提案書は「文章力」よりも構成と順序がしっかりしていれば承認されやすい文書です。
このページでは、社内・社外どちらでも通りやすい提案書の書き方を、短い例文・失敗例とともに解説します。
このページでわかること(必ず通る提案書の作り方)
- 社内・社外で外さない基本構成
- 「はじめに・挨拶」例文と書き出し
- 説得力を上げるコツ(効果・費用・実行性)
- よくある失敗と修正法
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提案書の書き方(初心者でも通る基本手順)
提案書の書き方で重要なのは、文章を長く書くことではなく「結論を先に出す」こと、提案を受ける人に「判断材料(効果・費用・実行性)」を提示することです。
まずは次の順序で骨組みを作り、必要に応じて詳細は添付資料に分けると提案が、ずっと通りやすくなります。
1. 最初に結論を書く(何を提案するか)
2. 背景・課題を2〜3行でまとめる(なぜ必要か)
3. 提案内容を具体化する(何をどう変えるか)
4. 効果・メリットを示す(数字/改善点)
5. 費用・人員・期間を書く(実行できるか)
6. 次のアクションを書く(承認/検討依頼)
社外向け(ご提案書)の場合は、冒頭に「目的」と「ご検討依頼」を明記し、提案の前提条件(対象範囲・期間)を添えると受け入れられやすくなります。
提案書の基本構成(通りやすい型)

1. 結論(何を提案するか)
2. 背景・課題(なぜ必要か)
3. 提案内容(何をどう変えるか)
4. 期待できる効果(数字・改善点)
5. 費用・人員・期間(実行できるか)
6. 次のアクション(承認・検討依頼)
書き方で解説したように、最初に結論から書くのが最大のポイントです。 提案の背景から書き始めると「結局、何が言いたいのか」が伝わりにくくなります。
提案書の「はじめに・挨拶」例文(短文)
現状の◯◯業務の負荷が増えているため、改善策として「◯◯の導入」を提案します。
社外向け(短文/ご提案書)
貴社の◯◯課題の解決に向け、運用負荷の軽減を目的としたご提案を申し上げます。
例文の言い回し(丁寧版/役員向け/次アクションの書き方)まで確認したい場合は
提案書の書き方・例文まとめへ。
提案書を書く前のチェックポイント
以下のポイントが曖昧なまま書き始めると、内容が抽象的になりやすくなります。
- 誰が判断する文書か(上司/役員/取引先)
- 判断材料は「効果・費用・リスク」のどれか
- 実行できる前提条件がそろっているか
提案書でよくある失敗と注意点
・背景や課題の説明が長く、何をしたいのか分からない
修正:冒頭1文で「何を提案するか」を明示しましょう。
・細かい説明や数値を本文にすべて書いてしまう
修正:本文は要点のみ。詳細は添付資料に分けます。
・技術的な説明が多く、判断者の関心とズレている
修正:承認者が見るのは「効果・費用・リスク」です。
・費用や期間が書かれておらず、実行できるか判断できない
修正:概算で構わないので「人・金・期間」を明記します。
まとめ|通る提案書の考え方
提案書は、正しい文章を書くことよりも、判断する人が迷わない構成になっているかが重要です。
- 結論を最初に書く
- 効果・費用・実行性を示す
- 読みやすく、短くまとめる
※ 書き方に悩んだら、まずはテンプレートを使って骨組みを整えましょう。