特性要因図(フィッシュボーン図)は、QC手法の1つで、原因を整理するために魚の骨のような分岐図を使います。
今回は、特性要因図について紹介します。エクセルとパワーポイントの両方でサンプルテンプレートを無料ダウンロードもできるので作成する際の参考にしてください。
特性要因図テンプレート
特性要因図テンプレートのエクセル版とパワーポイント版を無料でダウンロードできます。サンプルの特性図は記入されていないので、手間をかけずに特性要因図を作成することができます。
エクセル版
エクセル版の特性要因図テンプレートです。特性の大きな矢印(背骨)から、大骨、中骨、小骨、孫骨が描かれています。線や文字のボックスはすべて図形描画で挿入されています。
パワーポイント版
パワーポイント版の特性要因図です。濃い青のデザインで統一しています。特性の大きな矢印(背骨)から、大骨、中骨、小骨、孫骨を図形のパーツで作成しています。
特性要因図(フィッシュボーン図)とは
特性要因図とは、ある結果に対する因果関係を整理して原因を追及するための図をいいます。結果には、売上の低下、不良の発生、生産効率の低下などネガティブな事象で使われることが多く、結果に対する原因(要因)を項目ごとに分けていきます。
特性要因図は、下図のように見た目が魚の骨に似ていることから「フィッシュボーン図」とも呼ばれます。作成が簡単な上に、問題への整理がつけやすいためQC手法の中でも使われやすい図です。
特性要因図の見方
特性要因図は、5つのパーツで作成されており、それぞれ以下のような特徴があります。
- 特性
- 背骨
- 大骨
- 小骨
- 孫骨
「特性」は問題の結果を表します。最初にこの「特性」を設定してその原因を探っていきます。
「特性」から伸びる1本の大きな線を背骨といいます。ここに大骨が複数つながります。
大骨は「特性」の大きな原因です。4Mの考え方で作成します。
大骨から伸びる細かい骨です。大骨に至る要因となる線です。
孫骨は小骨から伸びる小さな線です。小骨をさらに小さな要因に分けることができれば孫骨を作成します。
まとめ
特性要因図は、QC手法の中でも簡単につくれ効果も高いため比較的多く作成される図です。
問題に対する課題を整理し、網羅できるため偏った考え方や先入観を排除することができます。また、多くの人に共有することで職場でのナレッジとして共有することもできます。
今回は、特性要因図の骨子をエクセル版とパワーポイント版のテンプレートで紹介しました。テンプレートを使うことで、面倒な初期設定なく、すぐに特性要因図を作成し始めることができるので、ぜひ活用してください。