本ページでは、社内文書の作成・運用を日常的に行う担当者の実務経験に基づき、健康診断のお知らせ健康診断受診のお願いの文例・テンプレートをご紹介します。

通知の目的は、法令に基づく定期健康診断の実施を周知し、従業員の確実な受診を促進することです。

法定項目や頻度の詳細は厚生労働省の資料をご確認ください。
一般健康診断の概要(厚生労働省)

健康診断のお知らせとは

健康診断のお知らせは、実施日・会場・対象者・検査項目・費用負担・所要時間・持ち物・予約方法などを簡潔に周知し、受診率を高めるための社内通知です。社内掲示、社内ポータル、メール配信、部署回覧など複数チャネルでの周知が効果的です。

  • 目的:法令遵守と従業員の健康保持増進
  • 配布形態:掲示・メール・配布文書・社内ポータル
  • 推奨追記:受診できない場合の連絡先、再検査の流れ、個人情報取り扱い

健康診断のお知らせテンプレート(Word)

説明文や表組みを整えたWord版テンプレートを無料でご利用いただけます。自社の実施方法に合わせて文言を差し替えてください。

テンプレート01(基本形式・文章主体)

一般的な周知用の健康診断お知らせ文です。日時・会場・対象者・申込期限などの要素を網羅しています。

健康診断のお知らせテンプレート(基本形式・文章主体)見本

テンプレート02(表組み形式・比較的詳細)

実施情報を表で整理した形式です。複数日程や会場がある場合に読みやすく、配布印刷にも向きます。

定期健康診断のお知らせテンプレート(表組み・詳細)見本

健康診断受診のお願い(受診勧奨の文例)

健康診断の受診率を高めるため、「お知らせ」とは別に受診のお願いを送ると効果的です。一次案内の1〜2週間後や締切前に再送するのがおすすめです。

メール文例(社内一斉配信)

件名:定期健康診断の受診のお願い(予約期限:○月○日まで)

各位

総務より定期健康診断の受診についてお願いです。
本年度の健康診断は以下のとおり実施します。未予約・未受診の方は、期限までに必ずお手続きください。

実施期間:○月○日(○)〜○月○日(○)
会場:○○クリニック(所在地:○○)/社内会場(第○会議室)
対象者:常勤・非常勤を含む全従業員(雇入れ後の方を含む)
所要時間:おおむね30〜60分
費用:会社負担(オプション検査は自己負担)
持ち物:健康保険証、受診票、問診票、眼鏡等
予約方法:社内ポータル「健診予約」より選択
問い合わせ:総務 健診窓口(内線:○○、mail:health@xxxxx)

安全で働きやすい職場のため、皆さまの確実な受診にご協力をお願いいたします。

掲示・紙配布用の短文例

  • 本年度の定期健康診断の受診をお願いします。予約がまだの方は○/○(○)までに手続きをお願いします。
  • 体調不良や日程都合で受診が難しい場合は、総務までご相談ください。個別対応いたします。

案内文に必ず入れるべき項目(チェックリスト)

  • 実施日・予約期限・会場(地図やアクセスがあると親切)
  • 対象者(常勤/非常勤、雇入時、深夜業の有無など)
  • 検査項目の概要(詳細は別紙・ポータル参照で可)
  • 費用負担(会社負担/自己負担の線引き)
  • 所要時間・服装・当日の注意(食事制限、服薬等)
  • 再検査・有所見時の流れ(受診勧奨、費用、診療機関)
  • 個人情報・結果データの取り扱い方針(保管・閲覧権限)
  • 問い合わせ先(内線・メール)

対象者別の表現例

新卒・雇入れ後の従業員向け

初めての健康診断となる方は、問診票の記入と本人確認書類の持参をお願いします。

パート・アルバイト向け

所定労働時間・業務内容に応じた検査項目で実施します。詳細は部署責任者と総務からご案内します。

夜勤・交替制勤務者向け

深夜業従事者は該当項目の受診が必要です。予約画面の案内に沿って適切なコースを選択してください。

よくある質問(FAQ)

健康診断のお知らせに必ず記載すべき項目は何ですか?
実施日・時間、会場、対象者、検査項目の概要、費用負担、所要時間、持ち物、予約方法・期限、当日の注意事項、問い合わせ先を入れると分かりやすくなります。
「健康診断受診のお願い」はいつ送ると効果的ですか?
一次案内の直後、予約期限の1週間前、前日の3タイミングで送ると受診率が上がりやすいです。部署別の未予約者に個別フォローを併用するとさらに効果的です。
テンプレートのファイル形式は何がありますか?
Word形式を基本にご用意しています。社内ポータル掲載やPDF配布に合わせて内容を編集してお使いください。
指定日の都合がつかない従業員への案内はどうすればよいですか?
代替日程の案内や提携医療機関での個別受診の可否を明記し、連絡先(総務・産業保健窓口)を記載します。提出が必要な書類がある場合は様式名も示します。
費用負担はどのように書けばよいですか?
法定項目は会社負担、任意のオプション検査は自己負担など、社内ルールに沿って明確に表記します。再検査費用の扱いも併記すると親切です。
当日の持ち物と服装はどのように案内しますか?
健康保険証、受診票、問診票、眼鏡・コンタクト、採尿容器(事前配布時)などを列挙し、金属類や着圧衣類の着用可否、前開きの服推奨なども記載します。
食事や服薬に関する注意事項は必要ですか?
血液検査の有無に応じて飲食制限の時間帯を記載します。服薬中の方は主治医の指示を優先する旨と、当日スタッフへの申告を促す文面を入れます。
妊娠中・授乳中の場合はどう案内しますか?
一部検査の実施可否が異なる可能性があるため、事前に総務・医療機関へ相談するよう明記します。X線検査の扱いも注意喚起します。
夜勤・交替制勤務者への案内は必要ですか?
必要です。深夜業の該当有無に応じた検査項目や予約枠を明記し、勤務シフトと両立できる時間帯の受診を推奨します。
テレワークや地方拠点の従業員はどのように受診しますか?
最寄りの提携医療機関での受診や受診券の発行可否、精算方法、結果の提出方法を案内します。郵送・オンライン提出の手順も記載します。
結果の通知方法と個人情報の取り扱いはどう書きますか?
個人結果は本人へ通知し、会社は就業判定等に必要な範囲で取り扱うこと、保管期間・閲覧権限・提出先を社内規程に沿って明示します。
有所見や再検査になった場合の流れはどう案内しますか?
再検査の期限、費用負担、受診先、結果提出先、産業医面談の有無を記載します。提出書類がある場合は様式名と提出方法を示します。
受診率を高めるための配信方法はありますか?
掲示・メール・社内ポータルの多面周知に加え、予約期限前のリマインドと部署別進捗の見える化が有効です。上長経由の声かけも効果があります。
文面は自社のルールに合わせて変更してもよいですか?
テンプレートの見出し構成は共通化しつつ、勤務形態や費用負担など自社ルールに合わせて差し替えてお使いください。最新の社内規程と法令に合わせて更新することをおすすめします。

まとめ

会社から案内される健康診断のお知らせ文書は、簡単な挨拶文と検診の内容を記載するだけで作成できます。

通常は、全従業員が対象になりますが、指定の日時にどうしても都合が悪い人のためにも受診できない人への連絡先などを書いておいたほうが親切です。

レイアウトも一般的なものしかないので、テンプレートを活用して自社用に内容を修正すると手早く作成できます。