このページでは、アンケート結果報告書のWordテンプレートと、用途が近い調査報告書テンプレートを紹介します。
アンケート自体は回収できたのに、そこから先の報告書で手が止まることはよくあります。集計表はある、自由記述も読んだ、でも「で、どうまとめるのか」で迷うんですね。月曜朝の会議前や、部内共有の締切が近いときほど、そこがいちばん重くなりがちです。
実務では、数字を並べるだけだと読み手が動きにくく、逆に考察ばかりでも根拠が薄く見えます。このページでは、その間をうまくつなぐためのテンプレートとして、社内提出で使いやすい形に寄せてまとめています。
この記事で扱うのは、アンケート結果を集計し、見えた傾向を整理して、次の対応までつなげる報告書です。日報や作業報告書、調査企画書のように、経過や計画そのものを伝える文書とは少し役割が違います。
アンケート用紙(設問票)テンプレートは関連記事でご案内します。
アンケート用紙テンプレート
アンケート結果報告書テンプレート【Word無料・例文付き】
社内アンケートや満足度調査の結果をまとめるときに使いやすい、アンケート結果報告書のWordテンプレートです。
実施概要、集計結果、考察、今後の対応まで、報告書としてひと通り形になるように並べています。ゼロから書くより早いのはもちろんですが、それより「どこまで書けば提出できる形になるか」が見えやすいのが助かるところです。
すぐ使えるテンプレートの特徴
- 実施概要から改善案まで、社内提出でよく使う流れで並んでいます
- 表やグラフがまだ途中でも、先に文面の骨組みを作れます
- 数字だけで終わらず、考察や今後の対応まで書き足しやすい形です
ダウンロード前に確認したい記載項目
このテンプレートには、実施概要、回答数、回収率、結果の要約、考察、今後の対応といった項目を入れています。項目が多く見えるかもしれませんが、現場で後から抜けに気づきやすいのは、だいたいこのあたりです。
・アンケートの目的
・対象者と回答数
・回収率
・全体傾向の要約
・考察
・今後の対応
たとえば、満足度の数字だけ載っていて、誰に聞いたアンケートなのかが書いていない。あるいは、改善案はあるのに、どの結果を受けてそう考えたのかが見えない。提出前の見直しで止まりやすいのは、こういうところでしょう。
アンケート結果報告書とは
アンケート結果報告書は、回収した回答を一覧にして終わるものではなく、そこから何が見えたかを社内で共有するための文書です。集計表そのものは別紙でも構いませんが、報告書の本文には「どんな調査で、どんな傾向が出て、次にどうするか」が入っていたほうが読みやすいです。
アンケート結果報告書は、
「集めた回答を並べる文書」ではなく、
「結果をどう見て、どう動くかまで共有する文書」です。
アンケート用紙との違い
アンケート用紙は、回答を集めるための設問票です。まだ結果が出る前の文書ですね。
一方、アンケート結果報告書は、集まった回答を整理して共有する側の文書です。同じ「アンケート」という言葉が入っていても、使うタイミングが違います。用紙は配布前、報告書は回収後。この違いがはっきりしていると、必要なテンプレートを選びやすいです。
調査報告書との違い
・アンケート結果報告書:設問結果、自由記述、考察、次の対応をまとめたいとき
・調査報告書:背景、調査条件、方法、結果まで広めに整理したいとき
アンケート結果報告書は、アンケートの集計と考察に寄せた文書です。設問ごとの結果や自由記述の傾向をどう見たか、そこが中心になります。
調査報告書はもう少し広く、アンケート以外の調査方法や背景説明も含めてまとめることがあります。なので、社内アンケートの結果共有ならアンケート結果報告書、施策全体の検証や調査設計も含めて整理したいなら調査報告書、と考えると分かりやすいと思います。
アンケート結果報告書の使い方【社内提出の流れ】
テンプレートは、ダウンロードしただけではまだ半分です。実際に使うときは、入力を始める前と、埋めながら整える段階で、見るところが少し変わります。
テンプレートを使う前に整理しておくこと
・設問一覧
・回答件数
・単純集計の結果
・自由記述の抜粋
・前回アンケートがあればその比較メモ
先に手元へ置いておきたいのは、設問一覧、回答件数、単純集計の結果、自由記述の抜粋です。ここが散らかったままテンプレートを開くと、行ったり来たりが増えて意外と時間がかかります。
私自身も最初は、回答データを見ながら本文を書こうとして止まりがちでした。先に「何人に送り、何件返ってきて、いちばん多かった意見は何か」だけメモしておくと、そのあとがかなり楽です。
集計が終わったあとに先に埋める項目
1.実施概要
2.回答数・回収率
3.設問ごとの大まかな傾向
4.最後に考察・改善案
まず埋めやすいのは、実施概要、回答数、回収率、設問ごとの大まかな傾向です。このあたりは数字が固まっていれば書けるので、先に形にしておくと気持ちも進みます。
逆に、考察や改善案は最後でも構いません。ここを最初からうまく書こうとすると、手が止まることが多いです。先に事実を入れて、それを見ながら一段落ずつ整えるほうが現場ではやりやすいでしょう。
会議前に急いでまとめるときの使い方
・全体傾向を一文で書く
・不満や要望が集まった項目を1~2点だけ出す
・次にやる対応を短く書く
会議前の30分や1時間でまとめるなら、全部の設問を丁寧に書くより、全体傾向と対応方針を先に出したほうが通しやすいです。たとえば「満足度は高いが、案内の分かりにくさに不満が集まった」「次回は案内文とFAQを見直す」といった骨組みです。
この段階では、細かな分析は別紙でも十分です。まず本文で方向を見せる。ここが決まると、その後の追加資料も作りやすくなります。
アンケート結果報告書の書き方
アンケート結果報告書は、数字を貼る作業と、読める文書にする作業が半分ずつあります。テンプレートを使うと前者は早くなりますが、後者は少し考えどころが残ります。そこで迷いやすい部分を順番に見ていきます。
1.実施概要の書き方
実施概要では、何のために実施したアンケートかを短く書きます。ここが曖昧だと、その後の数字が読みづらくなります。
本アンケートは、社内ポータルの利用状況と案内の見つけやすさを確認し、今後の改善につなげるために実施しました。
たとえば「研修後アンケート」だけで終わるより、「研修内容の理解度と今後の改善点を確認するために実施」と書いたほうが、結果の見方が揃います。タイトルと目的がつながっていると、読み手も迷いません。
2.集計結果のまとめ方
設問を順番に全部説明するより、先に全体傾向を一言で置いたほうが読みやすいです。「全体満足度は高いが、回答しづらさへの指摘が目立った」くらいでも十分です。
・設問を全部書こうとして長くなる
・数字はあるのに、結論が先に出ていない
・よくない結果だけを拾って全体像が見えない
ありがちな詰まりどころは、結果を正確に書こうとして情報を盛りすぎることです。数字は合っていても、読み手が何を見ればいいのか分からなくなるんですね。上位3つの傾向だけ先に見せるくらいのほうが、実際は通りがいいです。
3.考察・所感の書き方
考察では、結果を言い換えるだけで終わらせず、「なぜそう見えるか」を少しだけ足します。自由記述を読むと、表の数字だけでは拾えない温度差が見えてきます。
満足度自体は高い一方で、自由記述では案内の分かりにくさへの声が複数見られました。利用そのものに不満があるというより、情報の出し方に改善余地があると考えられます。
たとえば、満足度自体は高いのに、「案内の場所が分かりづらかった」「回答画面で戻りにくかった」という声が出ることがあります。こういう細かな引っかかりは、数値だけ見ていると流れやすいですが、改善の種としてはかなり使えます。
4.今後の対応・改善案の書き方
改善案は、壮大な話に広げるより、次に動ける内容へ寄せたほうが社内では回りやすいです。1か月以内にやること、次回アンケートで見直すこと、そのくらいに分けて考えると書きやすいです。
・案内文を見直す
・FAQへの導線を追加する
・設問数を減らす
・回答期限を調整する
・次回アンケートで再確認する
現場では「理想の施策」より「まず手をつけられる調整」が先に求められることが多いです。たとえば案内文の見直し、回答期限の設定、設問数の調整。このあたりから始める形でも十分でしょう。
5.まとめの書き方
まとめでは、結果を繰り返すだけでなく、どこから手をつけるかまで短く触れておくと収まりがいいです。
今回のアンケートでは、全体評価は安定していた一方で、案内の見つけにくさが課題として見えました。まずは導線整理と周知方法の調整から進めます。
ここは長く書きすぎないほうが読みやすいです。会議の場でも、最後の数行がそのまま口頭説明の下書きになることが多いので、少しラフなくらいがちょうどいいこともあります。
アンケート結果報告書の例文【社内提出向け】
ここでは、社内提出でそのまま使いやすい形の例文を載せます。実際の数字や調査名に置き換えて使う前提ですが、文章の並べ方や温度感は参考になるはずです。
社内アンケート結果報告書の例文
特に、申請書式の掲載場所と更新情報の見分けにくさについて指摘が集まっています。今後は、トップ画面の導線整理と、お知らせ欄の見出しルールの見直しを先に進める予定です。次回は改善後1か月を目安に再確認します。
顧客満足度アンケート報告の例文
自由記述を見ると、「届く日は分かるが時間帯の見通しが立ちにくい」という声が多く、対応窓口への問い合わせ増加にもつながっていると考えられます。今後は案内メールの文面調整と、配送関連FAQの見直しを先に進めます。
セミナーアンケート結果報告の例文
会場では気にならなくても、持ち帰って読む段階で見づらさが出ることがあります。このあたりは当日運営では見えにくい部分なので、次回は資料の情報量と配色を見直し、補足資料を分ける形も検討します。
アンケート結果の見やすいまとめ方
見やすさは、言い換えると「読み手が迷わないこと」です。数字が多いほど、整った表を作るより先に、どこを見せるかを決めたほうがうまくいきます。
グラフの選び方
・割合を比べたいとき → 棒グラフ
・時間の変化を見せたいとき → 折れ線グラフ
・構成比を見せたいとき → 100%積み上げ棒グラフ
・賛否の分布を見せたいとき → ダイバージング棒グラフ
円グラフは見た目がまとまりやすい反面、項目が多いと急に読みにくくなります。実務では、3~5項目くらいに絞れないときは、棒グラフのほうが無難です。
自由記述のまとめ方
・似た意見をまとめる
・多い声から順に並べる
・代表コメントを少しだけ載せる
・個人が分かりそうな表現は整える
自由記述は、そのまま貼ると一気に読みにくくなります。まず似た意見をまとめて、どんな声が多かったのかを短く整理し、そのあとに代表コメントを少しだけ載せるほうが落ち着きます。
回収率・母数の見せ方
・回答人数
・回収率
・対象者
・実施期間
割合だけ先に出すと、数字の受け取り方がぶれます。たとえば「満足が60%」でも、回答数が20件なのか200件なのかで重みが違って見えます。
グラフを入れない場合のまとめ方
・全体傾向を一文で書く
・主要な数値を箇条書きで置く
・最後に今後の対応を短く添える
小規模なアンケートや急ぎの社内報告では、毎回グラフを作るとは限りません。そういうときは、全体傾向を先に一文でまとめて、そのあとに主要な数値を箇条書きで置く形が使いやすいです。
アンケート結果報告書でありがちな失敗
テンプレートを使っていても、つまずくところはあります。よくあるのは、書き始める前の整理不足か、提出前の詰めの甘さです。このあたりは少し意識しておくとかなり違います。
割合だけを書いて母数を書いていない
満足 62%
↓
回答数48件中、満足 62%
これは本当によくあります。グラフを先に作ると、割合だけ見えてしまうんですね。
設問結果を並べただけで結論が見えない
集計した内容を丁寧に書こうとするほど、設問順に並べたくなります。ただ、それだけだと「で、何が分かったのか」が伝わりにくいです。
自由記述をそのまま貼って読みにくくなる
回答者の声をそのまま見せたい気持ちはありますが、件数が増えると一気に重くなります。長いコメントが続くと、読んでいる側の視線も止まりやすいです。
改善案が大きすぎて動けない
「抜本的に見直す」「全体施策を再設計する」と書いてしまうと、きれいには見えますが、次の動きが曖昧になります。
・案内文を修正する
・FAQを追加する
・設問数を調整する
・次回アンケートで再確認する
社内提出で通りやすいまとめ方
同じ結果でも、出し方で受け取られ方は変わります。社内提出では、読み手の立場を少し意識しておくとまとめやすいです。
上司が最初に見たい情報
・全体傾向
・不満や要望が集まった項目
・今後の対応
上司が最初に見るのは、細かな設問結果より、全体傾向と対応方針です。時間がない場面ほど、その傾向が強いです。
担当者が入れておくと後で助かる情報
担当者目線では、実施期間、回答数、回収率、対象者条件、自由記述の抽出基準あたりを残しておくと、後で見返したときに助かります。
管理側が見て判断しやすい書き方
周知方法を見直す。
↓
案内メールの件名と本文を修正し、FAQへの導線を追加する。
管理側は、結果そのものより、どこに手を入れると変わりそうかを見ています。なので、改善案を書くときは、抽象論より実行単位が見える書き方のほうが通りやすいです。
調査報告書テンプレート【用途が近い方向け】
アンケート結果報告書だけでは少し収まりきらないときは、調査報告書テンプレートのほうが合うことがあります。背景説明や調査条件まで広めに整理したいときはこちらです。
このテンプレートが向いているケース
・イベント後の反応確認
・顧客満足度調査の共有
・背景や条件も含めて残したいとき
アンケート結果報告書と使い分ける場面
たとえば、部内アンケートの結果共有ならアンケート結果報告書で十分です。一方、施策の検証資料として残すなら、調査報告書のほうが後から見返しやすいです。
提出前に見直したいチェック項目
・数字、回答数、回収率はそろっているか
・対象者や実施期間が抜けていないか
・結論と改善案がつながっているか
・そのまま提出して伝わる文面か
数字・回収率・対象者の抜け漏れ
数値、回答件数、回収率、対象者条件。このあたりはセットで見直したほうが安心です。どれか1つ抜けるだけで、読み手の理解がぶれます。
結論と改善案がつながっているか
結果では「案内が分かりにくい」と書いているのに、改善案では「全体施策の見直し」とだけ書いてある。こういうズレは案外起きます。
そのまま提出しても伝わる文面か
作っている本人には分かっていても、読む側には前提が抜けて見えることがあります。声に出さなくてもいいので、最初から一度追ってみると違和感に気づきやすいです。
よくある質問(FAQ)
まとめ
まずは実施概要と全体傾向だけでも埋めてみる。そこから考察や改善案を足していく。現場では、その順番のほうが進めやすいことが多いです。
全部を完璧にそろえなくても、読み手が迷わず方向をつかめれば、報告書としてはかなり十分です。そう考えると、少し肩の力が抜けるかもしれません。

