色々選べるエクセル版アンケート用紙テンプレート14種が無料でダウンロードできます。
テンプレートは、主にセミナーで利用できるフォーマットで作成してありますが、サンプルとして書かれている例文の内容を変えることで様々なアンケート調査に活用できます。
アンケート用紙テンプレート
縦型
横型
汎用アンケート用紙テンプレート
アンケートの作り方
アンケートを作成するときに、思いついたままに設問を並べてしまうと、適当な回答をされてしまったり、そもそも回答してもらえずアンケートが失敗してしまいます。以下では、アンケートを作成する際のポイントを紹介します。
アンケートの目的を決める
アンケートを作る際には、先に「目的」と「知りたいこと」を明確にしておきます。
- アンケートを作る目的
- アンケートによって知りたいこと
アンケートは必ず何かの目的を達成するために行われます。例えば、ビジネスであれば、サービスや商品の課題を発見するためなどです。
アンケートによって知りたいことを明確にすると、質問の内容を目的に合ったものにすることができます。「知りたいこと」はアンケートの目的につながるものです。
知りたいこと:商品の満足度、商品の認知経路、商品の改良点
概要を決める
次にアンケートの概略を考えます。アンケートをいきなり作り始めるよりも、全体の設計をしておいた方が効率がいいです。
回答者数
アンケートの媒体
予算(謝礼の有無)
ターゲット
ターゲットがずれていると期待したアンケート結果が得られません。
例えば、サービスや商品を利用する人をターゲットにする、もしくはサービスを利用していない人に今後の利用を見込んでアンケートをする場合もあります。
ターゲットの選定に利用される属性
- 性別
- 年齢層
- 職業
- 業種
- 居住地域
- 婚姻状況
- 年収
アンケートやサービスの種類によってターゲット層は変わりますが、最低でも年齢層は意識しておいた方がいいでしょう。
回答者数
目的を達成するために必要な回答者の数を設定しておきます。
回答者が多いほどアンケートの精度は高くなりますが予算、配布媒体、集計方法など考慮することが多いため慎重に決める必要があります。
アイデアの募集など少数でも十分に効果があるアンケートもあるのでコストと目的に合わせて設定してください。
一般的には、100サンプルあれば、ある程度は信頼できる調査結果を得られるといわれていますがアンケートの目的や精度に合わせて、50~1000サンプルぐらいで検討するといいでしょう。
アンケートの媒体と告知
アンケートを行う媒体、告知方法を決めます。一般的にアンケートを行う媒体としては、以下があります。
- アンケート用紙
- Webフォーム
- ExcelやPDF
セミナーや研修時にはアンケート用紙、ネットで行う場合はWebフォームが一般的です。
告知方法は、次のような種類があります。
- メール
- 郵送
- Web
- FAX
- セミナーの後
- 街頭での声掛け
- 訪問
予算があり、手間を掛けたくない場合は民間の調査会社に頼むという方法もあります。ネットでできるアンケート代行会社は多くのモニターを抱えているので自分で回答者を集める必要がありません。
謝礼の有無
アンケートの謝礼がある方が回答率は高まります。
謝礼は媒体やアンケート方法、アンケート内容によって異なりますが、Webでのアンケートなら、ポイントを渡す、郵送なら商品券やQuoカードなど予算によってもさまざまです。
Webアンケートでの謝礼の相場
Webで行われる不特定多数のアンケートでは、2~3分の簡単なアンケートで1人2~10円程度、10分ぐらいの少し多めのアンケートで30円~150円ぐらいです。
自社でメールマガジンをやっていたり、サービスに登録している人向けのアンケートにするなら必ずしも謝礼の必要はありません。
設問を決める
目的やターゲットが決まったら、アンケートの設問を決めることができます。
設問に対して回答者が面倒だと感じたり、怪しんだり、解釈が人によって違うと回答率が下がり、正確な回答が得られません。
質問の数はネットでのアンケートで20問以下、アンケート用紙の場合は5問以下が適当です。また、質問の数が少なければ少ないほど回答率は高くなります。
質問の数が多いと回答者の負担が多くなって途中でやめてしまったり、適当な回答をしてしまうので聞きたいことをできるだけ絞ることが重要です。
設問を作る際の注意点
個人情報の収集は避ける
最近では、個人情報に対する意識が高まっているので、個人情報の記入が必須になると回答率は下がる傾向にあります。
とはいえ営業目的のアンケートでは、個人情報が必要な場合もあるため使用目的を明記し、必要最小限の項目にする必要があります。
選択肢は漏れなくダブりなく
回答の選択肢を作る場合は、回答者が迷わないように(漏れ)、同じような選択肢を入れないように(ダブり)する必要があります。
例えば、以下のような例があります。
1. ホームページ
2. メールマガジン
3. その他
上のような質問ではtwitter経由の人、口コミで来た人もすべて「その他」を選んでしまい正しい集計にはなりません。
今度は選択肢を増やしてみました。
1. ホームページ
2. メールマガジン
3. SNS
4. twitter
5. 友人・知人に聞いて
6. その他
4.のtwitterは3.のSNSに含まれるのでダブっていますね。この場合は、SNSだけにするか細かく経路が知りたいならfacebookやInstagramなどを選択肢に加えるといいでしょう。
最後の自由回答欄は不要
アンケート項目でたまに見る「その他〇〇についてご自由にお書きください」という設問はやめた方がいいでしょう。
回答者としては何を書いたらいいかわかりませんし、考えるだけコストを無駄に支払わせているだけでいい回答は得られません。実際にこの設問で回答されたデータを有効に活用できない場合がほとんどです。
1つの質問に複数の内容を入れない
1つの設問に複数の質問が入ってしまうと、回答者が混乱して正しい回答が得られないことがあります。例えば、以下のような設問です。
「〇〇の機能と価格に満足していますか。」
これでは、満足していると答えても機能に満足しているのか、価格に満足しているのか、2つのバランスに満足しているのかよくわかりません。
重要な項目はアンケート序盤に置く
アンケートの特徴として、設問が終盤になるほど正確な回答が得られません。
序盤は集中力があるので回答者は正確に答えようとするので、アンケートのキモになる重要な設問はできるだけ序盤に持ってくると目的を達成しやすくなります。
最初は答えやすい設問から始める
重要な項目はなるべく序盤がいいとはいえ、回答者が悩むような設問を一番最初にもってくると回答すること自体がイヤになってしまいます。
一番最初は答えやすい設問だと回答しやすくなります。
回答を誘導する質問をしない
問題文の作り方次第で回答を誘導することができてしまいます。
例えば、
といった質問では「募金しない」という人が多くなります。
逆に
といった質問をすると「募金する」という人が多くなる傾向があります。
このように事前に回答者に余計な情報を提示すると正確な回答が得られません。
フォームや用紙の作成
アンケートを作成する場合はターゲットや告知方法に合わせたアンケートの作成が必要です。
具体手には、エクセルやワードで作成し紙に印刷する方法、インターネットのブラウザを使って回答してもらう2つの方法があります。
紙のアンケートを作成する
紙でアンケートを行う場合は、エクセルやワードのテンプレートを利用して印刷するといいでしょう。テンプレートを利用してサンプルの設問を自分のサービスに合うように書き換えるだけなので簡単です。
クラウドサービスを利用して作成する
クラウドサービスを利用してアンケートを行う場合は、Webフォーム(無料/有料)を利用すると短時間でコストをかけずに作成することが可能です。
インターネットを利用したアンケートでは、入力漏れを防ぎ、回答の収集と分析が簡単にできるので回答終了後の手間が大きく省けます。
アンケート用紙 作成時の注意点
タイトルと目的はしっかりと
このアンケートは何のアンケートなのか? 何のために回答を集めるのかを明記することで、回答率、正確な回答が期待できます。
アンケートは「怪しい」「適当でいいや」と考える人もいますが、冒頭にしっかりとした記載があると回答者が「しっかり回答しなきゃ」という意識が芽生えます。
アンケートの回答率を上げるポイント
アンケートを上手に作成できても、回答してもらえなければアンケートは失敗になってしまいます。そこで、以下ではアンケートの回答率を上げるためのポイントを紹介します。
- 紙のアンケートはA41枚におさめる
- 適切タイミングで実施する
- できるだけ匿名で回答させる
紙のアンケートはA41枚におさめる
アンケートに回答してもらうには、「アンケートが面倒」と思わせないことです。アンケート用紙が2枚も3枚もあると回答者は見ただけでうんざりしてしまいます。
多くのことを質問したいのは当然ですが回答されなければ意味がありません。重要な項目に絞ってA4用紙1枚であいさつ文から最後のお礼まですべて収まるようにすると回答者に負担がかかりません。
適切タイミングで実施する
アンケートの依頼をメールやLINEなどで送付する場合は、送るタイミングによって回答率が変わります。
例えば、夜遅くに送付すると本来は回答してくれそうな人でも「明日でいいか」と忘れてしまったり、メールが多く来る午前中ではアンケートのメールが他のメールに隠れてしまうこともあります。
アンケートを依頼する適切なタイミングは、目的や内容によって異なりますが、依頼する曜日や時間帯を考慮することで回答率を上げることができます。
できるだけ匿名で回答させる
個人名や住所を必須項目にすると、一気に回答率が下がってしまいます。また、回答してくれても、率直な意見を書きにくいという人もいるので望んだ結果を得られないでしょう。
個人情報をとらない、または任意にすることで正しくアンケートをとれる確率は格段に高くなります。
ネットでできるWebフォームでのアンケートでは、属性を絞って回答を依頼するというこができるツールもあるので活用すると、ある程度まで必要な属性の情報を得ることも可能です。
まとめ
セミナーや汎用的に使えるアンケート用紙テンプレートを設問例と共に紹介しました。 アンケート用紙は、設問数が多すぎても、自由回答が多すぎても、回答者に負担を与え回答率が下がってしまいます。
何のためのアンケートなのか、何を知りたいのかがはっきりしていると設問の設定に失敗しても満足できる結果が得られるはずです。
アンケートを収集した後に調査報告を提出するための報告書を作成したい場合は以下の記事が参考になります。