要件定義書のテンプレートを、Word・Excel・PDFの3形式で無料配布しています。会員登録はいりません。
記入例として入れているのは、架空の「新見積管理システム」の要件定義書です。A4で5ページ。背景や対象範囲から、機能一覧、非機能要件、まだ決まっていない事項まで、ひと通り書いてあります。
Bizroute編集部でも、過去に何度か要件定義書を書きました。白紙の書式を前にすると、どこまで書けばいいのか考えてしまいます。完成形を一度見てから書き始めると、スムーズに書けます。

要件定義書テンプレートのダウンロード

ファイルは「完成サンプル」と「空欄のフレーム版」に分かれています。初めて作るなら、まずサンプルを開いて書き換えていくのが早いと思います。

要件定義書サンプル 新見積管理システムの完成見本(PDF)
完成サンプル・記入例入り

要件定義書サンプル|新見積管理システム

対応形式Word(.docx)PDFA4・5ページ

PDFとWordは同じ内容です。PDFはブラウザで読んだり印刷したりする用、Wordは文章を書き換えて自社用に作り直す用と考えてください。

表紙には作成者・作成日・最終更新日・文書番号の欄があり、本文は業務要件から改訂履歴まで9章です。

要件定義書テンプレート Word フレーム版の表紙

Word版|空欄のフレーム版

表紙と目次、3章・28項目の見出しだけを入れた書式です。画面一覧や帳票一覧、テーブル定義書、移行性、教育、保守まで見出しを用意しています。規模の大きい案件や、外部の開発会社に出す資料向けです。

使い方や目次の直し方は、Word版の解説ページで説明しています。
要件定義書テンプレート Excel サンプル版の機能要件シート

Excel版|サンプル版・フレーム版

サンプル版は表紙・更新履歴・目次のあとに、第1章から第8章までを1章1シートで並べた全11シートです。フレーム版は表紙・更新履歴・目次・内容の4シート。内容シートをコピーし、章ごとに増やしながら使えます。

シート構成や表での管理方法は、Excel版の解説ページにまとめています。
要件定義書テンプレート Googleスプレッドシート版

Googleスプレッドシート版

シートの構成と中身はExcel版と同じです。Googleアカウントにログインした状態で開き、自分のドライブにコピーしてから編集します。社外の開発会社と同じファイルを見ながらコメントをやり取りしたい場合に便利です。

ファイルごとの違いと選び方

同じ「要件定義書」でも、ファイルによって章立てが少し違います。とくにWordのフレーム版とサンプル版は別物と思ってもらったほうがいいですね。

ファイル 中身 向いている場面
サンプル(PDF・Word) 記入例入り。業務要件、利用者・権限、機能要件など9章 初めて書く、社内向けの小さめの案件
Wordフレーム版 空欄。業務要件・機能要件・非機能要件の3章28項目 開発会社への発注、関係部署が多い案件
Excelサンプル版 記入例入り。1章1シートの全11シート 章ごとに担当者を分けて書く
Excelフレーム版 空欄。表紙・更新履歴・目次・内容の4シート。目次はサンプルと同じ8章 サンプルの章立てで、空欄から書く
編集部の使い分け

個人的には、社内の小さなシステムならサンプルの9章をそのまま流用して足りると思います。外に出す資料なら、Wordフレーム版の28項目を目次がわりに見て、書き漏れがないか確かめる使い方もできます。

完成サンプルの中身|どこまで書けばいいかの目安

背景2文
目的1文
対象範囲4項目
対象外2項目
機能一覧5機能

サンプルの記入量は、思ったより少ないかもしれません。背景は2文、目的は1文です。最初の版はこのくらいで十分で、打ち合わせのたびに足していけば形になります。

対象範囲には「営業部による見積作成業務」「承認フローの整備」「顧客・商品マスタの参照」「既存システムとの簡易連携(CSV取り込みのみ)」の4つを書きました。

対象外は「複雑な在庫管理機能」と「価格自動決定アルゴリズム」の2つ。やらないことを先に書いておくと、あとで「入っていると思っていた」という話になりにくいです。

機能一覧は5つ

機能ID 機能名 概要
F-001 見積作成 顧客・商品情報を基に見積を作成する
F-002 承認ワークフロー 申請・承認・差戻しを行うワークフロー
F-003 過去見積検索 過去データを条件検索できる
F-004 商品マスタ参照 マスタ登録された商品情報を参照する
F-005 ダッシュボード 承認状況や進捗を一覧で表示

詳しく書いているのはF-001とF-002だけ。小計・税額・合計の自動計算や、差戻し理由の入力を必須にする、といった中身です。

全部の機能を同じ細かさで書こうとすると終わらないので、もめそうな機能から先に詰めるくらいでいいと思います。

非機能要件「1,000件の見積データに対し検索応答時間1秒以内」「月間稼働率99.5%以上」「システムメンテナンスは深夜帯に実施」と、数字を入れて書いています。
データ項目定義顧客名・電話番号・商品コード・数量について、データ型・桁数・必須かどうかを決めています。
未確定事項(TBD)商品分類の階層と、承認経路を2段階にするか3段階にするかを、確定予定日の欄つきで残しています。

決まっていないことを空欄のまま放っておくより、「未定」と書いて期限を置くほうが、レビューのときに話が進みます。

テンプレートを使うときのコツ

01

Wordは目次を最後に更新する

Word版は、章の見出しに「見出し1」「見出し2」のスタイルを使い、目次は自動で作る形にしています。章を足したり消したりしたら、目次の上で右クリックして「フィールド更新」を選ぶと、ページ番号がそろいます。フレーム版は見出しだけなので、配布時点では目次がすべて3ページになっています。本文を書き足したあとに更新してください。

02

Excelの更新履歴はレビューごとに残す

Excel版の「更新履歴」シートには、作成・更新日、更新者、更新箇所、更新内容を18行まで書けます。サンプルでは2行目に「3-2.機能詳細」「承認フロー仕様の更新」と入れてあります。どの章を誰がいつ直したかが残るので、レビューのたびに1行足していく使い方がおすすめです。

03

WordとExcelの機能IDをそろえる

WordとExcelを両方使う場合は、機能IDをそろえておくと便利です。Word本文の「F-002」とExcelの機能一覧の「F-002」が同じものだとすぐわかるので、片方だけ直し忘れたときに気づけます。

要求仕様書・基本設計書との違い

要求仕様書

発注する側が「こうしたい」という希望をまとめたものです。

要件定義書

その希望のうち今回どこまで作るかを、作る側と発注する側で合意した内容です。

基本設計書

その次の段階で、画面や帳票、データベースをどう作るかを決めていきます。

小さな改修なら1つの資料にまとめてしまう会社もあります。このテンプレートも、サンプル版は要件定義の範囲、Wordフレーム版は画面一覧やテーブル定義書まで見出しがあるので、基本設計の入口まで含めた作りです。

よくある質問

要件定義書テンプレートは無料で使えますか?

はい。Word・Excel・PDFのどのファイルも無料で、会員登録なしでダウンロードできます。

PDFのサンプルは編集できますか?

PDFは閲覧・印刷用です。同じ内容のWordサンプル(.docx)を用意しているので、書き換えて使う場合はWord版をダウンロードしてください。

Wordのフレーム版とサンプル版は同じ章立てですか?

違います。サンプル版は業務要件から改訂履歴までの9章、フレーム版は業務要件・機能要件・非機能要件の3章28項目です。フレーム版のほうが、画面一覧や移行性、教育、保守など細かい見出しまで入っています。

Word版の目次のページ番号がずれたときは?

目次の上で右クリックし、「フィールド更新」から「目次をすべて更新する」を選ぶと、見出しとページ番号が今の内容に合わせて直ります。