このページでは、実務経験をもとに使いやすい提案書テンプレート(Word形式)を無料配布。すぐに使えるフォーマットと例文を紹介します。
実際に社内プロジェクト立ち上げや備品導入の提案をしてきた経験から、読みやすく通りやすい構成を意識したテンプレートを作成しました。
提案書テンプレートとは?|目的・種類・メリット
提案書とは何か?企画書との違い
提案書は、課題の解決策を提示し、承認や改善を促す社内向け文書です。企画書は「新しい取り組み」を提案する設計図のような文書であり、目的が異なります。
・提案書:課題に対する改善策を提案(社内の稟議や改革)
・企画書:新規プロジェクト・事業の立案に活用(構想段階)
提案書が使われる主なシーン
提案書は、日々の業務の中で以下のようなシーンで活用されます。
🔧 提案書が使われる主なシーン
・業務効率化(システム導入・フロー改善)
・備品・機材の購入提案
・人員の増減(パート増員など)
・海外工場などの視察申請
・売上向上・コスト削減策の提案
提案書テンプレートのメリット
提案書はゼロから書こうとすると、構成や内容の作成が難しく、時間もかかります。テンプレートを活用すれば、次のようなメリットがあります。
・項目漏れを防げる
・構成が整っており説得力が増す
・作成時間を短縮できる
・読みやすく印象が良くなる
提案書テンプレート(Word形式|無料ダウンロード)
ここからは、すぐに使える提案書テンプレートをダウンロードできます。用途に合わせて選んでください。
提案書の書き方|初心者でも伝わる構成とポイント
提案書は相手に「どう伝えるか」が重要です。以下では、初心者でも実践できる作成手順を紹介します。
作成前にやるべき準備5つ
提案書をスムーズに仕上げるためには、事前準備が欠かせません。基本の確認項目を整理しました。
1. 目的の明確化
2. 誰が読むかの想定
3. 問題点の整理
4. 解決策の明文化
5. 実行性と予算の検証
基本構成(7項目)
提案書の一般的な構成を押さえておくことで、説得力のある資料に仕上がります。
1. タイトル
2. 提出日・提出者名
3. 提案の背景・目的
4. 提案内容(改善策)
5. 想定効果・メリット
6. 必要予算・人員・期間
7. 添付資料(必要に応じて)
読みやすく伝える工夫
読み手が理解しやすいように、表現やレイアウトを工夫することが重要です。
・要点は箇条書き
・図やグラフで視覚化
・行間と余白を確保
・見出しで構成を整理
提案書の例文テンプレート
提案書の具体的なイメージがわかるように、用途別のサンプル例文を用意しました。
開発チームの新設
システム開発のチームを新しい方法で行いたいという提案書です。現状や問題点、提案内容が記載されています。タイトルは、単に「提案書」とするより具体的に何の提案書か書いた方がわかりやすいのでおすすめです。
海外工場の視察
一部の製造ラインを海外に移転するために海外の工場を視察する許可を得るための書き方の例文です。
備品購入
現状の長机での作業から、一部の従業員にブース型デスクを導入し、作業の効率化を図るという提案書です。
パート増員
セール期間中の人員不足を見越して、パートタイマーの増員を提案する提案書です。どのような人員を何人、どのくらいの期間必要なのかを記載すると提案が通りやすくなります。
商品増産
工場で製造している製品が販売好調のため、増産したいというシンプルな提案書です。単に増産をお願いするだけでなく、増産量や増産に必要な設備、投資額、必要な人員などがわかれば提案が検討されやすくなります。
提案書作成でよくある失敗と注意点
提案書をうまくまとめたつもりでも「結局、何が言いたいのか分からない」「読みにくい」と感じさせてしまうケースは少なくありません。ここでは、提案書のよくあるミスと、その対策について具体的に解説します。
❶ 結論が曖昧で何を提案したいのかわからない
最も多いのが「結論の弱さ」です。読んでも何をどうしたいのかが伝わらず、内容がぼやけてしまいます。
・改善の必要性は書かれているが、実際の提案内容が不明
・前置きが長くて、肝心の提案が埋もれている
・最後に結論が出てくるパターン(読む側にストレス)
✅ 改善のポイント:
冒頭に「何をどうしたいのか」を1文で伝えることを意識しましょう。
例:「現状の作業効率を改善するため、ブース型デスクの導入を提案します。」
❷ 資料に情報を詰め込みすぎて読みにくい
「丁寧に書こう」と意識するあまり、細かすぎる情報で構成され、結果的に伝わらないケースも多いです。
・文字ばかりで図解や表がなく、読みづらい
・1ページに情報が詰まりすぎて見づらい
・本文に見積りや細かい計算まで書いている
✅ 改善のポイント:
重要な情報だけを本文に集約し、補足は添付資料に分けましょう
図表や箇条書きを使い、視覚的に整理しましょう
読み手の目線で「見やすさ」を意識することが大切です
❸ 対象者に合っていない提案内容になっている
上司・経営層・他部門など、提案する相手をを意識しないと、内容の重点や表現がズレてしまい、伝わりにくくなります。
・技術用語が多く、経営層に通じない
・相手の立場でのメリットが書かれていない
・承認権限を持つ人に伝わらない内容になっている
✅ 改善のポイント:
承認者の関心事(コスト・効果・リスクなど)を意識して記述
「誰に何を判断してほしいのか」を明確にする
書き方は、読み手の理解レベルに合わせて調整しましょう
❹ 実行性や費用面での具体性が不足している
提案が抽象的すぎて、実行が可能かどうかの判断がつかないと、承認を得るのは難しくなります。
・必要な人員や時間が書かれていない
・予算感が不明瞭で「お金がかかりそう」に見える
・段階的な実施方法やスケジュールがない
✅ 改善のポイント:
「実行に必要なリソース・費用・スケジュール」を明記
概算でも予算や効果の数値化があると説得力が増します
不明な部分は「検討中」や「要調整」として明記しておく
🔚 ありがちな失敗まとめ
これらの失敗を避けるだけで、通りやすさは大きく変わります。
誰に、何を、どう伝えるか――その意識を持って構成しましょう。
提案書のよくある質問(FAQ)
まとめ
この記事では、提案書テンプレートと実際のサンプル例文、書き方の注意点について紹介しました。提案書は、社内の既存の業務を改善したり、営業方法や作業の効率化、経費削減など日常業務を新しい方法で改革するときに作成します。社外向けにはあまり使われません。
サンプル例文は、プロジェクトチーム新設、工場視察、ブース型デスク新調、パートタイマーの増員などを用意したので、同じような提案書を作成するときの参考にしてください。
 
							
											








