「同意書」は、契約や医療行為、撮影、情報提供などで必要になます。トラブル防止や記録保存のために欠かせない文書です。
この記事では、これまで中小企業や医療機関、教育現場での文書支援に携わってきた経験をもとに、目的別に使える同意書テンプレートを無料提供します。
専門知識がなくても簡単に使えるよう、Word・PDF形式で作成しており、すぐに編集・印刷が可能です。
同意書テンプレートとは|目的と使い方の基本
同意書とは、ある事柄について「相手が内容に同意した」ことを正式に記録するための文書です。ビジネスや医療、教育、撮影、イベント、情報提供などさまざまな場面で使われ、トラブルの防止や証拠の保全として役立ちます。
ここでは、同意書の基本的な役割や使い方、テンプレートを活用するメリットについて解説します。
同意書が必要となる主なケース
同意書は、以下のような状況で作成されることが多くあります。
医療行為や手術に対して患者の同意を得るとき
撮影や取材の許可を得るとき(肖像権や掲載同意)
学校や団体でのイベント参加に同意が必要なとき
サービス利用時に個人情報の提供に同意をもらうとき
未成年者がアルバイトをする際に保護者の同意が求められるとき
いずれも「後で言った・言わない」といった行き違いを避けるため、書面で同意を取ることが重要です。
テンプレートを活用するメリット
一から同意書を作成しようとすると、記載すべき内容が抜けてしまったり、形式が不自然になってしまうこともあります。テンプレートを使えば、あらかじめ必要な項目が揃った状態で用意されているため、内容を差し替えるだけで正確な同意書を簡単に作成できます。
特に以下のような人にはテンプレートの活用がおすすめです。
法的に最低限押さえておきたい項目を知りたい方
忙しくて1から作成する時間がない方
個人や小規模事業者で社内に法務担当がいない方
同意書テンプレート一覧|無料で使えるWord・PDF・Excel形式
シンプルで簡易的なフォーマットの同意書から、例文のある同意書テンプレートをすべて無料でダウンロードできます。ダウンロードページには、Excel, Word, PDF形式のファイルがあるので、目的に合ったテンプレートをダウンロードして使用してください。
個人宛
簡易的なフォーマットの同意書です。前文は「以下の内容に同意いたします。」、件名は「同意書」という簡易的なものなので、内容に合わせて修正してください。
宛先は個人宛に〇〇様という形式になっています。自治会や町内会、個人間の同意などに使用できます。
法人宛
こちらも簡易的な同意書テンプレートですが、法人向けなので宛先や受領者の形式が法人用になっています。仕事上の通知や案内に使用できます。
チェックボックス型
表とチェックボックスを使用して、文書への同意をチェックで確認するタイプの同意書です。
特に用途を制限しませんが、会社や自治体などメールで多人数に送付することを想定しています。
入社時の同意書
簡易的な同意書テンプレートです。会社に入社するときの同意書として使用するように、文言のサンプルが社員登用に関するものになっています。
内定時に使用する内定承諾書は以下の記事が参考になります。
内定承諾書テンプレート | 新卒・中途採用に使えるビジネス文書
個人情報に関する同意書
サービスの契約時などに同意を求めることが多い、個人情報の取得や利用に関する同意書のサンプルテンプレートです。
使用目的など一般的な、個人情報保護に関する文言のサンプルが記載されています。
参加同意書
イベントや大会などに参加する場合に交わす同意書テンプレートです。
サンプルの書式は、条件に同意できる場合に記名して押印する形式になっています。
保護者同意書
未成年者がアルバイトなど働く場合に必要な保護者同意書テンプレートです。
見本では、バイト先宛に、本人と保護者の署名、捺印を提出します。文言を修正することで未成年用のひな形として使用できます。
同意書テンプレートのカスタマイズ方法
自社や組織の運用に合わせて、テンプレートを編集・調整する方法をご紹介します。文面の修正・追加、署名欄の配置変更なども対応可能です。
- テンプレートの選択と取得
- 基本データの入力
- 同意内容の調整
- 日付と署名欄の準備
- 内部での確認と承認
- 同意を求める人(法人)の団体名(氏名)
- 同意をした日付
- 同意を求める内容
- 同意する人の氏名(署名もしくは記名+押印)
まず最初に、自分の目的に最も適したファイル形式の同意書テンプレートを見つけ、ダウンロードします。
次に、テンプレート内の宛先、住所、連絡先といった情報の部分を自分たちに合うように書き換えます。
テンプレートに記載されている同意事項を、自分たちのポリシーと法的要件に基づいて調整します。必要があれば、新たな項目を追加したり、不要な項目を削除することで自分の目的に合うように変更します。
同意書の署名部分には、日付、会社の代表者の名前、役職、そして署名を記入するスペースが必要です(個人の場合は住所、氏名) また、相手方の署名欄も記載します。
自分たちが調整した同意書を専門家や関係者に見てもらい、細かい修正を行った後で文書を確定させ、承認を得ます。
以上のステップ通りに行えば、同意書テンプレートを自分たちの必要な情報に合わせることができます。ただし、同意書は法的な影響を持つ文書であるため、専門家に相談することも重要です。
同意書の書き方と記入項目|雛形を使う際のポイント
同意書には特定の公式な書き方や形式が必要なわけではありません。大切なのは、同意書として必要な情報がきちんと書かれていることです。それが確認できれば、その文書は同意書として機能します。
次に、同意書に必要な内容とその書き方について説明します。
同意書のフォーマット
同意書の様式は特に決まったものがありませんので、同意を求める側がレイアウトや記載事項を自由に作成して構いません。
通常は、以下のような項目を盛り込むことで同意書として使用できます。
同意書の件名
同意書の件名は、特に規定はありませんが、通常は「同意書」とするか、「〇〇に関する同意書」と書くのが一般的です。もちろん、内容が同意書に沿っていれば、件名に「同意書」といれなくとも構いません。
同意書の日付
同意書の日付は、同意をした日付を書くのが一般的です。郵送する場合は、同意書を投函する日付を書きます。
また、同意書の内容に期間の定めがあるなど、日付の意味が重要な場合は同意者から日付の指定をされる場合もあるのでそれに従います。
同意書の印鑑
同意書へは確認した証として手書きのサインか印鑑を押印して同意を表明します。
印鑑を使う場合は、通常は認め印を押印します。
よくある質問(FAQ)
登録も不要です。
目的に合ったカテゴリをお選びください。
まとめ|テンプレートを活用して効率的に作成しよう
今回は同意書の書き方と簡易的なテンプレートを中心に紹介しました。
同意書はフォーマットが自由で特に決まった形式がないので、自分が作成したい同意書の様式に近いテンプレートをダウンロードし修正して利用すればいいでしょう。