受領書は、金銭や物品の受け渡しを証明する重要文書です。
このページでは、業務文書を多数制作してきた実務チームが、すぐに使える受領書テンプレート(Word・Excel)を無料で公開しています。
A4・A5・2分割・4分割など印刷用途や、数量・金額の自動計算(Excel)など運用ニーズに応じて選べます。
受領書テンプレート(Word・Excel形式|無料ダウンロード)
Word・Excel・PDFの各形式と、A4/A5/2分割/4分割などサイズ別のひな形を掲載しています。すべて登録不要でダウンロード可能です。
Word形式|すぐ印刷・編集できるひな形
Word形式の受領書テンプレートです。自動計算はできませんが、レイアウトを揃えやすく、印刷してもくずれない利点があります。
Excel形式|計算・複数件管理に便利な受領書
Excel形式の受領書テンプレートです。数量・単価・金額の自動計算や複数件の一覧管理に向いており、社内運用や経理処理で活用しやすいです。
A4・A5・4分割などサイズ別フォーマット
以前、ユーザーから「数量と単価から自動計算したい」と要望を受けた際、Excel形式の受領書が役立ちました。一方で、出力して押印が必要な場面では、Word版のテンプレートを使うことが多いです。
受領書とは?|目的と使い方
受領書の役割
受領書とは、金銭や物品を確かに受け取ったことを証明する文書です。企業間の取引や社内管理、個人間のやりとりでも広く使用されています。
発行の義務と自由度
受領書は法的に必須ではありませんが、発行することで「受け取った・渡した」の証拠が残り、トラブルを未然に防ぐことができます。決まったフォーマットはないため、状況に応じて柔軟に作成できます。
受領書の書き方と必須項目
基本項目
・相手先名(受け取る側)
・発行者名(渡す側)
・受領内容(商品名、金額など)
・数量・単価・合計金額(必要に応じて)
・署名または押印(受領印)
物品と金銭で異なる記載項目
物品受領書には金額が不要な場合もありますが、金銭を伴う場合は金額や印紙の要否も注意が必要です。
押印は必要?
サインまたは認印の押印が一般的。企業間取引では社印が必要なこともあります。
印紙が必要なケース
金額が5万円を超える受領書(特に金銭受領)は収入印紙が必要になります。詳しくは国税庁「No.7105」をご確認ください。
保管期間の目安
法人の場合、受領書などの取引書類は7年間の保存が義務付けられています。
参考:国税庁「No.5930」
カスタマイズ例(社内用・金銭専用など)
受領書テンプレートは、使用目的に合わせて自由にカスタマイズできます。ここでは、実務でよくある3つのパターンをご紹介します。
・部署名・社員番号の欄を追加
・提出先の部署名を記載
・備考欄に「貸与品返却確認済」など注記を追加
・「物品名」を「金額内訳」に変更
・印紙欄を追記し、収入印紙貼付チェックを明示化
・合計金額の再計算欄を追加
・貸出日と返却予定日を記入欄に追加
・貸与品リストを複数行で記載できる形式に
・返却チェック欄や署名欄を設置
備品の貸出・返却履歴を記録する目的で、受領書がそのまま貸与台帳としても活用可能です。
WordとExcelの違いと使い分け
受領書テンプレートには、Word形式とExcel形式の2種類があります。それぞれに特長があり、目的や使用環境によって使い分けることで、より効率的に運用できます。
それぞれの特徴と選び方
Word形式:印刷やPDF化に適しており、社名やロゴなどを挿入しやすいのが特長です。書面提出用に最適です。
Excel形式:数量や金額の自動計算が可能で、複数件の管理や修正にも柔軟に対応できます。内部処理や社内共有向きです。
印刷・編集・差し込み印刷など機能の違い
印刷目的ならWord、計算や管理はExcelが適しています。Wordはレイアウトが崩れにくく、印刷時の見た目が整いやすい一方、Excelは数式や条件付き書式を使って管理性を高められます。Excel形式は差し込み印刷で複数の受領書をまとめて出力する用途にも便利です。
実務上の使い分け例
例1:出先で手書きが前提の受領書 → Word形式で印刷・持参
例2:備品の受け渡しを複数部署で管理 → Excel形式で一覧管理+関数活用
例3:社内で押印前に内容を回覧 → Word形式でレイアウト固定し、PDF化して送信
それぞれの実務ニーズに応じて、形式を選ぶことが重要です。
▶ すぐにテンプレを選ぶ:Word形式一覧へ/Excel形式一覧へ
受領書作成・運用での注意点と失敗例
受領書は証拠書類としての役割を持つため、書式だけでなく記入や運用にも注意が必要です。ここでは、実務でありがちな失敗や見落としがちな点を解説します。
よくあるミス(サイン漏れ・印紙忘れなど)
・受領者の署名や押印が抜けていた
・金額や品名の記入漏れ
・収入印紙が必要な場合に貼付を忘れた
これらはトラブルや法的無効の原因になります。印刷前・提出前のチェックが重要です。
保管義務・保存期間の注意点
法人では、取引書類として7年間の保存義務があります。PDF化や社内サーバーへの保存も含めて、保存方法と期限の管理が重要です。
実務で見落としがちな運用ミス
・控えを残さずに渡してしまう
・Excelファイルの改ざん履歴が追えない状態で保存
・担当者が変わるとテンプレ形式がバラバラになる
文書管理ルールを整備し、テンプレートや記入ルールの統一を図ることも、長期的な信頼維持に繋がります。
よくある質問(FAQ)
自動計算や複数件をまとめたい場合はExcel形式がおすすめです。
まとめ
受領書についての基本的な知識とフォーマット、最後にエクセルやワードのテンプレートを紹介しました。
受領書は、金銭や物品のやりとりを証明する重要な文書です。特にトラブル防止や社内管理の観点からも、発行・保管を適切に行うことが推奨されます。










