価格改定や値上げのお知らせは、同じ内容でも伝え方で印象が変わります。

「急に値上げと言われても困る」と思われることもあれば、「この状況なら仕方ない」と受け止めてもらえることもあります。文章を丁寧にするのはもちろんですが、私ならそれ以上に「何を、どの順番で伝えるか」を気にします。

このページでは、取引先向けの価格改定文書、価格改定表、飲食店の店頭掲示、料金改定のお知らせなど、実務で使いやすいテンプレートをまとめています。

月末に価格表を差し替えるときや、営業担当が取引先へ案内を出す前の準備にも使いやすい形式です。用途に近いテンプレートを選び、日付、対象商品、税込・税別の表記などを自社用に直してお使いください。

このページで使えるテンプレート

【現場からひとこと】
価格改定のお知らせを出すと、意外と問い合わせが来ます。

よく聞かれるのが、「いつから変わるのか」「税込なのか税別なのか」「すでに出してもらった見積はどうなるのか」の3つです。

ここを最初から書いておくと、あとで電話やメールに追われにくくなります。価格表を作るときも、私は最後にこの3か所を見直すことが多いです。

価格改定・値上げのお知らせテンプレートの選び方

ひと口に価格改定といっても、取引先へ正式に送る文書、店頭に貼る案内、商品数が多い場合の価格表では、使いやすい形式が違います。

どれを使うか迷ったら、まず下の表から自分の用途に近いものを選んでみてください。

なお、「価格改定のお知らせ」ではなく「価格変更のお知らせ」とする会社もあります。意味はほぼ変わらないので、社内で普段使っている表現に合わせるのが自然です。

用途 向いているテンプレート 使う場面
取引先へ正式に伝える 価格改定のお知らせ 製造業、卸売業、継続取引先への通知
商品数が多い 価格改定表テンプレート 旧価格・新価格を一覧で見せたいとき
飲食店で掲示する 飲食店向け 値上げのお知らせ 店頭、レジ横、メニュー横への掲示
月額料金を変える 料金改定のお知らせ サービス料金、保守費、会費の改定
少し柔らかく伝える 価格改定のお願い 長年の取引先へ、協力をお願いする場面

価格改定案内文に入れる内容

価格改定の案内文は、きれいな言い回しを考えすぎるより、相手が知りたいことを早めに書いた方が実務では扱いやすいです。

取引先の担当者は、案内を読んだあと、その内容を発注担当や上司へ回すことがあります。そこで改定日や対象商品が分からないと、一度作業が止まります。

そのあと営業担当へ確認メールが来て、営業側でも価格表を開き直して……となると、地味ですが結構手間です。

案内文を作るときは、次の項目を入れておくと整理しやすくなります。

  • 改定理由:原材料費、物流費、人件費、光熱費など
  • 対象商品・サービス:一部商品なのか、全商品なのか
  • 改定内容:平均〇%、〇円から〇円など
  • 適用開始日:受注分からなのか、出荷分からなのか
  • 価格表記:税込・税別のどちらか
  • 問い合わせ先:営業担当、部署名、電話番号、メールアドレス
よく迷うところ

  • 取引先向けなら、「値上げ」より「価格改定」と書いた方が文書としては収まりやすいです
  • 飲食店や小売店の店頭掲示では、「価格改定のお知らせ」「一部メニュー価格変更のお知らせ」くらいの短いタイトルの方が目に入りやすくなります
  • すでに見積書を出している場合は、その見積をいつまで旧価格として扱うか、社内で先に決めておくと後が楽です

価格改定・値上げ・料金改定の違い

「価格改定」は、商品の価格を見直すときに使いやすい表現です。法人向けの案内では、「値上げ」より少し落ち着いた印象になります。

「値上げのお知らせ」は、飲食店や小売店など、一般のお客様へ伝える場面でよく使われます。店頭で読む文書なので、かしこまりすぎるより、短く内容が分かる文章の方が向いています。

「料金改定」は、月額サービス、保守費、会費、利用料などで使われることが多い言葉です。商品1点の価格変更というより、継続して支払う料金を変更するときにしっくりきます。

価格改定のお知らせテンプレート無料|Word・Excel

Excel・Word形式のテンプレートを無料でダウンロードできます。

文書として取引先へ送るならWord、商品ごとの価格を一覧で整理したいならExcelが扱いやすいです。商品数が多い会社では、Wordの案内文とExcelの価格表をセットで使うこともあります。

テンプレートを使わずに作ると、文章の書き出しや価格表の項目から考えなければなりません。

テンプレートがあれば、日付、対象商品、改定後価格、税込・税別などを自社用に直すところから始められます。月末に何十商品も価格を差し替えるような場面だと、この違いは案外大きいです。

原材料・人件費の高騰による値上げ通知

円安、原材料費、人件費、物流費などの上昇を理由に、取引先へ価格改定を伝えるテンプレートです。

書き出しは「マスコミ報道等で報じられておりますとおり、昨今の世界情勢により〇〇価格が上昇しており円安も相まって」となっています。

小麦粉や油、金属材料など、報道でも価格上昇が伝えられている原材料を扱う会社なら比較的使いやすい形です。

本文は「まずは書中をもってご通知まで」で締め、詳しい金額は「添付書類 改定価格表」として分けています。

価格改定の背景をある程度説明したい食品メーカーや卸売業など、継続取引のある会社を想定した書式です。

「価格表付き」は、本文の中にそのまま価格表を入れられるタイプです。

「<旧価格>」「<新価格>」の2列で商品を並べるため、別紙を1枚増やさずに済みます。対象商品が2~5点くらいなら、こちらの方が管理しやすいこともあります。

逆に、商品が20点、30点と増えてくると本文が長くなるので、その場合は後ほど紹介するExcelの価格改定表へ分けた方が見やすいです。

カスタマイズ例

  • 改定対象商品ごとに「原料名」「原価率の推移」欄を追加
  • 「原油高騰」「物流費上昇」など、今回影響している要因を補足
  • 価格表に値上げ幅の列を追加する
  • 改定後価格の「税込・税別」表記をそろえる
  • 取引先専用の問い合わせ窓口を記載する

価格改定表テンプレート Excel|値上げ資料にも使える一覧表

商品数が多いときは、案内文の中へ価格をずらっと並べるより、価格改定表として別にまとめた方が確認しやすくなります。

このテンプレートでは、商品コード、商品名、現行価格、改定後価格、差額、改定率、適用開始日を一覧で管理できます。

取引先へ送る資料として使えますし、営業会議などで「どの商品を、いつから、どれくらい上げるのか」を確認する社内資料にも使えます。

実際に表を作っていて詰まりやすいのが、税込と税別の混在です。

最初は税別で作っていたのに、途中から税込価格を追加したり、別部署からもらった数字をそのまま貼ったりすると、いつの間にか混ざることがあります。

表の上部だけに「税別」と書くより、備考欄などにも入れておくと後で確認しやすくなります。

価格改定表で確認しておきたい項目

  • 商品コードや品番が現在使っているものになっているか
  • 現行価格と改定後価格の列を取り違えていないか
  • 差額や改定率の計算式が最終行まで入っているか
  • 適用開始日が「受注日」基準か「出荷日」基準か
  • 税込・税別の表記が表内でそろっているか
  • すでに発行した見積書へ、いつから新価格を反映するか社内で共有されているか

飲食店向け 値上げのお知らせテンプレート

飲食店の店頭に貼りやすい、値上げのお知らせテンプレートです。

取引先へ出す通知書とは違い、「拝啓」「敬具」といった頭語・結語は入れていません。

「いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。」から始め、食材費、光熱費、包装資材費などの値上がりを短く説明し、最後に日付と店名を入れる形です。

店頭掲示は、読んでもらえる時間がかなり短いです。

ランチ前に入口で見る人もいれば、レジ待ちの数秒で見る人もいます。そう考えると、「なぜ変わるのか」「いつからか」「どの商品が対象か」が早めに分かった方が親切です。

文章を丁寧にしようとして長くしすぎると、かえって読まれないことがあります。

飲食店向けに直すときの例

  • 「食材費・光熱費・包装資材費」の部分を、自店で実際に上がっている費用へ置き換える
  • 実施日は「令和○年○月○日より」と少し大きめに表示する
  • 対象を「一部メニュー」「ランチメニュー」「テイクアウト商品」などに変更する
  • 店名と掲示日を入れ、いつ出した案内か分かるようにする
  • 新しいメニュー表と一緒に貼るなら、本文は少し短くする

価格改定の別紙があるパターン

「これまで社内でコスト削減を続けてきたものの、それでも現在の価格を維持できなくなった」という経緯まで伝えたい場合のテンプレートです。

2種類あります。

ひとつは、「経費削減、経営の合理化等の生産コストの抑制に努め製品の価格を据え置いてまいりました」と、これまで値上げを避けてきた経緯を本文に書き、「同封書類:改定価格表 1通」として価格を別紙へまとめる形式です。

もうひとつは、本文を少し簡潔にし、住所、電話、FAX、担当者名を文末へまとめた「会社情報下部」の形式。こちらは原油価格の上昇を理由にする内容になっています。

商品数が多い会社では、本文と価格表を分けた方が差し替えが楽です。

価格だけ変更になったときも、案内文まで触らず価格表だけ直せます。運用してみると、この方が扱いやすいケースはかなりあります。

カスタマイズ例

  • 通知文内に「別紙価格表をご確認ください」と記載する
  • 別紙へ改定前後の価格に加えて「据え置き商品」も載せる
  • 価格表の末尾に、値上げ理由を簡単に書ける欄を追加する
  • 商品コード順や売上高順に並べ替えられる表にする
  • 会社情報下部型では、住所・電話・FAX・担当者名の入れ忘れを確認する

価格改定のお知らせ例文|値上げ・料金改定の案内文

価格改定の案内は、相手が法人の取引先なのか、店舗のお客様なのかで文章の雰囲気がかなり変わります。

改定幅が大きい場合は、理由を少し丁寧に書いた方が伝わりやすい一方、数十円程度の変更で長々と説明すると、かえって重たく見えることもあります。

ここでは、業種や場面ごとに使いやすい例文をまとめました。

そのまま使うより、日付、対象商品、開始日、税込・税別などを自社の条件へ合わせてから使ってください。

作成時に見ておきたいこと

  • 冒頭のあいさつや状況説明を長くしすぎない
  • 値上げの背景と、これまで自社で行ってきた対応を一緒に書く
  • 開始日・対象範囲・改定幅・税込税別が抜けていないか確認する
  • 問い合わせ先、据え置き商品がある場合はその内容も添える

製造業・卸売業向け 価格改定のお知らせ

取引先へ正式な案内を出す場合の例文です。

製造業や卸売業では、価格改定が発注、見積、納期にも影響します。そのため、適用開始日は「〇月〇日受注分より」「〇月〇日出荷分より」など、基準まで書いておいた方が後で揉めにくくなります。

営業担当が先に口頭で伝えていても、購買側では書面が届いてから社内手続きを進めることもあります。

令和〇年〇月〇日
お取引先各位
〇〇〇〇株式会社
営業本部 〇〇部
価格改定のお知らせ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨今の原材料費、エネルギーコストおよび物流費の上昇に対し、弊社では工程改善や経費削減に努めてまいりました。しかしながら、企業努力のみでは現行価格の維持が難しい状況となっております。

つきましては、誠に恐縮ではございますが、下記のとおり価格を改定させていただきます。

記
  • 対象商品:〇〇シリーズ
  • 改定内容:現行価格より平均〇%の改定
  • 適用開始日:令和〇年〇月〇日受注分より
  • 価格表記:税別価格

今後も品質の維持と安定供給に努めてまいります。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

以上
お問い合わせ先:営業本部 〇〇部
担当:△△
TEL:00-0000-0000
Mail:sales@example.co.jp

価格改定表を添付する場合の例文

商品数が多いなら、本文を短めにして、価格の詳細はExcelなどの価格改定表へ分ける方が見やすくなります。

営業担当や取引先の購買担当者が最初に確認したいのは、「どの商品が」「いくらになるか」「いつからか」です。

文章をきれいに整える前に、価格表の商品名、金額、適用日を合わせておくと、その後の作業がかなり進めやすくなります。

価格改定表送付のご案内

平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

このたび、原材料費および物流費の上昇に伴い、弊社取扱商品の一部につきまして価格を改定させていただくこととなりました。

改定対象商品、現行価格、改定後価格、適用開始日につきましては、別紙の価格改定表をご確認ください。

お取引先様にはご負担をおかけいたしますが、今後も安定した品質と供給体制を維持できるよう努めてまいります。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

飲食店向け 値上げのお知らせ(店頭掲示用)

店頭へ貼るお知らせは、あまり長いと最後まで読まれません。

入口やレジ横へ掲示するなら、少し離れたところから見ても内容が分かるくらいの短さが使いやすいです。

お客様向けなので、言葉を硬くしすぎる必要もありません。店の雰囲気に合わせて少し柔らかく直してみてください。

価格改定のお知らせ

いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。

このたび、食材費・光熱費・包装資材費などの値上がりにより、これまでの価格を続けることが難しくなってまいりました。

つきましては、令和〇年〇月〇日より、一部メニューの価格を改定させていただきます。

できるだけ価格を変えずに続けたい気持ちはありましたが、仕入れのたびに負担が大きくなっており、今回の判断となりました。

お客様にはご負担をおかけいたしますが、これからも変わらず満足していただける料理とサービスを提供できるよう努めてまいります。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

令和〇年〇月〇日
〇〇店

飲食店向け 値上げのお知らせ(Web・SNS掲載用)

ホームページやSNSへ掲載する文章なら、店頭掲示より少し詳しく書いても読んでもらえます。

ただし、最初から長い説明を入れると途中で離脱されやすいので、改定日や対象メニューはなるべく前半へ入れておきます。

一部メニュー価格改定のお知らせ

いつも〇〇店をご利用いただき、ありがとうございます。

当店では、できる限り価格を据え置いて営業を続けてまいりましたが、食材費や光熱費の上昇が続いており、現在の価格でのご提供が難しい状況となりました。

そのため、令和〇年〇月〇日より、一部メニューの価格を見直しさせていただきます。

ランチタイムやお仕事帰りにご利用いただいているお客様には、少し心苦しいお知らせとなります。ただ、味や量を落として続けるよりも、これまで通りの内容でお出ししたいと考え、今回の価格改定を決めました。

新しい価格は、店頭メニューおよび当店ホームページにてご確認いただけます。

今後とも〇〇店をよろしくお願いいたします。

料金改定のお知らせ

月額サービス、保守費、会費、利用料などを変更するときに使える例文です。

料金改定でよく聞かれるのが、「今契約している人はいつから新料金になるのか」です。

新規申込と既存契約で適用日が違う場合は、ここを一緒に書くと分かりにくくなるので、分けて書いた方がすっきりします。

料金改定のお知らせ

平素より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたび、システム運用費、人件費、サポート体制の維持にかかる費用の上昇に伴い、下記のとおりサービス料金を改定させていただくこととなりました。

これまで社内調整により価格の維持に努めてまいりましたが、現在の料金のままでは、安定したサービス提供を続けることが難しい状況となっております。

お客様にはご負担をおかけいたしますが、今後も使いやすいサービスとサポート体制を維持できるよう努めてまいります。

何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

改定内容
対象サービス 現行料金 改定後料金 改定日
月額基本プラン 3,000円 3,500円 令和〇年〇月〇日
スタンダードプラン 5,000円 5,800円 令和〇年〇月〇日
保守サポート費 10,000円 12,000円 令和〇年〇月〇日
既存契約のお客様につきましては、令和〇年〇月ご請求分より改定後料金を適用いたします。
ご不明な点がございましたら、弊社担当者までお問い合わせください。

小売・EC向け 価格改定のお知らせ

既存のお客様へメールで案内する場合の文面です。

普段から利用してもらっている相手へ送るメールなので、法人向け通知と同じ調子にすると少し硬く感じることがあります。

価格が変わること、開始日、対象商品の確認方法が分かれば十分です。問い合わせ先も忘れずに入れておきます。

件名:一部商品の価格改定について(実施日:〇月〇日)

いつも〇〇ストアをご利用いただきありがとうございます。

昨今の配送コストの上昇および人件費の増加により、誠に心苦しいのですが、一部商品の価格を〇月〇日より改定させていただきます。

対象商品は商品ページ内に「改定予定」と表示しております。

ご不明点はチャットサポートまたは support@example.jp までご連絡ください。

ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

軽微な価格改定のお知らせ

改定幅が小さいときは、理由と開始日を短く伝えるくらいでも十分な場合があります。

数十円の変更に対して長い説明を付けると、かえって大きな変更のように感じられることもあります。そのあたりは、金額や相手との関係を見ながら調整するのが現実的です。

価格改定のお願い

平素より当店をご利用いただきありがとうございます。

仕入価格および配送コストの上昇に伴い、誠に恐れ入りますが、対象商品の価格を平均〇%の範囲で見直しさせていただきます。

実施日は令和〇年〇月〇日です。

引き続きご満足いただける品質とサービス提供に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

価格改定後に見積書を出す場合

価格改定のお知らせを出したあと、取引先から「新しい価格で見積書を出し直してほしい」と言われることがあります。

この場合は、価格改定通知とは別に通常の見積書を作り、備考欄へ「〇年〇月〇日価格改定後の価格にて作成」などと入れておくと後で確認しやすくなります。

特に月末や年度替わりは、旧価格で作った見積書がフォルダに残りがちです。

前回のExcelやWordをコピーして新しい見積書を作った結果、商品名や数量は直したのに単価だけ古いまま、というミスもあります。これは意外と起こります。

新価格で見積書を作るときは、商品単価と一緒に送料、手数料、消費税、適用開始日も見ておいた方が安心です。

見積書を出す前に確認しておきたいこと

  • 改定後の単価へ変更されているか
  • 旧価格で作った見積書の有効期限が残っていないか
  • 備考欄へ価格改定後の見積であることを書いているか
  • 税込・税別の表記が価格改定表とそろっているか
  • 適用開始日を「受注日」とするか「出荷日」とするか、社内で認識がずれていないか

現場でよく見る、価格改定通知のミス

価格改定の文書は、文章そのものより、日付や数字の間違いの方があとで困ります。

特に月末に急いで作っていると、前回のファイルをコピーしてそのまま残っている箇所が出やすいです。

  • 開始日が書いていない 「いつからですか?」と確認されやすい部分です。受注日基準なのか出荷日基準なのかまで書くと、さらに分かりやすくなります。
  • 税込・税別の表記が混在している 本文と別紙で表記が違うと、どちらの金額を使えばよいか相手が判断できません。
  • 値上げの理由が一言だけ 「コスト上昇のため」だけだと、少し唐突に見えることがあります。原材料費や物流費など、実際に影響している内容をひとつ添えると伝わりやすくなります。
  • 通知口調が強すぎる 一方的な通知に見えると、取引先との関係によっては角が立つことがあります。協力をお願いするニュアンスを少し残すくらいが自然です。
  • 旧価格と新価格の列が逆になっている 急いでExcelを作ったときに意外と起こります。最後に金額の大小だけでもざっと眺めておくと気づきやすいです。
  • 見積済み分の扱いが決まっていない 旧価格で出した見積が残っていると、あとで営業と経理の間で「どちらの価格を使うのか」という確認が発生します。

よくある質問

価格改定のお知らせはいつ頃送るのがよいですか?
目安としては改定の2〜4週間前です。取引先側でも、社内確認や承認、登録価格の変更などに時間がかかることがあります。あまり直前になると「急に言われても対応できない」となることがあるので、余裕を持って伝えておく方が進めやすいです。
価格改定の理由は書いた方がいいですか?
短くても書いておく方が伝わりやすいです。「コスト上昇のため」だけで終わらせず、原材料費、物流費、人件費など、今回影響しているものを入れておくと状況が分かりやすくなります。
WordとExcelのどちらを使えばよいですか?
文章中心の通知ならWord、商品数が多く価格を一覧で見せたいならExcelが扱いやすいです。実務では、Wordで案内文を作り、Excelの価格表を別紙として添える形もよく使われます。
価格改定表には何を入れればよいですか?
商品コード、商品名、現行価格、改定後価格、差額、改定率、適用開始日、備考などを入れておくと確認しやすくなります。税込・税別は抜けやすいので、表の上部だけでなく備考欄にも書いておくと後で迷いません。
飲食店の値上げ案内はどのくらいの長さがよいですか?
店頭掲示なら短めで十分です。食材費や光熱費が上がっていること、価格を変える日、対象となるメニューが分かれば、長い説明を付けなくても内容は伝わります。
価格改定後の見積書はどう作ればよいですか?
通常の見積書テンプレートを使い、備考欄へ「価格改定後の価格で作成」などと書いておくと、あとで見返したときにも分かりやすくなります。旧価格の見積書が残っているなら、有効期限や適用条件も一緒に確認しておきます。
例文をそのまま使っても大丈夫ですか?
基本の構成はそのまま使えます。ただ、自社名、商品名、改定日、価格表記などは実際の内容へ差し替えてください。理由の部分も一文だけ自社の事情に合わせて直すと、定型文をそのまま送るより自然な案内になります。

関連リンク

価格改定の理由を数字でも示したい場合は、公的な統計を参考資料として添える方法があります。

取引先の担当者が社内承認を取る際、「原材料費やサービス価格がどれくらい動いているか」という資料があると説明しやすくなることもあります。

まとめ

価格改定のお知らせを作るとき、つい文章の丁寧さばかり気にしてしまいます。

ただ、実務であとから困りやすいのは、改定日が分からない、対象商品が分からない、税込・税別が混ざっている、といった細かな部分です。

背景を短く説明し、そのあとに対象商品や改定日を書き、商品数が多ければ価格表を別に付ける。個人的には、この順番が一番すっきりします。

テンプレートを使わず一から作ると、書き出しや言い回しを考えるだけでも時間がかかります。テンプレートを使えば、その時間を日付や価格の確認へ回せます。

特に月末の価格変更や複数の取引先への一斉案内では、税込・税別、適用開始日、問い合わせ先を最後にもう一度確認しておくと安心です。

見積書を発行している会社なら、旧価格の見積が残っていないかも一緒に見ておくと、数日後の「この見積は旧価格ですか?」というやり取りを減らせます。

■ このページについて
本ページは、株式会社エクシアが作成しています。価格改定のお知らせ、値上げ通知、料金改定案内として過去に制作・公開した書式をもとに、実務で使いやすい形へ整理しています。

■ 著者
佐藤 祐樹(Bizroute編集部)

■ 監修
株式会社エクシア

■ 最終更新日
2026年9月24日