契約の更新や終了を知らせる文書は、仕事でも日常でも意外と出番があります。

更新をお願いするのか、継続するかどうかを確認したいのか、それとも更新せずに契約を終えるのか。似たような文書に見えますが、使う場面で書く内容は少し変わります。

このページでは、業務委託契約、サービス契約、賃貸契約、保険契約などで使いやすい、契約更新のお知らせ、更新しない通知、契約終了のお知らせの文例とテンプレートをまとめています。

使う場面 向いているテンプレート 書いておきたい内容
契約を更新してほしい 契約更新のお知らせ 契約満了日、更新後の期間、回答期限、手続き方法
更新するか確認したい 契約更新の意思確認メール 更新・終了の選択肢、返信期限、担当者連絡先
契約を更新せず終了したい 契約更新しない通知書 終了日、更新しない旨、返却物、精算、引き継ぎ
賃貸契約を更新しない 賃貸契約を更新しない通知文例 退去予定日、明け渡し立会い、鍵の返却、転居後の連絡先
契約終了を正式に知らせたい 契約終了のお知らせ 終了する契約、終了日、最終提供日、最終請求、問い合わせ先

契約更新のお知らせテンプレート

契約を更新したいときは、満了日だけでなく、その後の手続きもあわせて伝えておくと話がスムーズです。

たとえば、業務委託契約なら更新後の契約期間や委託内容、賃貸契約なら更新料や返送書類、サービス契約なら継続するか終了するかの回答期限が入ります。ここが抜けると、相手から「何を返せばいいですか」と確認が入りやすくなります。

業務委託契約の更新案内

業務委託契約の更新をお願いするときの通知文例です。契約の満了日や、更新する場合の進め方がすぐわかるようにしておくと、相手も返答しやすくなります。

社内で使う場合は、契約担当者だけでなく、実際に業務を依頼している現場担当者にも確認してから送ると安心です。作業範囲や単価が前回と変わるときは、本文だけで済ませず、別紙や契約書側で条件をそろえておきます。

業務委託契約書テンプレートはこちら

業務委託契約の更新案内テンプレート見本|契約満了日・更新条件・回答期限を記載した文例

サービス契約の更新案内

個人のお客様や契約先に向けて、サービス契約の更新を案内する例文です。継続するか終了するかを相手が選びやすいようにしつつ、必要な手続きもあわせて伝えられる形にしています。

サブスクリプションや保守サービスのように、放っておくと自動更新と勘違いされやすい契約では、更新する場合と終了する場合を分けて書くと読みやすくなります。

サービス契約の満期更新案内テンプレート|更新する場合と終了する場合を案内する文例

賃貸契約更新のお知らせ

アパートやマンションの賃貸契約を更新するときに使いやすい文例です。更新料や必要書類、返送方法が曖昧だと行き違いになりやすいので、そのあたりも書き漏れない形にしています。

管理会社や大家側で使う場合は、更新料、更新後の契約期間、保証会社の更新、火災保険の扱いなどを確認してから案内します。ここは物件ごとに条件が違うので、テンプレートをそのまま送るより、契約書と照らして調整したほうが使いやすいです。

賃貸契約更新のお知らせテンプレート|更新料・保証契約・返信方法を案内する書式

契約更新の意思確認メール文例

契約期間の満了が近づいたら、更新するのか、終了するのかを早めに確認しておくと、その後のやり取りが落ち着きます。

特に月末締めの業務委託や、年度末に更新が集中する保守契約では、返答が遅れると請求や発注の処理も止まりがちです。メールでは、相手がそのまま返信できるように、選択肢と返信期限を入れておくと楽です。

例文:

件名:【ご確認】契約更新に関するご案内(契約番号:12345)

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の山田です。

貴社とのご契約(契約番号:12345)が、〇年〇月〇日をもって満了となりますので、ご連絡いたしました。

つきましては、ご契約の更新または終了について、〇年〇月〇日までにご回答いただけますでしょうか。

【ご回答内容】
・契約を更新する
・契約を終了する

更新をご希望の場合は、あわせて更新後の契約内容を確認させていただきます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

契約更新しない通知・契約終了のお知らせ

更新せずに契約を終えるときは、終了日がいつなのかをはっきり伝えます。事情によっては理由を添えることもありますが、まずは終了日と、その日までに何をするのかが伝わる形にするとまとまりやすいです。

この種類の文書で詰まりやすいのは、「言い方をやわらかくしようとして、結局何が決まったのか分かりにくくなる」ことです。先に契約満了日と更新しない旨を書き、そのあとに返却物や精算、引き継ぎを書いたほうが読みやすくなります。

契約更新しない通知書

契約を更新しないことを、相手に正式に知らせるための基本的なテンプレートです。契約満了日、更新しない旨、終了までの対応、返却物、精算についてまとめています。

業務委託やサービス契約など、幅広い契約で使いやすい形です。細かい理由を書きすぎると角が立つこともあるため、まずは契約期間満了に伴う終了として、事実と手続きを中心に書くと収まりやすいです。

契約更新しない通知書テンプレート|契約終了日・返却物・精算を記載する文例

業務委託契約を更新しない通知書

業務委託契約を次回更新しない場合に使える通知書です。契約満了日だけでなく、最終業務日、成果物の確認、貸与物の返却、最終請求まで入れられる形にしています。

実務では、契約を終えること自体よりも、最後の作業範囲で迷うことがあります。たとえば、月末まで対応するのか、納品済みの修正はどこまで含むのか、アカウントはいつ止めるのか。こうした細かい部分を通知書に入れておくと、担当者同士の確認がかなり楽になります。

業務委託契約を更新しない通知書テンプレート|最終業務日・成果物・貸与物返却・最終請求の記載例

賃貸契約を更新しない通知文例

借主側から、管理会社や貸主へ「賃貸契約を更新せず退去する」ことを伝える文例です。退去予定日、明け渡し立会い、鍵の返却、転居後の連絡先を入れられるようにしています。

賃貸契約では、更新しない連絡と退去連絡がほぼ同時になることがあります。退去予定日だけでなく、立会い希望日や転居後の住所まで書いておくと、その後の敷金精算や書類送付がスムーズです。ここを空欄のまま送ると、結局あとで電話やメールの往復になりやすいです。

賃貸契約を更新しない通知文例テンプレート|退去予定日・明け渡し立会い・転居後連絡先の記載例

契約終了のお知らせ

サービス契約、保守契約、継続取引などを終了する場合に使えるお知らせ文です。契約終了日、最終提供日、最終請求、資料やアカウントの扱い、問い合わせ先をまとめています。

契約終了のお知らせは、単に「終了します」と伝えるだけだと少し不親切に見えることがあります。取引先対応では、最後の請求や利用停止日、問い合わせ先まで書いておくと、相手も社内で確認しやすくなります。関係を切る文書というより、最後の手続きをきれいにそろえる文書として使うと書きやすいです。

契約終了のお知らせテンプレート|契約終了日・最終提供日・最終請求・問い合わせ先を記載する文例

保険契約の更新案内文例

保険契約は、満期が近づくと更新の案内が必要になります。

更新する人向けの手続きだけでなく、更新しない場合にどうなるのかも書いておくと親切です。補償の切れ目に関わることなので、満期日、更新期限、保険料の支払い方法は見つけやすい位置に置きます。

例文:

件名:【ご案内】保険契約更新のお手続きについて(契約番号:ABC123)

〇〇様

いつも弊社の保険サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
〇〇様のご契約(契約番号:ABC123)は、〇年〇月〇日で満期となります。

契約の継続をご希望される場合は、お手数をおかけいたしますが、同封の更新申込書にご記入のうえご返送いただくか、または保険料を期日までにお振り込みください。

【更新手続きのご案内】
契約を更新する場合:〇年〇月〇日までに、更新申込書のご返送、または更新保険料のお振込みをお願いいたします。
契約を更新しない場合:お手続きの必要はありません。満期日をもってご契約が終了となります。

ご質問等がございましたら、お気軽にご連絡ください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社〇〇保険
カスタマーサポート窓口

契約更新・終了通知を書くときの注意点

契約更新のお知らせや終了通知は、形だけ整っていればいい文書ではありません。

更新するのかしないのか、いつまでに返事がほしいのか、契約終了までに何をするのか。このあたりが曖昧だと、あとで「聞いていない」「そのつもりではなかった」といった話になりやすいです。

書く前に、次の点を確認しておくとまとめやすくなります。

  • 契約満了日と通知期限を先に確認する
    契約書に「満了日の1か月前までに通知」などの記載があることがあります。先にここを確認しておかないと、文面はできていても送るタイミングがずれることがあります。
  • 更新する場合と終了する場合を混ぜない
    更新案内なのか、意思確認なのか、更新しない通知なのかを分けると読みやすくなります。1通の中で全部を説明しようとすると、相手が何をすればいいのか迷いやすいです。
  • 返却物や精算は後回しにしない
    業務委託契約では、資料、機器、アカウント、未納品の成果物が残ることがあります。終了日だけでなく、返却や最終請求の期限も入れておくと、月末処理が楽になります。
  • 賃貸契約では立場を分けて考える
    借主側が更新せず退去する連絡と、貸主側が更新しないことを伝える文書では、書き方が変わります。テンプレートを使う前に、どちらの立場で出す文書なのかを確認しておきます。

よくある質問

契約更新のお知らせはメールでも送れますか?
契約の種類や相手との関係によりますが、メールで案内することもあります。ただし、契約書に「書面で通知」とある場合は、メールだけでは足りないことがあります。迷う場合は、PDF添付や郵送をあわせて使うと記録に残しやすいです。
契約更新しない通知はいつまでに送ればいいですか?
まず契約書に書かれている通知期限を確認します。契約によって違いますが、満了日の1〜3か月前くらいまでに知らせる形が多いです。ぎりぎりになると、引き継ぎや精算の調整が慌ただしくなります。
業務委託契約を更新しない場合、理由はどこまで書きますか?
理由を長く書きすぎなくても問題ありません。「契約期間満了に伴い」「社内体制の見直しにより」など、差し支えない範囲で簡潔に触れる形が使いやすいです。それよりも、終了日、最終業務日、成果物、最終請求、貸与物の返却をはっきり書くほうが実務では役立ちます。
賃貸契約を更新しない通知では何を書きますか?
借主側から送る場合は、契約を更新せず退去すること、退去予定日、明け渡し立会いの希望日、鍵の返却、転居後の連絡先を書きます。敷金精算や書類送付があるため、退去後に連絡が取れる住所や電話番号も入れておくと話が進みやすいです。
契約終了のお知らせ文には理由を書いた方がよいですか?
理由を書くかどうかは、契約内容や相手との関係によります。関係をできるだけ穏やかに終えたい場合は、差し支えない範囲で簡単に触れることがあります。ただ、理由よりも、終了日、最終提供日、最終請求、問い合わせ先が分かることを優先したほうが使いやすいです。
保険契約の更新案内では何に注意しますか?
更新しない場合にどうなるのかを、はっきり書いておくと安心です。満期を過ぎると補償が切れることもあるため、満期日、更新期限、保険料の支払い方法、更新しない場合の扱いを見つけやすい位置に入れておきます。

まとめ

契約更新のお知らせを書くときは、契約名、満了日、更新する場合の期限や手続き方法が伝わるようにしておくと、相手も動きやすくなります。

一方で、更新しない通知や契約終了のお知らせでは、終了日、最終対応、返却物、精算の書き方が大きく関わります。文面は長くなくても構いません。ただ、相手が次に何をすればいいのか分かる情報だけは抜けないようにしたいところです。

テンプレートを使う前は、契約書を見ながら通知期限や契約満了日を探すところで時間を取られがちです。テンプレートを使うときは、日付、契約名、担当者、金額、返却物だけ先にチェックしておくと、かなり整えやすくなります。

■ このページについて
このページのテンプレートは、Bizroute編集部が作成・更新しています。契約更新・終了のお知らせは、満了日や回答期限、必要な手続きがひと目で伝わり、相手が迷わず対応できることを意識して作成しています。更新案内、更新しない通知、契約終了のお知らせを分けて掲載しているので、実際の場面に近いものを選んで調整してください。


■ 最終更新日