書類を返送するとき、送付状を1枚添えておくと「何を返したのか」「誰からの返送なのか」が相手に伝わりやすくなります。
特に契約書や申込書、本人確認書類の写しなどは、封筒を開けたあとに担当者が中身を確認します。書類だけを入れて送るより、返送書類の内訳を書いた送付状を添えた方が、月末の処理や取引先との確認が少し楽です。
このページでは、書類をこちらから返送するときの送付状と、相手に返送をお願いするときの送付状テンプレートを紹介します。返信用封筒を同封する場合や、契約書を1部返送してもらう場合の文例もまとめました。
書類返送の送付状テンプレートを用途別に選ぶ
書類返送の送付状は、場面によって文面の向きが変わります。こちらから書類を返す場合は「返送いたします」、相手に返送してもらう場合は「ご返送ください」と書くので、ここを混ぜると少し不自然になります。
| 使う場面 | 向いているテンプレート | 文面の書き方 |
|---|---|---|
| こちらから書類を返送する | 書類返送用 送付状03 | 「下記書類を返送いたします」と書き、返送書類の内訳を添える |
| 契約書を2部送り、1部返送してもらう | 要返送の送付状01 | 署名・捺印後に1部返送してもらうことを明記する |
| 申込書や同意書に記入して返送してもらう | 要返送の送付状02 | 記入欄、返送期限、返信用封筒の有無を入れる |
| 返信用封筒だけの添え状を使う | 返信用封筒の添え状 | 返送する書類名と期限を短く案内する |
書類返送に使える送付状テンプレート
書類返送用 送付状テンプレート
取引先や会社から送られてきた書類を、記入・押印後にこちらから返送するときのテンプレートです。契約書、申込書、確認書類の写しなど、複数の書類をまとめて返すときに使いやすい形にしています。
テンプレートを使わずに封筒だけで返すと、受け取った側が「何の書類が戻ってきたのか」を確認する手間が出ます。返送書類の欄に、書類名と部数を書いておくと、あとで電話確認になることが減ります。
返送をお願いするときの送付状テンプレート
以下は、相手に書類を返送してもらうときのテンプレートです。契約書を2部送って1部返送してもらう場合や、署名・捺印後に返送してもらう場合に使えます。
書類を返送するときの送付状 例文
こちらから書類を返すときは、相手に何かをお願いする文面ではなく、「返送しました」「中身を確認してください」という流れにします。
月末の契約処理や入社書類の返送では、封筒に入れる書類が似ていて、控えと原本を間違えやすいです。送付状に返送書類の一覧を入れておくと、封をする前の確認にも使えます。
株式会社〇〇〇〇
〇〇部 〇〇 〇〇 様
〒000-0000
東京都〇〇区〇〇1-2-3
〇〇部 〇〇 〇〇
TEL:00-0000-0000
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素より大変お世話になっております。
先日お送りいただきました書類につきまして、下記のとおり返送いたします。
内容をご確認いただき、不備などがございましたらお知らせください。
返送書類
・〇〇申込書 1通
・本人確認書類の写し 1通
・その他添付書類 1通
今後ともよろしくお願いいたします。
契約書を返送するときの送付状 例文
契約書を返送するときは、返す部数をはっきり書きます。「契約書を返送します」だけだと、相手側で原本管理をするときに少し迷います。
特に「2部受け取って、1部だけ返送する」ケースでは、残す分と返す分を封入前に分けておくと楽です。私はここで何度か手が止まりました。原本が2部あると、見た目が同じなので意外と迷います。
平素より大変お世話になっております。
先日お送りいただきました契約書につきまして、署名・捺印のうえ、下記のとおり返送いたします。
返送書類
・〇〇〇〇契約書 1部
控えとして、1部は弊社にて保管いたします。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
相手に書類の返送をお願いするときの例文
ここからは、相手に返送してもらう場合の文例です。こちらは「返送いたします」ではなく、「ご返送ください」「ご返送くださいますようお願い申し上げます」という書き方になります。
契約書を2部送って1部返送してもらうとき
契約書では、部数の書き方でミスが起きやすいです。「2部送付」「1部返送」と分けて書いておくと、相手も迷いにくくなります。
平素は格別のご高配を賜りありがとうございます。
下記のとおり契約書を2部お送りいたします。
誠にお手数ですが、1部にご署名・ご捺印のうえ、同封の返信用封筒にて〇月〇日(〇)必着でご返送くださいますようお願い申し上げます。
同封書類
・〇〇〇〇契約書 2部(うち1部返送)
・返信用封筒 1部
申込書・同意書など、記入後に返送してもらうとき
申込書や同意書は、記入漏れが出やすい書類です。氏名、住所、日付、チェック欄など、相手が見落としやすい箇所がある場合は、送付状にひと言添えておくと戻りがスムーズです。
お手数ですが、各記入欄をご確認のうえ、同封の返信用封筒にて〇月〇日までにご返送ください。
控えが手元に残るよう、返送前にコピーを保管していただくことをおすすめします。
ご不明な点がございましたら、下記担当までご連絡ください。
差替版の契約書を返送してもらうとき
差替版を送るときは、旧版が残ったまま返送されることがあります。ここは文面だけでなく、封入する書類にも「差替版」とわかるように付箋を貼っておくと、かなり楽です。
お手数ですが、旧版は破棄いただき、差替版1部にご署名・ご捺印のうえ、同封の返信用封筒にてご返送ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
返信用封筒がある場合の書き方
返信用封筒を同封する場合は、送付状にもそのことを書いておきます。封筒を入れているだけだと、相手が気づかないことがあります。机の上に書類を広げて確認していると、返信用封筒だけ脇に避けられてしまうこともあります。
書類返送でよくあるミス
送付状の文面が整っていても、返送まわりでは小さな抜けが起きます。特に担当者が新人の場合、契約書の原本・控え・返信用封筒の扱いで迷いやすいです。管理側でチェック欄を用意しておくと、属人化しにくくなります。
| よくあるミス | 防ぎ方 |
|---|---|
| 「返送いたします」と「ご返送ください」を混ぜてしまう | こちらが返す場合は「返送いたします」、相手に返してもらう場合は「ご返送ください」と分ける |
| 返送書類を「一式」とだけ書く | 契約書1部、申込書1通など、書類名と部数を分けて書く |
| 返送期限の意味があいまい | 「必着」か「消印有効」かを文面に入れる。契約まわりは必着の方が管理しやすい |
| 捺印箇所が見つからない | 付箋で「こちらにご捺印ください」と示す。複数箇所ある場合は数も書く |
| 返信用封筒の宛名や切手が抜ける | 封入前に、宛名・切手・返送先部署を確認する。重さが不安な場合はレターパックも使いやすい |
同封物の確認表
複数の書類をまとめて送るとき、一番やりがちなミスが「入れたつもり」からの封入漏れです。封をしたあとに気づくと、もう一度開けることになります。地味ですが、かなり面倒です。
下のような確認表を送付状の下部や社内チェック用に付けておくと、封入前の確認が楽になります。
| 項目 | 確認内容 | チェック |
|---|---|---|
| 返送書類 | 書類名・部数が送付状と合っているか | □ |
| 契約書 | 原本・控え・返送分の扱いを確認したか | □ |
| 返信用封筒 | 宛名印字・切手貼付・返送先部署を確認したか | □ |
| 送付状 | 返送期限・問い合わせ先・返送書類の内訳を入れたか | □ |
書類返送の送付状でよくある質問
書類を返送するとき、送付状はいりますか?
必ず添付しなければならないものではありません。ただ、ビジネスで契約書や申込書を返送する場合は、送付状がある方が相手に伝わりやすいです。担当者が封筒を開けたとき、書類名と部数がすぐ確認できます。
返信用封筒がある場合も送付状は入れますか?
入れておく方が無難です。返信用封筒がある場合でも、何を返送するのか、いつまでに返送するのかは送付状で案内できます。短い文面でも構いません。
「ご返送ください」は失礼ですか?
失礼な表現ではありません。やわらかくしたい場合は、「ご返送くださいますようお願い申し上げます」とすると、ビジネス文書らしい落ち着いた表現になります。
「ご返送いたします」は正しい表現ですか?
こちらから書類を返す場合は、「返送いたします」で自然です。「ご返送いたします」は少し丁寧に見えますが、自分の動作に「ご」を付ける形になるため、通常は「返送いたします」で十分です。
手書きの添え状でも問題ありませんか?
社内や個人宛の簡単な返送であれば、手書きでも問題ありません。取引先や契約書の返送では、Wordで作成した送付状の方が、書類名・部数・担当者情報をそろえやすいです。
書類返送に使える送付状のまとめ
書類返送の送付状は、こちらから返送する場合と、相手に返送をお願いする場合で文面が変わります。ここを分けておくと、テンプレートを選ぶときに迷いません。
こちらから返送するときは、返送書類の内訳を入れる。相手に返送してもらうときは、返送期限・返送方法・返送してほしい部数を入れる。実務では、このくらいシンプルに考えた方が使いやすいです。
テンプレートを使う前は、毎回「何を書けばいいんだっけ」と手が止まりがちですが、書類名と部数の欄があるだけで作業はかなり楽になります。契約書や申込書の返送が続く時期は、1つ用意しておくとそのまま使い回せます。
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