作業手順書は、製品の製造時に作業を、素早く、正確に、無理なく行うためにそのやり方を文書化したものです。
現在行っている作業をそのまま流れどおりに書き出すのではなく、どうすれば効率よく、正確にできるのかを設計する必要があります。
今回は、作業手順書の書き方やエクセルテンプレートを紹介します。作業の流れを把握して効率の良い作業手順を作成してください。
作業手順書テンプレート
作業手順書のフォーマット3種類です。作業手順書は、製品や工程によってどのようなフォーマットが適しているか変わってきます。図や写真が必要だったり、コツやポイントを明記した方がいい場合などがあります。作業や工程に合った作業手順書のテンプレートを利用してください。
写真付き(下部)
作業ごとの写真付き
シンプル・図写真欄なし
作業手順書の書き方
作業手順書を作成することで、新しく作業を行う人でも以前の作業者と同じ手順で作業をすることができます。これによって、誰か一人の技術に頼ることなく、作業を標準化できるというメリットもあります。
では、実際に作業手順書の書き方についてみていきましょう。
手順を作成する作業を決める
初めにどの製品のどの作業に対して手順書を作成するのかを決めます。これをあやふやにしてしまうと、手順書を作成するときに無駄な手順をつくってしまったり、別の工程の作業が混ざってわかりにくい手順書になってしまうこともあります。
作業をすべて洗い出す
製品と工程が決まったら、必要な情報をすべて洗い出します。実際に作業をしている人から、どこで失敗しやすいのか、コツはどこでどのようにすればいいのかなどもすべてヒアリングします。
ここで、実際に手順書に書くかどうかは問題にしません。とにかく関連する情報はすべて洗い出すのがポイントです。
手順を作る
情報がすべてそろったら、大まかな作業の手順を作成します。最初から、細かい作業のコツなどにこだわってしまうと後から修正が難しくなってしまいます。大まかな流れを先につくることで、全体の作業の概要もよくわかるようになります。
手順書を作成
大まかな手順が作成できたら、実際に作業手順書を作成していきます。必要な項目や、手順の概略を先に埋めてから細かいポイントや写真、図などを入れるようにします。
手順書の試用
作業手順書が完成したら、実際に作成者以外に作業を実践してもらいます。作業手順書は一度作れば終わりではないため、分かりにくい点や加筆した方がいい点などを洗い出して修正していきます。
意外に試用することで、今までわからなかったことなどがわかることもあります。これを繰り返すことで完成度の高い作業手順書ができあがります。