セミナーやイベント後に実施するアンケートは、参加者の声を拾い、今後の改善や商品開発に役立てるための貴重なツールです。
私たちは、中小企業支援や顧客満足度調査の支援業務で、数多くのアンケート用紙の作成や改善に携わってきました。その経験をもとに、すぐに使える「アンケート用紙テンプレート」と、回答率を高める設問作成のコツをセットでご紹介します。
Excel形式なので、設問やレイアウトの編集も簡単。セミナー、研修、イベント、社内調査など、幅広くご活用いただけます。
【実務経験コメント】
研修や展示会後に回収したアンケート結果をもとに、改善提案レポートを作成する業務を何度も経験しました。特に“回答率を下げない工夫”として、設問数やレイアウトの見直しが効果的でした。今回紹介するテンプレートは、そうした現場で実際に使ったフォーマットを元にしています。
研修や展示会後に回収したアンケート結果をもとに、改善提案レポートを作成する業務を何度も経験しました。特に“回答率を下げない工夫”として、設問数やレイアウトの見直しが効果的でした。今回紹介するテンプレートは、そうした現場で実際に使ったフォーマットを元にしています。
アンケート用紙テンプレート
縦型
カスタマイズ例
・参加者の氏名・年代・職業欄を追加し、属性集計が可能に
・セミナータイトルと講師名を冒頭に記載して文脈を明確に
・評価項目を5段階評価に変更し、定量的な比較がしやすくなる
・講義内容に対する「理解度」や「満足度」を設問に追加
・参加者の氏名・年代・職業欄を追加し、属性集計が可能に
・セミナータイトルと講師名を冒頭に記載して文脈を明確に
・評価項目を5段階評価に変更し、定量的な比較がしやすくなる
・講義内容に対する「理解度」や「満足度」を設問に追加
カスタマイズ例
・講演ごとに満足度を個別評価できるマトリクス形式に変更
・「講師へのコメント欄」を設けて、主催者がフィードバックを共有できるように
・配布資料に対する評価欄を追加
・講演ごとに満足度を個別評価できるマトリクス形式に変更
・「講師へのコメント欄」を設けて、主催者がフィードバックを共有できるように
・配布資料に対する評価欄を追加
カスタマイズ例
・回答者の職種を選択肢で指定(例:営業/技術/管理)
・今後取り上げてほしいテーマ欄を追加し、ニーズ調査に対応
・選択式の質問に「その他(自由記入)」を追加し柔軟に対応
・回答者の職種を選択肢で指定(例:営業/技術/管理)
・今後取り上げてほしいテーマ欄を追加し、ニーズ調査に対応
・選択式の質問に「その他(自由記入)」を追加し柔軟に対応
カスタマイズ例
・「セミナーを知ったきっかけ」や「参加動機」を設問に追加
・設問の順番を「導入→本編→総評」の流れに整理
・今後の連絡を希望するかのチェックボックスを設置(営業活用)
・「セミナーを知ったきっかけ」や「参加動機」を設問に追加
・設問の順番を「導入→本編→総評」の流れに整理
・今後の連絡を希望するかのチェックボックスを設置(営業活用)
横型
カスタマイズ例
・グループワークや体験会用に、参加セクション別の評価欄を追加
・左右に「設問/回答」形式を配置し、視認性を強化
・「今後の参加希望イベント」に○をつける選択肢を設置
・グループワークや体験会用に、参加セクション別の評価欄を追加
・左右に「設問/回答」形式を配置し、視認性を強化
・「今後の参加希望イベント」に○をつける選択肢を設置
汎用アンケート用紙テンプレート
カスタマイズ例
・冒頭に「実施日・場所・担当者名」の記載欄を追加し記録性を強化
・複数選択が必要なチェックボックス式に変更して回収後の集計を簡易化
・英語版テンプレートとして作成し、外国人参加者への配布に対応
・冒頭に「実施日・場所・担当者名」の記載欄を追加し記録性を強化
・複数選択が必要なチェックボックス式に変更して回収後の集計を簡易化
・英語版テンプレートとして作成し、外国人参加者への配布に対応
アンケートの作り方【失敗しない3ステップ】
アンケートを作るとき、ただ設問を並べただけでは正しい回答が得られません。回答率と精度を高めるために、次の3ステップで設計しましょう。
Step1:目的を明確にする
✔ 何のためにアンケートを取るのか?
✔ どんな情報を得たいのか?
✔ どんな情報を得たいのか?
たとえば「自社商品の改善点を知りたい」なら、知りたいのは「満足度」「認知経路」「不満点」など。
例:目的と知りたいこと
・目的:売上アップ
・知りたいこと:商品の満足度/購入のきっかけ/改善希望点
・目的:売上アップ
・知りたいこと:商品の満足度/購入のきっかけ/改善希望点
Step2:アンケートの概要を設計する
以下の要素を事前に設計しておくと、スムーズに作成できます。
✔ ターゲット(属性)
✔ 回答者数の目安
✔ 配布媒体・回収方法
✔ 謝礼の有無と予算
✔ 回答者数の目安
✔ 配布媒体・回収方法
✔ 謝礼の有無と予算
① ターゲット設定
回答してほしい層を明確にします。最低でも「年齢層」や「職業」は意識しましょう。
属性例:
・性別/年齢/職業/業種/居住地/年収 など
・性別/年齢/職業/業種/居住地/年収 など
② 回答者数の目安
調査の目的に応じて50~1000件を目安に設定。
✔ 簡易な社内調査:50件程度
✔ 一般消費者向け調査:100件以上が目安
✔ 一般消費者向け調査:100件以上が目安
③ 媒体と告知方法
- 紙:セミナー・対面配布に最適
- Webフォーム:自動集計に便利
- 告知方法:メール/Web/LINE/街頭など
④ 謝礼の有無
Web調査では2~3分で2~10円、10分なら30~150円程度が相場。
Step3:設問を設計する
設問の作り方次第で、回答率・データの質が大きく変わります。
質問数の目安:
・Web:10~20問以内/紙:5問以内
→ 質問が多すぎると離脱・適当な回答の原因に!
・Web:10~20問以内/紙:5問以内
→ 質問が多すぎると離脱・適当な回答の原因に!
設問作成の注意点(7つのチェック)
- 個人情報は必要最低限に:任意にするか目的を明記
- 選択肢は漏れ・ダブりなく:SNSとTwitterなどは整理
- 自由回答欄は控えめに:活用されない場合が多い
- 1設問に1テーマ:「価格と品質の満足度」はNG
- 重要な設問は序盤に:集中力があるうちに聞く
- 最初は答えやすい質問から:負担を感じさせない
- 誘導質問をしない:「〜ですが…」と前置きしない
アンケートフォーム or 用紙の作成
紙アンケート
ExcelやWordのテンプレートを活用し、印刷して配布。設問を差し替えるだけで簡単に作成できます。
Webフォーム
Googleフォームなどで作成可能。回答の自動集計やグラフ化も簡単に行えます。
用紙作成時のワンポイント
タイトルと目的を明記する
→ 信頼感がアップし、丁寧な回答を引き出せます。
→ 信頼感がアップし、丁寧な回答を引き出せます。
回答率を上げる工夫
A4・1枚に収める
用紙が2枚以上だと「面倒」と感じてしまいます。あいさつ〜設問〜お礼文までをA4用紙1枚に収めるのが理想です。
実施のタイミングを工夫
✔ 夜遅くのメール → 見逃されがち
✔ 平日午前 → ほかのメールに埋もれるリスク大
✔ 平日午前 → ほかのメールに埋もれるリスク大
匿名での回答を推奨
→ 個人情報は「任意」または不要にして安心感を。
Webフォームなら属性絞り込みもできるので、匿名でも分析可能です。
よくある質問(FAQ)
アンケート用紙テンプレートはExcelだけですか?
Excel版のほか、印刷用のPDF版や、Word形式を併用できる場合もあります。編集が必要な場合はExcelをご利用ください。
どのような用途で使えますか?
セミナーや講習会後のアンケート、イベントの来場者調査、社内研修のフィードバック収集など、幅広くご利用いただけます。
質問内容は自分で変更できますか?
はい。テンプレート内の設問や選択肢は自由に編集できます。目的に応じた質問に差し替えてください。
Webアンケートにも対応できますか?
テンプレートを参考にしながら、GoogleフォームやSurveyMonkeyなどのWebツールに内容を転記すれば、Web対応も可能です。
まとめ
セミナーや汎用的に使えるアンケート用紙テンプレートを設問例と共に紹介しました。 アンケート用紙は、設問数が多すぎても、自由回答が多すぎても、回答者に負担を与え回答率が下がってしまいます。
何のためのアンケートなのか、何を知りたいのかがはっきりしていると設問の設定に失敗しても満足できる結果が得られるはずです。