営業で売上を伸ばすためには、毎日の行動を記録し、分析し、改善していくのが最も重要です。
この記事では「営業活動に特化した専用日報テンプレート」を紹介します。商談ログや顧客対応の記録を効率化し、次アクションとKPIに繋がる形で継続しやすいExcelフォーマットを提供しています。
※ 一般的な日報(事務・作業など)や、週報・月報フォーマットを探している方は、以下の一覧をご覧ください。
営業日報テンプレート(Excel形式・無料)
営業日報で重視すべきは、顧客・商談・案件・次アクションの一貫性です。用途に合わせて最適なテンプレートを選んでください。
営業日報とは?(一般的な日報との違い)
営業日報は、営業職が日々の商談・顧客対応・案件進捗を記録する専用の報告書です。
事務職で使われる業務日報や、現場作業を記録する作業日報とは異なり、「売上や受注に直結する活動」にフォーカスします。
営業日報の目的
・成果が出た手法の横展開
・顧客接点の履歴蓄積(情報の断絶を防ぐ)
・マネジメントの指導材料(タイムリーな助言)
・KPI/売上に直結する次アクションの明確化
営業日報の重要性
営業日報は営業成績向上の基盤です。自己分析、チーム全体の営業力強化、経営層への報告、トラブル防止といった多方面の役割を果たします。
営業日報の書き方(5ステップ)
最小の入力で最大の効果が得られるように、営業日報は下記の順で書くと効率的です。
- 今日のKPI
(訪問/架電/商談/受注などの実績値) - 商談ログ
(顧客名・目的・要点・反応・合意事項) - 課題・気づき
(阻害要因・原因仮説) - 次アクション
(担当/期日/達成条件) - 所感
(学び・改善ポイント)
記入例とNG例(サンプル付き)
実例フォーマットを参照することで、何をどの程度書くかの基準が分かります。
記入例(要点が伝わる書き方)
- 顧客:A社(新規)/目的:PoC提案
- 要点:決裁者B氏はROIに関心。初期費用の根拠質問×3
- 合意:来週水曜に費用内訳提示。導入ケース資料を送付
- 課題:比較対象C社の価格優位
- 次アクション:費用内訳版の再見積(担当:田中/9/30)
NG例(改善前)
→ 固有名詞・数字・合意事項がなく、意思決定に使えない
売上アップに繋げる活用法(KPIと振り返り)
営業日報はただの報告で終わらせず、翌日の動きに直結させます。
KPIに紐づける
・結果KPI:受注数/受注率/平均単価/リードタイム
翌日の具体アクションに落とす
- 「誰が」「いつ」「何を」で書く(担当・期日・成果条件)
- チーム定例で「成功事例の横展開」を3分で共有
SFA/CRM・ダッシュボード連携
Excel日報は、週次・月次サマリや取込CSVを併用すると、分析・共有が加速します。
Excel→週次・月次サマリ(週報・月報との違い)
営業日報を毎日記録することで、週単位・月単位の分析に繋げられます。週報や月報は単独で使うのではなく、日報の集計結果として活用するのが効果的です。
取込用CSVの列設計(例)
よくある失敗と回避策
- 主観だらけ:
感想ではなく事実→固有名詞・数字・合意事項 - 次アクション不明:
担当/期日/成果条件を必ず明記 - 書くのが負担:
商談直後30秒メモ+最小必須項目に絞る - 共有されない:
定例で成功パターンを2件だけ共有
よくある質問(FAQ)
まとめ
営業日報は、一般的な業務報告書とは異なり、売上向上・顧客対応力の強化に直結する仕組みです。
商談ログ+次アクションのセット運用を日々続けることで、営業チーム全体の売上を伸ばすことができます。SFAやCRMとの併用、週報・月報への集計活用までを見据えて設計されたテンプレートを、ぜひご活用ください。