退職届はWord/Excelの定型テンプレートに沿って作成すれば、初めてでも形式を外さずに仕上げられます。
縦書き・横書きの各レイアウトとサイズ別(A4/B5)の雛形を用意し、実務で迷いやすいポイントも簡潔に整理しました。
退職届・退職願 作成ツール(スマホ横書き)
基本の退職届テンプレート(A4/B5)無料ダウンロード
最も汎用的に使えるシンプルな退職届テンプレートです。Word・Excel・PDF/縦書き・横書き/A4・B5サイズ対応。
最短DL
用途と形式を選んで、すぐダウンロードできます
すべて無料・登録不要
| レイアウト/サイズ | Word | Excel | |
|---|---|---|---|
| 縦書き A4 | 退職届(A4縦・Word)をダウンロード | 退職届(A4縦・Excel)をダウンロード | ― |
| 縦書き B5 | 退職届(B5縦・Word)をダウンロード | 退職届(B5縦・Excel)をダウンロード | ― |
| 横書き A4 | 退職届(A4横・Word)をダウンロード | 退職届(A4横・Excel)をダウンロード | 退職届(A4横・PDFフォーム)をダウンロード |
| 横書き B5 | 退職届(B5横・Word)をダウンロード | 退職届(B5横・Excel)をダウンロード | 退職届(B5横・PDFフォーム)をダウンロード |
縦書き
伝統的で正式な印象を与える縦書きの退職届テンプレートです。公的文書として提出する際や、格式を重視する企業に適しています。
横書き
IT系企業など若い企業では横書きを指定されることもあります。メール添付や印刷用ファイルの出力に適した形式です。
状況別 退職届テンプレート
退職理由や事情に応じた退職届テンプレートを紹介します。会社都合や定年、退職届兼有給休暇消化申請書など、それぞれのケースに合わせた文面を用意しています。
退職届兼有給休暇消化申請書
退職届と共に、有給休暇消化申請を記載したバージョンです。簡単に有給をとることを記載した「簡易版」と期限や備考を記載した「詳細版」の2種類があります。
会社都合
会社都合で退職する際に使える退職届テンプレートです。自己都合ではない旨を明記します。
定年退職
定年退職を迎える方向けの退職届テンプレートです。感謝の意を添えつつ、円満な退職の意思を伝える文面構成です。
雇用形態・立場別 退職届テンプレート
パートや契約社員、役職者、公務員など、立場ごとに形式や宛先が異なる場合があります。ここでは各雇用形態別の退職届テンプレートをまとめています。
パート・アルバイト用
勤務日数や雇用期間が短いパート・アルバイトの場合でも、退職届の提出が必要な場合があります。
契約社員用(契約満了)
契約社員が契約期間満了で退職する場合は、「契約期間の満了により退職いたします」と明記するのが一般的です。途中退職の場合は「一身上の都合により」と記載し、就業規則に沿った予告期間を守ることが大切です。
役職者/管理職用(辞表併用)
課長・部長などの管理職や、取締役・理事など役職任命を受けた立場の場合は、退職届ではなく「辞表」を提出します。
メール提出用退職届(例文)
会社によっては、退職届を紙ではなくメールで提出するよう求められる場合があります。特にリモート勤務や在宅ワーク環境では、正式な退職の意思表示としてメール送付が認められるケースも増えています。ここでは、実務で使えるメール提出用退職届の例文を紹介します。
メール提出時の基本構成とマナー
メール提出でも、文面構成は紙の退職届とほぼ同じです。件名・宛名・本文・署名を明確にし、社内のルールに従って上司や人事宛に送信します。
- 件名は「退職届の提出(氏名)」と明記する
- 本文冒頭で退職の意思を明確に伝える
- 日付・所属・氏名を必ず記載する
- 添付ファイルがある場合はファイル名・形式を明記
- BCCや社外メール転送は禁止(社内宛限定)
メール提出用退職届の例文
以下は、一般的なメール提出用退職届の文面例です。会社名・提出日・退職日を差し替えて使用してください。
件名:退職届(営業部 山田太郎)
本文:
人事部 〇〇様
お疲れさまです。営業部の山田太郎です。
このたび、一身上の都合により、令和○年○月○日をもって退職させていただきたく、退職届を提出いたします。
引継ぎ業務は令和○年○月○日までに完了予定です。
退職にあたり、ご指導・ご支援を賜りましたことを心より御礼申し上げます。
何卒よろしくお願いいたします。
―――――――――――――――――
営業部 山田 太郎(やまだ たろう)
内線:1234 メール:taro.yamada@example.co.jp
令和○年○月○日
―――――――――――――――――
添付ファイル付きで提出する場合
メール本文のほかに、正式な退職届をWordやPDFで添付する場合もあります。その際は、以下のように本文中で添付の旨を明記します。
(添付ありパターンの追記例)
退職届をPDFファイルとして添付しております。
ファイル名:退職届_山田太郎.pdf
内容をご確認のうえ、ご承認をお願いいたします。
提出時の注意点と実務アドバイス
メール提出の退職届では、形式的には有効でも、社内規定で「書面提出」を義務付けている場合があります。トラブルを防ぐために、次の点を確認しましょう。
- 会社の就業規則に「退職届の提出方法」が定められているか確認
- メール提出を行う場合は、上司の了承を得てから送信する
- 送信後は「送信日時・宛先・添付ファイル」を保存しておく
- 退職日・有給消化日などは口頭で再確認しておく
なお、退職届を紙で提出する場合や、署名押印が必要な場合は、下記のテンプレートを利用してください。
退職届の書き方と基本構成
退職届は以下の最低限必要な項目を記載することで、不備や不足での差し戻しを防げます。
- 宛先(会社名・代表者名)
- 提出日
- 所属・氏名
- 退職理由(「一身上の都合」に統一)
- 退職日
実務で多いミスとトラブル事例
現場での支援経験から、退職届に関して起こりやすい失敗やトラブルを整理しました。よくあるミスを知っておくことで余計なトラブルを防げます。
- 退職日を口頭と文書で異なる日付にしてしまい、給与精算で混乱が生じた
- 会社都合退職なのに「退職届」を提出してしまい、不利益となった
- 感情的な文言を記載して、人事部と関係が悪化した
退職届の注意点
退職届は、テンプレートに沿って氏名や宛先を埋めていけば完成します。その場合、理由などは一身上の都合などとし本当に辞める理由を丁寧に書く必要はありません。
また退職届には、以下のような作成時の注意点があるので知っておくといいでしょう。
会社都合の場合
退職届は、自分の意志で会社を辞めることを報告する文書なので、会社都合で辞めさせられる場合には退職届は提出しません。
むしろ、退職願や退職届を提出してしまうと自己都合とされてしまうこともあるので提出しない方が今後有利になります。
しかし、会社によっては退職する際に自己都合、会社都合問わず退職届を提出させるというところもあるので、その場合は会社都合であるとの文言を入れて退職届を提出する必要があります。
以下では会社都合時に提出する場合のテンプレートを紹介していますので参考にしてください。
会社都合時の退職届テンプレート
寿退社、妊娠、出産の場合
自己都合ではあるが、結婚して退職する場合や妊娠、出産と理由がある場合であっても、退職届は「一身上の都合」とします。
退職届には、特に理由を書き記す必要はなく、理由については退職を相談する際に上司に説明しておけば十分です。
退職届と退職願、辞表の違い(比較表)
「退職願」「退職届」「辞表」は似ていますが、対象や法的な扱いが異なります。以下の比較で使い分けの前提を押さえましょう。
※会社都合で退職させられる場合は、原則として退職届は提出しません。
社内ルールで提出が必要な場合は、会社都合の様式のように会社都合である旨を明記してください。
| 項目 | 退職願 | 退職届 | 辞表 |
|---|---|---|---|
| 意味 | 辞めたいという意思の表明(願い出) | 辞めることを確定的に通知(通告) | 任命された地位・役職を辞する旨の申出(主に役員等) |
| 提出タイミング | 上司に相談する段階 | 退職が決定した段階 | 役職・地位の辞任を決めた段階(任命権者へ) |
| 法的効果/撤回可否 | 会社側の承諾前なら撤回の余地あり | 会社到達により一方的に効力が生じやすく、原則撤回不可 | 任期中でも到達で効力発生が原則(原則撤回不可)。効力発生日は定款・契約等に従う場合あり |
| 主な対象 | 一般社員・管理職の意思提示 | 一般社員・管理職の最終通告 | 取締役・監査役・理事等の役員(「私擬」等の表現を用いるのが慣例) |
退職届作成チェックリスト
退職届を提出する前に以下のチェックリストを確認すると、書き間違いや不備を未然に防げます。
- 宛先・所属・氏名・日付の記載に誤りはないか
- 退職理由は「一身上の都合」としているか
- 退職日が就業規則の期限(多くは1か月前)に沿っているか
- 押印や署名の抜けがないか
- コピーを保管しているか
参考になる公式情報
退職のルールは就業規則と労働基準法に基づきます。厚生労働省の公式情報も確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
関連リンク
まとめ
退職届は形式を守って記載すれば、複雑な内容は不要です。この記事では、縦書き・横書き・用途別のテンプレートを紹介し、それぞれの特徴や注意点を解説しました。
テンプレートを活用することで、迷いなく正しい文書を作成できます。自身の退職がスムーズに進むよう、本ページを参考にご活用ください。

















