システム開発では、会社で使う書式が決まっていないだけで、最初の準備にかなり時間を取られます。仕様書や設計書の中身を書く前に、レイアウトや章立てから考え始めることになるからです。
私たちの文書設計チームも、SI案件や社内システム開発の現場で、基本設計書・詳細設計書・仕様書を数多く作ってきました。実際、最初にひな形があるだけで、立ち上がりの速さはかなり変わります。
そこで、そうした実務で使ってきた形をもとに、Excel形式の「テンプレート&サンプル」を用途別に公開しています。プロジェクトの初期整備はもちろん、学習用のたたき台としても使いやすい内容です。
仕様書・設計書テンプレート(Excel)一覧|サンプル画像付き
システム開発でよく使う文書のうち、要件定義書、基本設計書、詳細設計書、テスト仕様書・報告書のテンプレートをダウンロードできます。
要件定義書テンプレート(Excel)サンプル付き
基本設計書テンプレート(Excel)|構成ファイルと使い方
| 名称 | 説明 |
|---|---|
| システム構成図 | システム全体の構成を整理するための図です。 |
| 業務フロー図 | 業務の流れを順番に追えるようにまとめる図です。 |
| テーブル定義書 | DBテーブルの項目や型、制約などを整理するための表です。 |
| 機能一覧 | システムに含まれる機能を一覧で確認するための表です。 |
| 画面一覧 | システムで使う画面をまとめて確認する一覧です。 |
| 画面遷移図 | 画面の移動や流れを図で整理したものです。 |
| 帳票一覧 | 出力される帳票の一覧 |
| 帳票レイアウト(縦) | 縦形式の帳票のレイアウト |
| 帳票レイアウト(横) | 横形式の帳票レイアウト |
詳細設計書テンプレート(Excel)サンプル一式
モジュール内の仕様を整理しやすい構成です。表紙、更新履歴、フレーム(章立て)を収録しています。
テスト仕様書テンプレート(単体・結合・総合テスト用Excel)
単体、結合、総合の3種類をまとめて収録しています。基本的な項目に加え、検証内容、実施日、結果を書き残しやすい形です。
| 名称 | 説明 | |
|---|---|---|
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単体テスト | 単体テスト用のテンプレートファイル |
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結合テスト | 結合テスト用のテンプレートファイル |
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総合テスト | 総合テスト用のテンプレートファイル |
基本設計書 サンプル(Excel)|実務で使える構成例
基本設計書は、要件定義で決まった内容をもとに、システム全体の仕様や構成を整理していく文書です。ここでは、実務でよく使われる章立ての一例を載せています。
基本設計書では、要件定義で固めた内容をもとに、全体構成や機能、画面、帳票、非機能要件などを整理していきます。
- 目的・対象範囲・前提(用語定義含む)
- システム構成図/方式設計(ネットワーク・認証・バックアップ)
- 機能一覧(機能ID・概要・入力/出力)
- データ設計(エンティティ・テーブル定義書・キー設計)
- 画面設計(画面一覧・画面遷移図・UI方針)
- 帳票設計(帳票一覧・レイアウト)
- 非機能要件(性能・可用性・セキュリティ・運用)
詳細設計書 テンプレート(Excel)|記載項目サンプル
詳細設計書のテンプレートを使うときは、次のような項目を押さえておくと整理しやすくなります。
- モジュール設計(入出力・前提・アルゴリズムの擬似コード)
- インターフェース定義(IF仕様・I/Oフォーマット・エラーコード)
- DBスキーマ詳細(インデックス・制約・トリガ)
- 例外処理/リトライ・タイムアウト方針
- テスト観点(単体/結合の関連・カバレッジ目標)
システム開発の初期に役立つテンプレート
システム開発のプロジェクトを開始する前に作成しておきたい文書のテンプレートです。プロジェクトの規模や進め方によっては不要なものもあるのでプロジェクトに合わせて使用してください。
体制図テンプレート(プロジェクト組織の可視化)
プロジェクトを始める前に、誰がどの役割を担当するのかを図にしておくと、あとから参加した人にも状況を伝えやすくなります。担当の境目があいまいなまま進むと、地味に手戻りが増えるので、最初に作っておくと安心です。
議事録テンプレート(会議記録用ひな形)
システム開発は、最初の要件定義やヒアリングだけで全部が決まることはほとんどありません。開発中も何度も打ち合わせが入るので、決定事項や宿題を残しておける議事録はやはり欠かせません。あとで「言った・言わない」になりやすい場面ほど、効いてきます。

スケジュール管理・タスク管理テンプレート(Excel)
システム開発の設計を始める前に必要なのが、いつまでに何を完成させるかというスケジュールを決めることです。
設計の段階で正しく進むスケジュールを組むことは非常に難しいですが、業務を細分化しておおまかな工期を設定することは意味があります。
WBSテンプレート(業務分解・工数見積)
WBSは、プロジェクトを始める前に全体像と工数感をつかむために作っておくと便利です。最初にここが見えているだけで、その後の作業の進めやすさがかなり変わります。
ガントチャートテンプレート(進捗・納期管理)
ガントチャートは、プロジェクトのスケジュールや進捗を見渡すために使います。納期が詰まっている案件ほど、全体の流れが見えていないと後半で一気に苦しくなりがちです。直前になって無理が出るのを減らすためにも、早い段階で引いておくと役立ちます。
コミュニケーション管理テンプレート(Excel)
システム開発を進めているときに必要になる管理表のテンプレートです。
Q&Aシートテンプレート(質問と回答の管理)
質問と回答をまとめておけるシートがあると、同じ質問を何度も投げずに済みます。メンバー同士でも内容を共有しやすくなりますし、メールの中に埋もれて後から探せなくなる、あの感じも減らせます。
課題管理表テンプレート(問題・対応状況の記録)
Q&Aシートが顧客との確認や質問のやり取りを整理するものだとすると、課題管理表は、メンバー内で起きている問題や対応状況を追っていくための表です。
よくある失敗と改善ポイント(設計書作成編)
- 章立てが案件ごとにばらつく
→ 章番号と見出しの付け方をそろえておくと、あとで差分を追いやすくなります。 - 用語が統一されず、認識がずれる
→ 冒頭に用語集を置いて、レビュー前に言葉をそろえておくと混乱が減ります。 - 図と表が本文から参照されていない
→ 図番や表番を付けて、本文側からたどれるようにしておくと読みやすいです。 - 更新履歴があいまいなまま残る
→ 変更理由、起票者、承認者まで書く形にしておくと、後から見返したときに助かります。
FAQ|設計書テンプレートのよくある質問
まとめ|基本設計書・詳細設計書・仕様書テンプレートの活用方法
今回は、システム開発で使いやすい各種ドキュメントのテンプレートをまとめて紹介しました。要件定義書、基本設計書、詳細設計書、テスト仕様書など、立ち上がりの段階で手を付けやすいものを中心にそろえています。
どのテンプレートもExcelベースなので、案件の規模や社内ルールに合わせて調整しやすいはずです。あわせて、体制図、議事録、WBS、ガントチャート、Q&Aシート、課題管理表なども見ていくと、文書まわりを一通りそろえやすくなります。最初の土台づくりに使ってみてください。
作成・監修体制
- 作成:業務文書・帳票設計の実務に関わってきた編集チーム
- レビュー:社内SEやPMの経験者が、構成や項目の細かさを確認
- 更新方針:主要な変更やガイドライン改定があった際に、必要に応じて見直し















