企業が主催する式典・披露宴・懇親会などの正式な場においては、正しく作成された招待状が欠かせません。
筆者は、いままで企業研修や各種イベントでの文書作成を支援してきた経験から、取引先や関係者に安心して使用いただけるテンプレートを提供しています。
このページでは、ビジネス用の招待状テンプレート(Word形式)を無料でダウンロードできるほか、書き方やマナーのポイントをわかりやすく解説します。
ビジネス招待状の基本マナーと注意点
招待状は単なる案内文ではなく、相手に敬意と感謝を伝える正式文書です。以下の点を意識すると失礼のない文章になります。
送付時期
遅くとも開催日の3週間前、重要な式典なら3か月前までに届くようにします。
出欠確認の記載
返信方法(返信はがき・メール等)と期限を必ず明記します。
文面のトーン
出席を強制せず、日頃の感謝と参加によるメリットを盛り込みます。
招待状テンプレートと文例
以下のテンプレートはすべてWord形式でダウンロードできます。必要に応じて文例を修正してご利用ください。
創立記念式典の招待状
支店開設披露宴の招待状
新社屋落成披露宴の招待状
懇親会・ゴルフコンペの招待状
忘年会の招待状
新年会の招待状
招待状の書き方と必須要素
招待状はフォーマルなビジネス文書です。基本のルールを押さえて、失礼のない文面を作成してください。特に「頭語と結語」「日付・会場・趣旨の明記」「出欠返信の依頼」は必ず盛り込みましょう。
頭語と結語の正しい使い方
招待状の冒頭には頭語(例:拝啓)を入れ、最後には対応する結語(例:敬具)を記載します。
これは敬語のマナーであり、ビジネス文書に欠かせません。頭語と結語を揃えることは、相手への敬意を示す基本です。
日付・会場・開催趣旨の明記
開催日時・場所・目的を明確に書くことは、招待状の最重要ポイントです。
例えば「2025年10月10日(金) 午後2時より」「東京〇〇ホテル」にて「創立20周年記念式典を開催いたします」といった形で具体的に記載します。 趣旨や目的を伝えることで、相手は参加する意義を理解しやすくなります。
出欠返信の書き方と期限設定
招待状には、出欠確認の方法と返信期限を必ず記載します。 一般的には返信用はがきを同封しますが、最近ではメールでの返信を依頼することも増えています。
「ご出欠の有無を〇月〇日までにご返信ください」と明記すると、相手も迷わず対応できます。返信期限を設定することで、主催側も出席者の人数を把握しやすくなります。
招待状の送付方法とマナー
招待状は郵送するのが基本ですが、最近ではメールで送るケースも増えています。どちらを選ぶかはイベントの性質や相手との関係によって判断します。
ここでは、送付の方法や封筒・宛名のマナー、返信はがきの同封について解説します。
郵送とメールの使い分け
フォーマルな式典や取引先を招待する場合は、封筒に入れて郵送するのが望ましいです。その際、送付状を添えるとより丁寧になります。
一方、社内イベントやカジュアルな懇親会であればメールで送付しても問題ありません。ただし、メールでも宛名を正しく書き、失礼のない文章にすることが大切です。
封筒の書き方と宛名マナー
招待状を郵送する際は封筒の表面に相手の宛名を正しく書きます。 会社宛ての場合は「株式会社〇〇 御中」、個人宛ての場合は「〇〇様」と敬称を必ず付けます。
裏面には差出人である自社名や部署名を明記しましょう。宛名の書き方を誤ると、招待の印象が損なわれてしまいます。
添え状や返信はがきの同封について
正式な招待状では、本文だけでなく添え状や返信はがきを同封するのが一般的です。 返信はがきには出欠確認のチェック欄や返信期限を記載しておくと、相手も迷わず対応できます。
添え状には「ご多用のところ恐れ入りますが、ぜひご出席ください」といった一文を添えると、より丁寧で心のこもった印象を与えられます。
よくある質問(FAQ)
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まとめ
ビジネス招待状は、案内文やお知らせと異なり、正式かつ丁寧な表現が求められます。
テンプレートを活用することで文例やフォーマットに迷わず、効率的に作成できます。仕上げには必ず同僚や上司に確認してもらい、失礼のない文面に整えることをおすすめします。