退職届は、初めて提出する場合「どのように書けばよいのか分からない」「失礼にならないだろうか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
筆者はこれまで、中小企業や自治体支援の現場で多数の退職届・退職願の作成をサポートしてきました。その実務経験をもとに、シンプルで実用的なテンプレートを無料で提供いたします。
退職届・退職願PDF作成ツール
退職届テンプレート
Word・Excel・Pdf版の例文付き退職届テンプレートです。
縦書きタイプ(A4/A5)
横書きタイプ(A4/A5/B5)
若い企業やIT系企業では横書きを指定されることも。メール添付やPDF提出に適した形式です。行間や余白も調整済み。
定年退職・有給届兼用
定年退職や有給消化に合わせた文例付きテンプレートも用意。人事担当者とのトラブルを避けるためにも、正確で明瞭な文面で提出しましょう。
退職届の書き方と基本構成
退職届は以下の最低限必要な項目を記載することで、不備や不足での差し戻しを防げます。
- 宛先(会社名・代表者名)
- 提出日
- 所属・氏名
- 退職理由(「一身上の都合」に統一)
- 退職日
実務で多いミスとトラブル事例
現場での支援経験から、退職届に関して起こりやすい失敗やトラブルを整理しました。よくあるミスを知っておくことで余計なトラブルを防げます。
- 退職日を口頭と文書で異なる日付にしてしまい、給与精算で混乱が生じた
- 会社都合退職なのに「退職届」を提出してしまい、不利益となった
- 感情的な文言を記載して、人事部と関係が悪化した
退職届の注意点
退職届は、テンプレートに沿って氏名や宛先を埋めていけば完成します。その場合、理由などは一身上の都合などとし本当に辞める理由を丁寧に書く必要はありません。
また退職届には、以下のような作成時の注意点があるので知っておくといいでしょう。
会社都合の場合
退職届は、自分の意志で会社を辞めることを報告する文書なので、会社都合で辞めさせられる場合には退職届は提出しません。
むしろ、退職願や退職届を提出してしまうと自己都合とされてしまうこともあるので提出しない方が今後有利になります。
しかし、会社によっては退職する際に自己都合、会社都合問わず退職届を提出させるというところもあるので、その場合は会社都合であるとの文言を入れて退職届を提出する必要があります。
寿退社、妊娠、出産の場合
自己都合ではあるが、結婚して退職する場合や妊娠、出産と理由がある場合であっても、退職届は「一身上の都合」とします。
退職届には、特に理由を書き記す必要はなく、理由については退職を相談する際に上司に説明しておけば十分です。
退職届と退職願の違い(比較表)
「退職届」と「退職願」は似ていますが意味や効力が異なります。比較表で2つの違いが理解しやすくなります。
項目 | 退職願 | 退職届 |
---|---|---|
意味 | 辞めたいという意思の表明 | 辞めることを確定的に通知 |
提出タイミング | 上司に相談する段階 | 退職が決定した段階 |
法的効果 | 撤回できる余地あり | 一方的に効力が生じやすい |
退職届作成チェックリスト
退職届を提出する前に以下のチェックリストを確認すると、書き間違いや不備を未然に防げます。
- 宛先・所属・氏名・日付の記載に誤りはないか
- 退職理由は「一身上の都合」としているか
- 退職日が就業規則の期限(多くは1か月前)に沿っているか
- 押印や署名の抜けがないか
- コピーを保管しているか
参考になる公式情報
退職のルールは就業規則と労働基準法に基づきます。厚生労働省の公式情報も確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
関連リンク
まとめ
退職届は形式を守って記載すれば、複雑な内容は不要です。この記事では、縦書き・横書き・用途別のテンプレートを紹介し、それぞれの特徴や注意点を解説しました。
テンプレートを活用することで、迷いなく正しい文書を作成できます。自身の退職がスムーズに進むよう、本ページを参考にご活用ください。