原稿用紙は、作文や小論文、出版原稿など、さまざまな文章を書くときに使われる標準的な用紙です。

私たちは、中小企業や教育現場での文書作成支援に携わってきた経験から、実用性と汎用性を備えた原稿用紙テンプレートを独自に制作しました。

この記事では、A4・B5サイズそれぞれに対応した縦書き・横書き用の原稿用紙を、Word・Excel・PDF形式で無料配布しています。

【実務経験コメント】
いままで教育関連の業務で、原稿用紙の手配や提出物の管理を任されてきました。特に小・中学校ではB5縦書き、高校・大学ではA4横書きが多いため、状況に応じたテンプレートを準備しておくことで作業効率が格段に上がりました。

A4縦書き(400字)原稿用紙テンプレート

20x20の400文字を入力できるA4用紙サイズ縦書きタイプの原稿用紙テンプレートです。

テンプレート上で文を書く場合、ワードはそのまま書き続けられますが、エクセルは1マスが1字なので入力→Enter、入力→Enterと入力する必要がある(ちょっと面倒です)ので注意してください。

カスタマイズ例

  • 罫線の色をグレーに変更し、目立ちすぎないデザインに。
  • Wordのヘッダーにタイトル・氏名・日付欄を追加。
  • 段落ごとに改行行を挿入して、読みやすさを向上。

B5縦書き(400字)原稿用紙テンプレート

以下のテンプレートは、B5サイズの縦書き原稿用紙です。A4サイズと異なるのは用紙のサイズのみで、同じく20x20マス、合計400文字分の入力ができます。

PDF版に関しては、A4縦書き版を印刷ダイアログ側でB5縮小(倍率指定)にて印刷してご使用ください。

カスタマイズ例

  • 学校提出用に「学年・名前」欄を上部に追加。
  • 文字数制限に応じてマス数を「20×10」に調整。
  • PDFに直接入力できるよう、Acrobatでフォーム化。

A4横書き(400字)原稿用紙テンプレート

A4横書きタイプの原稿用紙テンプレートです。用紙は横書きで20x20の400文字を記入することができます。

横書きタイプはword版のみの提供です。

原稿用紙テンプレート(400字詰め)A4横書き無料DL
原稿用紙テンプレート A4横書き

カスタマイズ例

  • 英文作文用に、罫線をブルーに変更。
  • タイトル欄・サブタイトル欄を上部に追加。
  • ページ下部にフッターで「Page x / x」を追加。

B5横書き(400字)原稿用紙テンプレート

B5用紙サイズの原稿用紙テンプレート(横書き)です。こちらも400文字を記入することができます。

原稿用紙テンプレート(400字詰め)B5横書き無料DL
原稿用紙テンプレート B5横書き

カスタマイズ例

  • 読書感想文用に「本のタイトル・著者名」欄を追加。
  • 行の高さを狭めて、500字仕様に拡張。
  • マスの外枠をカラーに変更してアクセントに。

原稿用紙を使うシーンと形式の選び方

原稿用紙をダウンロードする目的は「作文・小論文・レポート・出版原稿」など様々です。テンプレートから、用途に合うサイズ・向き・マス数を選ぶと作成がスムーズです。

主な利用シーン

  • 学校の作文・読書感想文(B5縦書きが多い、400字指定)
  • 高校・大学の小論文対策(A4横書きの需要が増加)
  • 資格試験・論述試験の練習(時間計測+400字マスで訓練)
  • 同人誌・出版原稿の下書き(A4縦書き400字、章立て用メモ欄追加)
形式の選び方

  • サイズ:
    学校提出はB5、ビジネス・レポートはA4が無難です。
  • 縦書き/横書き:
    文学・感想文は縦書き、小論文・レポートは横書きが一般的です。
  • 400字マス:
    「20×20=400字」指定が多いため、指定がある場合は対応テンプレートを選びます。
  • 直接入力:
    編集する場合はWord、マス単位編集や罫線調整はExcel、印刷して手書きはPDFが便利です。

実務でよくあるトラブルと対策

原稿用紙は「縦書き/横書き」「400字」「直接入力」の要件確認ミスが起きやすいです。以下の対策を押さえておくと再提出や書き間違いを防げます。

よくあるミス

  • 形式ミス:
    学校は縦書き前提なのに横書きで提出して差し戻し。
  • 字数オーバー:
    400字×複数枚の制限を超えて再作成に。
  • 直接入力の誤解:
    PDFで直接入力できると思い込み、締切直前に編集不可で混乱。
  • 印刷倍率のズレ:
    「用紙に合わせる」でマスが拡大・縮小し枠からはみ出す。
対策

  • 提出先の「縦書き/横書き・サイズ・字数」を最初にチェックリストで確認。
  • Word版は直接入力可、Excel版はマス単位の体裁調整に強み、PDFは印刷安定性重視。
  • 印刷は倍率100%固定、プリンタ側の拡大縮小はオフに設定。
  • 複数枚はフッター等でページ番号を明記して混在を防止。

原稿用紙テンプレートの実務での活用方法

この記事の無料原稿用紙テンプレートは、練習・下書き・提出の各段階で役立ちます。横書き指定や400字指定など、要件別にテンプレートを切り替えて使用してください。

活用例

  • 作文/読書感想文:
    B5縦書き400字で練習→清書をPDFに印刷して提出。
  • 小論文対策:
    A4横書きでタイムトライアル。Wordで直接入力し、字数カウント機能を併用。
  • 出版下書き:
    A4縦書き400字で章ごとにファイル分割、Excelでマスと余白を微調整。
  • 論述試験:
    Excelでマスの高さを狭め「500字仕様」を作り、試験本番を想定して反復練習。

Word・Excel・PDFの使い分け比較表

ダウンロードする原稿用紙を選びやすいように、形式ごとの得意・不得意を一目で比較できるようにしました。

形式 直接入力 罫線/マス調整 印刷の安定性 向いている用途 注意点
Word(.docx) ◎(段落・ルビ等も可) ○(スタイルで制御) 小論文・レポートの横書き、400字の直接入力 フォント・行間変更で枠ズレに注意
Excel(.xlsx) ○(マス単位で編集) ◎(セルで細かく調整) レイアウトの微調整、マス数変更、500字化 長文入力は改行・セル移動の手間が増える
PDF △(基本は手書き) ◎(倍率100%で安定) 配布・印刷して手書き、提出用清書 編集不可が基本。入力はフォーム化が必要
おすすめの選び方

  • 直接入力が前提:
    Word(横書き/縦書きどちらも可)
  • レイアウト優先:
    Excel(マス・余白・行間の制御が自在)
  • すぐ手書きで提出:
    PDF(印刷してそのまま記入)

参考になる公式資料

原稿の書き方や表記ルールの参考になるドキュメントを確認しておくと安心です。ただし提出先の指定がある場合はそちらを最優先してください。

参考:【令和7年】入試・教育制度での原稿用紙の利用動向

直近では小論文・記述式の比重に変化があり、学校や模試で横書きの練習ニーズも見られます。練習段階では400字原稿用紙での時間計測が有効です。

原稿用紙の活用ポイント

  • 学校提出は依然としてB5縦書き400字が主流。
  • 小論文・レポートはA4横書きが多く、Wordで直接入力が効率的。
  • 面接対策では要約・下書きにA4縦書き400字を活用。

関連テンプレート

原稿用紙のほか、手書き・直接入力の練習や体裁調整に役立つテンプレートをまとめました。内部リンクをたどることで用途に合うフォーマットを選べます。

提出前チェックリスト

作文や小論文の提出前に確認すべきポイントです。形式・字数・倍率・ページ番号をチェックするだけで、トラブルの多くを回避できます。

  • 形式:
    縦書き/横書きの指定に合致しているか
  • サイズ:
    A4/B5の指定に合致しているか
  • 字数:
    「20×20=400字」等の指定に合っているか
  • 直接入力の可否:
    編集が必要ならWord/Excelを選んだか
  • 印刷倍率:
    100%固定、プリンタ側の拡大縮小はオフか
  • ページ番号:
    複数枚は通し番号を明記したか

よくある質問(FAQ)

原稿用紙の書き方にルールはありますか?
基本は1マスに1文字を記入し、句読点やカッコなどの使い方に細かなルールがあります。提出先の指示に従いましょう。
Word・Excel・PDFのどれを選べばいいですか?
編集したい場合はWordまたはExcelを、印刷して手書きするだけならPDFがおすすめです。
テンプレートを自分で編集できますか?
はい、WordやExcel版を使えば自由に編集可能です。行数や文字数、罫線の色も変更できます。
スマホからでも使えますか?
PDF版はスマホでも閲覧可能ですが、編集はPC環境をおすすめします。
400字原稿用紙は何行×何列ですか?
一般的には20行×20列で合計400字です。本ページのテンプレートも原則20×20で設計しています。
横書きでも400字原稿用紙は使えますか?
はい。横書きでも20×20の400字マスを利用できます。小論文・レポートは横書き指定が多いため、Word版の直接入力が便利です。
PDFに直接入力できますか?
通常のPDFは直接入力できません。編集したい場合はWordまたはExcelをご利用ください。どうしてもPDFで入力する場合は、Acrobatでフォーム化する必要があります。
B5指定ですが、A4のPDFをB5で印刷しても大丈夫ですか?
可能です。印刷ダイアログで用紙サイズをB5に変更し、倍率は100%または等倍になるように設定してください。プリンタ側の自動拡大縮小はオフ推奨です。
句読点やカッコはどこに書きますか?
原則として句読点・カッコも1マス扱いです。行頭の句読点回避、一字下げ、会話文の始まりなど提出先の指定に従ってください。
段落の最初は一字下げが必要ですか?
学校・提出先の指定がある場合は指示に従います。指定がない場合の一般的な運用としては段落冒頭を一マス下げる方法が広く用いられています。
英数字や記号は縦書きでどう扱いますか?
縦書きでは縦中横の処理が必要な場合があります。Wordでは「拡張書式」→「縦中横」で2〜4桁の英数字を横向きにまとめて表示できます。
スマホだけで編集・印刷できますか?
PDFの閲覧と印刷は可能ですが、編集はPC環境が推奨です。スマホでWord/Excel編集アプリを使う方法もありますが、改行や枠ズレが起きやすい点に注意してください。
印刷で上下左右の余白がズレます。どうすれば直せますか?
プリンタ側の「フチなし」「拡大縮小」設定をオフにし、倍率を100%に固定してください。Word/Excel側の余白は初期推奨設定のまま出力するのが安定します。
直接入力が前提の場合、WordとExcelのどちらが良いですか?
長文の入力と体裁の安定を重視するならWord、マスや行高の微調整・500字化などレイアウト自由度を重視するならExcelが向いています。

まとめ

この記事では、A4の縦書き・横書きとB5の縦書き・横書きという、4つの異なるフォーマットの原稿用紙テンプレートを詳しく取り上げました。

Wordの機能を利用しても原稿用紙を作成することは可能ですが、細かいカスタマイズや独自の修正を行いたい場合、既存のテンプレートを使用する方が格段に手間がかからず便利です。

特定のニーズや要件に応じて、これらのテンプレートを活用することで、より効率的に作業を進めることができるでしょう。