申立書は、あまり一般的な書類ではありませんが、保育園への入園、裁判での必要書類、ハローワークでの退職理由の変更といった生活の一部の場面で必要になることがあります。
今回は汎用的な申立書の書き方やテンプレート、必要な項目などを紹介します。
申立書とは
「申立書(もうしたてしょ)」は、要望や通知を法的に伝えるための文書です。裁判を始めたいときや、保育園への入園の許可を得たいときなどに提出します。
申立書の文書には、何を求めているのか、その理由は何かを詳しく書きます。また、要望を裏付ける証拠や書類も一緒に提出することがあります。
申立書のフォーマット
申立書の書式やフォーマットは、提出先や提出する内容によって異なります。通常は、提出を求める先でフォーマットを用意してあり、ネットでダウンロードできる場合が多いです。
特に役所や裁判所に提出するための申立書は、労働局や各自治体のホームページで配布しています。
申立書の書き方
申立書には、正式に決まった書式はありません。通常は各市役所や申立を行う先の組織のホームページでダウンロードできるようになっています。
その際に、書き方の文例も掲載されているのでその通りに記入すれば問題ありません。書式やテンプレートが提出先で用意されていない場合は、最低限以下の項目を申立書に記載します。
- 申立人の住所
- 申立人の氏名
- 申立の日付
- 申立の内容
申立人の住所
個人の場合は、申立を行う人の住所を書きます。会社に提出する場合は住所ではなく所属を書けばいいでしょう。
申立人の氏名
申立を行い人の氏名です。氏名の最後に押印が必要です。
申立の日付
申立を行う日付を記入します。文書の作成日ではなく提出日なので注意してください。
申立の内容
どのようなことを申立するのかといった内容を記載します。内容は長くなりすぎずに、事実を正確かつ簡潔に書くことが求められます。また、あまりに短すぎても申立の状況が伝わらないので、ある程度は状況を説明する必要があります。
申立書テンプレート
一般的な申立書のテンプレートを無料でダウンロードできます。ワード版とPDF版があるので使え慣れている方をダウンロードしてください。手書きで記入したい場合は、PDF版を使用するといいでしょう。
汎用的な申立書の文例
自作での申立書を求められたときに、最低限の内容を記載した文例です。住所や氏名、申立ての内容を記載します。必要であれば、文例を修正して不足箇所を作成してもいいでしょう。
私は、
を申立いたします。
扶養事実申立書
結婚や養子縁組などで扶養家族が増える場合の「扶養事実申立書」のサンプルテンプレートです。会社に提出する想定なので、所属と氏名を記載するようになっています。
 
下記のとおり扶養していることを申立いたします。
被扶養者
住所
氏名
年齢
続柄
扶養する理由
申立書の例文
申立書は、申立をする先によって内容が異なります。以下では、相手別に申立の例文を紹介します。
保育園の入園
申立の例:
「私は、現在求職活動中ですが、祖父母は遠方におり、子どもをあずける先がないため求職活動が進んでおりません。保育園への入園が決まり次第、就職活動を再開し職場復帰する予定です。是非とも入園のご許可をよろしくお願いいたします。
ハローワーク
「このたび、私が退職した理由は自己都合ではなく上司からのセクハラによるものです。しかし、退職理由が自己都合となっていますが、会社都合に変更してもらうべく異議申し立てさせていただきます。」
扶養
健康保険などで、扶養の事実を申立する場合は認定対象者の氏名や続柄などと共に、申請理由を記載します。書き方については、記入例があるので参考に記入すれば難しくはありません。
申請理由の例
「〇〇は、現在勤めている会社を令和〇年〇月〇日をもって退職し、就業の予定がないため社会保険の対象でなくなります。私が、〇〇を扶養しているため、扶養認定を申請します。」
まとめ
申立書の読み方は「もうしたてしょ」で、裁判所や保育園の入園、ハローワークなどさまざまな場面で必要になることがあります。
通常は、様式が決まっているのでフォーマットの用紙がもらえたり、役所などのホームページ上でダウンロードできます。申立書の提出を求められた場合は、まずは専用の様式があるかどうか確認しましょう。
様式が決まっていない場合は、テンプレートを利用して必要な申立書に改変してください。