理由書は、社内でのミスやトラブルの説明、役所への届出、取引先への事情説明などで使う文書です。口頭では伝えたつもりでも、あとから「結局、何が理由だったのか」が残らないことがあります。そういうときに、理由書として一枚にまとめておくと確認が楽です。
このページでは、Wordで編集できる理由書テンプレートを無料でダウンロードできます。汎用的な理由書、無断欠勤、納期遅延の3種類を用意しているので、提出先や内容に合わせて使い分けてください。
理由書テンプレートの選び方
理由書といっても、社内向けなのか、取引先向けなのか、役所へ出すのかで少し書き方が変わります。迷ったときは、下の表を目安にしてください。
| 用途 | 使う場面 | 向いているテンプレート | 形式 |
|---|---|---|---|
| 汎用的な理由書 | 社内提出、役所への説明、簡単な事情説明 | 汎用的な理由書テンプレート | Word |
| 無断欠勤・遅刻 | 欠勤や遅刻の理由を会社へ説明するとき | 無断欠勤の理由書テンプレート | Word |
| 納期遅延 | 納品や作業完了が遅れた理由を取引先や社内へ伝えるとき | 納期遅延の理由書テンプレート | Word |
| 役所提出 | 届出遅れ、書類不備、申請内容の補足説明 | 汎用テンプレートを調整 | Word |
| 事由書・事情書に近い内容 | 理由だけでなく、背景や経緯も少し詳しく書きたいとき | 汎用テンプレートを調整 | Word |
理由書とは
理由書とは、ある出来事や判断に至った理由を、文書で説明するための書類です。会社に提出する場合もあれば、官公庁や取引先へ出すこともあります。
たとえば、月末の納品処理で部品の入荷が遅れた、社内承認が止まって提出期限を過ぎた、欠勤の理由をあとから説明する、といった場面です。新人や担当者が急に書くことも多く、いざ作ろうとすると「どこまで詳しく書けばいいのか」で迷いやすい文書でもあります。
ありがちなミスは、理由だけを短く書きすぎることです。「確認不足のため」「多忙のため」だけだと、読んだ側は状況を判断しにくくなります。少しだけ具体的に、「担当者間の確認に時間を要し、提出期限までに書類がそろわなかったため」のように書くと、事情が伝わりやすくなります。
理由書・事由書・事情書の違い
理由書、事由書、事情書は似ていますが、少しだけ使われ方が違います。厳密に分かれていないこともありますが、実務では次のように考えると選びやすいです。
| 書類名 | 主な役割 | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 理由書 | ある出来事や判断に至った理由を説明する文書 | 社内提出、取引先対応、役所への説明 |
| 事由書 | 理由をやや堅めに書く文書。申請や届出で使われることがある | 届出遅れ、申請内容の補足、手続き上の説明 |
| 事情書 | 理由だけでなく、背景や経緯を少し詳しく説明する文書 | トラブルの背景説明、個別事情の説明、社内外への補足資料 |
役所や提出先から書類名を指定されている場合は、その名称に合わせます。指定がない場合は、理由を簡潔に伝えるなら理由書、背景まで説明するなら事情書に近い形でまとめると自然です。
理由書テンプレート
汎用版、無断欠勤、納期遅延の3種類を用意しました。どれもWord形式なので、宛名、日付、本文を差し替えて使えます。
汎用的な理由書テンプレート
汎用版の理由書テンプレートです。前文はあえて用途を限定していないので、社内提出、役所への説明、取引先への事情説明などに使いやすい形です。
「記」以下に、経緯と理由を書き入れて使います。最初に全部きれいに書こうとせず、まず箇条書きで事実を入れてから文章に直すと楽です。
無断欠勤の理由書テンプレート
無断欠勤があったときに、上司や管理者が会社へ提出する想定の理由書テンプレートです。本人がすぐに書けないケースもあるため、管理側で状況を整理しやすい形にしています。
欠勤日、連絡が取れなかった状況、その後の確認内容を入れると、あとで人事や管理部門が確認しやすくなります。日付や理由を調整すれば、遅刻や早退の理由書としても使えます。
納期遅延の理由書テンプレート
製造や納品、作業完了が遅れたときに、取引先や社内へ提出するための理由書テンプレートです。月末や締日前は、納品予定日と実際の対応日が混ざってしまいやすいので、日付は必ず見直してください。
遅れた原因だけでなく、影響範囲や今後の対応も入れておくと、相手が次の判断をしやすくなります。「遅れました」だけで終わらせないほうが、現場では後のやり取りが減ります。
理由書の書き方
理由書に完全に決まった書式はありません。ただ、読んだ相手が「何が起きて、なぜそうなったのか」を追える形にしておくと、確認がスムーズです。
理由書の基本構成
- 件名:「理由書」と明記する
- 提出日:作成日または提出日を書く
- 宛名:会社名、部署名、役職、氏名を書く
- 作成者情報:部署名、氏名、押印欄などを入れる
- 本文:いつ、何が起きたか、なぜそうなったかを整理する
- 対応内容:現在の対応、今後の予定、再発防止の方向を書く
- 結び:提出先に合わせて、短く締める
書く順番
理由書は、最初からきれいな文章にしようとすると詰まりやすいです。まずは、次の順番でメモを作ってから本文に直すと書きやすくなります。
- 起きた日付や時刻を書く
- 起きた内容を一文で書く
- 原因や背景を書く
- 現在の対応を書く
- 今後どうするかを書く
たとえば納期遅延なら、「5月20日に納品予定だった商品Aについて、部品入荷の遅れにより製造工程が後ろ倒しになった」というように、先に事実を置きます。そのあとに、確認不足や手配の遅れなど、理由を書き足します。
役所に提出する理由書を書くとき
役所向けの理由書では、感情的な説明よりも「どの手続きで、何が遅れたのか」「なぜ期限に間に合わなかったのか」をはっきり書くほうが伝わりやすくなります。
よくあるのは、届出期限の失念、書類の不足、社内確認の遅れ、承認待ちなどです。「忙しかったため」だけだと理由が弱く見えます。少し言い換えて、「関係書類の確認に時間を要し、提出期限までに必要書類がそろわなかったため」のように書くと、事情が見えます。
役所から指定された様式がある場合は、そちらを使います。指定がない場合は、汎用的な理由書テンプレートをもとに、提出先名、手続き名、遅れた内容、理由、今後の対応を入れて調整してください。
理由書でよくある書き方ミス
- 理由が短すぎる:「確認不足のため」だけでは、何を確認できていなかったのかが伝わりません。
- 時系列が前後している:読んだ側が状況を追いにくくなります。日付順に並べると整理しやすいです。
- 謝罪文が長くなりすぎる:理由書は説明の文書です。謝罪を入れる場合も、文末に短く添える程度で十分なことが多いです。
- 提出先に合わない言葉を使っている:社内向けなら簡潔に、役所や取引先向けなら少し丁寧に調整します。
- 今後の対応が抜けている:納期遅延やトラブルの場合は、対応予定まで書くと相手が判断しやすくなります。
理由書の例文
社内提出向けの例文
このたび、提出予定であった資料について、確認作業に時間を要したため、所定の期限までに提出することができませんでした。
原因は、関係部署への確認依頼が遅れたことにより、必要な情報の取りまとめに時間がかかったためです。現在は不足していた情報の確認を終え、資料の修正を進めています。
今後は、確認が必要な項目を早めに整理し、提出期限前に関係部署へ共有するよう対応いたします。
役所提出向けの例文
今回の届出について、提出期限までに必要書類をそろえることができず、期限後の提出となりました。
理由は、添付書類の確認に時間を要し、提出前に内容を再確認する必要が生じたためです。現在は書類の確認を終え、あわせて提出できる状態となっております。
今後は、期限前に必要書類を確認し、同様の遅れが発生しないよう注意いたします。
納期遅延向けの例文
ご依頼いただいておりました商品の納品について、当初予定していた納期までに対応することができませんでした。
原因は、製造に使用する部材の入荷が遅れ、予定していた工程に遅れが生じたためです。現在は部材の入荷を確認しており、順次製造を進めております。
納品予定日は改めてご連絡いたします。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
よくある質問
まとめ
理由書は、トラブルや判断に至った理由を説明するための文書です。顛末書や始末書と似ていますが、理由書は「なぜそうなったのか」を相手に伝えることに重心があります。
テンプレートを使わずに一から書くと、本文の出だしや言葉の硬さで迷いがちです。先にテンプレートへ日付、出来事、理由、対応を入れてから整えると、かなり進めやすくなります。
社内提出なら簡潔に、役所や取引先に出す場合は少し丁寧に。提出先に合わせて言い回しを調整しながら使ってください。
このページのテンプレートは、Bizroute編集部が作成・更新しています。理由や経緯を整理しやすく、読み手に内容が伝わりやすいよう、できるだけシンプルなレイアウトにまとめました。社内提出、役所提出、取引先対応など、実務でそのまま調整しやすい形にしています。
■ 最終更新日


