この記事では、ワード版とPDF版の休業協定書テンプレートを紹介します。
休業協定書は、雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)を申請する際に必要な書類です。
自治体のホムページなどでもひな型が取得可能ですが、若干わかりにくいので「労働組合あり」と「労働組合なし」の2パターンを用意しています。
休業協定書とは
休業協定書は、会社と労働組合(または労働者代表)が、会社の休業の実施について話し合い、その内容を文書化したものです。
会社は、労働基準法に基づき、労働者に休業を命ずることができますが、休業協定書を作成することで、休業に関する条件を明確にし、労働者とのトラブルを防ぐことができます。
休業協定書への記載事項
休業協定書には、以下の事項を記載する必要があります。
・休業の目的
・休業期間
・休業対象者
・休業手当
・労働者の権利
休業の目的
休業の目的には、経営状況の悪化、受注減少、設備更新、コスト削減などがあります。
休業期間
休業期間は、休業の目的によって異なります。
休業対象者
休業対象者は、会社全体、特定の部門、特定の職種など、休業の目的によって異なります。
休業手当
休業手当は、休業期間中に労働者に支払う手当です。休業手当の額は、労働基準法で定められており、60%以上の賃金を支払う必要があります。
労働者の権利
休業中であっても、労働者は、安全配慮義務、教育訓練を受ける権利、解雇予告を受ける権利など、いくつかの権利を有します。
上記以外にも、休業に関する様々な事項を記載することができます。
休業協定書テンプレート
「労働組合あり」と「労働組合なし」の休業協定書テンプレート2種です。ワード版は、Microsoft word2007以降のバージョンなら閲覧や修正が可能です。PDF版は、そのまま印刷して手書きで下線を受けていけば作成できます。
以下の休業協定書テンプレレートは、ユーザー登録なしで無料ダウンロード可能です。ダウンロードの方法が、各画像の下にあるダウンロードボタンから、ダウンロードページに遷移し、遷移後のページ下部にある「ダウンロード」ボタンを押下してください。
労働組合あり
労働組合ありの休業協定書テンプレートです。一般的な休業協定書の内容ですが、「短時間休業」がある場合を考慮していないので必要であれば適時加筆してください。
労働組合なし
労働組合なしの休業協定書テンプレートです。違いは、最初の文言に〇〇労働組合がないことと最後の署名欄に労働組合名を記入する欄がないことです。内容自体に変わりはありません。
休業協定書の書き方
休業協定書には決まった書き方はないので、通常は自治体などで配布しているワードやPDFのひな型を利用すればすぐに作成できます。
このページでも以下に基本的な休業協定書のテンプレート(自治体のテンプレートと内容は同じ)を用意したのでダウンロード可能です。
※概ね20人以下の小規模事業主については、手続きが簡素かされたので休業協定書は必要ありません。申請用紙については、以下の厚生労働省の「雇用調整助成金支給申請マニュアル~休業編~」を参考にしてください。
雇用調整助成金の様式ダウンロード(新型コロナウイルス感染症対策特例措置用)
まとめ
今回は、雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例)を申請する場合に必要な休業協定書のワードテンプレートとPDFテンプレートを無料でダウンロード可能にしました。
PDF版は印刷して下線部分に記入、事業主と労働者代表で署名捺印すればすぐに完成するので是非活用してください。
小規模事業主の方は、別の申請方法なので詳細は以下の厚生労働省のサイトを参照してください。
厚生労働省 雇用調整助成金