預り証は、物品・現金・書類などを一時的に預かったときに発行する書類です。見た目は領収書に近いですが、「代金を受け取りました」という意味ではなく、「いったん預かっています」という記録として使います。

このページでは、Excelで編集できる預り証テンプレートを無料でダウンロードできます。物品用、現金用、書類用、親族間で現金を預かる場合など、使う場面に合わせて選べるようにしています。

【実務経験コメント】
営業事務や契約まわりの書類では、預り証を作る場面が意外とあります。たとえば、修理品を一時的に預かる、契約書の原本を預かる、現金を一時的に受け取る、といった場面です。口頭だけで済ませると、あとで「何を預けたか」「返却はいつだったか」がぼんやりしがちなので、最初から項目がそろったテンプレートを使うとかなり楽です。

預かり証テンプレートの選び方

どのテンプレートを使うか迷う場合は、まず「何を預かるか」で選ぶと早いです。月末の書類整理や、取引先との受け渡しの場面では、ここを先に決めておくと入力で止まりにくくなります。

使う場面 向いているテンプレート 記入で迷いやすいところ
物品を預かる 物品の預り証 品名、数量、状態、返却予定日をどこまで書くか
現金を預かる 現金の預り証 金額、名目、返却予定、預かった理由の書き方
書類を預かる 書類預かり証 原本かコピーか、通数、返却方法の書き分け
親族間で現金を預かる 現金預かり証 親族間用 贈与ではなく預かり金であること、使い道、精算方法

預かり証とは?

預り証は、物品・現金・書類などを一時的に預かったことを記録しておく書類です。領収書と違って、「受け取って終わり」ではなく、あとで返すことや、一定期間保管している状態を前提に使います。

預かり証が使われるケース

  • 修理や保管のために物品を預かる場合(例:時計修理店で時計を預かるとき、社内備品を一時保管するとき)
  • 契約や手続きのために書類を預かる場合(例:契約書の原本、申込書、本人確認書類のコピーを預かるとき)
  • 現金を一時的に預かる場合(例:手付金、保証金、立替予定のお金などを受け取るとき)
  • 親族間でお金を預かる場合(例:親の入院費、介護費、生活費の支払いのために子どもが現金を預かるとき)

預かり証の法的効力

預り証は、あとで「誰が、何を、いつ預かったのか」を確認するための書類です。トラブルになったときも、口頭だけより話が整理しやすくなります。書面にしておくことで、たとえば次のような点を共有しやすくなります。

  • 預かった事実の確認:物品・現金・書類を確かに受け取ったことを記録として残せる
  • 預けた側・預かった側の認識合わせ:何を預けたのか、返す前提なのかがわかりやすくなる
  • 返却時の確認:返す内容や範囲をあとで見直しやすい

預り証テンプレート(無料)

以下から、預り証のExcelテンプレートを無料でダウンロードできます。A4サイズで印刷しやすいように作成しているので、Excelで入力してから印刷するほか、印刷後に手書きで使うこともできます。

  • 対応シーン:物品・現金・書類・親族間での現金預かり
  • 形式:Excel(編集自由)
  • 印刷:A4サイズに最適化

物品の預り証テンプレート

物品を預かるときは、何を、いくつ預かったのかが見てわかる形にしておくと使いやすいです。品名はなるべく具体的に書き、種類が違うものは行を分けておくと、あとで確認しやすくなります。

たとえば、修理品を預かる場合に「時計」だけだと少し不安が残ります。「腕時計/黒革ベルト/小傷あり」のように状態まで書いておくと、返却時の確認が楽です。ここは地味ですが、現場ではけっこう差が出ます。

物品の預り証テンプレート01 Excel無料
物品の預り証テンプレート01

物品の預り証テンプレート02 Excel無料
物品の預り証テンプレート02

現金の預り証テンプレート

現金を預かる場合は、金額だけでなく、何の名目で預かったのかも書いておくと行き違いを減らせます。あとで見返したときに「あの現金は何だったか」が曖昧になりにくくなります。

金額は数字だけでなく、必要に応じて「金○○円」と書ける欄があると見た目も締まります。取引先対応で使う場合は、預かった理由と返却予定日も入れておくと、経理側で確認しやすいです。

現金の預り証テンプレート03 Excel無料
現金の預り証テンプレート03

現金の預り証テンプレート04 Excel無料
現金の預り証テンプレート04

書類預かり証テンプレート

書類預かり証は、契約書や申込書、本人確認書類、証明書などを一時的に預かるときに使います。物品の預り証と似ていますが、書類の場合は「原本なのかコピーなのか」「何通預かったのか」がかなり大事です。

よくあるのは、契約書の原本を預かったつもりが、あとでコピーだったか原本だったか分からなくなるケースです。封筒に入ったまま受け取ると、急いでいるときほど確認が雑になります。テンプレートでは、書類名、原本・コピーの区分、通数、返却予定日を分けて書けるようにしておくと使いやすいです。

項目 記入する内容
書類名 契約書、申込書、印鑑証明書、本人確認書類コピーなど
区分 原本、コピー、控え、写しなど
数量 1通、2部、3枚など
使用目的 契約確認、申請手続き、社内確認、本人確認など
返却予定日 返却する予定がある場合に記入
返却方法 手渡し、郵送、同封返却など
書類預かり証テンプレート Excel無料
書類預かり証テンプレート

現金預かり証テンプレート・親族間用

親族間用の現金預かり証は、通常の現金預かり証よりも「何のために預かったお金か」を少し丁寧に書ける形にしています。親のお金を子どもが預かる場合や、入院費・介護費・生活費の支払いを代わりに行う場面で使いやすい形式です。

家族間だと、つい「あとで話せばいいか」となりがちです。ただ、兄弟がいる場合や、月末に医療費・介護費の領収書を整理する場面では、最初に預かり目的を書いておくと説明がかなり楽になります。ここで迷うのは、贈与なのか、貸し借りなのか、ただの預かり金なのか、というところです。テンプレートでは、贈与や貸付ではなく、一時的に預かるお金として扱う欄を入れています。

項目 記入する内容
預かり日 実際に現金を受け取った日
預け主 親、祖父母、兄弟など、お金の持ち主
預かり人 子、孫、兄弟など、現金を管理する人
続柄 父、母、長男、長女、孫など
預かり金額 金額を数字で記入。必要に応じて漢数字も併記
預かり目的 医療費、介護費、施設費、生活費、税金の支払いなど
使用範囲 本人のための支払いに限る、など
精算方法 領収書・明細をもとに精算する、残金を返還する、など
現金預かり証テンプレート 親族間用 Excel無料
現金預かり証テンプレート・親族間用

預かり証の書き方

預り証に決まった書式はありません。ただ、入れる項目が抜けると、後から話がずれやすくなります。まずは、次の内容を押さえておくと書きやすいです。

  • 日付:預かった日を記入する
  • 預けた側の情報:氏名・住所・連絡先を入れる
  • 預かった側の情報:氏名・住所・連絡先を記載する
  • 預かった物・金額・書類:物品名、数量、状態、金額、書類名などをわかるように書く
  • 預かりの理由:修理、保管、契約確認、介護費の支払いなど
  • 返却予定:決まっている場合は、日付や方法まで入れる
  • 署名・捺印:双方の署名や押印欄を設ける

物品を預かるときの書き方

物品の場合は、品名だけでなく、数量と状態を書いておくと後で確認しやすくなります。新品なのか、中古なのか、傷があるのか。ここを省くと、返却時に「この傷は前からあったか」で止まることがあります。

  • 品名は「時計」「パソコン」だけでなく、型番や色まで書く
  • 数量は「1個」「2台」など単位まで入れる
  • 傷や汚れがある場合は、備考欄に軽く残す
  • 返却予定日がある場合は、日付を入れる

現金を預かるときの書き方

現金の場合は、金額と名目を分けて書くと見やすくなります。「現金30,000円」だけでは、保証金なのか、立替金なのか、返す前提のお金なのかが分かりにくいからです。

  • 金額は「金30,000円」のように見やすく書く
  • 名目は「保証金」「一時預かり金」「介護費支払い用」など具体的に書く
  • 返却予定や精算方法がある場合は、備考欄に残す
  • 金額や用途によって判断に迷う場合は、税務・法務の確認も検討する

書類を預かるときの書き方

書類の場合は、原本とコピーの区別が一番つまずきやすいです。契約書や証明書は、原本を預かるのか、写しだけを受け取るのかで意味が変わります。

  • 書類名は「契約書」だけでなく、「業務委託契約書」「賃貸借契約書」など具体的に書く
  • 原本・コピー・控えの区分を入れる
  • 数量は「1通」「2部」「3枚」など単位まで書く
  • 返却方法は、手渡し・郵送・同封返却などを選べる形にする

親族間で現金を預かるときの書き方

親族間では、きっちり書くのを少し遠慮してしまうことがあります。ただ、親のお金を預かって支払いに使う場面では、あとで兄弟や家族に説明することもあります。預かり目的と精算方法だけでも書いておくと、あとが楽です。

  • 預け主と預かり人の続柄を書く
  • 預かり目的を「医療費」「介護費」「生活費」などに分ける
  • 領収書や明細を保管する旨を入れる
  • 残金の返し方や精算方法を決めておく
  • 必要に応じて、兄弟などの立会人欄を使う

預かり証と領収書の違い

預かり証と領収書は、どちらも「受け取ったこと」を書面にする点では似ています。ただ、使う場面は少し違います。

書類名 主な意味 使う場面
預かり証 一時的に預かったことを記録する 物品、現金、書類などをあとで返す前提で受け取るとき
領収書 代金を受け取ったことを記録する 商品代金、サービス料金、会費などを受け取ったとき

判断に迷ったら、「あとで返す前提かどうか」で考えると分かりやすいです。返す前提なら預かり証、代金として受け取って完了するなら領収書、という分け方です。

署名・捺印の扱い

署名や押印があると、その内容で受け渡ししたことが伝わりやすくなります。あとから書き足されたのでは、と疑われにくくなるのもあります。

  • 署名または押印は、控えではなく原本側に入れておく
  • 社内の簡単な受け渡しなら署名のみで済ませることもある
  • 金額が大きい場合や取引先に渡す場合は、押印欄も残しておくと確認しやすい
  • 親族間で現金を預かる場合は、預け主・預かり人の署名欄に加えて、立会人欄を入れる形もある

預かり証の保管方法

作成した預り証は、なくしたり破れたりしないよう、控えも含めて保管しておきます。契約書類や領収書と同じ封筒に入れると、あとで探しにくくなることがあります。急いでいるときほど、ファイル名や保管場所をざっくり決めておくと楽です。

  • 預けた側と預かった側で、控えをそれぞれ持つ
  • 返却が終わるまでは、契約書類や領収書と分けて保管する
  • 書類預かり証は、返却日や返却方法も追記して残す
  • 親族間の現金預かり証は、領収書や支出メモと一緒に保管する

よくある質問

預かり証と預かり書は同じ意味ですか?
実務では、ほぼ同じ意味で使われることが多いです。どちらも、物品・現金・書類などを一時的に預かったことを記録する書類です。ページ内では「預り証」と表記していますが、「預かり書」として使っても内容が分かれば問題ありません。
預かり証と領収書の違いは何ですか?
領収書は代金を受け取ったことを示す書類ですが、預り証は一時的に預かったことを記録する書類です。あとで返す前提かどうか、という違いで考えるとわかりやすいです。
書類を預かるときは何を書けばよいですか?
書類名、原本かコピーか、数量、預かり日、返却予定日、返却方法を書いておくと確認しやすいです。契約書や証明書は、原本か写しかで扱いが変わるので、ここは省かずに書いておくと後で迷いません。
親のお金を預かる場合も預かり証を作れますか?
作れます。親の医療費、介護費、生活費などの支払いのために一時的に現金を預かる場合は、預かり目的、使用範囲、精算方法、領収書の保管について書いておくと、あとで家族に説明しやすくなります。貸し借りや贈与に近い内容の場合は、借用書や贈与契約書のほうが合うこともあります。
預かり証には印鑑が必要ですか?
印鑑がないと使えない、という書類ではありません。ただ、署名や押印があると、あとで内容を確認しやすくなります。取引先に渡す場合や金額が大きい場合は、押印欄を残しておくと落ち着きます。
預かり証は手書きでも使えますか?
はい。手書きでも使えます。ただ、急いで書くと品名や金額、日付が抜けやすいので、項目がそろったテンプレートを使うほうが書き漏れは起きにくいです。
預かり証は何部作成すればよいですか?
一般的には、預けた側と預かった側の分で2部作ることが多いです。どちらか一方しか持っていない状態だと、後で確認しづらくなります。
預かったものを返却したときはどうすればよいですか?
返却日、返却方法、受け取った人の署名を追記しておくと確認しやすいです。書類や物品の場合は、返却時の状態もひとこと残しておくと、あとから見返したときに話が早いです。

まとめ:預り証は、あとで困らないための記録です

預り証は、受け渡しの内容をその場で整理して残しておくための書類です。金額や品名、書類名、日付をきちんと書いておくだけでも、後からの確認がずいぶん楽になります。

テンプレートを使う前は、「とりあえず受け取りました」と簡単に書いて済ませたくなることがあります。ただ、実際には原本かコピーか、返却予定はあるのか、預かったお金は何に使うのかで迷う場面が出てきます。

急ぎの場面ほど、口頭だけで済ませがちです。そういうときほど、項目がそろった一枚があると助かります。物品・現金・書類・親族間用の中から近いテンプレートを選び、必要な部分だけ調整して使ってください。