承諾書は、相手からの依頼や申し出に対して「了承しました」と文書で返すための書類です。
口頭で済ませられる場面もありますが、金額、納期、工事、使用許可などが絡むと、あとから「どこまで承諾したのか」があいまいになりがちです。月末の請求確認や、担当者が変わった後の引き継ぎで見返すこともあります。
このページでは、すぐ使える承諾書テンプレートを用途別にまとめました。一般的な承諾書、使用承諾書、工事承諾書、手書き用の承諾書などを、Word形式を中心に無料でダウンロードできます。
承諾書は、文面そのものより「承諾する範囲」をどう書くかで迷いやすい書類です。たとえば支払延期なら「今回に限り」、工事なら「工事期間・作業時間・原状回復」まで入れておくと、あとで確認しやすくなります。白紙から作るより、近いテンプレートを選んで条件だけ直すほうがかなり楽です。
承諾書テンプレートの選び方
承諾書は、使う場面によって書く内容が少し変わります。どのテンプレートを使うか迷った場合は、下の表から近いものを選んでください。
| テンプレート | 使う場面 | 書く内容・向いているケース |
|---|---|---|
| 一般的な承諾書 | 取引先や相手先からの申し出を受けるとき | 内容を自由に書ける基本形。まず形だけ整えたいときに使いやすいです。 |
| 使用承諾書 | 建物、土地、備品などの使用を認めるとき | 使用者、使用目的、使用期間を書いておくと、後日の確認がしやすくなります。 |
| 工事承諾書 | 内装工事、設備工事、敷地内作業などを認めるとき | 工事場所、期間、作業時間、施工業者、注意事項をまとめて残せます。 |
| 手書き用 承諾書 | 印刷して氏名や日付を手で記入したいとき | 学校、自治会、個人間、社内確認など、簡単な承諾に向いています。 |
| 新規取引の承諾 | 取引開始の申し出に返答するとき | 取引開始を了承しつつ、今後のやり取りへ自然につなげられます。 |
| 注文に対する承諾 | 注文内容を受けて出荷や手配へ進むとき | 注文番号、商品名、数量、納期を入れておくと、月末処理でも確認しやすいです。 |
| 支払延期の承諾 | 支払日を延ばしてほしいという依頼を受けるとき | 「今回に限り」などの条件を入れやすい文面です。 |
| 納期遅延の承諾 | 納品日の変更を受け入れるとき | 変更後の納期や影響範囲を残しておくと、担当者間で共有しやすくなります。 |
承諾書とは
承諾書とは、相手からの依頼、申し出、条件変更などに対して「その内容を受け入れます」と示す文書です。
たとえば、取引先から「納期を数日延ばしてほしい」と連絡があったとき、建物の一部を使うことを認めるとき、工事の実施を了承するときなどに使います。メールだけで済ませることもありますが、相手先へ提出する書類として残したい場合は、承諾書の形にしておくと扱いやすいです。
実務では、最初から完璧な文書を作るというより、「誰が、何を、どの条件で承諾したか」を見える形にしておく感覚に近いです。ここが抜けると、あとから見返したときに少し困ります。
承諾書テンプレート一覧(無料ダウンロード)
状況別の承諾書テンプレートと例文を、無料で使える形でまとめています。Word形式は社名や日付、条件を編集しやすいので、取引先向けの文書にも使いやすいです。手書き用はPDFも用意しています。
一般的な承諾書
特定の用途をしぼらず使える、基本形の承諾書です。宛先は会社名と代表者名を入れる形にしてあり、本文を少し直せばいろいろな場面で流用しやすくなっています。
使用承諾書(物品・土地・建物)
物品や土地、建物などを「使ってよい」と認めるときに使う書式です。個人名義でも法人名義でも使いやすいように整えています。
使用期間や使用目的を書き忘れると、あとで「いつまで使えるのか」があいまいになります。備品の貸し出しや建物の一部利用では、期間と目的を入れておくと安心です。
工事承諾書テンプレート
工事承諾書は、建物や敷地内で工事を行うことについて、所有者や管理者、関係者が了承したことを残すための書類です。内装工事、設備工事、配線工事、原状回復工事などで使われます。
工事の場合は、ただ「承諾します」と書くだけだと足りないことがあります。工事場所、工事期間、作業時間、施工業者、搬入出、騒音への配慮、原状回復の扱いまで入れておくと、管理会社や関係者へ説明しやすくなります。
午前中に現場へ確認の電話が入ったときでも、承諾書にまとまっていれば話が早いです。とくに担当者が複数いる工事では、紙でもデータでも一枚残しておくと後が楽です。
手書き用 承諾書テンプレート
手書き用の承諾書は、印刷してから氏名、住所、日付、承諾内容を記入するためのテンプレートです。学校、自治会、個人間のやり取り、社内の簡単な確認など、Wordで細かく編集するほどではない場面に向いています。
手書きで作る場合は、空欄を少し広めにしておくと書きやすいです。住所や承諾内容の欄が狭いと、最後のほうで文字が詰まって読みにくくなります。現場で使うなら、少し余白があるくらいのほうが助かります。
新規取引の承諾
新規取引の申込みに返答するときのテンプレートです。お礼を伝えつつ、今後の取引条件も抜けなく確認できる流れにしています。
初回取引では、支払条件や納品方法をあとから確認することがよくあります。最初の承諾文に軽く触れておくと、担当者同士のやり取りが進めやすくなります。
商品の注文に対する承諾
出荷準備の案内を入れながら、注文内容の確認もあわせて伝えられる文面です。やり取りをあとで見返したいときの記録としても使いやすいです。
受注担当者が使う場合は、商品名、数量、納期を必ず確認してから送るとミスを減らせます。似た商品名が並ぶ注文では、ここで一度止まって確認したほうが安全です。
価格変更(値上げ)承諾
値上げの打診に了承する際の返答用テンプレートです。今回は受け入れるものの、今後の条件までは曖昧にしないような書き方を入れやすい形にしています。
「今回の改定分のみ承諾する」のか、「今後の取引単価として承諾する」のかで意味が変わります。価格変更は後で揉めやすいので、対象期間や適用日を入れておくと落ち着きます。
支払延期の承諾
支払いを少し待ってほしいという申し出に対して、了承を返す文書です。今回だけ認めるのか、次回以降の扱いをどうするのかも書き添えやすくしています。
支払延期は、やさしい文面にしすぎると条件がぼやけます。「令和○年○月○日まで」「今回に限り」など、期限と範囲を入れておくと処理しやすいです。経理担当者が後で確認する場面でも助かります。
納期遅延の承諾
納品の遅れを受け入れるときに使う承諾書です。ずるずる条件が広がらないよう、「今回に限る」といった一文を入れておくと収まりやすいです。
納期変更は、営業担当、現場担当、請求担当で見ている場所が違うことがあります。変更後の納期だけでなく、対象の商品や案件名も入れておくと、あとで探しやすいです。
見積金額の承諾と発注
見積金額を了承したうえで、そのまま発注まで進めたいときに使うテンプレートです。注文書を添えてやり取りをまとめたい場面で使いやすくしています。
見積書の金額を承諾するだけなのか、正式に発注するのかで文面が変わります。このテンプレートは、見積内容を了承したうえで発注へ進む形にしているため、社内決裁後の連絡にも使えます。
承諾書の書き方
承諾書は、相手の申し出に対して「受け入れます」と返すための文書です。むずかしい書式に見えますが、入れる項目はそれほど多くありません。

- 作成日
- 宛先(依頼者・申込者)
- 発信者(承諾する側)
- タイトル(例:〇〇に関する承諾の件)
- 本文(承諾する内容・条件・留意事項)
- 署名または押印欄
書き方で迷いやすいのは、本文の最後です。単に「承諾いたします」で終わらせてもよい場面はありますが、金額・納期・工事・使用期間が関係する場合は、条件を一文添えておいたほうが後で見返しやすくなります。
たとえば、支払延期なら「令和○年○月○日までの延期を承諾します」、工事なら「下記工事内容および工事期間に限り承諾します」のように書くと、範囲がはっきりします。
承諾書・同意書・許諾書・承諾依頼書の違い
承諾書と似た言葉に、同意書、許諾書、承諾依頼書があります。どれも「認める」「受け入れる」という意味合いがありますが、使う場面は少し違います。
| 書類名 | 主な意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 承諾書 | 相手の申し出を受け入れたことを残す書類 | 取引開始、注文、支払延期、納期変更、使用許可、工事許可など |
| 同意書 | 説明を受けたうえで内容に同意したことを示す書類 | 個人情報の取扱い、学校行事、医療、社内制度への同意など |
| 許諾書 | 権利や使用を許可したことを示す書類 | 写真、著作物、ロゴ、土地や建物の使用許可など |
| 承諾依頼書 | 相手に承諾をお願いするための書類 | 工事、使用許可、条件変更などを事前にお願いするとき |
承諾書は「承諾した側」が出す文書、承諾依頼書は「承諾してほしい側」が出す文書です。ここを混同しやすいので、作る前に立場を確認しておくと選びやすくなります。
社内で使える承諾書の具体例
社内向けの承諾書は、外部に出す文書ほど固くしなくても使えます。ただ、あとで見返したときに承諾した事実がはっきりわかる形にはしておきたいところです。
- 部署間の業務引継ぎ承諾:口頭だけだと曖昧になりやすい引継ぎ内容も、承諾書の形で残しておけば、あとで「そこまでは聞いていない」が起きにくくなります。
- 時差出勤や副業の許可通知:就業規則に基づいた申請に対し、上長が承諾する文書として使えます。
- 稟議書・決裁後の実施許可:内部申請の承諾通知として使えます。案件名や決裁番号を入れておくと、管理側も追いやすいです。
社内で使う場合は、敬語を少しやわらかくしても問題ないことが多いです。逆に、取引先へ送る場合は、社名、日付、承諾条件をきちんと入れておいたほうが見た目も整います。
承諾書テンプレートの調整例
テンプレートは、そのまま使っても形にはなります。ただ、取引先や用途に合わせて少し手を入れたほうが、文面がなじみます。
- 押印欄を追加する:紙で提出する場合や、管理会社へ出す工事承諾書では押印欄があると使いやすいです。
- 承諾条件を追加する:支払延期、納期変更、工事では「今回に限り」「下記期間に限り」などを入れると範囲が見えます。
- 社内向けに文面を短くする:部署間の確認なら、あいさつ文を減らして件名と承諾内容を前に出したほうが読みやすいです。
- 手書き用は空欄を広げる:氏名、住所、承諾内容の欄は、印刷後に書く人のことを考えて少し余裕を持たせると楽です。
テンプレートを使う前は、宛名や本文の言い回しを一から考えることになり、意外と時間がかかります。テンプレートを使うときは、書式を作る作業を減らして、承諾する内容と条件の確認に時間を使えます。
承諾書でよくあるミス
- 宛名や会社名の誤記:似た会社名や部署名を入れ間違えることがあります。送る前に名刺や依頼メールと照らし合わせてください。
- 承諾範囲が曖昧:「すべて了承します」と読める表現は広がりすぎることがあります。「○○に限り了承します」と書くと収まりやすいです。
- 金額や日付の入れ忘れ:価格変更、支払延期、納期遅延では、日付と金額が抜けると後で確認しづらくなります。
- 工事条件の不足:工事承諾書では、作業時間、施工業者、原状回復の扱いを書き忘れやすいです。
- 署名・押印欄の抜け:紙で保管する場合は、誰が承諾した文書なのか分かるように署名欄を残しておくと安心です。
ありがちなのは、急いでいるときに日付だけ前回のまま残してしまうミスです。Wordで前の文書をコピーして作ると起こりやすいので、最後に日付、宛先、金額、期間だけでも見直しておくとかなり防げます。
よくある質問
関連リンク
まとめ
承諾書は、相手からの打診や依頼に対して「受け入れます」と返すときに使う文書です。取引開始や納期遅延への了承といったビジネスの場面だけでなく、物品の使用許可、工事の実施、学校や自治会での簡単な承諾にも使えます。
はじめて作ると、どこまで丁寧に書けばよいかで少し迷います。そんなときは、用途に近いテンプレートを選んで、宛名、日付、承諾内容、条件だけを調整すると進めやすいです。
特に工事承諾書や支払延期の承諾書は、あとで確認する場面が出やすい書類です。承諾した範囲が分かるように、期間、金額、作業時間などを忘れずに入れておくと、担当者が変わったあとも確認しやすくなります。
このページのテンプレートは、Bizroute編集部が作成・更新しています。承諾書として使いやすいよう、書く項目を絞りすぎず、承諾内容と条件が自然に収まるレイアウトにしました。取引先への提出、社内確認、工事や使用許可の場面でも使いやすいよう、見た目はすっきり整えています。
■ 最終更新日









