お金や物の貸し借りは、口約束だけだと後で話がずれやすいです。特に友人や知人との貸し借りは、「借用書まで作るのは少し堅いかな」と迷うことがあります。とはいえ、返済日や返済方法を曖昧にしたままにすると、数か月後に確認しづらくなります。

このページでは、個人間・友人向け、家族・親子間、法人・会社用、物品用の借用書テンプレートをまとめています。WordとExcel形式を用意しているので、文章を整えて印刷したい場合はWord、返済回数や金額を表で整理したい場合はExcelを選べます。

まずは「個人間・無利子」の借用書から選べます。

友人・知人に無利子で貸す、一括で返してもらう、毎月少しずつ返してもらう、といったケースに使いやすい書式を掲載しています。家族間や物品の貸し借りは、用途が少し違うので別枠で案内します。

借用書テンプレートを用途別に選ぶ

借用書は、何を貸し借りするかで書く内容が変わります。先に用途を決めてからテンプレートを選ぶと、書き直しが少なくて済みます。

用途 おすすめテンプレート 向いているケース
友人・知人とのお金の貸し借り 個人間・友人向け借用書 無利子、一括返済、分割返済などを決めて貸す場合
家族・親子間の貸し借り 家族・親子間の借用書 親子、兄弟、親族間で金銭の移動を記録したい場合
会社・法人との貸し借り 法人・会社用借用書 会社と個人、会社と役員・社員などの貸し借り
物品の貸し借り 物品借用書 備品、機材、資料、社用物品などを貸し出す場合
スマホで作成したい 借用書PDF作成ツール WordやExcelを使わず、その場で借用書を作りたい場合

借用書テンプレート一覧

ここからは、用途別にテンプレートを紹介します。友人・知人向けの借用書は、このページに統合しました。家族・親子間、法人用、物品用は、使う場面に合わせて選んでください。

個人間・友人向けの借用書テンプレート

友人や知人にお金を貸すときは、信頼関係があるぶん、借用書を書いてもらうのを言い出しにくいことがあります。夜にLINEで「来月返すね」とやり取りしただけで済ませてしまう、あの感じです。

ただ、実際にあとで迷いやすいのは金額よりも返し方です。一括なのか、毎月末に少しずつ返すのか。手渡しなのか、振込なのか。テンプレートを使う前にここだけ決めておくと、入力はかなり楽になります。

テンプレート 向いているケース 書いておく内容
無利子・一括返済 返済日を1つ決めて、シンプルに残したい場合 借入金額、借入日、返済期日、返済方法、無利子
無利子・分割返済 毎月少しずつ返してもらう場合 返済回数、毎月の返済額、返済日、返済方法
利息あり・分割返済 返済期間が長く、利率も書いておきたい場合 利率、返済回数、返済金額、遅れた場合の扱い
連帯保証人あり 金額が大きく、保証人欄も残したい場合 借用者情報、保証人情報、返済条件
まずは無利子のテンプレートから見ると選びやすいです。

友人・知人への貸し借りでは、利息をつけないケースが多いです。その場合、利息欄を空欄にせず「無利子」または「利息なし」と書いておくと、あとで見返したときに条件がぼやけません。

友人・知人向け借用書テンプレート 無利子 Word Excel 無料

友人・知人向け|無利子の借用書テンプレート
返済期日と返済方法を決めて、無利子で貸す場合に使いやすい書式です。友人や知人に少額から中程度の金額を貸すとき、まず選びやすいタイプです。

友人・知人向け借用書テンプレート 分割返済 Word Excel 無料

友人・知人向け|分割返済の借用書テンプレート
毎月返済してもらう場合に使いやすい書式です。「月末に1万円ずつ」「全10回で返済」など、返済回数と毎回の金額を残したいときに向いています。

補助書式|利息あり・連帯保証人あり

利息をつける場合や、連帯保証人欄を入れたい場合は、下の補助書式を使えます。ただ、金額が大きい、返済期間が長い、返済に不安がある、といったケースでは、テンプレートだけで決めず、専門家へ相談する方が無難です。


利息ありの借用書テンプレート 分割返済 Word Excel 無料

利息あり・分割返済の借用書テンプレート
利率、返済回数、返済方法を記載できる書式です。返済期間が長い場合や、利息を設定して貸す場合に使います。

連帯保証人あり借用書テンプレート Word Excel 無料

連帯保証人ありの借用書テンプレート
借用者の署名欄に加えて、連帯保証人の署名欄を設けた書式です。高額な貸し借りや、返済不能時のリスクも考えておきたい場合の補助書式です。

家族間・親子間の借用書

親子や兄弟など、家族間でお金を貸し借りする場合も、書面を残しておく方があとで確認しやすいです。身内だと「まあ分かっているから」と口約束で済ませがちですが、時間がたつと返済日や返済方法の記憶がずれます。

家族間では、借用書だけでなく、実際に返済した記録も残しておくと話が整理しやすくなります。親子間の金銭貸借については、国税庁でも返済能力や返済状況などを見て判断される場合があると説明されています。

No.4420 親から金銭を借りた場合 - 国税庁


家族間・親子間の借用書テンプレート Word Excel 無料

家族間・親子間の借用書テンプレート
親子、兄弟、親族間での金銭貸借を記録するための書式です。返済期日、返済方法、利息の有無などを残せる形にしています。

法人・会社用の借用書

会社と個人のあいだでお金を貸し借りするときに使う法人向けの書式です。個人用の借用書と似ていますが、宛名や署名欄に会社名、代表者名、担当者名などを入れる点が違います。

社内であとから確認することもあるので、会社名だけで終わらせず、代表者名や担当者名まで入れておく方が実務では扱いやすいです。経理担当者が月末に確認するとき、ここが空欄だと地味に時間を取られます。


法人・会社用の借用書テンプレート Word Excel 無料

借用書テンプレート(法人・会社用)
法人・会社から借金をする場合の借用書テンプレートです。会社名、代表者名、返済条件などを記載できる書式です。
  • よくある場面: 役員が会社へ資金を入れる、社員への一時的な貸付を社内で記録する、など
  • 迷いやすいところ: 宛先や署名欄を会社名だけにすると、あとで誰が確認した書類か分かりにくくなります
  • 調整例: 社内処理用に、担当部署名、確認欄、承認欄を追加しても使いやすいです
会社と社員間で作成する借用書については、以下の国税庁ページも参考になります。
国税庁:会社と社員の間で作成される借入申込書、金銭借用証書

物品借用書

物品の借用書は、お金の借用書とは書く項目が少し違います。金額ではなく、物品名、数量、返却期限、使用目的、破損した場合の扱いなどを記録します。

たとえば会社の備品、撮影機材、資料、工具などを貸し出す場合は、返却日まで書いておくと管理しやすいです。「社外持ち出し不可」「返却時に担当者へ確認」などの条件があるなら、その一文も入れておくと後で困りません。


物品借用書テンプレート 返却期限 使用目的 Word Excel

物品借用書テンプレート
備品や機材など、物品を借りるときに使うテンプレートです。返却期限、物品名、数量、使用目的などを記入できます。

借用書PDF作成ツール

WordやExcelを開かずに借用書を作りたい場合は、借用書PDF作成ツールも使えます。スマホやタブレットで入力し、そのままPDFとして保存したいときに便利です。

Wordなどのアプリがなくても借用書を作れる、借用書作成ツールを公開しています。

WordとExcel、どちらの借用書を使うか

同じ借用書でも、WordとExcelでは使いやすい場面が少し違います。迷ったら、文章をきれいに印刷したいか、返済内容を表で管理したいかで選ぶと分かりやすいです。

形式 向いているケース 使ってみた感覚
Word 文章を少し直して、印刷・署名して使いたい場合 個人間や友人との貸し借りなら、Wordの方が自然に整えやすいです
Excel 返済回数や金額を表で整理したい場合 分割返済や法人用では、Excelの方があとから見返しやすいです
PDF作成ツール スマホで入力して、そのままPDFにしたい場合 出先で急いで作るときは楽です。細かく直すならWordやExcelが向いています

借用書テンプレートを使う前に決めておくこと

テンプレートを開く前に、先に決めておきたいのは「何を貸すのか」と「いつ返すのか」です。ここが曖昧なままだと、書式だけ整っていても、あとから読み返したときに条件がぼやけます。

  • 貸し借りの対象: お金なのか、物品なのか
  • 金額・数量: 金銭なら金額、物品なら品名と数量
  • 返済・返却の期限: 「できるだけ早く」ではなく日付で書く
  • 返済・返却方法: 振込、手渡し、持参、郵送など
  • 利息・遅れた場合の扱い: 金銭貸借の場合は条件を明記する
  • 署名欄: 借りる側、貸す側、保証人などの欄を確認する

実際に書類を作るときは、金額や日付よりも「返し方」で迷うことが多いです。手渡しなのか、振込なのか。分割なのか、一括なのか。ここを先に決めておくと、テンプレートへの入力はかなり楽です。

借用書の基礎知識

借用書を作る前に、言葉の違いや制度のさわりだけでも押さえておくと、文面を決めやすくなります。細かい法律判断まではこのページでは扱いませんが、実務でよく引っかかるところを簡単にまとめます。

  • 借用書: お金や物を借りた事実を残すための書面
  • 金銭消費貸借契約書: 貸す側・借りる側の双方で条件を確認する契約書
  • 物品借用書: 物品名、数量、返却期限、使用目的などを記録する書面
  • 公正証書: 金額が大きい場合などに検討される、より正式な書面
  • 利息・遅延損害金: 設定する場合は数値と条件を明確にする
  • 印紙税: 契約金額や内容によって確認する場合があります

借用書でよくある書き漏れ

テンプレートを使っていても、入力する内容が曖昧だと、あとで確認しづらくなります。特に次のようなところは抜けやすいです。

返済日・返却日を曖昧にする

「なるべく早く」「落ち着いたら」では、あとから判断しにくいです。金銭でも物品でも、返す日・返却する日は日付で書いておく方がいいです。

無利子なのに利息欄を空欄にする

無利子なら、利息欄には「無利子」または「利息なし」と書いておきます。空欄のままだと、あとで「利息はどうする話だったのか」が分かりにくくなります。小さな欄ですが、ここは意外と迷います。

返済方法・返却方法を書かない

銀行振込なのか、手渡しなのか、持参なのか。方法を書いておかないと、あとで確認が面倒になります。振込の場合は、振込先口座や振込手数料の扱いも、状況に合わせて入れてください。

署名欄を省略する

借用書は、誰が借りたのかが分からなければ意味が弱くなります。住所、氏名、日付、署名欄は省略しない方がよいでしょう。印鑑まで使うかは状況によりますが、少なくとも署名は残しておきたいところです。

借用書のよくある質問

友人同士でも借用書は作った方がいいですか?
金額が小さければ口約束で済ませることもありますが、返済日を決めて貸す場合は借用書を残しておく方が確認しやすいです。特に数万円以上になると、「いつ返すのか」「一括か分割か」で話がずれやすくなります。
無利子の借用書でも使えますか?
無利子でも借用書として使えます。利息欄を空欄にせず、「無利子」「利息なし」と明記しておくと、あとから見返したときに条件を確認しやすいです。
借用書と金銭消費貸借契約書の違いは何ですか?
借用書は、借りた事実や返済条件を残す比較的シンプルな書面です。金銭消費貸借契約書は、貸す側と借りる側が条件を確認して作る、より契約書に近い形です。金額が大きい場合や返済期間が長い場合は、金銭消費貸借契約書や専門家への相談も検討してください。
返済日はどのように書けばいいですか?
「できるだけ早く」ではなく、「令和〇年〇月〇日までに返済する」のように日付まで書く方がよいです。分割返済の場合は、毎月の返済日と返済額も入れておくと確認しやすくなります。
借用書には収入印紙はかかりますか?
紙で作成する借用書は、金額や内容によって収入印紙がかかる場合があります。金額が大きい場合や判断に迷う場合は、国税庁の情報や税務署などで確認してください。
Excel版とWord版はどちらを使えばいいですか?
文章を整えて印刷するならWord版、分割返済の回数や金額を表で整理したいならExcel版が使いやすいです。無利子で一括返済ならWord版でも十分です。
家族や親子間でもこのテンプレートを使えますか?
使える場合もありますが、家族・親子間では返済実態や記録の残し方に気をつけたいケースがあります。親子や兄弟など家族間の貸し借りを想定している場合は、家族・親子間向けの借用書テンプレートを確認してください。
借用書はPDF形式でも使えますか?
PDF形式でも内容の確認用として使えます。編集する場合はWordやExcelで作成し、最終版をPDFに変換すると扱いやすいです。スマホで作りたい場合は、借用書PDF作成ツールも利用できます。
借用書をカスタマイズしても大丈夫ですか?
はい。金額、返済方法、返却期限、保証人の有無など、実際の貸し借りに合わせて修正してください。不要な項目を消しすぎるより、実際に決めた条件を書き足す方が、あとから確認しやすくなります。

まとめ

借用書は、お金や物の貸し借りを後から確認するための書面です。テンプレートを使えば形はすぐ整いますが、金額、返済日、返却日、返済方法などが曖昧だと、あとで見返したときに困ります。

友人・知人との貸し借りでは、無利子・一括返済か、無利子・分割返済かを先に決めると選びやすいです。家族間、法人用、物品用では書く内容が少しずつ違うので、用途に合うテンプレートを選んでください。

監修・作成者について:
本テンプレートは、企業間の契約書や個人間の書面づくりに長く関わってきたチームが作成しています。実際によく起きる書き漏れや、あとで確認しづらくなる箇所を踏まえて、日常の貸し借りでも使いやすい形に整えています。