当ページでは、すぐに使える棚卸表のExcelテンプレートを無料で掲載しています。シンプルな棚卸表のほか、保管場所別、期末在庫評価用、差異確認用、食品・飲食店向けの自動計算つきテンプレートも用意しました。

棚卸しの時期になると、数量は数えたのに単価が空欄だったり、帳簿上の在庫数と実在庫数の差がどこで出たのか分からなくなったりします。月末の閉店後や決算前の倉庫確認だと、現場も少しバタつきます。先に使う表を決めておくと、あとで集計する担当者がかなり楽です。

棚卸表テンプレートを用途で選ぶ

棚卸表は、白紙から作ると「品名・数量・単価・金額」だけで済ませがちです。もちろん小さな棚卸ならそれでも回ります。ただ、保管場所が複数ある場合や、帳簿在庫との差を確認したい場合は、最初から用途に合ったテンプレートを選んだほうがあとで迷いません。

テンプレート 向いている場面 使うときの見方
シンプル・金額計算用 小規模店舗、事務所、まず棚卸表を作りたいとき 商品コード、品名、数量、単価、金額をまとめる基本形です。棚卸表に慣れていない新人担当者でも使いやすい形式です。
保管場所別 倉庫、棚、店舗など、在庫の置き場所が分かれている場合 場所コードを入れて、どこにある在庫かを分けて確認できます。あとで探すときも助かります。
期末在庫評価用 決算、期末棚卸、在庫金額の確認 評価額や評価後金額まで見たい場合に使います。経理側で在庫金額を確認するときに向いています。
帳簿在庫との差異確認用 理論在庫と実在庫のズレを見たいとき 帳簿では10個あるはずなのに実際は8個、という差を確認できます。棚卸後の確認作業向けです。
保管場所・分類別 商品数が多い倉庫、小売店、部品管理 場所と分類を分けて管理できます。管理側が一覧で確認したいときに見やすい横向きの形式です。
商品分類別・差引在庫数つき 分類ごとに台帳在庫数と実在庫数を比べたいとき 場所欄を細かく分けず、商品分類を中心に確認したい場合に使いやすいです。
食品・飲食店向け自動計算 食材、調味料、ドリンク、食品在庫の棚卸 単価と数量を入力して在庫金額を確認したいときに向いています。月末の飲食店棚卸では、この形が一番使いやすい場面が多いです。

棚卸表のExcelテンプレート

以下では、棚卸表テンプレートを7種類掲載しています。品名や数量などの項目はサンプルを入れてあるので、実際に使うときは自社の在庫や管理方法に合わせて調整してください。

とくに単位と単価は、あとで金額がズレやすいところです。kgなのか、袋なのか、本なのか。ここが混ざると、在庫金額が変な数字になります。棚卸前に単位だけでもそろえておくと、集計時の手戻りが減ります。

棚卸表テンプレート Excel 無料 シンプル 金額計算用

棚卸表テンプレート(シンプル・金額計算用)
商品コード、品名、数量、単価、金額を記入する基本形です。まず棚卸表を作りたい場合や、月末の在庫確認に向いています。
棚卸表テンプレート Excel 無料 保管場所別 場所コードつき

保管場所別 棚卸表テンプレート
場所コードと商品コードを分けて管理できます。倉庫、棚、店舗など、在庫の置き場所が複数ある場合に使いやすい形式です。
棚卸表テンプレート Excel 無料 期末在庫評価用 評価金額つき

期末在庫評価用 棚卸表テンプレート
評価、評価後金額の欄があります。決算時や期末在庫金額を確認したい場合、経理担当者が見返しやすい形式です。
棚卸表テンプレート Excel 無料 帳簿在庫との差異確認用

帳簿在庫との差異確認用 棚卸表テンプレート
理論在庫数、実在庫数、差異数量、差異金額を確認できます。棚卸後に「どこでズレたか」を見たいときに向いています。
棚卸表テンプレート Excel 無料 保管場所 分類別 横向き

保管場所・分類別 棚卸表テンプレート
場所、商品コード、商品名、分類、単位、実在庫数、台帳在庫数を一覧で確認できます。商品数が多い店舗や倉庫向けです。
棚卸表テンプレート Excel 無料 商品分類別 差引在庫数つき

商品分類別 棚卸表テンプレート(差引在庫数つき)
商品分類を中心に、台帳在庫数と実在庫数を比べられます。横向きで一覧性を出したい場合に使いやすいです。
飲食店 食品用 棚卸表テンプレート Excel 無料 自動計算つき

食品・飲食店向け 棚卸表テンプレート(自動計算)
食材や食品在庫の棚卸向けです。単価と数量から在庫金額を計算したい場合に使いやすく、月末の厨房・バックヤード確認にも向いています。

棚卸表とは?基本の役割と意味

棚卸表は、倉庫や店舗にある商品・製品・原材料などを、いまどれだけ持っているか確認するための一覧表です。

決算の時期には、この数字をもとに在庫金額を出したり、売上原価を確かめたりします。ふだんは在庫管理のための表でも、月末や期末になると会計資料としての意味合いが強くなります。

現場で使う人は、品名と数量を入れるだけで精一杯になることもあります。一方で、管理側や経理側は「その在庫はいくら分なのか」「帳簿とどれだけ差があるのか」を見ます。棚卸表を作るときは、この2つの見方を少しだけ意識しておくと後工程がスムーズです。

棚卸表の主な役割

  • 期末在庫の確認:決算や月末処理で、実際に残っている在庫数を確認する
  • 在庫金額の集計:数量と単価から、在庫として残っている金額を出す
  • 在庫差異の確認:帳簿上の在庫数と、実際に数えた在庫数のズレを見る
  • 発注や廃棄の判断:多すぎる在庫、足りない在庫、動いていない在庫を見つける

棚卸表と在庫管理表の違い

棚卸表と在庫管理表は似ていますが、使うタイミングが少し違います。

種類 使う場面 見ている内容
棚卸表 月末、期末、決算前、店舗や倉庫の実地確認 その時点で実際に残っている在庫数と在庫金額
在庫管理表 日々の入庫、出庫、残数の管理 仕入れ、出荷、使用、残数の流れ

たとえば飲食店なら、月末の閉店後に冷蔵庫や倉庫を確認して、残っている食材を数えるのが棚卸表です。毎日の仕入れや使用量まで追うなら、在庫管理表のほうが向いています。

棚卸表の基本項目

棚卸表は、項目を増やしすぎるとかえって記入しづらくなります。まずは、どの業種でも使いやすい基本の欄からそろえると扱いやすいです。

項目 内容 記入時に迷いやすいところ
品名 商品、材料、部品などの名称 略称で書くと、あとで別の商品と混ざることがあります。
数量 実際に数えた在庫数 箱、袋、kg、本など、単位のズレに注意します。
単価 1単位あたりの仕入単価または評価額 税込・税抜、1個あたり・1箱あたりが混ざりやすいです。
金額 数量×単価で出す在庫金額 Excelなら自動計算にしておくと、転記ミスを減らせます。

業種に合わせて追加したい項目

食品、製造、小売では、見るべき項目が少し変わります。全部入れる必要はありません。現場で書ける量に絞ったほうが、棚卸当日に止まりにくいです。

項目 使う場面 入れておくと楽な理由
保管場所 倉庫、棚、冷蔵庫、店舗などが分かれている場合 あとで「どこの在庫だったか」を探し直さずに済みます。
分類 食品、部品、消耗品、商品カテゴリ別に見たい場合 同じ種類の在庫をまとめて確認できます。
帳簿在庫数 システムや管理表上の在庫数と比べたい場合 実在庫との差がすぐ分かります。
差異数量 棚卸後に在庫差異を確認する場合 紛失、廃棄、入力漏れなどの確認につながります。
賞味期限・消費期限 食品、飲食店、食品倉庫 廃棄やロスの確認に使えます。

食品・飲食店向け棚卸表で自動計算したい項目

飲食店や食品在庫の棚卸では、数量を数えるだけで終わらないことが多いです。月末に食材を数えたあと、在庫金額を出して、帳簿との差を確認します。ここを手計算にすると、閉店後の疲れた時間帯にミスが出やすいです。

食品用テンプレートでは、次のような計算をExcelに任せると楽です。

自動計算する項目 計算内容 実務での使いどころ
在庫金額 単価×実在庫数 月末の食材在庫を金額で確認できます。
差異数量 実在庫数−帳簿在庫数 使いすぎ、廃棄、入力漏れの確認に使えます。
差異金額 差異数量×単価 どの食材のズレが金額的に大きいか見やすくなります。
合計金額 在庫金額の合計 月末在庫の合計額を確認できます。

ありがちなミスは、単価の基準がそろっていないことです。牛肉は1kgあたり、醤油は1本あたり、小麦粉は1袋あたり、というように単位が混ざると、金額が大きくズレます。食品用テンプレートを使うときは、先に単位をそろえてから数量を入れると、あとでかなり楽です。

棚卸表の書き方

棚卸表は、いきなり全部の欄を埋めようとすると止まりやすいです。まずは品名と数量を入れ、そのあと単価と金額を確認する流れにすると進めやすくなります。

  1. 棚卸日、担当者、管理番号を記入する
  2. 商品名や食材名を記入する
  3. 保管場所や分類がある場合は先に分ける
  4. 実際に数えた数量を入れる
  5. 単価を入れて在庫金額を確認する
  6. 帳簿在庫数がある場合は差異を確認する
  7. 最後に空欄、桁違い、単位違いを見直す

新人担当者が数える場合は、品名の略称を使いすぎないほうが無難です。あとで管理側が見たときに、「この“ソース”は中濃なのかウスターなのか」といった確認が発生します。少し面倒でも、初回だけ表記をそろえておくと次回から楽になります。

棚卸表の保存期間

棚卸表は、法人税法に基づく帳簿書類として保存が求められる場合があります。保存期間については、国税庁の案内も確認してください。引用: 国税庁|帳簿書類の保存期間

紙で印刷して保管する会社もありますが、Excelデータで残しておくと、翌月や翌期の棚卸表を作るときに使い回しやすいです。ファイル名には「2026年3月_棚卸表」のように年月を入れておくと、あとで探しやすくなります。

棚卸表でよくあるミス

棚卸表でよくあるのは、数量の数え間違いよりも、単位や単価のズレです。現場ではちゃんと数えたつもりでも、集計時に「あれ、1箱単価で入れるのか、1個単価で入れるのか」と迷うことがあります。

  • 単位が混ざる:kg、袋、本、箱が混在して金額がズレる
  • 単価が古い:前回仕入れ単価のままで計算してしまう
  • 保管場所を書かない:あとでどこの在庫か分からなくなる
  • 帳簿在庫と実在庫の差を見ない:ズレの原因確認が後回しになる
  • 入力者と確認者が同じ:桁違いや空欄に気づきにくい

棚卸しの日は、倉庫やバックヤードを行ったり来たりすることが多く、最後のほうは確認が雑になりがちです。入力した人とは別の人が、合計前に一度だけ見直す。それだけでも単価違いや桁ずれに気づけます。

よくある質問(FAQ)

棚卸表はExcel以外でも作成できますか?
はい。手書きでも作れますし、在庫管理システムで管理している会社もあります。ただ、紙だと集計のたびに手間がかかりやすく、修正が出たときも少し面倒です。Excelなら数量や金額をその場で直しやすく、まずはExcelで回している会社も多いです。
棚卸表と在庫管理表は何が違いますか?
棚卸表は、月末や期末など、ある時点の実在庫を確認する表です。在庫管理表は、日々の入庫・出庫・残数を追う表です。月末に数えるなら棚卸表、毎日の動きを追うなら在庫管理表が向いています。
飲食店の棚卸表には何を入れればよいですか?
食材名、分類、保管場所、単位、単価、実在庫数、在庫金額を入れておくと使いやすいです。帳簿在庫数を管理している場合は、差異数量や差異金額もあると月末処理が楽になります。
棚卸表に決まったフォーマットはありますか?
法律で決まった様式はありません。品名、数量、単価、金額といった基本の項目を入れたうえで、自社の管理方法や業種に合わせて調整できます。保管場所や分類、帳簿在庫数などを追加しても問題ありません。
棚卸表の記入ミスを減らすにはどうすればよいですか?
数量×単価の計算は、最初から関数を入れておくと楽です。あわせて、単位をそろえる、単価を最新にする、入力した人とは別の人が最後に見る、という流れにするとミスに気づきやすくなります。

まとめ

今回は、棚卸表のExcelテンプレートと、用途ごとの選び方をまとめました。

棚卸しは、正直なところ手間のかかる作業です。とくに月末や決算前は、数える人、入力する人、確認する人が別になることもあります。だからこそ、最初から用途に合った表を使ったほうが回しやすいです。

小規模な棚卸なら、シンプルな金額計算用テンプレートで十分です。保管場所が複数あるなら保管場所別、帳簿との差を見たいなら差異確認用、飲食店や食品在庫なら食品用の自動計算テンプレートを使うと、あとで集計しやすくなります。

■ このページについて
このページのテンプレートは、Bizroute編集部が作成・更新しています。棚卸表は、記入する人と集計する人が別になることも多いため、品名・数量・保管場所・金額を見返しやすい並びにしました。倉庫や店舗で慌てて記入しても読み返しやすいよう、項目は増やしすぎず、用途ごとに選べる形にしています。


■ 最終更新日