取引の内容を記帳するために必要な「仕訳」ですが、会社の決算を行うためには必ず行わなくてはならない作業です。会計ソフトを使用して決算をする場合でも仕訳は必要になってきます。

今回は、仕訳帳の基本的な知識とエクセルテンプレートについて紹介します。

仕訳帳とは

仕訳帳とは、事業における取引の全記録で取引を発生順に記入した帳簿のことです。

具体的には、「借方」と「貸方」に分けて科目と金額、摘要を記入していきます。

仕訳帳のフォーマット

仕訳帳は、以下のような項目でなりたっています。

日付
勘定科目(借方)
借方金額
勘定科目(貸方)
貸方金額
摘要

日付

取引のあった日付を記入します。仕訳は日付順に行いますが、経理ソフトなどでは日付順に並べ替えてくれるので日付を入力していれば順序は気にしなくても大丈夫です。

勘定科目(借方)

資産の増加および費用の発生を計上する「借方」の勘定科目を記入します。

借方金額

借方の金額を記入します。

勘定科目(貸方)

負債や純資産の増加および収益の発生を計上する「貸方」の勘定科目を記入します。

貸方金額

貸方の金額を記入します。借方と貸方の金額は一致している必要があります。

摘要

摘要には、取引先や取引の具体的な内容を記入します。

仕訳帳と総勘定元帳の違い

複式簿記で必要になる主要簿には、仕訳帳の他にも総勘定元帳があります。仕訳帳と総勘定元帳の違いは、科目ごとに分類してあるかどうかです。

仕訳帳:すべての取引を仕訳した帳簿で、科目による分類はしていない。
総勘定元帳:すべての取引を勘定科目ごとに分類したもの。

仕訳帳のエクセルテンプレート

シンプル01

シンプル02

手書き用テンプレート03

手書き用に使える仕訳帳のエクセルテンプレートです。借方と貸方の金額入力欄が7桁で3桁で線種が変わっています。テンプレートを印刷して仕訳帳として使用すれば、後から見返す場合に便利です。

まとめ

仕訳帳の基本的な知識とエクセルテンプレートについて紹介しました。仕訳帳は、決算を行うために必ず作成しなければならない帳簿です。

小規模な会社では、複雑でないため社内の事務担当者が掛け持ちで行うことが多いです。

すぐに経営状態がわかるため、仕訳は自社で都度行った方が確実ですが忙しくて難しいという場合は、税理士事務所などで仕訳の代行作業などもしてくれるのでお願いするのもいいでしょう。