社会保険労務士の監修経験や実務での活用例を踏まえ、有給休暇の取得に必要な「有給届(有給申請書)」テンプレートを無料で提供しています。
本記事では、すぐに使える有給届テンプレート(Excel・Word形式)を紹介し、書き方や提出時の注意点についても解説します。
※有給日数の管理や残日数の確認に使う「有給管理表」は別ページで解説しています。
有給届テンプレートの無料ダウンロード
シンプルな基本フォーマット
テンプレートに含まれる主な項目は「期間」「事由」「緊急連絡先」「備考」「承認欄」です。 どの業種・業界でも利用できる基本的なデザインです。
所属・有給残日数を含むフォーマット
「所属」「氏名」「期間」「有給残日数」「緊急連絡先」を記入でき、上長承認欄を2つ設けています。有給残数を確認しながら申請できる点が特徴です。
承認日・注意事項付きフォーマット
「申請日」「所属」「氏名」「期間」「承認日」などが含まれ、社内規程に応じて修正しやすい形式です。有給取得に関する注意文の例文も記載されています。
有給届の書き方と提出方法
会社指定の用紙がある場合
会社が指定するフォーマットがある場合は、必ずその様式に従って記入します。疑問点は上司や総務へ確認しましょう。
指定フォーマットがない場合
以下の情報を最低限記載してください。
・申請日
・所属と氏名
・期間(開始日と終了日)
・備考(必要に応じて)
・所属と氏名
・期間(開始日と終了日)
・備考(必要に応じて)
任意で追加できる項目:
・事由(旅行・通院など)
・緊急連絡先
・有給残日数
・承認欄(上司や人事が署名)
・緊急連絡先
・有給残日数
・承認欄(上司や人事が署名)
提出時の注意点
- 提出期限を守り、余裕を持って申請する
- 有給理由を求められても、法的には拒否できない点を理解する
- 繁忙期など業務に支障がある場合は、日程調整が行われることがある
有給休暇の義務化と法改正の背景
2019年の労働基準法改正により、企業は年5日の有給休暇取得を義務付けられています。
年次有給休暇の時季指定義務として、労働者が申請した時季に取得できるのが原則ですが、企業には時季変更権も認められています。 詳細は厚生労働省の資料をご参照ください。
よくある質問(FAQ)
有給届テンプレートはExcelとWordの両方がありますか?
Excel版とWord版の両方を用意しており、必要に応じてダウンロードして使用できます。
有給届と有給管理表の違いは何ですか?
有給届は「休暇を申請するための書類」、有給管理表は「取得日数を管理するための一覧表」です。当ページでは申請書(届出)のみ紹介しています。
有給届に取得理由は必ず書く必要がありますか?
いいえ。法律上、有給休暇の理由を明記する義務はありません。会社のフォーマットに項目がある場合も、任意記入で問題ありません。
上司の承認がなければ有給休暇は取得できませんか?
有給休暇は法律で労働者の権利として保障されています。承認欄は社内手続きのための形式であり、業務都合で日程変更がある場合を除き、基本的には拒否できません。
有給届はいつ提出するのが望ましいですか?
業務調整のため、できるだけ早めに提出するのが望ましいです。特に長期休暇や繁忙期の場合は、2週間前までの申請が一般的です。
まとめ
有給届は従業員が安心して休暇を取得するために不可欠な書類です。
この記事で紹介したテンプレートを利用し、正しい手順で提出することで、職場全体の労務管理の円滑化にもつながります。