このページでは、家族・親子間でお金を貸し借りするときに使う借用書テンプレートを無料で配布しています。Word版とExcel版を用意しているので、印刷して署名する場合も、返済額を表で管理したい場合も使いやすいはずです。

親から子へ住宅購入資金の一部を貸す、子から親へ一時的にまとまったお金を渡す、兄弟姉妹で立替金を清算する。こういう場面では、最初は「身内だから書類まではいいか」となりがちです。

ただ、数か月後に通帳を見返したとき、「これは貸したお金だったのか、援助だったのか」が分かりにくくなることがあります。特に金額が大きいと、贈与・相続・税務の話とつながることもあります。

このページのテンプレートで書けること

  • 貸した金額
  • 返済期限
  • 返済方法
  • 無利子/利息ありの区分
  • 分割返済の条件
  • 貸主・借主の署名欄
土地・建物・部屋の貸し借りとは別です
このページは、家族・親子間で「お金」を貸し借りするときの借用書テンプレートです。土地、建物、部屋、駐車場などを貸す場合は、賃貸借契約書や使用貸借契約書の分野になるため、書式が異なります。

※ 友人・知人など第三者との貸し借りには、このテンプレートよりも個人間向けの借用書テンプレートが合います。家族間特有の表現を入れているため、用途に合わせて使い分けてください。

家族・親子間の借用書はどれを選ぶ?

使う場面 向いている書式 書いておきたい内容
親から子へお金を貸す 親子間向け借用書 金額、返済期限、利息の有無、返済方法
子から親へ一時的に貸す 家族間向け借用書 貸付なのか援助なのかが分かる文言
兄弟姉妹で貸し借りする 家族間向け借用書 返済日、振込先、分割返済の有無
毎月少しずつ返す 借用書+返済計画表 毎月の返済額、初回返済日、最終返済日
不動産や部屋を貸す 対象外 賃貸借契約書・使用貸借契約書を検討

家族・親子間で借用書を作成する主なケース

「身内だから口約束で済ませる」という流れになりやすい場面ほど、あとで話がずれます。

たとえば、子どもの引っ越し費用を親が一時的に立て替えたとき。最初は「落ち着いたら返してくれればいいよ」で済みますが、半年後になると、返済開始の時期も金額も曖昧になります。夕方の食卓で軽く話しただけだと、記録も残りません。

借用書を作る場面として多いのは、次のようなケースです。

  • 親から子へ生活資金・学費・住宅資金の一部を貸す場合
  • 子から親へ一時的に資金を貸す場合
  • 兄弟姉妹間でまとまった金額を貸し借りする場合
  • 相続や贈与と誤解されないよう、貸付の記録を残したい場合
  • 現金ではなく銀行振込で返済し、通帳に履歴を残したい場合

少額で、すぐ返すような貸し借りなら、ここまで細かく書かないこともあります。現場ではそうですね。

ただ、10万円、50万円、100万円と金額が大きくなると、話は変わります。あとから説明できる形にしておいた方が、貸す側も借りる側も気持ちが楽です。

親子間・家族間の借用書の書き方

家族間の借用書でも、基本の書き方は個人間の借用書とほぼ同じです。

違いが出るのは、言葉の強さです。友人や知人に出す借用書のように硬くしすぎると、身内では少し角が立ちます。反対に、やわらかく書きすぎると、貸付なのか援助なのかがぼやけます。

テンプレートを使うときは、まず次の項目を埋めてください。

  • 借りた日
  • 借りた金額
  • 貸主の氏名・住所
  • 借主の氏名・住所
  • 返済期限
  • 返済方法
  • 無利子か、利息ありか
  • 分割返済の場合の毎月の返済額
  • 署名または押印

迷いやすいのは返済期限です。

「余裕ができたら返す」「ボーナスが出たら返す」のような書き方は、家族間ではよくあります。ただ、借用書として残すなら、できれば日付まで入れます。「令和○年○月○日までに返済する」「毎月末日に○万円ずつ返済する」のように書くと、あとで確認しやすいです。

返済は現金手渡しでもできますが、記録が残りにくいです。銀行振込にしておくと、通帳や入出金明細で確認できます。ここは地味ですが、あとでかなり効きます。

借用書と金銭消費貸借契約書の違い

借用書は、借りた側が「いくら借りたか」「いつ返すか」を書いて残す書類です。

金銭消費貸借契約書は、貸す側と借りる側の双方で、貸付条件を契約としてまとめる書類です。高額な貸し借りや、何年もかけて返すような分割返済では、金銭消費貸借契約書の形にした方が整理しやすい場面もあります。

ただ、家族間の貸し借りでは、最初から難しい契約書を作ろうとして手が止まることもあります。まずは借用書で、金額・返済期限・返済方法・利息の有無を残す。そこから始めてもいいでしょう。

親子間であっても、「貸した」「借りた」が見える形にすることが先です。

家族・親子間の借用書テンプレート(無料)

このテンプレートは、家族間でよく使う項目をあらかじめ入れた基本書式です。

Word版は、印刷して署名・押印する使い方に向いています。Excel版は、返済条件を少し調整したいときや、金額を入力しながら整えたいときに使いやすいです。

No.4420 親から金銭を借りた場合 - 国税庁

家族間でも、金額・返済期日・利息の有無・返済方法は具体的に書いておきます。

無利子で貸すこと自体がすぐ問題になるとは限りません。ただ、金額が大きい場合や返済の実態がない場合は、贈与と見られることがあります。返済は銀行振込にして、通帳や入金記録を残しておくと確認しやすいです。

税務上の判断は金額、関係性、返済状況によって変わります。不安がある場合は、税務署や税理士に確認してください。

家族・親子間向け|無利子/利息あり対応・分割返済
返済期限・返済方法・利息の有無を記入できる基本書式
  • 親子・兄弟姉妹など、家族間の金銭貸借に使いやすい形式
  • 本文に貸付であることを記載し、贈与との混同を避けやすい構成
  • 分割返済の場合も、返済条件を書き足しやすいレイアウト
  • 印刷して署名する場合はWord版、金額を調整する場合はExcel版が便利

利息ありで分割返済にする場合は、借用書だけでなく返済表も一緒に残しておくと見返しやすいです。毎月の返済額、返済期間、利率をExcelに入力しておけば、計算ミスも減ります。

利息付エクセル返済表(自動計算付き)

家族間の借用書で気をつけたいこと

家族間で揉めやすいのは、金額そのものよりも条件の曖昧さです。

「返すつもりだった」「聞いていた話と違う」「いつまでとは決めていない」。こういうズレは、時間が経ってから出てきます。特に、相続の話が出るタイミングでは、昔のお金のやり取りが急に問題になることもあります。

  • 返済期限を書く:期限がないと、貸付として説明しにくくなります
  • 無利子の場合も書く:「無利子」と明記しておくと、後で話がずれにくいです
  • 返済方法を具体的にする:「銀行振込」「毎月末日」など、確認できる形にします
  • 署名欄を省かない:身内でも、誰が借りたのかを残します
  • 現金手渡しだけにしない:可能なら振込記録を残します

ここまで書くと少し堅く感じるかもしれません。

ただ、借用書は相手を疑うための書類というより、あとで説明に困らないようにするメモに近いです。親子間では、このくらいの温度感で作る方が使いやすいと思います。

よくあるミスと調整のしかた

返済期限を空欄のままにする

一番多いのは、返済期限を後回しにすることです。

「まだ決めていないから、とりあえず空欄で」と進めると、そのまま保管されることがあります。テンプレートを印刷して署名まで済ませたあとだと、もう一度集まって書き直すのも面倒です。

迷う場合は、まず仮でも日付を入れます。たとえば「令和○年○月末日まで」「毎月末日に○万円ずつ」のような形です。あとで条件を変えるなら、変更日と双方の確認を残しておくと整理しやすいです。

無利子なのか利息ありなのかを書かない

家族間では、利息の話をしにくいです。

ただ、借用書に何も書かないと、あとで見た人には条件が分かりません。無利子なら無利子、利息ありなら利率と計算方法を書きます。

利息を入れる場合は、無理に複雑な書き方にせず、返済表と合わせて確認できる形が扱いやすいです。

返済した記録を残していない

借用書を作っても、返済の記録がなければ説明しづらくなります。

現金で渡す場合は、受領日と金額をメモしておきます。できれば銀行振込の方が楽です。通帳に日付と金額が残るので、あとから探すときに早いですね。

よくある質問(FAQ)

家族間でも借用書を作った方がいいですか?
金額が小さく、すぐ返すような貸し借りなら、簡単なメモで済ませることもあります。ただ、金額が大きい場合や返済期間が長い場合は、借用書を残しておくと後で説明しやすいです。親子間でも、貸付なのか贈与なのかが曖昧にならないようにしておくと安心です。
無利子でも使えますか?
使えます。無利子にする場合は、借用書に「無利子」と書いておきます。何も書かないより、条件がはっきりします。金額が大きいときは、返済の実態もあわせて残してください。
親子間でも署名や押印は入れた方がいいですか?
入れておいた方が書類として扱いやすいです。貸す側と借りる側の双方が署名し、必要に応じて押印します。身内でも、誰が貸して誰が借りたのかを残す意味があります。
返済期限を決めずに借用書を作れますか?
作ることはできますが、返済期限がないと貸付として説明しにくくなります。「いつまでに返すのか」「毎月いくら返すのか」を入れておく方が、あとで確認しやすいです。
現金手渡しで返済しても大丈夫ですか?
現金手渡しでも返済はできます。ただ、記録が残りにくいので、受領日・金額・受け取った人をメモしておくと安心です。可能であれば銀行振込にすると、通帳や入出金明細で確認できます。
金銭消費貸借契約書との違いは何ですか?
借用書は、借りた側が借入内容を残す書類です。金銭消費貸借契約書は、貸す側と借りる側の双方で契約条件をまとめる書類です。高額な貸し借りや長期の分割返済では、契約書形式の方が合う場合もあります。
友人や知人との貸し借りにも使えますか?
このテンプレートは家族・親子間で使う想定です。友人・知人との貸し借りでは、家族向けの表現が合わないことがあります。第三者との貸し借りには、個人間借用書テンプレートを使う方が自然です。

まとめ

家族間の金銭貸借は、信頼関係があるからこそ、条件を曖昧にしたまま進みやすいです。

その場では問題なく見えても、数か月後、数年後に「いつ返す話だったか」「これは援助ではなかったか」と確認が必要になることがあります。特に、親子間のお金のやり取りは、贈与や相続の話とつながる場面もあります。

このページの家族・親子間向け借用書テンプレートは、金額、返済期限、返済方法、利息の有無を整理して残すための書式です。

まずはテンプレートを開いて、分かるところから埋めてみてください。空欄が残った部分が、そのまま家族で確認しておきたい部分です。