「賃貸借契約解除通知書」は、アパート・マンション・事務所・店舗などを退去するときに、契約を終える意思を相手へ伝えるための文書です。
退去の連絡は、電話やメールだけで済ませたくなることもあります。特に月末の引っ越し前は、電気・ガス・水道、引っ越し業者、役所の手続きまで重なって、書面の作成が後回しになりがちです。ただ、契約書にある解約予告期間を見落とすと、退去希望日と実際の解約日がずれることがあります。
このページでは、借主が使う賃貸借契約解除通知書、退去通知書・退去届、貸主からの解約通知書、事務所・店舗向けの退去通知書をまとめています。まず自分の立場に近いテンプレートを選び、物件名・退去日・連絡先を差し替えて使ってください。
賃貸解約通知書テンプレートの選び方
| テンプレート | 使う場面 | 向いている人・使い方 |
|---|---|---|
| 賃貸借契約解除通知書 | 借主が賃貸物件の契約を終了するとき | アパート・マンションの退去、個人契約の解約に使いやすい基本形です。 |
| 退去通知書・退去届 | 管理会社へ退去日を正式に伝えるとき | 退去日、明渡し日、転居先、連絡先をまとめて伝えたいときに向いています。 |
| 貸主からの解約通知書 | 貸主・管理側から借主へ解約を申し入れるとき | 貸主側の事情を伝える文面です。住居の場合は契約内容や法律上の扱いも確認してください。 |
| 事務所・店舗の退去通知書 | 法人契約のオフィス・店舗を退去するとき | 原状回復工事、什器搬出、セキュリティカード返却などを入れたい場合に使いやすい形式です。 |
| 退去連絡メール例文 | まず管理会社へ退去希望を連絡するとき | 正式な書面を出す前の第一報として使えます。あとで通知書を添付すると流れがきれいです。 |
賃貸借契約解除・退去通知書テンプレート
賃貸の解約書類は、立場によって書く内容が少し変わります。借主なら「退去日」「鍵の返却」「敷金精算」、貸主なら「解約申入れの理由」「今後の協議」まで書いておくと、後のやり取りが進めやすくなります。
賃貸借契約解除(退去)通知書テンプレート
借主が賃貸物件を退去するときに使う、基本のWordテンプレートです。物件名、所在地、退去予定日、明渡し予定日、連絡先を記入できます。まずはこの形式で作っておくと、管理会社との確認もしやすいです。
| ファイル名 | kaiyaku-chintai.docx |
|---|---|
| ファイルタイプ | Word |
| 用途 | 借主からの賃貸借契約解除、退去通知 |
| 対応バージョン | Word 2013以降 |
借主向け:賃貸借契約解除通知書
契約書の「解約予告◯日前」に合わせて、契約解除の意思をきちんと伝えるためのテンプレートです。退去日だけでなく、原状回復、鍵の返却、敷金精算の案内依頼まで入れています。
| ファイル名 | kaiyaku-chintai02.docx |
|---|---|
| ファイルタイプ | Word |
| 用途 | 借主から貸主・管理会社へ契約解除を通知する書面 |
| 向いているケース | 賃貸マンション、アパート、戸建て賃貸の退去 |
借主向け:退去通知書・退去届
管理会社に退去予定日や明渡し予定日を伝えるためのテンプレートです。賃貸借契約解除通知書より少し軽い文面で、退去届として提出しやすい形にしています。転居先住所やメールアドレスも入れられるので、敷金精算や立会いの連絡にも使えます。
| ファイル名 | kaiyaku-chintai03.docx |
|---|---|
| ファイルタイプ | Word |
| 用途 | 退去日・明渡し日・転居先を管理会社へ伝える書面 |
| 向いているケース | 退去届の提出を求められたとき、退去日を明確に残したいとき |
貸主向け:貸主からの解約通知書
貸主・管理側から借主へ、賃貸借契約の解約申入れを行うときのテンプレートです。借主からの退去通知と違い、貸主側からの解約は契約内容や個別事情の確認が欠かせません。特に住居の賃貸借では、解約申入れの期間や理由の整理が必要になるため、文面をそのまま送る前に契約書と事情を照らし合わせてください。
| ファイル名 | kaiyaku-chintai04.docx |
|---|---|
| ファイルタイプ | Word |
| 用途 | 貸主・管理側から借主へ契約解約を申し入れる書面 |
| 向いているケース | 建物の老朽化、建替え、契約条件の見直しなどを理由に協議を始めたいとき |
法人向け:事務所・店舗の退去通知書
法人契約のオフィスや店舗を退去するときに使うテンプレートです。住居の退去と違い、原状回復工事、什器・備品の搬出、看板撤去、セキュリティカード返却など、確認する項目が増えます。管理会社とのやり取りを減らしたい場合は、担当者名とメールアドレスまで入れておくと楽です。
| ファイル名 | kaiyaku-chintai05.docx |
|---|---|
| ファイルタイプ | Word |
| 用途 | 事務所・店舗・テナント物件の退去通知 |
| 向いているケース | 法人契約、オフィス移転、店舗閉鎖、テナント退去 |
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退去連絡メール例文
管理会社へ最初に連絡するときは、いきなり細かい事情を長く書くより、「どの物件を、いつ退去したいのか」が分かる文面にしておくと返信が早いです。夜にスマホで送る場合でも、物件名と号室だけは抜けないようにしてください。ここが抜けると、管理会社側で確認が止まりがちです。
〇〇不動産株式会社
管理ご担当者様
お世話になっております。
〇〇マンション〇〇号室に入居しております、〇〇です。
このたび、下記日程で退去を希望しておりますので、ご連絡いたします。
物件名:〇〇マンション〇〇号室
契約者名:〇〇 〇〇
退去希望日:令和〇年〇月〇日
明渡し予定日:令和〇年〇月〇日
連絡先:000-0000-0000
退去にあたり、正式な退去届の提出方法、立会い日時、鍵の返却方法、敷金精算の流れについてご案内いただけますでしょうか。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
〇〇 〇〇
退去届・退去通知書・解約通知書の違い
名前が似ているので少し迷いますが、実務ではそこまで厳密に分けずに使われることもあります。管理会社から「退去届を出してください」と言われた場合は、退去日や明渡し日を記入する書面を指していることが多いです。
| 名称 | 主な意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 賃貸借契約解除通知書 | 契約を終了する意思を正式に伝える文書 | 契約書の解約条項に沿って、少しきちんとした文面で出したいとき |
| 退去通知書 | 退去予定日や明渡し予定日を伝える文書 | 管理会社へ退去の予定を知らせ、立会いや鍵返却の調整を始めたいとき |
| 退去届 | 退去することを届け出る書面 | 管理会社指定の書式がない場合に、自分で作って提出したいとき |
| 貸主からの解約通知書 | 貸主側から借主へ解約申入れを伝える文書 | 貸主・管理側の事情で契約終了の協議を始めたいとき |
テンプレートを使う前に確認すること
テンプレートを開く前に、契約書の解約条項だけは先に見ておくと作業が早いです。ここを見ずに日付を入れると、あとで「30日前通知ではなく60日前だった」と気づいて作り直すことがあります。実際、退去の書類で一番つまずきやすいのは文章ではなく日付です。
- 解約予告期間:30日前、1か月前、2か月前など、契約書の条項を確認します。
- 退去日と明渡し日:同じ日でよいのか、荷物搬出日と鍵返却日を分けるのか整理します。
- 連絡先:退去後も連絡が取れる電話番号、メールアドレス、転居先住所を入れます。
- 鍵の返却:対面返却、郵送、管理会社への持参など、相手の指定に合わせます。
- 敷金精算:振込先を別紙で出すのか、通知書内に書くのか決めておきます。
賃貸借契約解除通知書の書き方
賃貸借契約解除通知書は、長く書けばよいというものではありません。相手が確認したいのは、誰が、どの物件を、いつ退去するのかです。そこに原状回復、立会い、鍵返却、敷金精算の話を添えると、退去までの流れが見えやすくなります。
1. 宛先を書く
貸主、管理会社、不動産会社など、契約書に記載されている通知先を書きます。管理会社へ送る場合は「管理部 御中」「ご担当者様」などで問題ありません。
2. 契約者情報を書く
契約者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記入します。法人契約なら会社名、代表者名、担当者名も入れておくと、折り返しの連絡がスムーズです。
3. 物件情報を書く
物件名、号室、所在地を記入します。似た名前のマンションやビルがあるので、号室まで書いておくほうが安全です。
4. 退去予定日・明渡し予定日を書く
退去予定日は、契約書の解約予告期間から逆算して決めます。荷物の搬出日と鍵の返却日が違う場合は、明渡し予定日も分けて書きます。
5. 立会い・鍵返却・敷金精算を書く
退去立会いの希望日、鍵の返却方法、敷金や保証金の精算について、相手に案内をお願いする一文を入れます。ここを書いておくと、退去後の確認が少し楽になります。
よくあるミスと詰まりやすいところ
退去の書類は、文章よりも段取りで詰まりやすいです。特に初めて一人暮らしの退去をする人や、会社で事務所移転を任された担当者は、契約書を読むタイミングが遅くなりがちです。
- 解約予告期間を見落とす:30日前だと思っていたら、契約書では2か月前通知だったというケースがあります。
- 退去日と明渡し日を混同する:引っ越し日、荷物搬出日、鍵返却日がずれているのに、同じ日として書いてしまうことがあります。
- 連絡先を書き忘れる:退去後に敷金精算や原状回復の確認があるため、転居後もつながる連絡先を書いておくと安心です。
- 鍵の本数を確認していない:合鍵、宅配ボックスキー、セキュリティカードがある物件では、返却するものを先に数えておくと慌てません。
- 控えを残していない:メール、PDF、郵送控えなど、送った日が分かるものを残しておくと後で説明しやすいです。
提出期限と送付方法
提出期限は、契約書の「解約予告」や「退去通知」の条項を見て判断します。管理会社に電話で確認した場合でも、あとで見返せるようにメールや書面で残しておくと話が早いです。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 提出期限 | 退去日の30日前、1か月前、2か月前など、契約書に書かれた期間から逆算します。 |
| 送付方法 | 郵送、持参、メール添付などがあります。トラブルを避けたい場合は、送付記録が残る方法を選びます。 |
| メール送付 | Word文書をPDFにして添付すると、相手側で開きやすく、内容も崩れにくいです。 |
| 控えの保管 | 送付した書面、PDF、メール送信履歴、郵送控えを退去精算が終わるまで残しておきます。 |
貸主からの解約通知書を使うときの注意
借主が退去を申し出る通知と、貸主から解約を申し入れる通知は、同じ「解約通知書」でも重さが違います。貸主側から住居の賃貸借契約を終わらせたい場合、契約書の条項だけでなく、法律上の扱いや具体的な事情の整理が関わります。
そのため、貸主向けテンプレートは「一方的に退去を命じる文書」として使うより、解約申入れと今後の協議を始める文書として整えるほうが無理がありません。建物の老朽化、建替え、自己使用、長期滞納など、理由によって文面も変わります。
原状回復・敷金精算で迷いやすいところ
退去通知を出した後に揉めやすいのが、原状回復と敷金精算です。通知書に細かい金額まで書く必要はありませんが、「立会い」「鍵返却」「精算方法」の確認をお願いする一文は入れておくと、その後の連絡がつながりやすくなります。
よくあるのは、退去日だけ決まっているのに、立会い日が決まっていないケースです。引っ越し当日の夕方にバタバタして、鍵をどこへ返すのか分からなくなることもあります。先に通知書で確認しておくと、ここはかなり楽です。
- 退去立会いの候補日を早めに出しておく
- 鍵・合鍵・カードキーの本数を確認しておく
- 敷金や保証金の振込先を別紙で渡せるようにする
- 室内写真を退去前に撮っておく
- 通常使用による傷みと、故意・過失による汚損を分けて考える




