シンプルな工事完了報告書
工事件名、工事期間、工事代金、工事内容、特記事項を1枚に書く基本の形です。下にお客様と工事担当者の氏名・印の欄が並びます。宛名は「御中」。
工事場所や発注者の専用欄はありません。書いておきたいときは、工事件名か工事内容の欄に入れてください。
用途別の工事完了報告書(ほかの5種類)
見本画像を押すと拡大できます。ExcelとPDFは各ボタンから保存してください。
承認・確認・担当の押印欄つき 工事完了報告書
記入欄は基本形と同じで、管理番号・日付・FAX番号が増えています。右下に「承認」「確認」「担当」の押印枠が3つ。社内で回して決裁してから出す流れに合わせた形です。
お客様の署名欄はありません。相手から受け取りの印をもらうなら、基本形か完了確認書のほうが向いています。
明細表つき 工事完了報告書
工事概要の欄の下に、No・工事内容・仕様/摘要の表が14行あります。部屋ごと、機器ごとに作業を1行ずつ書き分けたい工事向けです。
数量の列はないので、「室内機 3台」のように仕様・摘要の欄にまとめて書きます。
写真台帳つき 工事完了報告書
1枚目が報告書で、工事名、工事場所、発注者、施工者、工期、報告日を書きます。実施内容の欄には「上記工事について、設計図書に基づきすべての工程を完了いたしましたので報告いたします。」の一文が最初から入っています。
2枚目からは写真台帳。1ページに4枚、合わせて8枚の写真を貼れて、写真ごとに「工種・状況」を書く欄があります。
費用内訳つき 工事完了報告書
工事名、工事期間、工事場所、発注者と、9行の費用内訳表を1枚に収めています。数量と単価を入れると金額が出て、合計金額も自動で足されます。宛名は「様」。個人のお客様あての工事に使いやすい形です。
工事内容を文章で書く欄と、消費税の行はありません。税込か税抜かは、項目名に書き添えておくと話が食い違いにくくなります。
工事完了・同確認書(控えつき)
左に「工事完了・同確認書」、右に「(控)」が並んだ書式です。注文者と請負者の住所・連絡先、工事名、工事期間、工事場所、項目と仕様・摘要(4行)を書き、最後に「上記の工事が完了したことを確認します。」の文と注文者の印・サイン欄があります。
引渡しの場で左右両方に印をもらい、切り分けて片方を相手に渡す、という使い方もできます。
6種類の記入欄の違い
配布しているExcelファイルを1つずつ開き、どの欄があるかを表にしました。名前が似ていても、中身はけっこう違います。
| 欄 | 基本形 | 押印欄つき | 明細表つき | 写真台帳つき | 費用内訳つき | 完了確認書 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 宛名 | 御中 | 御中 | 御中 | なし(発注者欄に記入) | 様 | 注文者欄 |
| 管理番号・日付 | No.のみ | ○ | ○ | 報告日のみ | ○ | 確認日のみ |
| 工事場所 | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
| 金額 | 工事代金 | 工事代金 | 工事代金 | - | 内訳9行+合計(自動計算) | - |
| 工事内容の書き方 | 自由記述 | 自由記述 | 概要+表14行 | 自由記述(定型文入り) | なし | 表4行 |
| 写真 | - | - | - | 8枚 | - | - |
| 署名・押印 | お客様・工事担当者 | 承認・確認・担当 | お客様・工事担当者 | 施工者(社印・担当印) | お客様・工事担当者 | 注文者・請負者代表者+完了確認の印 |
| 用紙 | A4縦1枚 | A4縦1枚 | A4縦1枚 | A4縦3ページ | A4縦1枚 | A4横1枚(控えつき) |
工事完了報告書で判断が分かれるところ
宛名は「御中」か「様」か
元請や管理会社など、会社あてに出すなら「御中」の基本形・押印欄つき・明細表つきが合います。リフォームの施主さんのように個人あてなら、「様」になっている費用内訳つきが自然です。
宛名のセルは書き換えられるので、ほかの書式を使うときは「御中」を「様」に直してください。
相手の確認印まで要るか
工事完了報告書は、施工した側が「終わりました」と伝える書類です。提出先から相手の印を求められていなければ、押印欄つきのように自社の印だけの書式でも用は足ります。
相手が確認したという記録まで残したい場合は話が変わります。お客様印の欄がある基本形・明細表つき・費用内訳つきか、控えが付いた完了確認書を使います。個人的には、引渡しの日にその場で印をもらえるなら、控えまで1枚で済む完了確認書がいちばん手間が少ないと思います。
金額をどこまで書くか
基本形・押印欄つき・明細表つきには「工事代金」の欄が1行あります。契約どおりの金額ならここに書くだけで済みます。
追加工事で金額が変わった場合、1行では説明しきれません。費用内訳つきで項目ごとに書くか、特記事項に「契約金額〇〇円、追加工事〇〇円」と分けて書いておくと、請求のときに話が早くなります。
写真が8枚を超えるとき
写真台帳つきは8枚分の枠です。足りない場合は、写真台帳のシートをコピーしてページを増やせます。
写真の下の「工種・状況」には、報告書の本文と同じ言葉を使ってください。本文に「写真③ 配管接続後」と書いたら、台帳にも同じ番号と言葉を入れる。これだけで、受け取った側が写真を探さずに済みます。
工事完了報告書の記入例
基本形を使い、空調設備の入れ替え工事を想定して書いた例です。工事場所の欄がない書式なので、場所は工事件名に入れています。
| 欄 | 記入例 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 工事件名 | 〇〇ビル3階 空調設備更新工事 | 建物名と階、工事の種類まで入れると、ほかの現場と取り違えません。 |
| 工事期間 | 202X年4月1日 ~ 202X年4月5日 | 提出先から指定がなければ、終わりの日付は実際に工事を終えた日にしておくと、あとで見返したときに分かりやすいです。 |
| 工事代金 | 1,320,000円(税込) | 税込か税抜かを書き添えます。 |
| 工事内容 | 既設の室内機3台・室外機1台を撤去し、新しい機器を設置。冷媒配管を接続後、試運転を行い、冷房・暖房とも正常に動くことを確認。 | 何を、いくつ、どう確かめたか。この3つが入っていれば足ります。 |
| 特記事項 | 施工写真①~⑥は別紙のとおり。3階廊下の天井点検口は部材入荷待ちのため、4月12日に交換予定。 | 残っている作業は、内容と予定日をセットで書きます。 |
| お客様ご氏名 | (確認した方の自署・押印) | 空欄のまま出すと、確認の連絡が来ることがあります。 |
「所定どおり」だけだと、どこまで終わったのかが読み手に伝わりません。台数と、何を確かめたかが入っていれば、受け取った側も内容をつかみやすくなります。
似た書類との違い
工事完了報告書は、工事が終わったことと、その内容を発注者や元請に伝える書類です。名前の似た書類とは、次のように使い分けます。
| 書類 | 使う場面 |
|---|---|
| 作業完了報告書 | 修理・点検・保守など、工事より小さな作業の完了を記録するとき |
| 工事完了届 | 完了したことを届け出るとき。役所や発注者が様式を決めている場合は、そちらに従います |
| 検収書 | 発注者が内容を確かめて受け取ったことを示すとき。支払い前の確認に使われることがあります |
| 工事写真台帳 | 施工前後の写真を整理して添えるとき。このページの写真台帳つきに入っています |
ほかの工事書類は 工事書類テンプレート一覧 にまとめています。
よくある質問
PDF版は手書きで使えますか?
使えます。6種類ともPDF版があるので、印刷してそのまま手で書き込めます。現場で書いて事務所でスキャンする、という流れでも困りません。
費用内訳つきの金額は自動で計算されますか?
数量と単価を入れると、その行の金額が出ます。合計金額も9行分を自動で足します。消費税の行はないので、税込の金額で入れるか、「消費税」を1行の項目として足して使ってください。
写真台帳の枠を増やせますか?
増やせます。シート名「工事写真台帳」を右クリックし、「移動またはコピー」で「コピーを作成する」にチェックを入れると、4枚×2ページ分の台帳がもう1つできます。
工事完了報告書と工事完了届は同じものですか?
同じ意味で使われることもありますが、工事完了届は「完了した」と届け出る性格の書類です。役所や発注者が様式を指定していることも多いので、まずは提出先に確認してください。工事完了届を提出するときは、提出先の指定様式を確認してください。






