会社宛ての請求書や、個人事業主向けのインボイス対応書式ではありません。家族に立て替えた費用を返してもらう、知人に作業代を請求する、個人宛に副業の代金を伝える。そういう少し身近な場面を想定したテンプレートです。
用途別に選ぶ個人間の請求書テンプレート
| 使う場面 | おすすめのテンプレート | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 家族・知人へ少額を請求する | 超シンプル・基本 | 食事代、買い物代、簡単な手伝い代など |
| 振込先まで伝えたい | 振込先あり・丁寧 | 副業の作業代、制作費、個人宛の単発請求など |
| 立て替えた費用をまとめたい | 立替金明細付き | チケット代、交通費、宿泊費、材料費など |
| 紙で小さく渡したい | A5版 | 印刷して手渡しする請求、控えめな簡易請求 |
テンプレートを使う前に決めておくこと
テンプレートを開く前に、先に決めておきたいのは「何の金額を、どう支払ってもらうか」です。
個人同士の請求書は、会社の経理に出す請求書ほど堅くしなくても大丈夫です。とはいえ、金額だけポンと書くと、あとで少し気まずくなることがあります。
夜にスマホで「この前の分、いくらだっけ?」と見返す場面を考えると、内容は1行でも残しておく方が楽です。
- 請求する相手の名前
- 何の代金か
- 合計金額
- 支払期限を入れるかどうか
- 現金払いか、銀行振込か
- 振込手数料をどちらが負担するか
個人から個人への請求書テンプレート
個人→個人 請求書(超シンプル・基本)
「この前の立て替え分」「手伝ってもらった作業代」など、あまり堅くしたくない場面に向いています。書く場所が少ないので、Excelを開いてから迷いにくいです。
個人→個人 請求書(振込先あり・丁寧)
法人向けの請求書ほど堅くはありません。ただ、振込先が見える場所にあるので、相手が支払いの段階で探し回らずに済みます。ここは地味ですが、使ってみると助かるところですね。
立替金明細付き請求書
立替金は、あとから見ると意外と記憶があいまいです。レシートを見ながら入力していると、「これは誰の分だっけ」と手が止まることもあります。そんなときに、日付・内容・金額・備考を分けておくと、相手にも説明しやすいです。
個人→個人 請求書(A5版)
A4の請求書だと、個人間では少し大げさに見えることがあります。金額が小さいときや、相手が家族・知人の場合は、A5くらいの方が渡しやすい場面もあります。机の上に置いたときの圧も少なめです。
個人から個人への請求書の書き方
個人同士の請求書では、きれいな言い回しよりも、相手が見てすぐ分かることを優先した方がうまくいきます。
書く内容は、次のくらいで足ります。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 請求日 | 請求書を作った日 |
| 宛名 | 支払ってもらう相手の名前 |
| 請求内容 | 立替金、作業代、制作費など |
| 金額 | 支払ってもらう合計金額 |
| 支払期限 | いつまでに支払ってほしいか |
| 振込先 | 銀行名、支店名、口座番号、名義 |
| 請求者名 | 自分の名前、必要に応じて連絡先 |
記入例
家族・知人に立替金を請求する場合
| 立替日 | 内容 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2026/5/1 | イベントチケット代 | 12,000円 | 2名分 |
| 2026/5/1 | 交通費 | 1,200円 | 往復分 |
| 合計 | 13,200円 | ||
副業で個人宛に請求する場合
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 画像作成費 | 8,000円 |
| 修正作業費 | 2,000円 |
| 合計 | 10,000円 |
テンプレートを使うときの調整
テンプレートは、そのまま全部埋めるより、場面に合わせて少し削った方が自然なことがあります。
家族に渡す請求書なら、住所や電話番号まで入れると少し堅いです。知人への立替精算なら、振込先だけで十分な場合もあります。逆に、副業で初めての相手へ送るなら、氏名とメールアドレスくらいは入れておく方が、相手も連絡しやすいでしょう。
支払期限も悩みやすいところです。すぐ払ってほしいからといって「本日中」と書くと、相手によっては少し強く見えます。個人間なら「〇月〇日まで」「今月末まで」くらいが使いやすいです。月末の夜に慌てて作ると、日付の入れ忘れもよくあります。印刷前に、請求日・金額・振込先だけは一度見直してください。
- 請求内容が短すぎて、何の金額か分からない
- 振込先の名義を入れ忘れる
- 支払期限を書いたつもりで空欄のまま送る
- 立替金なのに、作業代の請求書と同じ書き方にしてしまう
- A5で印刷するときに、プリンター側の用紙設定がA4のままになっている
請求書・領収書・立替金精算の違い
| 書類 | 使うタイミング | 個人間での使い方 |
|---|---|---|
| 請求書 | 支払い前 | これから支払ってもらう金額を伝える |
| 領収書 | 支払い後 | お金を受け取った記録として渡す |
| 立替金の請求 | 先に払った費用を返してもらうとき | チケット代、交通費、宿泊費などを明細で整理する |
個人同士では、請求書と領収書を混同しやすいです。先に金額を伝えるなら請求書、支払いを受けたあとに渡すなら領収書。この分け方で考えると迷いにくいと思います。
このテンプレートが合わないケース
次のような場合は、このページのテンプレートより、法人・個人事業主向けの請求書を使う方が合います。
- 会社宛てに請求する
- 個人事業主として継続的に請求書を発行する
- インボイス登録番号を記載する
- 消費税率ごとの金額を分ける
- 源泉徴収額を請求書に入れる
- 取引先の経理処理に合わせた書式を求められている
この場合は、個人事業主・フリーランス向け請求書テンプレートをご確認ください。個人宛ての簡易請求と、事業用の請求書は、同じ「請求書」でも少し役割が違います。



