 | 住所・電話・メール |
| 担当者氏名/役職 | 窓口となる人物情報 |
| 契約開始日 | 取引開始の時期 |
| 取引内容/履歴 | 購入商品・契約サービス |
| 商談履歴 | 訪問日・提案内容・交渉経過 |
| 決裁者・キーマン | 意思決定に関わる人物 |
| 次回アクション | フォローアップ計画 |
| 備考・メモ | 関係構築に役立つ情報 |
サロン(美容院・エステ)向け
| 氏名(ふりがな) | 顧客の基本情報 |
|---|---|
| 連絡先 | 電話・メール・LINEなど |
| 来店日・来店回数 | リピート確認用 |
| 担当者 | 希望スタッフの指定 |
| 施術内容・使用商品 | カラー剤やメニュー履歴 |
| 好み・要望 | 髪型や肌質の希望、アレルギー |
| 次回予約・提案 | おすすめメニュー・来店周期 |
| 接客メモ | 会話の傾向や注意点 |
クリニック(医療)向け
| 氏名(ふりがな) | 患者基本情報 |
|---|---|
| 生年月日/性別 | 年齢把握・診療記録用 |
| 住所・緊急連絡先 | 家族・勤務先の連絡先 |
| 保険証情報 | 医療保険の管理 |
| 主訴・症状 | 来院理由 |
| 既往歴・アレルギー | 薬の禁忌情報 |
| 処方薬・治療内容 | 診療の履歴 |
| 担当医・備考 | 医師名・次回予約日 |
法人営業向け
| 会社名/担当者名 | 取引先基本情報 |
|---|---|
| 部署/役職 | 担当者の立場 |
| 連絡先 | 電話・メール・所在地 |
| 取引開始日 | 契約の開始時期 |
| 商談履歴 | 訪問日・提案内容 |
| 契約/購入履歴 | 実際の取引情報 |
| 決裁者・キーマン | 意思決定に関わる人物 |
| 次回アクション | フォロー予定・提案内容 |
学習塾向け
| 氏名(ふりがな) | 生徒情報 |
|---|---|
| 学年/学校名 | 学習レベルの目安 |
| 保護者名・連絡先 | 連絡窓口 |
| 通塾開始日 | 入会時期 |
| 受講科目・コース | 学習範囲の把握 |
| 成績推移 | テスト点数・模試結果 |
| 出席状況 | 欠席・遅刻の記録 |
| 学習課題・苦手分野 | 指導計画の基礎 |
| 保護者面談記録 | 進路相談・学習方針 |
士業(弁護士・税理士・社労士など)向け
| 氏名/会社名 | 顧客情報 |
|---|---|
| 住所/連絡先 | 郵送・電話・メール |
| 契約日・契約内容 | 顧問契約・案件内容 |
| 相談履歴・進捗 | 相談内容と対応経過 |
| 提出書類・納期 | 必要書類と期限管理 |
| 報酬・請求履歴 | 請求書・支払管理 |
| 関係者情報 | 家族・取引先・関与先 |
| 担当者メモ | 補足事項・信頼構築のポイント |
顧客カルテExcelテンプレートのよくある質問(FAQ)
顧客カルテと「一覧シート」はどう使い分けますか?
顧客カルテは1人(1社)ごとの履歴・要望・対応メモを深く残す個票です。
連絡先や進捗を横並びで見渡す一覧管理が必要な場合は、別ページのテンプレートを利用してください。
→ 一覧向けテンプレートはこちら
連絡先や進捗を横並びで見渡す一覧管理が必要な場合は、別ページのテンプレートを利用してください。
→ 一覧向けテンプレートはこちら
顧客カルテをExcelで運用するコツは?
必須項目の色分け、プルダウン化(入力規則)、条件付き書式で「要フォロー」を可視化すると運用が安定します。
また、基本情報と履歴をシート分割し、参照でつなぐと入力ミスを減らせます。
また、基本情報と履歴をシート分割し、参照でつなぐと入力ミスを減らせます。
関連するテンプレート
関連するテンプレート・記事
まとめ
本ページでは、業種別に使える顧客カルテ(お客様カード)のExcelテンプレートを紹介しました。
顧客カルテは、履歴・好み・相談内容などの“次回対応につながる情報”を残すのが目的です。 まずは基本情報+履歴+メモの3点から運用を始め、必要に応じて項目を追加してみてください。





