プロジェクトを進める時にWBSを作成してから始めると進捗やスケジュール感がわかるようになります。特にシステム開発やWebサイト構築では重視されています。
この記事では、シンプルなWBSのみのテンプレートと、WBSにガントチャートが付いた2タイプのテンプレートを無料でダウンロードできます。
WBSテンプレート(エクセル)
エクセルでWBSを作るときに必要な項目はプロジェクトによって異なりますが、一般的にエクセルでWBSを作る際に使われる項目は、以下のようなものです。
- No
- カテゴリ
- 作業名
- 担当者
- 開始日(予定)
- 終了日(予定)
- 開始日(実績)
- 終了日(実績)
- 進捗
- 状況(ステータス)
これらを必要に応じて追加していきます。スケジュール管理を兼ねる場合は、ガントチャートを付けて運用します。
WBSのみ
エクセル2013で作成しています。特に関数やマクロは使用していないので、不要な項目を削除、必要な項目を追加してオリジナルのWBSを作成してください。
以下のWBSガントチャートには約2か月分のカレンダーしかないので、週単位でのガントチャートを付けたり3か月以上のスケジュールを引きたい方はこのテンプレートを加工する方が早いでしょう。
WBSガントチャート
「WBSのみ」のテンプレートにガントチャートカレンダーを付与した工程表のバージョンです。
プロジェクトの開始日に日付を入れると日単位で約2か月分のカレンダーに関数と条件付き書式で自動的に日付と曜日(+土日の色分け)が入ります。
その他のガントチャート
上記のWBSテンプレートの他、エクセルで作成されたガントチャートの無料テンプレートやガントチャートの作り方も紹介しています。
WBSとは
WBSとは、(Work Breakdown Structure)の頭文字をとってそう呼ばれています。訳すと「作業を分解して構造化する」ということです。
作業の工程を分解して構造化するメリットとしては、プロジェクトを進める上で何が必要でどのくらいの時間がかかるのかがわかるようになるのです。
WBSで作業を細分化することで、プロジェクトの全体像がわかるようになるので顧客に納期を説明したり、プロジェクトメンバーに概要を理解してもらうこともできます。
WBSの作り方
WBSの作り方は難しくありません。ざっくり言うと、作業を洗い出して構造化し、工数の見積もり、スケジュール、担当の割り振りを行うだけです。
1. 作業を洗い出す
WBSを作ることが決まったら最初にやることは作業の洗い出しです。
洗い出す際には、必要かどうか重複していないか悩む場面も出てきますが、最初はあまり深く考えずに必要だと思えばすべて出す方が結果的に早く完成します。
また、作業はどのレベルまで細分化したらいいのかについても悩みますが、プロジェクトによって細分化のレベルは変わってきます。
細分化しすぎると工数の見積もりやWBSの作成が大変になりますが、工数を正確に見積りやすいというメリットもあります。
工数は、メンバーの力量にも関わってくるので工数を先に確定するよりも担当者を先に決めた方が精度の高いスケジュールが組めるでしょう。
2. 作業を構造化する
1.で出した作業を工程順に並べ、階層構造を作ります。
構造化している最中で新たな作業を思いついたり、さらに細分化できることもありますが、何度も修正しながら完成させていきます。
下図はWBSのサンプルです。工程に親タスク、作業名に細分化された子タスクを記入し構造化をしています。
このように作業を細分化し構造化すればWBSとしては完成です。
さらにプロジェクトで使いやすいようにするには、作業に対して担当者や工数を決めていきます。
3. 担当者や予定日を決める
細分化された作業1つ1つに担当者と開始日(予定)と終了日(予定)を記入します。
基本的に1作業につき1人の担当者とスケジュールを割り当てるべきなので、担当が複数になったり終了日が複数あるという場合は、その作業が細分化できないか検討します。
ここまでができれば、ガントチャートを描くことができます。必要な期間のカレンダーに予定の期間を描いていきます。s
エクセルガントチャートのバーを描く方法については以下で紹介しています。