このページは、Excelで課題・障害・不具合を一元管理したい実務担当者向けのテンプレート集です。
エクセル課題管理表テンプレート
テンプレートはA4想定、関数・マクロ・入力コントロール不使用でカスタマイズしやすい作りです。No順で並び替えできます。2種類をプロジェクトの成熟度に応じて使い分けてください。
標準(詳細管理向け)
最小限(A4一枚で素早く)
課題管理をするための最小限の項目を設定した課題管理表テンプレートです。A4一枚で管理できます。
課題管理表とは
課題管理表は、プロジェクトや日常業務で発生する不具合・要望・質問・リスク・決定待ちなどを一覧化し、優先順位を付けて対応を前に進めるための台帳です。
発生源、影響範囲、優先度、期限、担当者、対応履歴を明らかにし、チームで情報を共有します。Excelで始め、必要に応じてクラウド型の課題管理ツールへ移行するとスムーズです。
主な機能・効果
- 見える化:
課題の全体像・詰まり箇所を把握できます。 - 優先度調整:
緊急度×重要度で着手順を明確にします。 - 責任の明確化:
担当者・期日・完了条件を揃えます。 - 再発防止:
原因・対策・効果検証を履歴化します。
課題・障害管理表の各項目 詳細解説とおすすめ設定
テンプレートの各項目は、課題・障害の管理を効率的に行うために厳選されています。
以下に項目ごとの意味、記入のポイント、おすすめの設定方法を詳しく解説します。初めての方もこれを読めば課題管理表をすぐに活用できます。
1. No(管理番号)
目的:課題を一意に識別し、会話や資料で「No.001の課題」と言えばすぐに特定できるようにする。
- おすすめ設定:連番(001, 002...)で自動採番。Excelなら行番号を固定表示するか、別の列で「=TEXT(ROW()-1,"000")」で自動生成。
- ポイント:一度振った番号は絶対に変更しない(削除時も番号は空けたまま)。
2. 発生日
目的:課題が発生したタイミングを記録し、対応までのリードタイムや発生傾向を分析する。
- おすすめ設定:日付形式(YYYY/MM/DD)。発生した日を正確に記入。
- ポイント:対応開始日ではなく「課題を認識した日」や「障害が発生した日」を入れる。
3. タイトル
目的:一覧で見たときに課題の内容が一目でわかるようにする。
- おすすめ設定:20文字以内で簡潔に(例:「ログイン画面でエラー発生」「顧客Aからの納期遅れクレーム」)。
- ポイント:誰が読んでもわかる具体的な表現。NG例:「問題」「トラブル」など曖昧な言葉。
4. 内容
目的:課題の詳細を記録し、後から見返したときに状況が再現できるようにする。
- おすすめ設定:5W1H(誰が・いつ・どこで・何を・なぜ・どのように)を意識して記述。
- ポイント:スクリーンショットやエラーログがあれば別途添付し、リンクやファイル名を記載。
5. 優先度
目的:対応の緊急・重要度を明確にし、対応順序を決める。
- おすすめ設定:3段階(高・中・低)でドロップダウンリスト化。
- 判断基準例:
- 高:サービス停止、顧客に重大影響、法令違反リスク
- 中:業務効率低下、軽微な顧客影響、期限が近い
- 低:改善提案、将来的なリスク
- ポイント:条件付き書式で「高」を赤、「中」を黄、「低」を緑に色分けすると見やすくわかりやすい。
6. ステータス
目的:課題の進捗状況を一目で把握する。
- おすすめ設定:ドロップダウンリストで以下5段階を推奨。
- 新規
- 対応中
- 対応完了(動作確認前)
- 検証中
- 完了
- ポイント:色分け推奨(例:新規=青、対応中=黄、完了=緑)。
7. 担当者
目的:誰が対応するのか明確にし、責任の所在をはっきりさせる。
- おすすめ設定:チームメンバーの名前リストをドロップダウンで用意。
- ポイント:複数人対応の場合は主担当を1名決め、補佐は「内容」欄に記載。
8. 期限
目的:対応の目安時期を決め、遅延を防ぐ。
- おすすめ設定:優先度に応じて自動設定(例:高=3日以内、中=1週間以内)も可。
- ポイント:期限超過したら条件付き書式で赤く表示すると目立つ。
9. 対応内容
目的:何をしたかを記録し、今後の知識として残す。
- おすすめ設定:ステータスが「対応完了」以降で必須入力に。
- ポイント:具体的な対応手順や修正コード、設定変更内容を記載。
10. 再発防止策
目的:同じ課題を二度と起こさないための対策を明確にする。
- おすすめ設定:ステータス「完了」時に必須。「特になし」は禁止し、理由を記載させる。
- 例:テストケース追加、マニュアル修正、監視強化、教育実施など。
これらの項目を正しく運用することで、単なる「課題一覧」ではなく、チームの改善サイクルを回す強力なツールになります。
自社の規模や業務内容に合わせて項目を追加・調整してください。
課題・障害管理表の運用ルール例
テンプレートをただダウンロードして使うだけでは、チーム全体で効果的に活用できません。運用ルールをチームで共有・徹底することで、課題の抜け漏れ防止や迅速な対応、再発防止につながります。
以下は、運用ルールの一例です。参考にして独自の運用ルールを作成してください。
1. 課題・障害が発生したら即登録する
- 障害が発生した瞬間、または課題を認識した時点で、担当者に関係なく誰でもすぐに管理表に記入する。
- 「後でまとめて登録しよう」は厳禁。細かい内容が分からなくても、まずはタイトルと発生日だけでも登録。
2. 必須項目は必ず埋める
- 【No】【発生日】【タイトル】【内容】【優先度】【ステータス】【担当者】は必ず入力。
- 優先度は「高・中・低」の3段階で統一(例:高=サービス停止・顧客影響大、中=業務効率低下、低=改善余地あり)。
3. ステータスの更新をこまめに行う
- 進捗が変わるたびにステータスを更新(例:新規 → 対応中 → 対応完了 → 検証中 → 完了)。
- 担当者は毎日1回以上、自分の担当課題を確認・更新する習慣をつける。
4. 週次ミーティングで必ずレビューする
- 週1回の定例会議で管理表を全員で確認。
- 優先度「高」の課題は必ず議題に上げ、対応状況を報告。
- 完了した課題については「対応内容」と「再発防止策」を必ず記入し、チームで共有。
5. 完了後は再発防止策を必ず記入
- ステータスを「完了」にしたら、必ず「対応内容」と「再発防止策」欄を埋める。
- 再発防止策が「特になし」の場合は、なぜ必要ないのかを明記(単なる言い訳防止)。
6. 古い課題は定期的にアーカイブ
- 完了から3ヶ月経過した課題は別シート(アーカイブシート)に移動。
- 過去のナレッジとして検索しやすく保つ。
これらのルールをチームで決め、最初は厳しく運用することで、管理表が形骸化せず、本当に役立つツールになります。
必要に応じて自社の状況に合わせてカスタマイズしてください。

