オフィスの移転や創業のときには、専用のソフトや業者に頼んでしっかりとしたオフィスレイアウトを作成しますが、ちょっとした座席表や簡易的なレイアウトはエクセルで座席表をつくってもいいでしょう。
実務経験:当サイトの文書設計チームは、移転・増床・レイアウト変更に伴う座席表の初期整備〜運用更新を多数支援してきました(100席規模の島型、フリーアドレス併用など)。
専門性:Excelのみで素早く編集できる座席表に特化し、部署別の色分け・固定席/ABW運用・避難経路表記まで考慮したテンプレートを用意。
※本ページは社内向けの座席表(平面レイアウト)に焦点を当てています。CADによる詳細設計は専門業者の確認を推奨します。
座席表テンプレートのダウンロード
- 対応シーン:部署配置・島割り・固定席/フリーアドレス混在・会議室/倉庫表記
- 編集しやすさ:氏名表一括編集、部署ごと色分け、印刷用余白調整済み
- ガイド付き:作り方・運用ルール・印刷設定の簡易マニュアル同梱
テンプレートの選び方|図形レイアウトか罫線ベースか
-
図形レイアウト(シェイプ)
- メリット:自由度が高く、動線・柱・観葉植物・複合機なども表現しやすい
- デメリット:整列・微調整の手間がかかる。大量更新はやや非効率
- おすすめ用途:島型配置の見える化、来客向け掲示、避難経路表記
-
罫線ベース
- メリット:席番号/氏名の更新が速い。並べ替えや配列変更が容易
- デメリット:斜め配置や不整形なスペース表現は苦手
- おすすめ用途:日常の席替え運用、月次の名簿更新、フロア別の一覧管理
Excel座席表の作り方(最短手順)
1. フロアの枠と基準グリッドを用意
- ページ設定:A3またはA4横/余白15mm/ヘッダにフロア名・更新日
2. 島(ブロック)を配置して席番号ルールを決める
- 例:島Aは「A-01〜A-12」、島Bは「B-01〜」のように連番化
3. 氏名セル(名簿)と色分けルールを設定
- 部署別に色、役職記号(Mgr/Lead)など凡例をページ右下へ
4. 動線・設備・避難経路を必要に応じて追記
- プリンタ、複合機、倉庫、受付、会議室などのアイコン/注記
5. 印刷プレビューで可読性を最終確認
- 最小フォント9pt以上、コントラスト比、余白欠けの有無をチェック
運用ルールのベストプラクティス
固定席運用のポイント
- 異動・出向の想定で「予備席」を各島に1席確保
- 人事/総務で更新責任者を明確化、更新履歴(版数/日付/担当)を記録
フリーアドレス/ABWのポイント
- ゾーン(集中・協働・打合せ・カフェ)を色でゾーニング
- 緊急連絡先・避難導線は固定で必ず掲示
セキュリティ/BCPの表記
- セキュア席(来客非対応/画面覗き見対策)の注記
- 非常口・消火器・AED位置の凡例化
印刷設定と掲示・配布のコツ
- 印刷サイズ:フロア掲示はA3推奨、配布用はA4
- PDF配布:フォント埋め込み/画像解像度150dpi以上
- 更新周知:版数と更新日をファイル名に付与(例:seatmap_F3_v8_2025-08-15.xlsx)
座席表作成時のよくある失敗と対策
- 席番号が飛ぶ/重複する:
島単位で接頭辞(A/B/C...)を固定 - 名簿と座席表が不一致:
氏名表を単一シートに集約し参照式で同期 - 印刷で文字が潰れる:
最小9pt、濃色背景×白文字は避ける
よくある質問
テンプレートはExcelのバージョンいくつから使えますか?
基本は.xlsx形式で提供。Office 2016以降での動作を想定しています。互換オフィスでも編集可能ですが、色や罫線が一部崩れる場合があります。
部署の色分けや凡例は変更できますか?
はい。テーマ色を変更すると全体の色調が一括で切り替わります。凡例は図形/セルで編集可能です。
フリーアドレスと固定席を同じ図で表現する方法は?
固定席は席番号+氏名、フリーアドレスはゾーン名(集中/協働など)+利用ルールを記載し、色で区別すると視認性が上がります。
印刷が一枚に収まりません。
ページ設定で「横1ページに合わせる」を指定し、余白を15mm→10mmに調整。フォント最小9ptを守りつつ、島の間隔を詰めます。