営業日報、売上アップに繋がる有用なツールです。テンプレートを使い、効果的に作成することで、営業の効率化、成果の向上、さらにはチームの成長を実現できます。
この記事では、シンプルで使いやすいエクセル営業日報テンプレートを紹介し、誰でも簡単に始められる営業日報の活用術を解説します。
営業以外のその他の日報テンプレートは以下で紹介しています。
営業日報テンプレート
エクセル版の営業日報テンプレートを4種類紹介します。営業日報は、取り扱う商品や対象者(企業か個人か)で構成や書き方が変わってきます。
ここで紹介しているテンプレートは、パターンや構成の違うので、自分のスタイルの営業日報に近いものを選んでください。
営業日報とは
営業日報は、営業職の社員がその日1日の業務内容を記録した書類です。営業日報を上司に提出することで、その日何をしたのか成果はどうだったのかを報告したり、チームメンバーへ共有、自身の毎日の営業記録になります。
営業日報の目的
営業日報の目的は、進捗の確認と課題の共有です。
社員が、営業の課題や進捗を報告することで、今後の営業方針の参考になります。また、成果を上げているメンバーのやり方を共有することで、全体の営業成績を伸ばすことができます。
営業日報の重要性
営業日報は、単なる書類作成ではなく、営業活動でとても重要なツールです。
1. 自己分析と改善
日々の営業活動の記録を通して、自身の強みや弱み、課題を把握できます。
・具体的な行動と成果を客観的に分析
・課題を明確化し、改善策を検討
・次回の営業活動に活かす
2. チーム全体の成長
チームへ情報を共有することで、チーム全体の営業力を向上させることができます。
・各担当者の進捗状況や課題を共有
・成果の要因や課題をチーム全体で分析
・営業活動のノウハウを共有
3. マネジメントの強化
上司は部下の営業状況を把握し、適切な指導やサポートを行うことができます。
・部下の進捗状況や課題を把握
・適切な指導やサポート
・人材育成
4. 経営層への報告
経営層へ報告することで、営業全体の状況を把握し、経営戦略に活かすことができます。
・営業全体の進捗状況や課題を把握
・経営戦略の立案・実行
・経営資源の適切な配分
5. 法的な証拠
顧客とのやり取りや商談内容を記録することで、法的なトラブルを防ぐことができます。
・顧客とのやり取りや商談内容の記録
・法的な証拠
・トラブルの防止
営業日報を書くコツ
営業日報は業務の終わりに書くと、仕事終わりで疲弊している上にどのような行動をしたのか思い出さなければならず適当に報告書を仕上げてしまいがちです。
毎日の営業日報を効率よく書くためには、訪問が終わったタイミングで随時メモを残しておくことです。
打ち合わせや商談などの営業活動が終わった段階では、記憶も明瞭ですし頭をひねって思い出さなくともスムーズに内容を書くことができます。
1日の最後に決まったフォーマットで営業日報を書きますが、随時メモをしておいたものを見れば、さほど考えずに書き写すだけで日報が完成します。
効果的な書き方
具体的に書く
数字や具体的な事例を用いて、詳細に記入することで、客観的な評価が可能になります。
例:
「顧客と商談を実施した」ではなく、「顧客A社と新規事業に関する商談を実施し、提案内容に対する具体的な質問を受けた」
客観的に書く
自分の主観ではなく、客観的な事実を記述することで、第三者にも内容が理解しやすくなります。
例:
「うまく話せた」ではなく、「顧客は提案内容に強い関心を示し、具体的な質問を複数行った」
簡潔に書く
冗長な表現を避け、簡潔にまとめることで、読みやすく、要点を把握しやすい日報になります。
例:
「午前中に顧客A社を訪問し、午後には資料作成を行った」
読みやすく書く
誤字脱字に注意し、読みやすい文章にすることで、情報の伝達がスムーズになります。
売上をあげる営業日報
売上を上げる営業日報を書くには、単なる報告だけではなく次の営業活動に活かす日報を書くことです。
営業日報を「上司に報告しなければならないから...」という目的で書いていれば、単なる営業の記録なので過去の反省や営業力の向上には役に立ちません。次に活かすための営業日報は、今日行った行動を反省し改善案を考えるといいでしょう。
スポーツでも、試合に勝っても負けても「良かったプレー」「悪かったプレー」「課題や方針」を1試合ごとにやるのが普通です。営業活動でも、商談のときに「良かった反応」「響かなかった反応」「時間配分」「資料の良し悪し」など反省すべき点が一つもないということはないはずです。
1つの営業活動で課題と改善点を常に考えるということを意識すると、営業日報を書くのは簡単です。「営業日報って何書けばいいんだろう」と悩む必要がなくなるので日報を書く辛さ、営業成績の向上に各段に役に立ちます。
まとめ
営業日報は、とにかく書けばいいという意識で惰性で作成しているという人もいるでしょう。しかし、本来は、日報を書くことで良い営業方法の共有したり、トラブルや問題があったとき別のメンバーが同じことしないように注意の役割も果たします。
営業日報を丁寧に書くことで、自身の営業方法を振り返ってもっと効率のよい営業方法がみつかることもあります。そのため、営業報告書の良いフォーマットを見つけて、自分とチームが使いやすい書式をつくりましょう。