エクセルで樹形図を作るには、以下の3つの方法があります。

  • 線のフォントを駆使する
  • 線や長方形といった図形を使う
  • SmartArtを使う

この3つの方法の中では、SmartArtを使う方法が最も簡単です。SmartArtはexcel2007から登場した機能なので、上位のExcel2010や2013、2016,2019などでも使用できます。

エクセルで組織図の作り方

樹形図とは

樹形図とは、与えられた項目が何通りあるのかを数えやすくするための図で、主に組み合わせ問題を解くときなどに使われます。樹形図を作ると組み合わせが全部で何パターンあるのかが容易にわかるようになります。

一般的な樹形図の例

例えば、上図のようにA, B, Cの組み合わせを求める場合に樹形図を使うことで A-B-C, A-C-B...とするより漏れなく全てのパターンを数えることができます。

例では、頭の中でも数えられるぐらい単純なのでわざわざ樹形図にする必要はありませんが、もっと多数の項目の組み合わせを考える場合には樹形図を使ったほうが間違いなくパターンを網羅できます。

SmartArtで樹形図を作る方法

樹形図は、SmartArtを使うことでエクセルでも簡単に書くことができます。単純な樹形図ならSmartArtが一番早く手軽です。

しかし、レイアウトをきれいに揃えたり、複雑な樹形図を描く場合にはうまくいかないこともあるので、その場合は別の方法を試してみてください。

1.SmartArtを挿入

エクセルのメニュー[挿入]から[SmartArt]をクリックしてシートに挿入します。

SmartArtを挿入する

SmartArtグラフィックの選択ダイアログが表示されるので[階層構造]を選択し、[横方向階層]をクリックします。

SmartArtグラフィックスダイアログ

標準的なSmartArtがシートに挿入されます。

標準的なシートが挿入される

2.樹形図を作成

次に標準的な樹形図のテキストや項目を追加・削除して樹形図を作成します。

テキストを編集する場合は、編集したい図形のテキスト部分をクリックします。
樹形図のテキストを編集

図形を追加したい場合は、基準となる図形を右クリックしてメニューから[図形の追加]をクリックします。
図形の追加

[図形の追加]のサブメニューでは以下のように新しい図形を追加できます。
図形の追加メニュー

[後に図形を追加] 同じ階層の下に新しい図形が追加される
[前に図形を追加] 同じ階層の上に新しい図形が追加される
[上に図形を追加] 一つ上の階層に新しい図形が追加される
[下に図形を追加] 一つ下の階層に新しい図形が追加される

3.樹形図の見た目を整える

SmartArtで作成したエクセルの樹形図は、お世辞にもかっこいいとは言えないので見た目を整えます。

具体的には、フォントの種類、フォントサイズ、塗りつぶし、枠線を変更します。図形の見た目をよくするには、とにかくシンプルに3Dやカラフルにしないことが大切です。

下図のように、ビジネスの場合は特にシンプルにした方が見た目がいいです。
樹形図の見た目を変更したサンプル

まとめ

エクセルで樹形図を作成するには、以下のような方法があります。

  • 線のフォントを駆使する
  • 線や長方形といった図形を使う
  • SmartArtを使う

複雑な樹形図でなければ、SmartArtで作成する方法が簡単で手間がかかりません。ただし、図形のサイズや細かなレイアウトを揃えようと思うとSmartArtはやりにくい面もあるので、目的に合わせて使用してください。